ディア・ハンター(1978)THE DEER HUNTER
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【解説】 ベトナム戦争に赴いて心に傷を負った3人の若者の生と死を描いたM・チミノ渾身の一作。彼らの故郷であるペンシルヴァニアの田舎町を描いた淡々としたタッチが、一転、戦場では苛酷なまでの描写に切り替わり、よりいっそう戦争の悲惨さを訴えかける。中でも“ロシアン・ルーレット”の迫真性はただ事ではなく、それが再び繰り返されるクライマックスにはどうしようもないやりきれなさが漂う。デ・ニーロをはじめ役者陣も存在感に溢れ素晴らしい。アカデミー作品・監督・助演男優(C・ウォーケン)・音響・編集賞を受賞。 ![]() 【おすすめ作品】
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騒がしくも悲しく切ないコサックダンスパーティー。
ベトナム人やフランス人の描き方には問題がないとは言えないが、映画としては素晴らしいと言わざるを得ない。
ロシア移民2世(?)たちの歌う「ゴッドブレスアメリカ」。
日本人には想像のつかないベトナム戦争の、もしくはアメリカの一面を見せられた気がする。
ここのコメント今回初めて見たんだけど、いろんな議論があったのね。
アメリカ寄りの立場だからダメ、ということなら、そもそもアメリカ映画なんか観ない方が精神衛生上いいと思うんだが。マゾか。
僕はこの映画、アメリカとかヴェトナム戦争とかより、もうちょい普遍的な内容だと思う。戦争がいかに人間を変えるか、っていう。
前半、けっこう忍耐が必要なぐらい長い時間をかけて丁寧に描かれる、田舎町の仲間たちの生活。結婚式のシーンもあるけど、どことなくなんとなく不安感や寂しさが感じられるのが逆にリアル。
場面はスッパリとヴェトナムの戦場へ。ロシアン・ルーレットは、実際にヴェトコンがやってたかどうかではなく、戦場で自分の命を危険に晒すこと、死の恐怖の比喩でしょ。ここではマイクやニックよりも、怯えて泣き叫ぶスティーブン(J.サヴェージ)の方が印象的。というかこれが普通。しかし、どうなるかわかっていてもこのシーンはハラハラするな。
帰国したマイクは、歓迎の垂れ幕のある我が家をスルーしてモーテルで一夜を明かす。
ニックの壊れ方よりも、親切で仲間思いのマイクが、歓迎のパーティーに出ることができずモーテルで頭を抱えているという方が何倍もヘビー。というかこのあたりは涙なしで見られない。
ラストのウォーケンの表情、友達の頭からあふれ出る血を泣きながら止めようとするデニーロ、本当に鬼気迫る。観るたび「なんでだよ…」と思ってしまうんだが、何度観ても引き込まれる。
やはりこれは素晴らしい映画。圧巻。主題曲も映画史に残る名曲だと思う。
吹替版についてジョー樋口2世さんがコメントされているけど、確かに素晴らしいものだった。現行DVD、発売が予告されているコレクターズ版DVDとも吹替版未収録なのが残念。
映画は、反戦(の方が胡散臭い)でなくては名画に非ず…って偶に遭遇するアノ人みたいな事を言う人が結構いるもんですね。
徴兵されたら人を殺しますよ(そうやってベタに生き延びて何が悪いのか?〜自分達の地位を守る為だと勘違いして何が悪いのか?〜国に逆らって惨殺された方が、そりゃ格好良い(?)のかも知れないけど)〜ってアメリカ人より自分の方が偉いって思うのは如何なものかと。そういう人に限って同僚(も生活がある)を蹴落として能力の差だから当然だろ?って思っちゃいないか?(少なくともメンバー(のコメント)は蹴落としている様なので…)〜これはね、多分、命がけの選択になるよ〜勤め先の倒産騒動なんか目じゃない位に。それでも普段と変わらず夜も熟睡な人は大物(か馬鹿)でしょうね。多分、大半は流れ(自分が安泰な方)に乗る…予測は出来ると思うが。
〜まぁそういう具合に強く生きる姿がデ・ニーロですね。(多分に運も有る、と思う)
壊れたウォーケン…頭から流れ出るものを「止める」努力も虚しく…そうして多民族を取り込んで、巻き込み〜使い捨て、力をバックに他国へ干渉し、自分は正しいと開き直る(切捨ても或る意味、真)……この国に神の祝福あれ!ってラストですね。
