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ドクトル・ジバゴ(1965)

DOCTOR ZHIVAGO

メディア映画
上映時間194分
製作国アメリカ/イタリア
公開情報劇場公開(MGM)
初公開年月1966/06/11
リバイバル→CIC-76.11→ヘラルド-96.1
ジャンルドラマ/ロマンス/文芸
映倫PG12
凍てつく大雪原をはるか 動乱のちまたをくぐり ひたむきに愛し 誠実に生きた 一つの魂がよびおこす 美しき感動の結晶--(リバイバル時)
ドクトル・ジバゴ アニバーサリーエディション [Blu-ray]
参考価格:¥ 2,500
価格:¥ 952
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ドクトル・ジバゴ

【解説】
 ロシアの文豪ボリス・パステルナークの同名小説を映画化した長編大作。時はロシア革命前後の動乱期。純真な心を持つ詩人でもある医者ジバゴを主人公に、ラーラとトーニャという2人の女性への愛を通して波瀾に満ちた生涯を描いてゆく。人生の軌跡を、多彩な登場人物を交えながら時代のうねりと共に描く壮大な一大叙事詩。M・ジャールによる美しい“ラーラのテーマ”も忘れがたい。
<allcinema>
評価
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A2001年宇宙の旅 (1968)
[002]Aライトスタッフ (1983)
[003]Aフレンチ・コネクション (1971)
[004]Aホテル・ルワンダ (2004)
[005]Aあなたになら言える秘密のこと (2005)
[006]A春夏秋冬そして春 (2003)
[007]Aスティング (1973)
[008]Aツォツィ (2005)
[009]Aアラビアのロレンス (1962)
[010]Aニュー・シネマ・パラダイス (1989)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
21193 9.19
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【ユーザーコメント】
投稿者:エル・オレンス投稿日:2018-08-21 16:39:25
美術監督のジョン・ボックスがリーンの意図を語っていますね。「これは政治(ロシア革命)を語る映画ではない。人間のドラマだ」と。だからジバゴは「ふたりの女性の間を行ったり来たり、タダの優柔不断男」に見えるんだ。
革命だからといって皆がみんな、勇壮になったわけじじゃないし、新しい社会に期待したわけでもない。当たり前のことだけど、それまでの私生活を大事にする人々が多かった。それを握りつぶしたのが「革命」。作中でストレリニコフがジバゴに「もはや私生活なんてない!」と言っている。それをリーンは(批判ではないが)浮かび上がらせたかったと思う。人間だから、(思想に強制されず)普通に生きたいから。
いまでも何の見通しもなく「革命」を声高に叫ぶ集団がいるけど、これは困りますねw
投稿者:いまそのとき投稿日:2018-04-17 14:22:25
長いながい長すぎた210分・・ホントにドクター・ユリ!!いい加減にしてよ。ヒューマニストには違いないけど、特別確たる信念があったわけじゃなし。ふたりの女性の間を行ったり来たり、タダの優柔不断男じゃないのさ。ハッキリ言って・・印象に残る登場人物誰もいないしね。革命前後荒れた時代を背景に、雪原をロングショットでひたすら延々と、どうだきれいだろっと撮りまくったという以外何もなかったんじゃないのって気がした。
投稿者:noir fleak投稿日:2018-04-08 21:32:31
義父のラルフ」リチャードソン、妻のGチャプリン、ついにはジュリークリスティーまでもが、ただ「どこかで死んだ」と言われるだけ! こういうアンチドラマチックな演出にデビッドリーンの真骨頂を見る。そしてそれが素晴らしい効果を表す。つまり、物語を物語と感じさせない、リアリティ感覚だ。
悠長な流れも全く退屈させない。なぜなからそれがいかにも現実と思えるからだ。
公開当時、ラーラのテーマはよくラジオから流れていたのが懐かしい。
傑作の名に恥じない。
投稿者:イエガー投稿日:2017-04-17 04:25:27
大昔に日曜洋画劇場で二週に分けて放映されたのを観て以来。3時間超えの大作。全体を通して、徹底してカラーをと統一してるんだよね。映像の凄さに圧倒されたよ。もちろん当時のソ連で撮影できるわけがないからセットを作っての撮影なんだけど、それも素晴らしい。今回、観なおして気づいたのは、すごくセリフが少ないこと。映像で語ろうとするリーンの意気込み感じたよ。3時間超えてのラストにやっぱり感動。ロレンスより自分はこっちのほうが好きですね。メロドラマ色が強いのは、カルロ・ポンティがプロデューサーというのも影響かな(笑)
投稿者:bond投稿日:2016-01-04 22:27:30
ラーラのテーマが美しい、壮大な叙情詩的不倫もの。冬に観ると寒い。
投稿者:カール犬投稿日:2013-11-04 21:14:20
壮大な音楽と、交錯する人間模様と、歴史のうねり。
この3点セットでデヴィッド・リーン監督ワールドへようこそ。

