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七つの宝石(1950)

メディア映画
製作国日本
初公開年月1950/08/26

【クレジット】
監督:佐々木啓祐
製作:中野泰介
原作:モーリス・ルブラン
翻案:保條竜緒
脚本:沢村勉
撮影:鶴見正二
音楽:古賀政男
出演:佐田啓二
【ユーザー評価】
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12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2015-03-02 14:01:52
【ネタバレ注意】

製作:中野泰介 原作:保篠龍緒 脚本:澤村勉 撮影:鶴見正二・服部幹夫 録音:高橋太郎 美術:本木勇 編集:相良久 音楽:古関祐而 
出演:佐田啓二 高田稔 日高澄子 紅あけみ 山路義人 大坂志郎 永田光男 青山宏 富本民平 英百合子 水戸良子(テイチク) 南光明 田中謙三 

<あらすじ>元伯爵の東小路行輝が車から転落、黒眼鏡の男たちに鞄を奪われる。そこには東小路家に伝わる、財宝の在処を示す漢字を彫った宝石が入っていた。たまたま事件を目撃した品川隆太郎(佐田啓二)は、東小路家の娘清子(紅あけみ)に惹かれる一方で、宝石強奪を繰り返す黒眼鏡の男たちをバー「キャラバン」の踊り子艶子(日高澄子)の助けを借りながら追う…。

何かと便利なネットでも殆ど詳細が見つからなかったので、ある意味珍品なのかも。
モーリス・ルブランの原作を保篠龍緒が翻案したものらしいが、その原作が何かはわからなかった。
78分の中にいろいろな要素を詰め込みすぎて、ひと昔前の児童向け読物みたい(笑)
まず元伯爵の東小路家の当主が車で移動中にドアに寄っ掛かりすぎて転落して死亡。戦後間もない時期とはいえそんなアホな。
でその後を尾行していた?チンピラたちがわらわらと現れ、鞄を奪う。
鞄には漢字が彫られた七つの宝石が入っていたが、薬物中毒のゴロウ(大坂志郎)がちょろまかして売ってしまう。
ゴロウの下手な演技に騙される黒眼鏡の親分たち(笑)。
で、東小路家に出入りする小笠原(高田稔)が、未亡人から宝石の秘密を聞き出す。何かの書き物と組み合わせると東小路家の隠された財宝の在りかがわかるのだとか。令嬢から「おじ様」と呼ばれる小笠原も元華族らしい。一方品川はチンピラたちがたむろするバー「キャラバン」を突き止め、大立ち回り。ダンサーの艶子に助けられる品川。けれどその艶子に結婚を迫っているのは誰あろう小笠原でした。どうやら没落貴族の彼は「経済が苦しい」らしい。
その後市中に出回った宝石を持った女たちが次々に襲われ宝石を奪われる。その中にはラジオ局で歌う歌手(水戸良子)までも。
しかし品川は艶子を唆して、親分が左ポケットに入れている金庫の鍵を抜き取らせて(何で鍵を持っていることを知っているんだ?)まんまと六つの宝石を盗み出す。
さらに艶子は偶然(笑)、最後の宝石を指輪として嵌めていたゴロウの恋人マキを発見。尾行するも婦人警官と間違えられて悪党どもに拉致される。さらにはゴロウが宝石をちょろまかしたことがバレて、哀れマキともども親分に撃ち殺される。品川が警官と駆けつけるも、艶子は突然現れた小笠原に抱えられて連れ去られる。
で何故か舞台は東小路家に。七つの宝石が揃ったところで突然「財宝の在処を示す書き物とはこの掛け軸だっ」と謎解きしちゃう品川。何でわかるんや(笑)。そうか、残り時間がないからか(笑)
掛け軸に書かれていたのは「京洛上空輝七妖星/玉衡星下飛瀑之裡」つまり宝石に彫られていた漢字は、京都の地名の一文字目。それに従って地図上に並べると北斗七星の形になり、玉衡星とはその「左から三番目の星」にあたる。その位置にある場所の滝の裏側にこそ財宝は隠されているのだっ。
そこまで謎解きしたところで、親分たちにいつの間にか拉致られる品川と清子。実は暖炉の奥には秘密の抜け道があったのだ。それを知っているのも、そもそも親分がその家を東小路家に売った張本人だったからだ。しかも品川たちの監禁場所は小笠原邸。親分の正体はいったい…(バレバレ(笑))。
そしてここで品川が刑事であることがついにバレる(笑)。が、それで怯む悪党ではない。清子に焼けた鉄棒を近づけるとあっさり口を割る品川。その様子を天窓から見ていた艶子は警察に通報。
悪党たちは邸に火を放ち、財宝が隠されている鹿ヶ峯へ。そこで黒眼鏡の親分が小笠原の変装であることが判明するが、品川をかばった艶子は小笠原に撃たれてしまう…。
品川の胸の中で「あなたウソつきね」と言いながら息をひきとる艶子が哀れ。

ここまでついつい詳細を記してしまうのは、そこに戦後間もない時期の大阪や京都が登場するせいもあるが、何ともいえない牧歌的な勧善懲悪映画だからだろうか(笑)。
展開の早さはあれよあれよという感じで、完全に観客を置いてきぼりにしているように思うけど。
当時24歳の佐田啓二があの時代ならではのインテリ青年を好演。刑事には見えんけどなあ。

ちなみにあちこちの資料に「月丘夢路」と佐田啓二の共演、とあったが、クレジットを見ても月丘夢路は出ていないし、もちろん本編にも登場しない。彼女に似た「紅あけみ」が出演していることから、誰かが間違えたのではないだろうか。
ダンサーを演じた艶子はどう見ても日高澄子だし…。
そんな映画そのものにいくつもの謎(?)が秘められている作品。
何か知らんが楽しかった。ははは。

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