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静かな生活(1995)

メディア映画
上映時間121分
製作国日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月1995/09/29
ジャンルドラマ
伊丹十三 FILM COLLECTION Blu-ray BOX ?
参考価格:¥ 24,840
価格:¥ 19,609
USED価格:¥ 20,035
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【クレジット】
監督:伊丹十三
製作:玉置泰
プロデューサー:細越省吾
川崎隆
原作:大江健三郎
「静かな生活」
脚色:伊丹十三
水中撮影:日本水中映像株式会社
特殊メイク:江川悦子
寺田まゆみ
美術:川口直次
撮影監督:前田米造
衣裳:岩崎文男
第一衣裳
編集:鈴木晄
音楽:大江光
デジタル合成:島村達雄
技斗:高瀬将嗣
助監督:中嶋竹彦
蝶野博
山口晃二
菅原丈雄
出演:山崎努パパ
柴田美保子ママ
渡部篤郎イーヨー
佐伯日菜子マーちゃん
今井雅之新井君
緒川たまき天気予報のお姉さん
岡村喬生団藤さん
宮本信子団藤さんの奥さん
大森嘉之オーちゃん
津久井啓太磁石の男の子
南条タマミ磁石の女の子
左時枝朝倉さん
渡辺哲水のビンの男
柴田理恵近所の奥さん
川俣しのぶ別の奥さん
高橋長英お巡りさん
岡本信人下水屋さん
秋間登劇場の監視人
原ひさ子お祖母ちゃん
結城美栄子フサ叔母さん
星野有紀電車の中の女の子
久遠利三プールのおじさん
小木茂光ワインを飲み干す男
阿知波悟美黒川夫人
柳生博キャスター
高良陽一小説の中の少年
三谷昇小説の中の男
【解説】
 「文藝春秋」1990年4月号に掲載された大江健三郎による連作小説を大江の義弟にあたる「大病人」「マルサの女」の伊丹十三が映画化した。主演は「毎日が夏休み」で数々の新人賞に輝いた佐伯日菜子と「復讐の帝王」の渡部篤郎。渡部はこの作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。また大江の実子である大江光による曲を使用したことでも話題となった。両親不在中の兄妹の波乱に満ちた日常を綴る。
 絵本作家を目指すマーちゃんには、大学入試を控えた弟オーちゃん、障害者ながらも音楽に非凡な才能を発揮する兄のイーヨーがいる。作家のパパと優しいママもいたのだが、パパがふとしたことから家長のプレッシャーに耐えられず、招かれていた海外の大学講師を引き受けてママと共に渡航してしまった。両親の留守を引き受けたマーちゃんがイーヨーたちの面倒を見ることになるのだが、てんやわんやな毎日を送る。そんなとき、パパの知り合いという新井君がイーヨーの水泳コーチを引き受けてくれることになり…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
541 8.20
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2018-04-23 16:15:32
【ネタバレ注意】

大江健三郎の小説は、初期の作品を除くと殆ど映画化されていないが、ノーベル文学賞を受賞したのを記念して?敢えて義弟にあたる伊丹十三がチャレンジしたのが、大江の連作集『静かな生活』(1990年)。
絵本作家を目指すマーちゃん(佐伯日菜子)が語る障害のある兄を中心とした物語だ。
これまでにないピンチに見舞われ、オーストラリアに逃避する作家のパパ(山崎努)とママ(柴田美保子)。受験生の弟オーちゃん(大森嘉之)は不在がちで、障害のある兄のイーヨー(渡部篤郎)の面倒はマーちゃんがみざるを得ない。イーヨーの音楽の先生団藤さん(岡村喬生)と奥さん(宮本信子)に助けられながら、禍々しい日常がマーちゃんを襲う…という感じか。
ほのぼのとしたり、コミカルであったりしながらも生々しいイーヨーの性の問題が描かれるところは、いかにも大江の原作らしい。
性的衝動は大江文学の出発点ともいえる。
まずは少女への性的いたずらが頻発し、マーちゃんが兄の仕業ではないかと恐れるエピソード。これはある意味笑い話で終わるのだが、イーヨーのエネルギーを発散させるべく通い始めた水泳教室のコーチ新井君(今井雅之)が、新たな禍々しい日常の主役として登場する。
彼はイーヨーの練習に辛抱強くつきあい、彼が憧れる「お天気のお姉さん」(緒川たまき)と出会わせたりする。
だが、そのことを知ったパパは、マーちゃんに決してふたりで会ってはならない、と告げる。
新井君は、海上のヨットで男女2人が行方不明になり、後に遺体で見つかった事件で、殺人犯ではないかと騒がれた人物だった。
パパは、彼の書いたメモをもとに小説を書き、そこで新井君が殺人犯として描かれたため、パパを恨んでいる、というのだ。
しかし、劇中劇として表現される、パパが新井君(今井雅之)をモデルに書いたとされる小説は、現実の事件とはまったく違うのだけれど、それはいったいどういうことなんだろう。劇中劇では、思いを寄せる少女をはずみで殺してしまった若者の罪を被った男(三谷昇)が、代わりに首に縄を巻き、追いつめられたビルから飛び降りる…と物語が語られる。若者の代わりに死姦する男のことをマーちゃんが「イエス・キリストを自己流に発展させたようだ」と語るけれど、うーむ、そうかな?「贖罪」のイメージをそこに映すのは若干無理があるような…。
そこで団藤さんが語るのが、作家が考え続けている「魂のこと」だった。魂はすべてを捨てられるのか、という哲学的な設問。現実とかけ離れた魂のことは、じわじわと作家を蝕んでいるのではないか。
そして新井君。彼は、マーちゃんが見た夢のことをイーヨーから聞いたという。
新井君はマーちゃんの花嫁となる。ドアを開けるとそこにはプールがあり、びしょ濡れになった花嫁姿のマーちゃんがそこにいる、という夢の話。
マーちゃんは果たしてそんな夢を見たのかどうか。それをイーヨーに話をしたとして、それを新井君にちゃんと話せたかどうか。
その辺が曖昧なまま「僕はマーちゃんの気持ちは全部わかっている」と言って彼女を押し倒し、犯そうとする新井君…。
当然助けてくれるのはイーヨーなのだけど。

