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天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男(1945)

LES ENFANTS DU PARADIS
CHILDREN OF PARADISE

メディア映画
上映時間195分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東和=東宝)
初公開年月1952/02/20
リバイバル→フランス映画社-81.2→ザジフィルムズ-2000.12.26→ザジフィルムズ-2005.1.15
ジャンルドラマ/ロマンス
映倫G
天井桟敷の人々 HDニューマスター版 [DVD]
参考価格:¥ 2,940
価格:¥ 9,650
USED価格:¥ 3,313
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天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男天井桟敷の人々 第一部:犯罪大通り 第二部:白い男

【解説】
 フランス映画史に残る古典として知らぬ者のない名作だ。時の摩耗にも耐えて、常にフランス映画の顔として君臨してきた作品。プレヴェール=カルネのコンビの数ある“詩的リアリズム”作品の中でも、人間絵巻としてのボリューム感、横溢するロマンチシズム、純化された19世紀の風俗再現と、類を見ない、フランス人にとっての永遠の一作なのだ。1840年代パリのタンプル大通り。パントマイム役者バティスト(バロー)は、裸に近い踊りで人気のガランス(アルレッティ)に恋をする。犯罪詩人ラスネールや俳優ルメートルも彼女に夢中だ。一方、バティストの属する一座の座長の娘ナタリーはバティストを愛していた。ラスネールと悶着のあったガランスもその一座に加わるが、彼女の前には新たな崇拝者モントレー伯が現れる……、とここまでが第一部。第二部は、5年後のバティストはナタリーと、ガランスは伯爵と結婚。前者には一子もあった。が、ガランスを忘れられぬバティストはルメートルの手引きで彼女と再会。一方、劇場で伯爵の侮辱を受けたラスネールはトルコ風呂で彼を襲撃し殺す。一夜を明かしたバティストとガランスの前には子連れのナタリーの姿が……。ガランスは身を引く覚悟を決め、カーニバルの雑踏の中に消えていく。後を追うバティストの彼女の名を呼ぶ声、この壮大なラストシーンと、純粋すぎるほどに熱いバローの名演、アルレッティの妖艶さは、まさに古典たるに相応しい風格を持って、映画の未来にも永遠に記憶されるに違いない。
<allcinema>
評価
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A白い恐怖 (1945)
[002]Aライムライト (1952)
[003]A我が家の楽園 (1938)
[004]Aサンセット大通り (1950)
[005]Aファニーとアレクサンデル (1982)
[006]Aオーソン・ウェルズの オセロ (1952)
[007]Aジャイアンツ (1956)
[008]Aわが命つきるとも (1966)
[009]A我等の生涯の最良の年 (1946)
[010]AダイヤルM (1998)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
22203 9.23
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【ユーザーコメント】
投稿者:カール犬投稿日:2014-12-18 20:51:03
“素晴らしい、人生は素晴らしい、あなたも素晴らしい”

気障ったらしいフランス語のセリフの数々にシビれるシビれる。

子どもの頃観た時は、
ギャランス(アルレッティ40代キャスト名トップ)の魅力がわからず、
男性陣寄ってたかっての美の女神あつかいっもまったく謎で、
若いマリア・カザレスの方がきれーじゃん。って思っていたのだけど、
(今観るとあの一途さがキツい)

成熟した女性の懐の広さって、男には必要なスポットだとわかってきた時、
ふとこの映画を思い出して、大人になっちまったな自分、、って思った。
(問題点はあのパフスリーブな衣装だ)

どの登場人物もユニークで素晴らしく、各々際立っているのだけれど、
大言壮語なインテリ悪党、前髪が鳴門巻きみたいなマルセル・エランが
突っ張っててCOOLで最後までカッコいい(すき笑)