でもデヴィット・リーン作品にアレルギー反応が出る自分、
これも何度チャレンジしてもぶつ切りでしか観たことがないなぁ。

主役2人に何一つ共感を得るところもなかったけれど、
主軸が俗(不倫)な分まだ観られた方かも、途中で気絶するけど。
極寒の地でたとえ間違った選択をしようが状況に流されようが、
ヒゲまで凍っても人間生きていくしかないもんね。。

どんな状況下でも人は困難な愛に燃えるというのなら、
革命は素晴らしい燃料。成りゆき任せでドラマティックすぎる。
投稿者:sachi823投稿日:2013-09-07 10:54:36
革命という歴史の大きなうねりの中では
個人のささやかな幸せや望みはかき消されて
しまいそうです。人間が非常に小さく感じられる作品です。
「アラビアのロレンス」の焼けつくような砂漠に対して、
こちらは凍りつくような氷雪が舞台、
映画的に同じようなムードを感じます。
そうすると出演者の力量や演出の巧みさ
などを比較することとなり、自分の好みからすると
やはり「アラビアのロレンス」には及ばないと感じます。
投稿者:ローランド投稿日:2012-01-03 10:29:20
  レーザーディスクで何度も観ているのだが、午前10時の映画際とやらで映画館で上映してくれるってことなんで、大きな画面ならさぞかし良かろうと、どうせ暇な正月休み、電車に乗ってまで観賞に行ってきたのだけど、それだけの価値は十二分にあり、いまさらながら、ことさらに、映画、とくにデヴィッド・リーンの作品のような大作は大きな画面で観賞するべきだなって、サウンドトラックが劣化していたのか音響が悪くて、それがちょっと不満だったものの、これまでのLD観賞とは一つも二つも違った感動を与えてもらいました。   

  ロシア革命という舞台を拝借しての、受け取りようによってはラーラをファム・ファタルとみなすことも出来る男と女の三角関係四角関係の物語りか、いやいや、雪原を走る列車の劣悪な環境のなかで、時折みることのできる雄大な平原や山並み、それに凍りついた窓の雪の結晶のクローズアップに春には一斉に黄色いラッパ水仙に覆われる故郷の廃家と、主役は大自然、・・・・ などと、この監督の作品は隅々まで神経が行き届いているので無駄がなくて味わいが深く、刺激的な場面があるわけでもないのに、三時間という長さを観賞する側が持て余すということがありません。  

  映画音楽のベストを選ぶとしたらまずは外せないと思う中に、モーリス・ジャールの二作品、「刑事ジョン・ブック 目撃者」と、この「ドクトル・ジバゴ」があるのだけど、とくにこの作品の音楽は素晴らしくて、デヴィッド・リーンが求めるものを100%満たしているのではないかとさえ思わせるほどに観る者を物語の中に引き込んでくれます。  

  新作が公開されているのとは違って、この作品を良く知っている観客だけが集まっているとの安心感のようなものもあってか、とても心地良いひと時を過ごさせてもらいまして、インターネット以前、パソ通の時代に流行った爛フ会瓩鬚笋辰討澆燭なったりしたのだけど、同じ価値観好みを持つ者が、いっとき同じところに集うことになる、この午前10時の映画祭って、とてもよい企画だと思います。 「冒険者たち」をやってくれないかな・・・。 
投稿者:陸将投稿日:2011-05-12 16:16:21
【ネタバレ注意】

デヴィッド・リーンという人は、ある国の歴史の激動期に直面し、時代の波に飲み込まれていく人々を描くことを得意としている。
だから、時として尺の長い彼の作品を冗長だと感じることもある。

ただ、冗長だからこそ壮大な時代のうねりを表現できるのであり、その圧倒的なスケールに思わず息を呑んでしまう。
彼は決して物語を進めていくことを焦らない。
この上映時間でしか表現できないような一大叙事詩。
それを堂々と描き切る力量はすさまじいものがあると思う。