伊丹作品のなかで、この作品は異彩を放っている。どこか現実離れした禍々しい日常を描いている、という意味では、大江の世界を忠実に映画化したといえるかも知れない。だが、即物的な表現を得意とした伊丹十三が描く大江の世界はどうしても手触りが生々しくなる。恐らく大江の世界は、もっとシュールで、音楽も武満徹が似合うのだろう。大江光のモーツァルト的なピアノ曲ではないのだと思う。
渡部篤郎は服を脱ぐとあまりに無駄のない筋肉質な肉体で、そこがイーヨーとはかけ離れた印象(イーヨー自身は林家正蔵に似ているらしい)。佐伯日菜子は美少女でお嬢様っぽい感じをうまく出していた。少々つかみどころがない感じはしたけれど…。

投稿者:sachi823投稿日:2015-01-24 15:59:37
大江健三郎さんはテレビのインタビューで、高校時代のことを振り返り、
ジュラール・フィリップのような格好いい友だちがいて、
随分影響されたと故伊丹十三氏のことを懐かしんでいましたが、
後に親戚となり、この天才同士の間では心を許しあい、
理解し合えるものがあったのでしょうか。
原作のように本作品もゆっくりとした時間が過ぎてゆきます。
特に感銘を受けたところはありませんが、心地よさを感じる作品でした。
投稿者:こじか投稿日:2010-05-06 22:51:15
伊丹監督作品中、唯一腑に落ちない。
投稿者:クリモフ投稿日:2009-09-08 02:27:06
メジャーなやつ以外の伊丹作品を、と思い観賞。大江健三郎の原作で障害者の青年の妹を狂言廻しに描かれる人間模様なんですが、、この話がちっとも自分には面白いと感じられず蚊帳の外でした。
決して物語自身が悪いわけではなく、それ自体は障害者モノとしては凄くニュートラルであるし、あざとさも無くいい話なんだろうけど、気になってしまったのはその目線。ちょっと高すぎじゃないですかね、早い話が恵まれすぎ。金持ちお嬢様の留守番体験記に見えてしまいました。あと子供ほっぽってオーストラリアに高飛びする夫婦にも嫌悪感。恐らく原作の設定であろうところに共感できなかったため撃沈してしまいました。
それでも伊丹監督は健闘しています、得意なコミカルな語り口やらアップ、長回しなど気を使ったカメラ等、場面場面で面白いシーンはありました。でも題材と相性は良くないと思うんだけどなー。あと、主演の子、可愛いのか可愛くないのか不思議な人ですね。
投稿者:R.C.PPK投稿日:2005-12-29 13:02:50
私は何と言っても伊丹作品の中ではこれが一番いいと思う。次がデビュー作の「お葬式」かな。義理の弟大江健三郎の家を主題にしているのだけど、娯楽映画で当ててきた伊丹が作家的良心を揮って作り出したベスト1だと思う。これでやっと脚光を浴びた渡部篤郎もいい味を出しているし。今のすれっからした様子からすると雲泥の差。劇場ではヒットしなかったけど、これが傑作であることに変わりはない。淡々とした日常の裏に潜む人間の怖さと、純粋な魂を持つイーヨーとの対比があざとくなく照らし出されている。それにしてもイーヨーとまーちゃんの住むあの家はいいなぁ。ああいう家に住みたいという憧れも含めて大好きな映画。
投稿者:光子投稿日:2005-05-24 04:32:23
この映画、出演してない大江光さんがすばらしい。
というか光さんのすばらしさが創らせた映画といえるでしょう。
映画本編ではなく光るさんの曲の素晴らしさに泣きました。
原作大江健三郎、監督伊丹十三、主演渡部篤郎とつまんないはずがないです。もちろんすばらしかったよ。と、そうはいっても光さんと比べるとノーベル賞作家もみーんな俗っぽくなっちゃうんだよねぇ。まあしょうがないですけど。osora.exblog.jp
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演男優賞渡部篤郎 
 □ 助演男優賞今井雅之 
 □ 音楽賞大江光 
 ■ 新人俳優賞渡部篤郎 
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