年齢を経て観るとまた虹彩の違った人間模様にも見えてくる。
そういうところも含め問答無用の名作という言葉を捧げたいおフランス映画。
投稿者:イドの怪物投稿日:2014-10-06 15:46:51
もうあと2〜3回観たい。
出来れば劇場で。
オープニング・シーンの見事さに圧倒され、そこからの群像劇、第二部のロマンスとキチッと整理した作り方も大いに気に入った。
劇中劇も面白い、主演や共演も皆見事、と言うことで。
投稿者:sachi823投稿日:2014-03-15 14:30:00
映画の魅力にとりつかれた頃に見た作品です。
子どもながらに大変感銘を受けました。
主演者だけでなく脇役陣まで含めて、
この国のこの時代の役者の演技力の高さや
人間的に深みのある魅力を感じます。
製作された時代背景を考えれば、
このような作品がつくられたのは驚異的であり、
劇中の天井桟敷の人々の
溢れるばかりのエネルギーが圧倒的で、
この国の芸術性の高さに感服します。
投稿者:TNO投稿日:2013-11-24 17:16:02
愛し合う者同士が決して結ばれない運命を描いていて秀逸。片やいかがわしい輩とも付き合って世を渡る自由人、片や家族経営的劇団を背負って立つ花形役者。アルレッティとジャン・ルイ・バローは、住んでいる世界が違いすぎるので、最初から結ばれる感じがしない。舞台である犯罪大通りに渦巻く人生模様も広がりを感じさせる。アルレッティをめぐる男達(ピエール・ブラッスール、マルセル・エラン、ルイ・サルー)も良いが、贋盲目乞食ガストン・モドや故買屋ピエール・ルノワールの存在は、この映画の印象を数段良いものにしている。バロー一筋のマリア・カザレスの地味ながら鉄の女ぶりも良い。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-01-28 11:00:57
スクリ−ン上で見なければその真価が分らない映画というものがあるが、この作品はまさにその代表的な一本であろう。テレビ画面で何度か見て確かにジャン・ルイ・バロ−の凄さは分ったが、先日たまたまこの映画をスクリ−ン上で観る機会があって、自分が何も見ていなかったことに気が付いた。
知らなければいけなかったのはこの映画が先の大戦中、まがりなりにもドイツからの独立を保っていたヴィシ−政権下の南フランスで製作されたということだ。すなわちこの映画のパリの街はすべてセットであったということ。そのセットに充満し渦巻く民衆の猥雑なエネルギ−をこれでもかこれでもかと白いキャンバス上に叩き付けることで、カルネは恋愛模様を描くと見せて、かつて世界に先駆けて民衆革命を成し遂げた民族の誇りを取り戻そうぜと、いまだ占領下にあるパリへ向けて発信したのだった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:Bava44投稿日:2011-08-30 20:13:48
劇作はなかなか上手いと思うが、主役二人以外の結末がやや未消化であり、風呂敷を広げすぎた感がある。戦時中にこんな大メロドラマ悲喜劇を作ってしまうというのは、さすがフランスと思うが、同時に、パテ製作の俗な商業映画という印象もないではない。

個人的には好きな映画ではないが、フランス文学のエッセンスはよく入っている作品だと思う。
投稿者:えとわーる投稿日:2011-06-18 19:42:33
学生の頃に見た時はあまり良さがわからなかった。今あらためて見てみるとこれがすごく面白い。ガランス役のアルレッティの美しさについては首をかしげながら見ていたけれど、次第に魅力的に見えてきて、終わった時には評価が変わっていました。ジャン=ルイ・バローがいいですね。パントマイムのシーンは最高でした。
投稿者:gapper投稿日:2009-11-20 17:35:15
 詩的リアリズムの集大成とも言える作品。

 前日に1年違いの「グラン・カジノ」を見た。比べると、随分状態が悪く傷が多くぼやけた感じ。
名作と言われるのに、いまだにデジタル・リマスターされていないのはなぜ。

 英語の題名からすると、邦題はかなりの意訳だが適切なのだろうか?
「CHILDREN OF PARADISE」だから直訳で”楽園の子供たち”になる。
楽園をパリの天井桟敷に通う人々の住む世界とし、子供を無邪気な彼らとすると何とか理解できるが。