本作も例外ではない。
ロシア革命という国の転換期に直面した人々が、どのように生きていくか。

ロシアという広大な土地。
見渡す限りの銀世界、凍えるような寒さの中で、僅かな生の炎を灯していく人々。
あまりにも大きな時代の移ろいや大地に比べ、あまりにも小さい人間たち。
彼らは逆らえない力にどんどん流されていく。

愚かであり、そして力強くもある人間の生の営みを、観客はただただ眺めることしかできない。
壮大なスケールから生み出される、映画的な興奮や感動。
こんな思いを味あわせてくれる監督は、現在の映画界には存在しないのではないだろうか。

投稿者:uptail投稿日:2009-09-21 17:05:55
オマー・シャリフ
投稿者:gapper投稿日:2008-12-19 19:35:52
 興行収益(インフレ調整版)ランキング第8位(2012/06/16)
 なんといっても映像が美しい。
 それに加え、ジャールの音楽。
 3時間20分という長さも、この映像により髄分短く感じる。
 タイトルバックの絵画や各シーンで映る風景。
 別荘での黄色いスイレン(ラーラにオーバーラップする)など全編が美しいシーンで彩られている。

 単なる不倫の映画だという評価があるが、ラストがダムから流れる水、そしてそれは雪が解けたものであり川となって大海に注ぐ事ことの意味合いを考えれば、そのような低俗のものでないことはハッキリすると思う。
 個人ではどうにもならないこと、集団でもどうにもならないことは常に存在する。

 ただ、オマー・シャリフがミスキャストとしか思えないのが残念。
 この件だけは、分からない。
 同じく不倫を扱った、ライアンの娘の方が個人的には好みだ。

 デビッド・リーンは、気に入った作品が多が、幸福なる種族やマデリーンなど、まったく理解できないものもある、私には不思議な監督だ。
投稿者:さち投稿日:2008-08-29 08:38:37
名作
投稿者:映画元気投稿日:2008-07-21 12:06:06
<元気コメント>
 戦争、革命という嵐の中で、医者として、詩人として、人間を肉体と精神の両面から見つめた生き方に感動をおぼえ元気がわきます。 http://eigadegenki.cocolog-nifty.com/1/2006/07/post_a093.html
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-07-07 23:42:41
ボリス・パステルナーク(1890−1960)の原作は、反革命的だという理由でソ連では発禁処分にされ、1957年、秘かに持ち出された原稿がイタリアの出版社から翻訳版が出版されたのだそうだ。で、この作品は名匠デヴィッド・リーンによって壮大な大河ロマンとして作り上げられた。

ロシア革命前後のことをある程度知らないと、なかなかついていくのは大変かも。革命を成し遂げた後、赤軍内で様々な覇権争いが繰り広げられ、昨日の友は今日の敵、とばかりに粛清や裏切りが相次いだのはすでに歴史的事実として広く認められているが、そんな大きな時代のうねりの中で愛に生きた詩人ユーリ・ジバゴ(オマー・シャリフ)とラーラ(ジュリー・クリスティ)の物語。
カナダやフィンランドでのロケをはじめ、壮大な自然と人間の対比という、D・リーン監督ならではの構成はさすが。
モーリス・ジャールの名作「ラーラのテーマ」とあいまって、見事なまでに映画的表現が散りばめられている。
とはいいながら、主人公の立ち位置がもうひとつはっきりしないというのは確かに感じる。ブルジョア階級に生きてきたユーリは、革命に共感を示しながら何かに積極的に身を投じるというのではなく、時代の流れに身を任せ切っているところが、主人公の魅力の薄さにつながっているように思う。それに比べればラーラは愛に身を委ねていて、その姿勢がはっきりしているといえるだろう。
そのほか、時代背景の説明の省略やいささか乱暴な時間経過の表現など、不満な部分も少なくはないが、大河小説を短い映画作品にする以上、ある程度は仕方ないか。ただ不倫をしているユーリとラーラのそれぞれの家庭の描写が殆どないために、うしろめたい部分が薄らいでしまった。時代・社会状況と個人の倫理とが十分拮抗していないのが弱点か。

