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緋色の街/スカーレット・ストリート<未>(1945)

SCARLET STREET

メディア映画
上映時間102分
製作国アメリカ
公開情報劇場未公開
ジャンルサスペンス/ドラマ

【ユーザー評価】
投票数合計平均点
218 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:bond投稿日:2014-06-10 09:31:36
純情おやじの悲劇。ベタな話なのだが、展開に意外性があっておもしろい。
投稿者:Ikeda投稿日:2009-07-11 10:31:44
クロス(エドワード・G・ロビンソン)は銀行の出納係を25年も務めた真面目な男で、画を描く趣味を持っていたが、家庭内はうまくいっていなかった。彼は偶然知り合ったキティ(ジョーン・ベネット)が好きになったが、彼女はヒモのジョニー(ダン・デュリエ)はクロスから金を絞り取れと唆される。たまたまキティが預かったクロスの画をジョニーが持ち出して売りに出すが、有名な批評家の目に止まり高い評価を受けた。有名になれば作家を隠して置くわけには行かず、ジョニーはキティに・・・。

フリッツ・ラングが前年の「飾窓の女」と同じ顔ぶれで作った映画ですが、こちらの方がむしろ全体的に異様な雰囲気を醸し出しているような気がしました。それにはロビンソンがジョーンに惚れ込んでしまい、彼女の言うなりになってしまう、情けない男の演技が効いていると思います。「嘆きの天使」でのエミール・ヤニングスにも負けないとさえ思いました。
そして、終盤になってクロスがキティの裏切りを知ってからの演出は正にラングの独壇場で、かってのドイツ表現主義を彷彿させています。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-21 17:16:27
演出:10
演技:10
脚本:10
音響:9
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2008-02-23 16:26:28
かなり期待したものの、今ひとつなフィルムノワール。
ロビンソンの哀切さは伝わるんだけど、それが広がっていかないもどかしさ。ベネット・デュリエの性悪カップルも悪くはないが、ここぞというパンチに欠ける。
それでも、雨の中で彼女を助けるシークエンスは「スピオーネ」の変奏であり、ラングの作家性を物語り興味深いが。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2003-06-18 22:02:36
 世の中に完璧な創造物があるとしたならばこういうものかも知れない、という感慨を抱かせる。エドワード・G・ロビンソンはどの映画を見てもどうしてこれでオスカーを得られなかったのだろうと思う。フリッツ・ラングの演出は常に無駄なく隙がない。
 頻繁に現れる室内の俯瞰ショットの緊張感。ジョーン・ベネットが住むアパート(兼アトリエ)の美術装置とその構造を機能的に見せきる卓越したカメラワーク。テーマ曲「メランコリー・ベイビー」の使い方。とりわけレコードの針飛びの面白さ。そしてラストの突き放しの鮮やかさ!もう完璧。
投稿者:D.T投稿日:2003-04-29 18:52:58
【ネタバレ注意】

待望久しかった『スカーレット・ストリート』(1945)を初鑑賞(※3/7のNHK-BS2放映時にDVD録画したものを鑑賞)。



残念ながら、今回の放映マスターは相当劣悪だ。

全編安っぽい赤茶色に褪せて、ピンぼけに終始している余りに酷い放映画質なのだ。



『スカーレット・ストリート』という映画は、ラングが前作『飾窓の女』(1944)の出来栄えに満足しつつも、さらなる悪夢的スリラーを成し得ようと『飾窓の女』の主要キャスト、ロビンソン、ベネット、デュリエの再起用で撮った意欲作。撮影も『飾窓の女』でキャメラを務めた職人肌のミルトン・クラスナーによるものだ。



今回向き合った映像を観ただけでは、『スカーレット・ストリート』という映画に深い愛情を込めた批評は施せないし、ラング映画の快楽に100%身を委ねられなかった口惜しさすらも冷静な言葉に置き換えがたい気がする。



