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特別な一日(1977)

UNA GIORNATA PARTICOLARE
A SPECIAL DAY[米]

メディア映画
上映時間106分
製作国イタリア/フランス
公開情報劇場公開(ヘラルド・エース)
初公開年月1984/10/
ジャンルドラマ/ロマンス
参考価格:¥ 3,240
価格:¥ 2,891
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【解説】
 限定された状況をきわめて映画的なドラマに作り替える名人、E・スコラの、鮮やかな手並みが鑑賞できる作品である。ムッソリーニ支配下のローマで、アパートの住人全てがファシスト集会に出向いた後に残された主婦と、官憲に追われそこに忍んでいた反ファシストの男の、一日だけの恋を描く。ほとんど密室劇に近い内容だが、アパートの外観の取り入れ方が、ヒッチコックの「裏窓」を思わせて見事である。二大俳優の熱演(特に倦怠期の女を演じるローレンが絶妙)と相まって、官能のスリルを細やかに表現している。
<allcinema>
評価
【関連作品】
裏窓(1954)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1193 8.45
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2016-12-09 14:21:09
エットーレ・スコラの代表作で1977年作品。限られた密室ドラマ。.▲鵐肇縫┘奪燭硫鉢▲ブリエーレの家・・ドラマの大半はビルの向かい合わせの二つの家。女はある日偶然男と出会って心奪われる・・。二つの部屋を繋ぐのは屋上の洗濯干し場。ここらへんが実にスリリングでゾクゾクする。登場するのは男と女そして彼女の家族たち。そして監視役である管理人の女。この女がもしかしたらドラマの大事な伏線。悪意に満ちて不気味な存在だ。結局のところ男は友人と同様島流しの運命に堕つ。子を産み育てるだけの生活に疲れた女が一瞬見た夢。ヒットラーと手を結ぶムッソリーニ政権下のイタリア、抑圧された人たちを描いた。自由への切なる渇望に胸息詰まる。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2015-11-21 20:23:22
【ネタバレ注意】

家族全員をヒットラ−を歓迎する特別な祭日である集会に送り出して、ホッと一息つきながら散らかされたキッチンを物憂げに片付け始める主婦。熱狂的なファシストである夫に同調して集会に出る気にはならない主婦は、己の裡に潜むマグマのように沸き上がってくるモノの正体にまだ気付いていない。その主婦が立ち働くキッチンから見える窓の部屋には自殺を決意した男が最期の仕事かと思われる封筒の宛名書きをしている。大通りで開かれている集会からは絶え間なく大衆を扇動する演説と音楽が聞こえてくる。1羽の九官鳥の縁が主婦と男を偶然に出会わせる。九官鳥とは何か。言葉を告げるモノの謂か。ファシズムに同調することが出来ずに疎外された男との出会いが、主婦に己の裡に噴き上げるマグマの正体を次第に気付かせて行く。それは怒りだったのだ。坦々とした言葉のやり取りと聞こえてくるファシストの狂騒が静かに男と女の間にサスペンスを盛り上げて、男にとっても女にとってもこの出会いの日を「特別な一日」としたのだった。男と決別してキッチンに帰った主婦は、朝方集会に出て行った家族を平静な面持ちで出迎えるのだが、彼女はもう今朝の主婦ではなくなっていたのだった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/

投稿者:黒美君彦投稿日:2014-07-12 16:07:13
【ネタバレ注意】

枢軸国として急速に接近した独伊。ヒトラーがイタリアのローマを訪れたのは1938年5月3日。そしてこの作品の舞台は、翌4日のローマだ。この日、ムッソリーニとヒトラーは、並んでパレードに参加。熱烈な市民の歓迎を受けていた…。

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの、ほとんど二人芝居といっても過言ではない作品。彼らの共演作としては九作目だというから、ふたりの呼吸がぴったりというのも当然かもしれないけれど。

この作品では、惹かれあう二人の微妙なずれが絶妙だ。
ガブリエレ(M・マストロヤンニ)は元ラジオ局のアナウンサーだが、同性愛者だったことから職場を追われ、サルデーニャ島への流刑が決まっていた(同性愛を嫌悪したムッソリーニは当時同性愛者を犯罪として拘束していた)。自殺を意識した瞬間に、鳥を捕まえに来たアントニエッタ(S・ローレン)の無邪気さに思わず笑い、心を解放する。