今にもそれが崩壊してしまいそうな危ない雰囲気の漂う演出が良い。
個人的には少し長く感じてしまったが、悪くなかった。
中盤は精神的にきつい戦争場面が続く。
ここで重要なキーワードにもなるロシアンルーレットに初めて遭遇する。
ここで戦争後何かを失ってしまう主人公たちを見せるのに必要最低限かつ
最大限とも思える効果を発揮している。
後半では戦争から帰ったあとの人物模様が描かれている。
中盤のシーンが印象深いぶん、元の生活になじめない主人公たちの気持ちが
よくわかる。ここでも心理の不安定感がうまく出ていて良かった。
最後のロシアンルーレットのシーンもとても良い。
終盤のデニーロの演技は特に素晴らしいものがあった。
(再開した直後、デニーロの顔はほとんど見えない場所なのに気持ちが痛いほど伝わる)
自分は最高とまで言えないが、十分傑作といえる出来であった。
後でレビューを見て、アメリカ擁護の映画としてとらえている人もいるようで驚いた。
この映画は“戦争の実態”や“加害者被害者”などという話ではなく、
戦争によって変わってしまうもの、失ってしまうものを見せているのだ。
(一言でいえば反戦映画ということになるかもしれない)
主人公や相手の人種がなんであれ、あるいはなんの戦争であれ、
映画の内容自体にはまったく関係のないことである。
ご都合主義なアメリカの反戦映画だとか、史実としておかしいとか批判もあるかもしれませんが、単なる映画好きなだけの私にとってはそんなことはどうでもいいことです。これを見て別に戦争はいけないことだと思うわけでもなし、ロシアンルーレットを本当にやらされたとも思ってません。
では、何がそんなに気にいったかというと、ストーリーがすばらしいと思ったからです。要約すれば戦争という大きな力で人生を変えられてしまった人間の再生の話。鹿狩自体にはあまり意味はなくて、仲間達の共通の儀式みたいなもの。それを通してお互いを理解してた。
繰り返し何回も見ましたが最後のロシアンルーレットでのウォーケンの演技は鳥肌もんです。目がすごいんです。ラリっておかしくなってるニックですが、最後の最後で正気になってマイケルに気づいて死んでいってるって私には思えるんです。
チミノの策にすっかりはまったという感じ。
デ・ニーロもウォーケンも良かった。
ラスト悲しすぎる。何度も観られない。
「カッコーの巣の上で」
「ミッドナイト・エクスプレス」
「ディア・ハンター」
が、俺のベスト3だと、同世代の人に語ってしまうと、
「暗い!」と、引かれてしまいますが・・・
昨今のふざけた映画なんかより、よっぽど観る価値がある!
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悲しすぎる。
ベトナム戦争を舞台に選んだが故の明暗という感じですね。
チミノ監督といえば、この作品に続き、"天国の門"や"イヤー・オブ・ザ・ドラゴン"など、アメリカに生きる移民たちの生き様を横糸とするような作品を製作しています。
("天国の門"では西部劇の嘘を暴きすぎて監督を干されたりしてますが。)
この作品もその例外ではなく、結婚式と葬儀の習慣などから、主人公たちはロシア移民の子孫であることがわかります。
私見になりますが、"史実"としての視点から製作者側が伝えたかったのは"アメリカの大儀のために戦場に赴かなくてはならないロシア移民の悲劇"、普遍的には、マイノリティの悲劇だったんじゃないかな、と思います。
そうであるならば、とかく批判のあるベトナム戦争の描写はテーマの中心ではないため、あの表現は悪意ではなく単に不注意、リサーチ不足と納得することが出来ます。
(不注意、リサーチ不足も褒められたものではないですが、ノンフィクションではないので)
一方、この作品の舞台をベトナム戦争ではなく、たとえば他の時代の他の戦争に置き換えてもドラマ自体は成立します。
よって、"ドラマ"としては普遍性のあるいい作品だと思います。
そして、単純に映画として見た場合は、出演者、演出、演技、映像、音楽などなど、最高にすばらしい出来です。
いろいろあっても、"駄作"とだけは呼ばれない一本。