とはいえ、力のこもった大作であることは間違いない。ロシア・ソ連の革命期を再現しようとしたという一点だけでも私は評価したい。

ところで、ユーリの書いた詩ってどんな詩だったんでしょうね?(苦笑)
投稿者:イドの怪物投稿日:2007-07-05 04:43:42
25年程前にリバイバル上映で初めてみてから久々に再会。
やはり、壮大なスケールで描いたただの不倫映画、それ以外に取り柄は無い。
ただ映画を評価する要素として、演出,役者,カメラ,スケール,シナリオ,そして音楽等々を考えた時にこの映画はカメラワークとスケールと音楽においては紛れも無く名画だろうと思う。
製作年代は冷戦のさなか故にこの様な映画に大金を投じさせたのだと思う。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-05-18 18:48:39
描写もストーリーもおかしな所が多かった(アレック・ギネスのナレーションが唐突だったり、ユーリがあっさりパルチザンから脱出できたり)し、ユーリが死ぬのも娘が極東で生き別れるのも始めから「ありき」で作られてるのが鼻に付いて仕様が無かった。
ジュディ・クリスティーは良かったし、アレック・ギネスも儲け役。だがそれ以上にロッド・スタイガーが「夜の大捜査線」で観て知ってる筈なのに最後まで彼だと気付かない位の成り切りぶり!映像よりそっちに驚いた(笑)。
投稿者:マジャール投稿日:2007-05-05 03:30:59
文芸ドラマ、歴史物好きなので、これも面白かったです。(原作は読んでません)
えっ?エジプト出身のオマー・シャリフがロシア人役はミスキャスト?カナダ・ロケがロシアに見えない?
いちいち御尤も。でもいいじゃないですか、しょせん映画は作り物なんだから。
M・ジャールの音楽に身を委ねつつ、激動の時代の愛と不倫の大メロドラマを楽しめれば、この作品“名作”と呼ぶに遜色ないと思います。
革命思想に傾倒する青年役のトム・コートネイが、なんかそれっぽくて面白かったです。
(関係ないけど、コルホーズとかダム発電タービンって、いいよね・・・)
投稿者:Ikeda投稿日:2007-03-06 14:04:55
3時間余の大作ですが、その割に退屈せず見ることができました。やはりカナダやフィンランドにロケしたという風景描写が素晴らしいのと、ストーリーの面白さが、その理由です。反面、演出や演技については、気になる所も多くありました。
パステルナークの原作がイタリアで出版されたのは1957年ですが、この映画が公開されたのは1965年で、ソ連ではブレジネフに政権が移り、国全体が落ち目になり始めた時期です。そのためもあるのか、革命後の混乱をかなり誇張して描いています。広いソ連の事ですからこういう事もあったと思いますが、資本主義のプロパガンダと、とれないこともありません。
また長い映画の割に切り替えが非常に早いカットが所々あり、一つのテクニックかも知れませんが、解りにくい面もあります。男女関係では基本的には不倫が支配している作品なのに、それを不倫と感じさせない演出がどうかなと思いました。主役オマー・シャリフとジュリー・クリスティーが、それに輪をかけていて、二人とも流れにまかせているだけで、誰をどう愛しているのか、全く解らないといった演技です。
一方、将軍エフグラフ役アレック・ギネス、トーニア役ジェラルディン・チャップリン、グロムイコ役ラルフ・リチャードソンは好演だと思いますが、それよりもコマロフスキー役ロッド・スタイガーとパーシャからストルニコフと名前を変えるトム・コートネイは特別な考え方の人間をを、うまく演じて印象的でした。
投稿者:su_san投稿日:2007-02-21 02:42:00
デビッドリーン大作3部作、アラビアのロレンスでは「砂」、ドクトルジバゴでは「雪」、ライアンの娘では「海」をモチーフに人間ドラマを展開しているわけですが、個人的にはドクトルジバゴが一番好きです。モーリスジャールの音楽が良いせいでしょうか。ララのテーマは名曲ですね。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2005-10-23 21:04:44
ロシア革命下という異常な状況〜登場人物のキャラも魅力的…物語も文句無く面白い〜ラストのバラライカが何とも最高である。
娘が出てきて、母親の生涯を綴る…最近、どっかで観たような…
が、本作は壮大にして迫力のある映像、美しいテーマ曲、どこを切っても名作の名に恥じないように思える。
感情とは、ある意味やっかいなお荷物でもあるが、それ故に人間であるのかと。
時代は激動し、それぞれの感情が複雑に絡み合う…笑い、泣き、愛し、憎む。冷静に考えれば実に損な行動をやらずにおれない。そして生き、そして消え去る…
別に泣く程の事はないと思うが、実に壮大なドラマを堪能させる第一級ムービー。名作だろう。
投稿者:J.T.投稿日:2005-03-10 02:18:01
有名な大作なので何度か観ようと思って、その度に最初の数分で飽きてしまった
作品でした。今回ようやく最後まで見ることができたのは、この映画を「ジバゴの
不倫映画」と記していた批評があったからです。結果はなるほどその通りでした。
とはいっても貶しているのではなくてすごく好きです。タイプとしては「ひま
わり」と同じ映画ですね。戦争とか革命とか歴史の中で必死に生きた人間の
生き様を描くメロドラマ。メロドラマって安っぽい意味に使われがちだけど、
人の一生ってある意味どれもメロドラマ。しっかり人間の生き方を描くメロドラマ
はやっぱりいいですね。
投稿者:篭瀬山投稿日:2004-11-28 23:20:18
 贈り物。授かり物。才能。世の中には、続いていくものと、続かないものがあって、「革命」は良かれ悪しかれ、今この世にある多くのものを断絶させてしまう。自分の両親が、歴史の荒波に揉まれ、めぐり合い、愛し合って、その結果いま自分がここにいるのだとしても、そんな物語は子に伝わっていなければ、無価値も同然。それで彼女が不幸せなのかというと、そうではない。「人間のするような仕事じゃない」厳しい労働を課せられた彼女は、新世代の女性労働者の一人なのであって、彼女を理解し、彼女の身を案ずる恋人もいて、それなりに人生を謳歌している。ただ、親と生き別れたときの記憶が、彼女の中では辛い思い出となり、心の傷になっている。だがもし彼女に何か”伝わっているもの”があったとすれば、それはまさに、彼女の人生にとっての財産だ。