 芝居があまり好みでなく、第一部の前半は芝居がかった台詞が多いので少しつらかった。
中盤ぐらいから、恋愛ものの体をなしてきた頃からやっとと言う感じ。

 第二部はガランスとバチストが完全に軸になっているので、見やすいし散漫になることもない。
’90年代の作品では、軸が定まっていないように見える作品が多く感動が薄くなる原因であると再確認する。

 ”天井桟敷の人々”は脇役(あるいはベース)で、恋愛映画であると確信する。
投稿者:レフトフック投稿日:2009-05-26 01:23:54
年取るごとに素晴らしさが判ります。すべての役柄の気持ちも判るようになりました。だから余計感動します。この映画の配役は誰も幸せになりません。
しかし繰り返しますが観終わった後とてつもなく感動します。

投稿者:uptail投稿日:2009-05-25 15:34:55
アルレッティ
投稿者:SHELTER PEOPLE投稿日:2008-11-29 12:13:05
すばらしい
投稿者:マジャール投稿日:2007-05-27 03:04:22
すでに高い評価を得ているクラシック名画ですが、この面白さには圧倒されます。
多彩な人物が織り成す人間模様、芝居小屋、見世物、美女、陰謀、悪党、伯爵、決闘、そして身を焦がす恋!まさに絢爛たるゴブラン織り、第一級のメロドラマにして娯楽大作!面白すぎですホントに!

これは、なんともいえぬ豊かな“夢”のような映画。
やっぱり第一部が面白すぎて(様々な人物の登場編、ですね。第二部に続く終わり方もいい)、そのぶん第二部が見劣りしないでもないけど、ラスト、カーニバルの熱狂は圧巻!
子供の頃観たときはバチストの純情さ(そしてあの見事なパントマイム!)しか印象に残らなかったけど、改めて観ると他の人物も大変魅力的です。陽気なドラ声、上昇志向の台詞役者フレデリックなんか好キャラクター。脇の人々も皆オモシロイ。粋な台詞の数々にも唸らされます。
艶然たる笑みを浮かべたガランスの年増の魅力は、子供の頃の私にもしっかり焼き付けられました。
(ちょっと迷ったけど10点)
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2006-08-18 15:13:23
【ネタバレ注意】

貴方が嫌いな訳じゃない。逆らわない事が必要であれば、そうします。恋をする事なんて簡単よ。だけど、唇には唄、瞳には小さな灯、心には真実の愛…

まず言いたいのが、このドラマは超面白い、って事。芸人達に大小の悪人、伯爵etc.が躍動するストーリー、魅力的な役者達、飽きさせない物語展開、そして人間の真実を照らし出すセリフ。ってか、実に(格調高いが)大騒ぎなのさ。

まず、のっけのバチスト登場からして大笑い。実にパントマイムの至芸を見せてくれる。彼を愛する、感情に逆らった知的で薀蓄のあるセリフをのたまう女性(夢遊病者に声をかけるのは危険)〜でも運命のいたずらで一緒になれたのね。

もう彼らの劇中劇を見ているだけで楽しいね。バチストのパントマイム(舞踏?)、フレデリックの決闘を呼ぶバカ芝居も最高だ。

誰もが何かを欲するが、強引にぶっ壊す奴、ひたすらチャンスを待つ者、ただ手に入れただけでは満足出来ず、心の中をも消そうとする男、それぞれなのが実に人間ドラマしてる。
彼女は金に惹かれたのではなく、窮地を抜け出すカードを切っただけだ。別に伯爵を必要としている訳ではないと思うのだが。俺の豪華な生活が望みならNetscapeを忘れろ、ってのは彼女に通用しないですね。豪華な生活を望むように躾けて初めて成り立つ話だ。
しかも嫌うように仕向けてはいません。ただ、自分が捧げる愛という名の元に哀願するに過ぎない。但し、政治力はあるね。が、どんなご立派な肩書きを持っていても、所詮は血を流す人間って事。己の欲せざるところ、他人に施すなかれ。
その点、フレデリックは、見ず知らずの男に大金を分け与え命を永らえる〜まぁ彼にも借金地獄が待っているような気はするが。