その中にひょっくり顔を出したのが戦争だったという感じ。ベトナム戦争を煎じ詰めればというお話ではなく、むしろ彼ら人間(友情)というものを煎じ詰めていく所に大きな感動がある★
その骨頂とも言うべきシーンが、デニーロがC・ウォーケンを助けに行く場面です。生きる屍のような戦争の犠牲者となっていく彼を、再びロシアン・ルーレットという極限の空間で敢えて助けようとします。「早く目を覚ませ!」そんな言葉をかけたところで彼の腕に刻まれた無数の傷跡と空ろな表情に現実を取り戻させる余裕などありません。皮肉なことにロシア系移民である彼らがロシアン・ルーレットという紙一重の「生」に希望を託す。この道しかないと悟ったデニーロは賭けに出ます。しかし、悲しいことに「死」の弾道は彼のこめかみを打ち抜いてしまった。。
このシーンは目を背けたくなるような所なんですが、死んでしまった彼は他のどんな空襲や銃撃、地雷などによる悲運な死を招くより、親友(戦友)が必死の覚悟で選択した死を受け入れる方がどんなに幸福だろうという、いわば観る者が受け入れがたい戦争によって奪われる命という現実を、全編を通して重厚に描かれる「友情」という拠り所があることにこの時ほど救われることはない。いわばこのシーンは、まさに「友情」そのものの絆の深さを象徴するシーンだったと思うのです☆
戦争っていう究極の体験の中で培われる友情ってまさに命懸けなんだってことをこのシネマで学んだような気がします。素晴らしいシネマでした☆☆
Sekino☆そら
http://blog.goo.ne.jp/anndarusia2000/
でもこの映画より更に戦争に批判的な映画はアメリカでは結局作られなかった事の方が大変な事なのかもしれない。これがアメリカが最も反省した時の姿に思える。アメリカの良心と限界。
どっちかを善っぽく、どっちかを悪っぽく描かなきゃドラマになりにくい事も事実ですね。
この映画も受け取り方によっては『いいわけ』っぽく見えるかもしれません。
ふと思ったのは、
「もしベトナムでアメリカが勝利してたらこの映画はどういう描き方になってただろう・・・」
そもそもこういう視点での映画は作られなかったかも知れないです。
『プラトーン』『グッドモーニングベトナム』なども然り。
この映画からの反戦のメッセージはアメリカという国家に届いているのだろうか?
サベージが野沢那智、メリルストリープが池田昌子、
ゴッドファーザーの次男は青野武と鳥肌ものの素晴らしさだった。
特にロシアンルーレットの恐怖で泣き叫ぶ野沢と、ビビる羽佐間、
それを励ます山本圭は最高。
山本圭は「ジャッカルの日」でのジャッカルの声も良かった。
それは自らの感受性の乏しさを告白しているようなものだ。
この映画ではなにも言い訳をしていない。
いや、逆に考えてみよう、戦争を賛美する映画とはなんだろうか。
それは「戦争に価値・意味を見いだす」事である。
この映画のどこに戦争の価値や意味を見いだすような描写があっただろうか?
つまり、いくら被害者の立場に立った描写をしようが、
戦争に何らかの価値を見いだしたような表現をする戦争映画は、
その時点で戦争を賛美しているのだ。
例えば「この悲惨な戦争で何々が犠牲になったが、しかし何々が救われ…」というような。
「戦争は無意味である」これが究極的な反戦の態度だ。
この映画はそれを体現しているではないか。
兵士は価値もなく生き、そして意味もなく死ぬ。
誰も幸福にもならないし、誰も救われない。
この映画の後半からラストにかけて、まさにそうである。
兵士はどのように気持ちに折り合いを付けて引き金を引くのだろうか?
敵を殺すためではなく仲間を守るためだろうな。そう思わせるのだろうな。
そんな理由を付けなければ、田舎町の平凡な生活を送る人間に人は殺せないと思う。
徴兵も無く極限状況も体験したことのない平和な国で生まれ育った自分には、この程度の想像しかできないが・・・。
戦争が生活に入り込み、自分や周りの人々を巻き込む事の恐ろしさを感じた。
静かではあるが痛烈な反戦映画の最高傑作と思う。
無理やりなロシアンルーレットもアメリカ人の作り事。
どのように描こうとも大国の論理,アメリカのエクスキューズ。
※3つ↑の人は自分の意見がないようだが,「徴兵されたらどんな国の女子供でも無差別に殺す殺人鬼になります」とでも言いたいのかな?