 いま、われわれの世の中にある前の世代から受け継いできた多くのものも、我等にとって資産なのだ。革命という行為がもたらした結果についての評価はともかくとして、革命を志した社会の意志までは否定したくないと思う。けれども、できうるかぎりなるべく多くのものを次の世代に残してやりたい。

 そんな映画の意志を感じた。9
投稿者:リリィ投稿日:2004-03-12 21:29:06
200分があっという間に感じられました。
ロシア(ロケはロシアじゃないみたいですケド)の凍てついた大地、窓に張り付いた雪の結晶や小屋の周りに咲き乱れる花など画面に広がる情景の美しさにラーラのテーマなどの音楽が絡まって、本当に素晴らしい映画だと思いました。
『アラビアのロレンス』の砂漠もそうだけど、自然をフィルムに収めたらリーン監督が一番かもしれませんね。背景だけでも観る価値がある一本だと思います。
オマー・シャリフ扮するジバゴ先生の表情や眼差しが印象的でした。
投稿者:ライラ投稿日:2004-02-02 12:36:54
前半は静と動があって見ごたえもばっちりですが、後半はただの不倫&恋愛ものという感じでだるかったです。全体的な流れはおおむね良ですが、「悲しくてすごく泣ける」の評判ほどではないと思いました。オマー・シャリフファンの私としては、「ロレンス」でのアリー役のほうが好きですかね・・・。
投稿者:Carol Sakeski投稿日:2003-10-30 15:12:04
映画の中の人々にとっては時代が悪すぎると
いう出来事ばかりだけど、見ているほうに
とっては、時代が悪すぎるがゆえに、普通の
不倫ではないように思えてくる、不思議な映画。
長さも気にならないぐらい。
ロシア革命後の大寒波とかが伝わってくる。
ラーラのはかない雰囲気って、殿方はきっと
見て見ぬふりできないものなんだろうな〜。
頭から共産主義を否定しようとは思わないけど
寒さや飢えを凌ぐのに、主義主張は必要ないと
思うよ。そういうのに翻弄されるのは庶民だし。
アレック・ギネスが出ていたのがステキ!http://www010.upp.so-net.ne.jp/Carol_s/
投稿者:o.o投稿日:2003-09-01 01:14:25
 映像も物語も雄大で、腹いっぱいドラマを味わったという満足感があります。
 主人公はもちろん、誠実な心をもった医者、ジバゴなのですが、物語の中心に位置しているのは、登場する主要な男達全てにとっての「運命の女」、ラーラだと思います。高貴な心をもちながらも、結果として、母親を苦しめ、真面目な男に妻を裏切らせ、夫を裏切り、同時に、卑しい男に英雄的な行動をとらせ、冷酷な共産党員に優しい心を起こさせる、このラーラこそ真の主人公ではないでしょうか。ラーラ演じるジュリー・クリスティは確かに美しく、ジバゴを始めとする男達が、揃って惚れてしまう事も、素直に納得できます。
 また、苦境に立たされながらも、愚痴一つこぼさず、懸命に生きていこうとする、ジバゴの妻、トーニャも魅力的です。特に、革命前の優雅な生活にはしゃぐ姿を見せられているだけに、いっそうその健気さが際立ち、見ていて、何とか幸せになってくれないか、という気持ちにさせられます。
 帝国時代には最も虐げられていたはずの労働者階級や、彼等の現状を憂いていた若者が、革命後に見せる残酷さと酷薄さなど、舞台背景にも大いに考えさせられるものがありました。
 敢えて言えば、前半で登場する人物達が、後半で次々と、言わば、運命の出会いを果たすという筋書きは、考え様によれば、テレビドラマ的というか、出来過ぎたお話、という感じもしますが、その事によって作品の魅力が薄れたとは感じませんでした。