ラストはバチストが夢の女性に辿り着くかどうかにかかっている。そのまま2人でインドへ。インドの庶民も彼の芸は高く評価し、彼らには幸せな結末が。残された妻子は、まぁ芝居仲間もいるし強そうなので(ひょっとしたら振られた者同士、フレデリックとくっつく)、まぁバチストJr.の芸の成長が楽しみだ。
…辿り着かなかった場合、まぁ妻子の元に戻る〜一度は経験した別れなので、子供もいるし、彼女は聡明で強いし、まぁ立ち直ると思うけどね。

※関係ないが「メデューサの筏」は、或る事件をモチーフにしたジェリコーの名画で、ロックバンドGrate Whiteのアルバム“SAIL AWAY”のジャケットにもなっている。

http://www.nazoo.org/distress/medusa.htm

「ジェリコの戦い」(喇叭云々)の方は、聖書に基づく。

投稿者:o.o投稿日:2005-08-29 02:27:50
まずは、全編、大波のように寄せては返す群集の表現が素晴らしいと思います。時代設定は 19 世紀中頃のパリだそうですが、その他大勢で出てくる一人一人の顔付きが現代人とは明らかに異なるというか、あるいは、まだ近代化しきれていない人達の顔というのか、そんな顔をした者達がひしめき合い、恐ろしく貧困な生活環境のくせに、沸騰するような生のエネルギーを発散させています。

登場人物達は皆、そんな人の波から顔だけ出して泳ぐように生きていて、それぞれの流儀で勝手に、泣いたり笑ったり、愛し合ったり殺し合ったりしていますが、そんなあれこれを、何でも道徳的に、つまりは、人の行動をすぐ「正しいか否か」で見てしまうような、現代風の神経質さを微塵も感じさせず、ことさら同情的でもなく、それでいて、冷たく突き放して観察するのでもない、大振りな視線で捕らえているところが好きです。

バティストの優雅で感傷的なパントマイムは、それが騒然とした天井桟敷の観客の前で演じられるだけに、その美しさが際立ちます。パントマイムを見て美しいと感じたのはこれが初めてでした。また、シェークスピアを愛して止まない野心的な役者、ルメートルの才気溢れる姿も、特に第二部に入ってから光ります。念願の『オセロ』を演じた舞台を夫と見に来たガランスに、「今夜デスデモーナが来たので、オセロの嫉妬は消えた、有難う」というメッセージを花束と共に送るところが格好良いと思います。

ガランスの名を叫びながら、華やかに着飾った人の群れに埋もれていくバティストの姿が、いつまでも胸に残ります。
投稿者:やんこら投稿日:2005-02-06 11:06:32
【ネタバレ注意】

1人の女性を巡って様々な人間が交錯する、というストーリーは普遍的なものだと思いますが一人一人のキャラクターがよく描けていたので3時間という長い時間を飽きることなく楽しめました。結局ハッピーエンドにはなりませんが、皆自分に正直であったがためにこういった悲劇になってしまったのではないでしょうか。個人的にはフレデリックのお調子者っぷりとピエール・フランソワの誇り高さが好きです。