生身の人間が殺人鬼になるということは,本人にとっては確かに重大事である。この作品は,この「加害者側の重大事」を描いているのだが,殺人鬼に理由もなく殺される人々がいることの方がもっと重大だとは思わないのかい?つまり「被害者側の苦痛や悲惨さ」を描くことの方がもっと重大なんだ。
犯罪を防止するには,被害者が受けた身体的・精神的苦しみの大きさを知ってもらうしかない。親分に命令されたから仕方なかったんだなどと犯罪者の情状酌量(言い訳)を声高に言い立てても,犯罪の防止には全く役に立たない。反戦も同じで,加害者側の苦悩をどんなに描こうとも,それは加害者側の言い訳に過ぎない。反戦映画とは,被害者側の苦痛や悲惨さを描いたものなのだ。そして,被害者加害者が判別しないときには戦争の不条理を描いたものなのだ。
つまり,この作品はベトナム戦争に対するアメリカの言い訳に過ぎないのだが,この作品を「良い」と評価する不思議な価値観を持つ人達がいることも確かだ。他人の価値観など別に構わないが……。映画は「考えて」作られている。多くの観客は,綿密に考えて作られたこの作品の仕掛けにゴマ化されているのだ。この作品が反戦映画でないことの証拠を下に記す。
ベトナム戦争の加害者であるアメリカは,この作品のような加害者側の苦悩に対する「国内での批判」を受けて,ハイテク技術を駆使して加害者側の苦悩を無くすことに努めた。その結果,湾岸戦争やイラク戦争などの現在の戦争では,人間は殺人鬼になることこともなく,テレビゲーム感覚で殺人を楽しめるようになっている。同時に,被害者側の苦痛や悲惨さを増加させることにも努め,劣化ウラン弾によって長期間にわたる放射能汚染を被害者に負わせた。今後数百年間,白血病などの放射能性ガンがイラクの国民と国家財政を襲うことになる。「イラクの国家財政を襲う=アメリカ石油メジャーの利益」という構図に注意すること。
けど、アジア人としては不快感が残る作品。所詮、加害者の言い訳にしか思えない。
「おれは鹿じゃねーよ」
人間の強さと弱さを十分に感じられた作品。
しかし、その峠を越えると…強烈。
危ない。冒頭でつまらないと見るのやめちゃう人けっこういるはず。
でもこの映画は見ないともったいない。人の心を打つ力をもった映画です。
最近は説明の多い作品が多いが、そういう意味ではこの映画はあまりにも寡黙。
しかし、だからこそ雄弁なのであり、そこがこの監督の偉さ。
実際、よく分からない部分も多いです。マイケルにしても、ニックにしても非常に
複雑な人物描写で。でも、それはあたりまえなんでしょう。言葉で伝えられない
部分を伝えようとすることに映画のもつ大きな意味があると考えるならば。
「わかる」んじゃなくて「感じる」といった感じ。ちなみに、個人的にはこれは
“戦争映画”っていう感じじゃありませんでした。戦争はあくまで題材であり
重点はほかにあるようでした。“ゴッドブレスアメリカ”をどうとらえるか
にもよるんでしょうが。なにはともあれまだの人は途中からでも見てください。
アメリカは移民の国である。そして主人公達はロシアからの移民の子孫である。ベトナム戦争で待っていたのが皮肉にも「ロシアン」ルーレット。アメリカの国策に翻弄され、傷付き、友を失ってもなおアメリカを讃える彼等の姿に、ロシア移民だけでなく、ロシア移民と同じく、貧しく、しいたげられてきた沢山のアメリカ移住者達の心を強く打つのでしょう。島民の我々にはわからない感覚かもしれません。
ロバート・デ・ニーロより、目立ってましたね。
ベトナム戦争物は拒否反応を示す私ですが、
今後、見ることになりそうです。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/3011/
昔の映画批評とかを読むと、けっこう引く.
何の映画か知らないと序盤の青春群像は退屈かも.
でも、観終わった後で、最初に退屈したことを思い出したりはしないなー
傑作中の傑作だと思います.
とても長編なので途中眠くなったけど、急にのどかな雰囲気から戦争のシーンに
変わりびっくり・・・ラストも・・・泣けます!感動します!
また音楽が涙をそそるのだ!
くれば、せっかくいい役にもかかわらず、いつ来るかいつ来るかと、生きた心地
がしませんでした。
デニーロの演技には鬼気迫るものがあります。
ウォーケンのファンとしては若く美しい彼が拝めて嬉しかったです。
M・ストリープも美しかったんだなーと思いました。
淡々と描かれているので、始めの内は少々長く感じたのですが、観終わった後
いろいろ想像でき、深く考えさせられます。
でも、この映画は違いましたー
押し付けがましいどころか、せつなくて、空しくて...
その役をまっとうしてたのがウォーケンだったなあ。
彼の演技力は言うまでもないんでしょうが、とってもはまり役でもあったのでは?最後のロシアンルーレットでのシーンは...演技を越えた迫力でした。