 示唆される、トーニャの行く末と、ラーラの悲惨な末路に、胸を締め付けられる様な、余韻が残ります。
投稿者:投稿日:2003-04-26 02:15:17
恋にイデオロギーはない。
イデオロギーを持って生まれてくる人もいない。
不条理を解決するはずの革命が生む不条理の映画。
投稿者:トリガー投稿日:2003-02-11 04:02:08
ロシア革命の動乱を生きた、医者であり詩人であるユーリ・ジバゴ。その波瀾に満ちた人生を壮大なスケールで描いた感動大作。傑作。ほかに言うことは何もあるまい。ジバゴを完璧な人間としてではなく、人間的弱みをしっかり描いているところが一般的な人間像から遠ざけず、共感の行き届く範囲に留めていて、ポイント。ヒューマン・ドラマでは特に重要視されるパートだが、意外と出来ていないもの。絶妙なタイミングに富み、大袈裟過ぎずインパクトに少しも欠けないダイナミックかつ哀愁漂う展開は、最近の陳腐なドラマばかりで埋め尽くしているアメリカ映画からは見る影もない見事な構成が伺える。アカデミー作曲賞を受賞したモーリス・ジャールによる美しい旋律とデヴィッド・リーンお約束の広大なショットが更にドラマに拍車をかけ、エンディングまで高揚感を持続させるニクイ出来。本当にこの映画の素晴らしい部分はタイミングと因果関係を重視した展開にあり、救われない話ではあるけれど、演出により実に綺麗に華を持たせております。ラストのバラライカも泣かせますね。「アラビアのロレンス」に続くスペクタクル大作の最高峰。いやぁ、デヴィッド・リーンは本当にいいわぁ。
投稿者:空三郎投稿日:2001-10-31 20:17:49
ロシア(ソ連)を舞台にすると、話が暗くなる傾向にあるけれど、風土のせいかな。社会主義自体が暗い体勢なのかもしれない。
この映画も悲惨で暗い。原作は社会主義を批判してるとのことで、当時のソ連では、当然発禁だ。
映画はそこのところは、サラリと流している。
映画の最初のタイトルバックは、ペイントで描かれた白樺をバックに、”ラーラ”のテーマが流れ、実に美しく芸術的でもあります。これだけでもこの映画を見る価値があるように思います。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 助演男優賞トム・コートネイ 
 □ 監督賞デヴィッド・リーン 
 ■ 脚色賞ロバート・ボルト 
 ■ 撮影賞(カラー)フレデリック・A・ヤング 
 ■ 作曲賞モーリス・ジャール 
 ■ 美術監督・装置賞(カラー)John Box美術
  Dario Simoni装置
  Terry Marsh美術
 ■ 衣装デザイン賞(カラー)Phyllis Dalton 
 □ 音響賞Franklin E.Milton Metro-Goldwyn-Mayer Studio Sound Department
  A.W.Watkins Metro-Goldwyn-Mayer British Studio Sound Department
 □ 編集賞Norman Savage 
□ パルム・ドールデヴィッド・リーン 
■ 作品賞(ドラマ) 
 ■ 男優賞(ドラマ)オマー・シャリフ 
 ■ 監督賞デヴィッド・リーン 
 ■ 脚本賞ロバート・ボルト 
 ■ 音楽賞モーリス・ジャール 
□ 作品賞(総合) 
 □ 男優賞(国内)ラルフ・リチャードソン 
 □ 女優賞(国内)ジュリー・クリスティ 
【レンタル】
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