投稿者:samurai83投稿日:2004-11-18 10:45:52
 クラシックの名作とタイトルだけは有名で、ずっと観なければならないと思っていた、「天井桟敷の人々」を観た。あまりにも期待しすぎていたので、その期待は大きく裏切られた。男心を逆なでするセリフばかりで、イライラさせられるばかりであった。確かに、バローのパントマイムは見事であった、絵作りも素晴らしい。しかし、ストーリーを前面に押し出している映画なので、物語に入り込めなければ何も意味をもたない。
 どうも私はこの類の、メルヘンメロメロ盲目恋愛映画は、性に合わないらしい、「カサブランカ」のボギーに共感できなかったのと同じが如く。
投稿者:さち投稿日:2004-08-07 19:42:13
確かに素晴らしい。バチストのしなやかで水のごとき動き。内容も上品でフランスの代表作でもおかしくはない。ただ最後はおいおいという感じ。そこで終わるかねー。ガランスは? バチストは? あれからどうなったんだ?
いい作品であるだけに余計残念。
投稿者:ムタト投稿日:2004-07-03 21:41:26
3時間以上にも及ぶ大作であるにもかかわらず、この映画は見る者をオープニングからラストまでス クリーンに釘付けしてしまう不思議な魔力と強烈な魅力に満ちあふれています。パントマイム役者バテ ィストと美しい女芸人ガランスとの悲恋を中心にして、ガランスを愛する二人の男と、バティストを愛する 一人の女が繰り広げる人間ドラマの華麗な「詩的リアリズム」が、様々なフランス人たちが集まってくる 大衆通りを舞台にして繰り広げられるこの作品は、人間の運命の厳しさ、愛することの美しさと憎むこ との醜さ、そういった人間の真実の姿を見事にあぶり出してみせるのです。(以下、↓)
http://www11.plala.or.jp/kunihiro/cinema/page236.html
投稿者:Ikeda投稿日:2003-11-14 13:45:27
この映画は封切時に見る機会が無く、昭和29年10月、エビス本庄で見ました。少し映画ずれしていた時期だったので、ジャン=ルイ・バローのパントマイムや、詩のような台詞に気をとられ、観客が天井桟敷に鈴なりになっているシーン以外は忘れてしまいました。最近、見直してみて、6人の男女間の愛情のもつれが、複雑に絡み合っていることを思いだしました。誰でも愛するというアルレッティとピエール・ブラッス−ル、かなりプラトニックに一人の相手を愛するバローとマリア・カザレス、自我の強い伯爵のルイ・サルーと悪党のマルセル・エラン、それぞれの性格がよく描かれています。特にバローの演技はパントマイムと共に、詩情にあふれ、マルセル・カルネの演出を助けています。フランス映画らしさを充分に堪能できる映画だと思います。
投稿者:アリョーシャ投稿日:2003-08-05 20:06:42
歴史的名作といわれていますが、私はどうしてもこの作品にのめりこめません。その原因は全て「樽の中の美女」を演じたアルレッティにある。大抵の解説書や批評が彼女を「妖艶な美しさ」と非常に賛美しているのだが、私にはどうしても年とった中年女にしか見えず全く魅力を感じないからだ。「悪魔が夜来る」の方がずっと綺麗で魅力的だと思うのだが・・・。
投稿者:うらら投稿日:2001-11-18 01:44:56
10年ほど前の、朝日新聞の日曜版の名画をたどる記事に、この映画は、ヴィシー政府下、大変な苦労の中撮影されたと、ありました。つまり、ドイツに占領された時代に南フランスでパリが舞台の映画がつくられたわけです。

ガランスの「恋なんて簡単よ」というセリフも素敵ですが、ラストのバティストの妻ナタリーのセリフ、深いですね。結局、この映画の中で、愛を成就できた者はいないんですよね。切ない。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2001-11-10 00:22:47
この映画の構図は、一人の女、ギャランスを軸にした、4人の男の恋愛.
まずバチストとフレデリック.「芸を通して天井桟敷の人々を感動させたい」、このバチストの言葉を借りれば、この二人の恋愛は形こそ違え、その心は天井桟敷の人々、つまりは一般大衆、民衆の心を現すと言える.簡単に言って二人の恋愛は、自由を表していると言って良いでしょう.

