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12人の優しい日本人(1991)

メディア映画
上映時間116分
製作国日本
公開情報劇場公開(アルゴプロジェクト)
初公開年月1991/12/14
ジャンルコメディ/サスペンス
12人の優しい日本人【HDリマスター版】 [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 2,997
USED価格:¥ 3,980
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【解説】
 「櫻の園」の中原俊監督が、三谷幸喜が主宰する東京サンシャインボーイズのヒット舞台劇を映画化したコメディ。陪審員制度を題材にした名作「十二人の怒れる男」をモチーフに、もしも日本に陪審員制度があったら、という架空の設定のもとに陪審員として集められた人々の姿をコミカルに描く。ある殺人事件の裁判のためごく一般の市民12人が集められた。被告が若くて美しいことから議論は概ね無罪で決まりかけたとき、ひとりがそれに異を唱えたことから議論は白熱紛糾し……。
<allcinema>
【関連作品】
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[001]A十二人の怒れる男 (1957)
[002]A誰も知らない (2004)
[003]AALWAYS 三丁目の夕日 (2005)
[004]Aショコラ (2000)
[005]Aそれでもボクはやってない (2007)
[006]Aエレファント・マン (1980)
[007]A惑星ソラリス (1972)
[008]Bパリ、テキサス (1984)
[009]Bプラトーン (1986)
[010]B21グラム (2003)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
27228 8.44
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2016-08-05 12:06:56
【ネタバレ注意】

シドニー・ルメット監督のデビュー作にして代表作のひとつに数えられる『十二人の怒れる男』(1957年)の三谷幸喜版パロディ。
もともとは戯曲なので、台詞回しもいかにも舞台っぽい。陪審員制度が日本にあったら、という発想ではあるが、ここで描こうとしているのは「日本人だったらどう反応するか」ということ。理屈で考えるのが苦手な人、所詮他人事としてまともに向き合おうとしない人、場の空気に流される人、などなど。ただ、この作品では陪審員たちがみな意外に頑固であることが一般的な日本人とは言えないかも知れない。
米版オリジナルでは、唯一無罪にこだわったヘンリー・フォンダが他の陪審員を納得させるプロセスが面白かったが、この作品では逆に唯一有罪にこだわった相島一之が最後にどんでん返しに遭うという役回りで、そのプロセスが面白い。
弁護士を標榜する役者を演じたトヨエツ(当時はまだ無名に近かった)がとにかく若い。陪審員長役の塩見三省も…。
ただ、ダイアローグに頼り切っているところに物足りなさも感じないではない。

さて、その後日本にも導入された裁判員制度だが、守秘義務が厳しく定められているためにその姿は一向に見えてこない。裁判員たちがどのように協議し、どのように結論が導かれたのかがさっぱりわからないままだ。日本の司法制度はことほど左様にやはり遠い。
ちなみに裁判員は量刑まで結論を示すので、アメリカの陪審員制度とはかなり異なる。

投稿者:クリモフ投稿日:2013-05-01 23:06:48
正直、監督三谷幸喜の作品は得意ではなく、笑えないギャグとクドいオマージュがうざったい映画ばかりで脚本で参加している初期作品の本作も、あの名作を下敷きにしているし、悪い予感しかしませんでした。
ところが観始めてみると、最初こそ舞台然とした演出が気になったものの、多彩なキャラクタが入り乱れる密室劇にすっかり乗せられてしまい、一期一会の人達が織りなすドラマはコンパクトで、評決をめぐる議論のアクセントになっているし、全くだれずに終幕。
元ネタに対する尊敬もしっかりと感じられるし、裁判員制度が導入された今ではより楽しめる作品となっております。
エンドロールもしっかりと決まっているし、これは脚本家三谷の才覚と冷静に監督した中原俊の功績ですな。素直に面白いといえる映画。ある意味、邦画の目指すべき方向性かもしれませんね。
投稿者:いまそのとき投稿日:2013-03-28 14:16:02
珍しく日本映画らしい快作喜劇。脚本がいい。台詞の掛け合いが生き生きしてる。裁判員制度のなかった1991年。ルメットの名作をコメディ仕立のパロディにして、茶化したつもりが、段々本気になって行くというクダリ。三谷喜劇は乗れなければ置いてけぼりを喰うが、乗れれば快調そのもの。これはいいノリで痛快だ。舞台で鍛え上げた役者たち。口角泡を飛ばしながら舌戦を繰り広げる。結末より何より、曖昧で微妙なな優しさとヘコんだ思い込みで一気に突っ走った見事な筋書き。可笑かしくてたまらない。
投稿者:Normandie投稿日:2011-05-12 21:50:46
日本にもこんなに多様な俳優たちがいるという事を気付かせてくれた。
あのリリ・クラウスのピアノ・ソナタを聴くために年に一回は見たくなる。
個人的には村松さん、相島さん、林さん、豊川くんが印象に残る。
そしてやはり、老いてなお演じる加藤善博を見続けたかった。残念です。
投稿者:sakur`a`投稿日:2010-11-14 00:38:30
上手いなあ!
脚本も俳優さんも、そうそう音楽も
キャラクターだけでなくすべてが魅力的!
投稿者:o.o投稿日:2010-01-11 02:13:21
日本で陪審員制度を導入しても、日本人は論理的に話し合うことなどできず、ひたすらなる感情のぶつけ合いになるだろう。そんな日本人自身が持っている日本人自身に対するステレオタイプを逆手に取った映画だと思いました。『十二人の怒れる男』(1957年) における「ヘンリー・フォンダ」と、「ヘンリー・フォンダと対立する男」が誰なのかを最後まで明かさず、それをどんでん返しに結び付けているところがうまいと思います。