いづれの日か、オリジナルに近い状態の画面で観てこの映画すべての真価を確かめねば…。それが叶えば新たな感銘と驚きが得られるに違いないと確信する。



―つまり、酷い放映画像で観たにもかかわらず、それでもひとつの映画として破格の熱気を湛えたひたすら面白い映画であることは実感できたのだ。



『スカーレット・ストリート』は、“殺人”を扱った寓話として強靭な生命感を湛えた逸品だと思う。



映画冒頭、ロビンソン扮する主人公クリス(※銀行の出納係)が“25年間の献身的な勤務”の功労で顕彰されている。社長から金時計を贈られ、感極まる主人公。



ほどなくして社長は若い愛人がやってきたためパーティーを中座することになる。

どうやら西洋では主催者がパーティーを中座すると列席の誰かに災難が有るというジンクスでもあるらしく、社長と主人公が向き合って喋っているのをバストショットほどに捉えていたキャメラが主人公に向き、さらに彼の下半身にパンすると、主人公が右手を後ろに回し中指と人差指を絡めて、魔除けみたいな仕草をしているのを観客は見せられる。

この魔除け的な小さな仕草は、劇中の悲劇の予兆に思える。



ロビンソン、ベネット、デュリエによって演じられる、運命に翻弄される主要キャラクター3人はラングのアクターズ・ディレクションによって極度に誇張され強靭な生命力を吹き込まれている。



特に、主人公に扮するロビンソンの演技は目が離せない。前年の『飾窓の女』より初老度を際立たせたメイクも効果的だ。

彼の隙の無い演技は、口やかましい妻に忍従する夫、実直な銀行員、週末に我流の絵を描くことに純粋な喜びを得る初老男という主人公のキャラクターが持つ側面側面に映画的リアリティを与えている。

そして、そんな真面目で遊び下手でも有る初老男が美しい女に溺れた挙句に殺人という大罪を犯す現実面でのリアリティをも彼の演技は示し得ている。



特に、劇中悲劇的なクライマックスで一途に惚れたベネット扮するキティに「…(あなたとの結婚なんて)本気な訳ないでしょう。あなたは冴えない老いぼれよ!」などと罵られるシーンでのロビンソンの痛々しさって忘れがたい。



彼の表情、身振りがことごとく面白く、また、フォトジェニックなのも改めて実感できた。

例えば、何度か出てくるロビンソンの(自宅アパートでの)エプロン姿は絵的な可笑しみだけでも素晴らしいのだが、そのエプロンを身につける所作が日常染み付いたものとして観客の目に写るところがロビンソンの演技の偉大さだと思う。



また、出会いの夜から何日か過ぎ、昼のカフェでキティとクリスが再会するシーン。心弾むクリスが駒鳥のさえずりに口笛でその鳴き声を真似て返す演技なんて微笑ましい限りだ。



ジョーン・ベネット扮する、主人公を骨抜きにし、彼の人生を完全に狂わしてしまう魔性の女キティは、劇中に「…彼女には不思議な二面性がある」という彼女を評した登場人物(※美術評論家)の台詞にもあるが如く、ちょっと手の付けられない性悪女ぶりと、男だったら抗し難いであろう女の生々しさ、可愛らしさ、美貌が同居している。ともかく、即座に類例が思い浮かばない魔性の映画ヒロインだと思う。



ダン・デュリエの恐喝男ぶりも『飾窓の女』に劣らず絶品。前夜殴ったベネットを翌朝には熱いキスでなだめすかすスケコマシ振りなんかも大した厭らしさを発散していて悪酔いしてしまうほど…。



これら3人の主要キャラクターが三者三様に破滅して行く後半から終幕にかけての映画的テンションは相当なものだ。特に主人公のクリスマスの夜の惨めな姿、表情には“覚めない悪夢”を描き得たラングの底力を思い知らされ陶然とする。



―最後に、



DVDソフト制作販売関係各位には、今後『スカーレット・ストリート』のDVD制作(※2000年に初DVD化、現在廃盤)の際、可能な限り良好なマスターを元に商品制作を戴けるよう御尽力を熱望する次第です。


■http://ohwell.exblog.jp/

【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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