モントレー伯爵、この男は、映画にはほとんどその実態が描かれていないが、「私が他の人を愛さなければいいのよ.それが彼の愛よ」、このギャランスの言葉で現される人間と言って良いはず.
さて、もう一人ラスネール、この男を、どう位置づけたらよいのか迷った.この映画の中でどの様な役割を果たしているのか.
単純に考えて、バチストとフレデリックは善、モントレーとラスネールは悪.そして、バチストとフレデリックが民衆を現すとすれば、モントレー、ラスネール共に、陰湿な悪で共通している.
ラスネールの悪は、映画のなかに描かれるが、モントレーはギャランスの言葉によって窺い知るだけであり、直接には何も描かれない.つまりラスネールは見える悪、モントレーは見えない悪と言ってよく(言い換えれば悪に正当な理由がつけられる)、二人併せて一つの悪、時の独裁者を現している、こう言って良いのでは.ラスネールがモントレーを殺害するが、それは二つの悪の対比ではなく、二つの悪の融和、こう受け取るべきだと思える.付け加えれば、この二人の悪(恋愛)の本質は、束縛にあるのね.

非占領地域とは言え、ナチスの監視下にあるのは変わらない.そうした状況の中で、一人の人間、すなわちヒットラーを二人に分けて描くことによって、分からない形で反骨精神を織り込んだと言ってよく、ギャランスを軸にした4人の男の恋愛は、ナチス対フランス人民を描いていると言える.

ちなみに、DVDの解説では43年から44年にかけて、非占領地区の南フランスで製作した、とあります.
投稿者:ヴィーナ投稿日:2001-11-09 22:17:48
この映画を初めて見た時、館内が明るくなっても暫く席を立てなかった。アルレティの妖艶さに酔い、ジャン=ルイ・バローの悲しいまでに見事な演技に打ちのめされたのだ。しかも、独軍占領下のパリで製作されたと聞いて、フランス文化の深さに感銘した。そこは、今はなき阿佐ヶ谷のオデオン座だった。
投稿者:タルチュフ投稿日:2001-08-27 16:40:06
ギャランスに女性としての魅力が欠如してるからじゃないかしら.
なんで彼女にみんなが惹かれるのか、私にはわからないっス.
投稿者:sunao投稿日:2001-08-18 21:44:02
最初にこの映画を観たとき、恋愛映画として何か足りないと感じました.
複雑に入り乱れた恋愛関係、何が正しく何が間違いか首をかしげたのです.
けれども、幾月か日を置いてあらためて観てみて、まったく別なことを感じたと言わなければなりません.
犯罪大通りで観かけたギャランスにフレデリックが言い寄るシーンからこの映画は始まる、その二人の会話はこんなふう.
「どこへ行こうか」、「あんたはあんたの方、私は私の方へ」
「同じ方角だ」、「駄目よ」
「なぜ」、「約束があるの」
・・・・・
「約束の人を愛している?」
「皆を愛してるわ」
清く正しく美しく、この表現とは程遠いかもしれないが、この言葉の通りギャランスは皆を愛して生きると言ってよいでしょう.
さて、時の流れに従ってギャランスはモントレー伯爵と一緒になる、時の流れは省略します.
バチストと一夜を共にしたギャランス、翌朝、フレデリックとモントレーの決闘を止めに行こうとする.
その時、夫のモントレーを称して、この様に言うのです.
「私が他の人を愛さなければいいのよ.それが彼の愛よ」

謀大手ソフトメーカがインターネット閲覧ソフトで取った戦略を考えてみたく思います.
Netscapeに対してこの会社の取った方法は、IEをOSの一部として組み込むこと、そのやり方は如何にしてNetscapeを使いにくい環境にするかにあったのです.第一の手段は、よりよい製品の開発によって、どちらかよい方を、互角の条件においてユーザが選択することによって、勝残ることではありませんでした.
ようするに、ユーザがNetscapeを使わなければいい、つまりは、他の人を愛さなければ良かったのです.
この映画、モントレー伯爵に時の独裁者を重ねて描いている、そこに反骨精神があると思われるのですが、まさに独裁者の本質を見抜いている、こう言って良いのではないでしょうか.
投稿者:タルチュフ投稿日:2001-07-06 16:16:30
未発表の傑作でも映画化したかのような見事な脚本.
フランスだけでなく、全人類にとって永遠の一作.
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 脚本賞ジャック・プレヴェール 
■ 特別賞マルセル・カルネ 
【ソフト】
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