「何となくそう思うんです」、「フィーリングかなあ」。残すところ 3 人に追いつめられた無罪派の「論理的に考えられない人達」に対する苛立ちが最高点に達したその時、まさかまさかの反転攻勢が始まる。そして、意外な「ヘンリー・フォンダ」と、意外な「ヘンリー・フォンダと対立する男」が明らかになり、最後は、オリジナルにおける決着の仕方と、ラスト シーンの爽やかさが見事に再現されました。さすがであります。

ついでですが、論理的な思考はもちろん大事だと思っていますが、それを自慢する人間には、どうにも不信感があります。ささやかな観察によれば、論理的な思考の結果、必然的にかくかくしかじかの結論に達しましたというのはたいていの場合嘘で、最初から出している、あるいは出したい結論を、後付けで論理的に修飾しているとしか思えないことが多いからです。

お芸術映画もいいですが、世の中にはこんな「うまい映画」が必要だと思わずにはいられません。「彼らはよくやった。私は満足だ」(劇中のセリフより)、という感想です。
投稿者:verkhovensky投稿日:2009-04-03 05:34:58
初公開時、大変面白かつたので、その後「ラヂオの時間」やグランドホテルものなどもつきあつたのですが、三谷幸喜氏は自分で撮るべきではないといふ結論を得、「マジックアワー」は敬遠。

日本人のさまざまな類型に応じ、いろいろなタイプの俳優を揃へたことが成功の要因です。特にいいのは歯医者さんと、彼に立ち向かふ老人の役者。
モーツァルトのピアノ・ソナタ15番、しかもフォルテ・ピアノ。楽しくなりますね。
「自殺」説が出るとカメラがふはつと浮きます。初見時、あの効果に「やるなあ」と思ひました。DVDで見返す今も、心待ちにする場面です。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2009-01-23 15:07:28
10代の時に作品情報に接した時は「あの名作への冒涜だ!」と腹を立てたが、ビデオで観てみると一転ハマってしまい、何回も観た。去年は「キサラギ」が邦画ベスト1だったが、この手の笑いありミステリーありの密室劇には何度観ても飽きない魅力がある。
投稿者:Stingr@y投稿日:2007-09-10 22:21:45
 昨今、裁判員制度(陪審員制度ではない)の導入を控え、この作品がそちらの視点でまた注目を浴びているので、雑感を記す。

 一室劇(ほとんど一室で話が進行する劇を指す私的な造語)の代表作には、この作品の元になった『十二人の怒れる男(1957)』を初め、その前には『ダイヤルMを廻せ!(1954)』があり、この作品の後には『ラヂオの時間(1997)』がある。

 これら一室劇は、いずれも舞台劇を映画化したもので、言うなれば、劇場公演の“中継録画”に等しい。舞台劇としては面白いのかもしれないが、あくまでも脚本頼りなので映画としては面白くない。要するに、“芝居じみた映画”なのだ。この作品の脚本のでき不出来は演劇評を見ていただければよい。

 それでも、『十二人の…』と『ダイヤルM…』については、観劇に行けない人々に対して映画という媒体で上演する目的があったかもしれない。だが、この作品や『ラヂオの…』は違う。三谷幸喜が、映像として記録できなかった自身の舞台劇を記録するために再現しただけだ。ヒッチコックはこのことが解っていたから、『ダイヤルM…』を立体映画という新しい試みで作ったのだ。この作品や『ラヂオの…』に何か新しい試みがあるか?

 映画の可能性、映画としての面白さは、極端な例では、『砂の器(1974)』のほとんどが風景の放浪シーン。あるいは、これを踏まえた、『ニュー・シネマ・パラダイス(1989)』の切断されたフィルムの上映シーン。どちらのシーンでも、役者も台詞も無いに等しいが、音楽と相まって、涙なくしては観られまい。
投稿者:よしだ投稿日:2007-08-23 16:36:01
いかにも日本で行われそうな、だらしのない進行がおかしくてしょうがなかった。
でも、09年から陪審員制度が導入されるのだから、今後この映画を笑ってばかりもいられなくなるかもしれない。

http://okepi.jp/movie/2007/07/12_2.html
投稿者:放置映画投稿日:2007-02-13 15:53:55
こういう劇はシチュエーションとダイアローグの面白味にかかっているとはいえ、演出のリズムが悪くてはとても見ていられないものになる。それは場面展開の少ない映画ほどいっそう退屈に感じてしまうものだ。先ごろ、WOWOWにて舞台版「12人の〜」が放送されていたが、映画版に慣れていたせいかかなり冗長に感じたし、改めてカット割り・省略の重要性、そして映像はリズムが根本にあるということを再確認した。