一方ファシスト党員である夫と6人の子どもの世話に疲れ果てたアントニエッタは、スマートなガブリエレに惹かれ、家に招き入れてしまう。
ガブリエレはゲイというよりもバイセクシュアルといった方がいいだろう。
疲れ果てた主婦の様相から、恋する少女の表情にみるみるうちに変わるアントニエッタに、ガブリエレの説明は届かない。彼女には彼の過去や性癖などは大きなことではない。ただ短い時間の間に愛してしまったのだ。
その点、ガブリエレは「できるが変わらない」。
彼はバイセクシュアルとして、アントニエッタとの約束に応えられないまま、連行されていく。『三銃士』を手元に残して。

撮影当時42歳のソフィア・ローレンの表情が美しく艶かしい。
M・マストロヤンニは当時52歳。知的な陰のある男を好演している。
情事のあと、彼は「特別な一日に、女性とこうした素晴らしい経験をもった。それが僕にとっては重要なんだ」と言う。その意味は、アントニエッタには多分永久にわからない…。

マストロヤンニは自伝の中で、この作品について「映画のお手本」「傑作とはこういう映画のこと」と絶賛している。
緊張感の途切れない静かなこの作品にかける彼の思いが、そこにはある。

投稿者:ファルド投稿日:2012-05-16 21:15:16
6人の子供と夫の世話で忙しく、家政婦状態の主婦アントニエッタ(S・ローレン)。彼女がガブリエリ(M・マストロヤンニ)に恋をし、「女」に戻った一日を巧く描いていると思います。流石、E・スコーラという感じでした。二人のやりとりが良く、ガブリエリがたまに放ったジョークも面白かった。S・ローレンも良かったが、M・マストロヤンニもなかなかダンディで良かった。
投稿者:uptail投稿日:2011-07-12 09:17:19
ソフィア・ローレン
投稿者:DENDEN投稿日:2005-05-08 14:03:15
テレビで見ました、こんな素晴らしい映画があったとは知りませんでした恥ずかしい限りです。感動です、感激です、とても30年近く前の作品とは思われない新鮮な迫力です。
名作というものは多面的な鑑賞に堪えると思います、この作品もメロドラマとして風俗史として歴史として建築資料として楽しめるのではないでしょうか。
メロドラマとしては後年の「マディソン郡の橋」に通じるものがあります、家族の為だけに尽くしてきた主婦が一人残されたとき生まれた生涯一度の真実の恋。
このテーマは時代を超えて女性の共感を呼ぶに違いない、ソフィアの憂いを漂わせた黒い瞳、忘れられないものとなります。
時代背景はファシズム絶頂期のファシストの家庭、思想弾圧で職場を追われたアナウンサー。これらをことさら暗くもなく明るくもなくあったこととして描いている
ソフィアローレンが魂魄の演技をしているが、マストロヤンニも負けてません充分に見応えがあります。老若男女を問わずお薦めの映画です。
余談ですが舞台になったアパートあの時代の建物として興味を持って見てました、何かエピソードでもあったら知りたいです。
投稿者:エバ投稿日:2004-11-22 13:39:33
【ネタバレ注意】

「黒い瞳」(大好き!)で捨てられなかった男の悲哀とおかしみを
見事に演じきったマストロヤンニの演技に今回も期待してしまったけれど、
これはソフィアに喰われてますね。

最後、式典から帰った夫と子供に囲まれての夕食のときの
ソフィアのあの、瞳のアップ。
今にも泣き出しそうな、怒りを爆発させそうな、
恐怖とせつなさを秘めた大きな瞳。
ガブリエルが連れ去られるのを見届けてから
半ばあきらめたように、でも案外足取り軽くベッドに入るうしろ姿。

特別な1日は終わってしまったけれど、ただそれに浸って、
日常を捨て去ることなんてできない。
死にたくても、それが私の生きる道なのだから。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演男優賞マルチェロ・マストロヤンニ 
 □ 外国語映画賞 
□ パルム・ドールエットレ・スコーラ 
■ 外国映画賞 
■ 外国映画賞エットレ・スコーラ 
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