中原は「櫻の園」においても舞台の緊迫感を保ちつつ軽快で爽やかな群像劇に仕上げていたが、この二本だけで密室劇の大家たらしめていると言っても過言ではないと思う。
「ラジオの時間」「笑の大学」「有頂天ホテル」も仮に中原が演出に当たっていたら、一体どんなものが出来ていたんだろう・・・。
投稿者:フェニックス投稿日:2007-01-31 22:18:12
特段メジャーな俳優でなく(豊川悦司が出てますが、まだブレイク前?)、特撮なし、ぎりぎりの小道具で見せる、低予算でもこんなにいい映画が出来るんだ、という典型的な見本。
なぜみんな演技がうまいか、といえば、舞台に出てる人が多いんですね。
まあ、日本には現在陪審員制度がないので、「あったら」という仮定の設定だが、実際にはあったらあんな感じになるのかどうか、そこがリアリティがあるのかないのか判らないのが唯一の欠点。でも最高。
投稿者:龍勝利投稿日:2006-10-16 11:51:32
おもしろい。新宿の地下にあった映画館で鑑賞した、思い出の映画でもある。芝居じみたキャラクターやセリフが気になるところもあるが、充分に考えつくされたストーリーは心地良く、俳優陣も素晴らしい。ラストのクレジットもまるで「十二人の怒れる男」で笑う。
投稿者:Albali投稿日:2006-09-23 00:33:25
 映画「十二人の怒れる男」が大好きな映画であるだけに、その日本版リメイクだから…とあまり期待せずに観たが、どうしてどうしてけっこう面白くできている。展開も直線的に終結に向かうのではないところが、いかにも日本版という印象を受ける。
 それに、12人の人物の個性(やや作りすぎではあるが)が、観たあとくっきりとイメージとして残っている。12人もの人間を各々違った個性ある人間として描くのは、けっこう大変なことだと思う。
 「十二人の怒れる男」では退屈してしまう人でも、この映画ならば最後まで楽しめるだろう。
投稿者:だだちゃ投稿日:2004-09-19 14:55:01
会話だけで十分成立する映画です。
台詞の抑揚や込められた感情、対話の間合い。
それだけで何の利害関係も無い人間同士の対立や同調、そして曖昧さが表現されています。論理の展開にはやや強引さがありますが、実際のディベートでもその程度は充分にあり得ること。運命的に集まった普通の人々がどうでもよい事に次第に真剣になっていく、登場する12人の人間をしっかり描ききっている良い映画です。とても面白いんだけど・・・どこが面白いんだろう?
投稿者:トレマー図投稿日:2003-03-22 15:43:58
期待しないで観ただけに、楽しく観れた。
投稿者:akaneko投稿日:2003-02-12 04:52:45
このようなシンプルかつ混沌とした「芝居を楽しめる」映画に
出会えたことはラッキーですね。
場面転換も殆どなく、脚本的にも舞台を意識した設定にもかかわらず
アングルや最後のシーンなど、映画ならではの醍醐味も味わえる。
素朴を装った、実に巧者な作りだと思います。

わたしは常々「映画は芝居とは違う」と思っていて
SFやアクション物を中心に見ているフシがあるのですが
こういう映画に出会うと、心から感服したくなります。
胸を張ってオススメできる日本映画ですね。
投稿者:あるぶる投稿日:2002-10-08 03:32:30
制作費はいくらだったんだろうね。

舞台はほとんど部屋の中だけ、音楽はモーツアルトのみ、スターやタレントも使わず、それでいてこれほどに充実した映画が作れる。それは脚本も優れていたけれど、それだけではなくカメラワークとか編集とか、そういったところになみなみならぬこだわりがあってこそのこと。

予算がないからといって手を抜く言い訳にはならないということのいい見本。元ねたの「怒れる男」とともに、映画志望のヒトはもって銘ずるべし。
投稿者:カトウスタール投稿日:2002-01-11 18:13:05
 邦画低迷のこの頃『櫻の園』と立て続けにこの映画を見たおかげで,中原俊の強烈なファンになった。当時は中原を救世主みたいに思っていたが,三谷幸喜の名前がこれだけ知られた今にして思えば,こりゃ実に三谷的なコメディだわ。いや,笑わせることよりも発想の転換そのものが主眼なのだから厳密にはコメディとは言わないのかもしれないが,とにかく知的かつ奇をてらわない,新しいタイプの映画にとても驚いた(ただしこれでブレイクしたトヨエツは,舞台か映画かはっきりしないその感じが好きではなかったと後に語っているそうだ)。もう10年以上も経っちゃったかあ,と感慨深い(敬称略)。
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