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暁の追跡(1950)

メディア映画
上映時間93分
製作国日本
公開情報劇場公開(新東宝)
初公開年月1950/10/03
ジャンル犯罪/ドラマ
新東宝名画傑作選 DVD-BOX VIII 市川崑監督編
参考価格:¥ 10,800
価格:¥ 9,632
USED価格:¥ 5,000
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【クレジット】
監督:市川崑
製作:田中友幸
脚本:新藤兼人
撮影:横山実
美術:中古智
音楽:飯田信夫
助監督:勝俣真喜治
出演:池部良石川巡査
水島道太郎山口巡査
伊藤雄之助檜巡査
田崎潤伊達巡査
杉葉子友子
野上千鶴子雪江
江見渉八郎
三原純津川警部補
菅井一郎人見捜査主任
島田友三郎加藤刑事
岩宮忠三郎吉村刑事
今清水基二小田切巡査
沢村昌之助三好巡査
柳谷寛田部巡査
藤原釜足佐野巡査
石黒達也石黒警部補
久保春二佐伯警部
長浜藤夫舟木
清水元野上
高木昇森川
西川敬三郎銀次郎
富田仲次郎阿久根倫三
高堂國典珍々亭の親父
横山運平麹町の老人
清川荘司ホールのマネージャー
大倉文雄ビルの管理人
中村是好舟木家の家主
北林谷栄舟木の妻ふじ
三条利喜江厚化粧の女
原文雄金を借りに来る男
若月輝夫酔漢A
佐川滉酔漢B
山室耕刺青の男
田中義雄舟木の子供
伊藤忠田部の子供
岡崎夏子中年の婦人
山川朔太郎株屋の中原
鮎川浩ねぼけ男
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-02-14 17:44:30
【ネタバレ注意】

<あらすじ>戦争から復員した石川巡査(池部良)は東京・新橋の交番勤務。人情派の石川に、規律を重んじる同僚の山口巡査(水島道太郎)はたしなめる。石川は薬の売人舟木(長浜藤夫)に逃げられ、追いつめた線路上で舟木は電車に轢かれて死ぬ。石川が舟木の家に行くと、妻ふじ(北林谷栄)が出迎えるが、舟木の病弱な妹雪江(野上千鶴子)になじられる。恋人の友子(杉葉子)に誘われて海に行くが、気分は晴れず警察を辞めようかと悩む石川。だが雪江の遺体が見つかり、その背景に大がかりな麻薬密売組織があることを捜査主任の人見(菅井一郎)らが突き止め、石川は捜査に加えてほしいと申し出る…。

何せ「企案」は「國家地方警察本部警務部長の中川淳警視長」で、「國家地方警察本部」が後援、「東京警視庁」と「日本電報通信社(後の電通)」が「援助」というものものしい劇映画。とはいえ、新藤兼人の脚本、市川崑の演出は悪くない。
主人公の池部良は、真っ直ぐなヒューマニストだ。戦場から帰ってきて就職難のなかで何とか巡査になった彼は、経験した苦労ゆえ、戦後の混乱のなかで小さな犯罪は見逃してもいいのではないか、という気もして厳格に振舞うことに躊躇いがある。しかも売人の男を追いつめて死なせてしまったのだ。聞けば売人の男もシベリア帰りで仕事がなかったという。
それに対して道場で鍛錬を欠かさない山口巡査(水島)は、どんな小さな犯罪も許してはならないという堅物で、石川とはしょっちゅう言い争いをしている。そんな山口も、財布を失くしたという寸借詐欺っぽい男に決して戻らない電車代を貸すのだが…。
「民主警察」の確立が叫ばれていた時代だ。戦前の特高に代表される公安警察ではなく、町の治安を守る存在として求められていた警察像に対する戸惑いがそこから透けて見えてくる。
とはいえ現場の警察の実務はつらい。酔っ払いの相手をしたり、喧嘩をいさめたり、労働争議に駆り出され泥だらけになってしまったり。友人の檜巡査(伊藤雄之助)は、銃の扱いで事故を起こして免職となり、キャバレーでトランペッターとして働いている。石川も警察がイヤになって転職活動を始めるが、ツテを頼ってもどこも不況で人員削減中だったりする。戦後5年、まだまだ厳しい労働環境だった。

そうしたなか、池部良と杉葉子が海水浴に出かけるシーンなどを見るとほのぼのしてしまう。
舟木の死について石川をなじった妹の雪江は、石川に謝りに新橋署を訪れるが、会えないまま殺されてしまう。
やがて捜査線上に浮かぶ八郎(江見渉)と呼ばれる男。
ついにアジトを突き止め、警察は夜明け前、数十人の悪党が揃ったところを急襲することになる。
石川もその警察隊の一員としてアジトへ向かう。
この静寂の中で移動する警察隊がなかなかカッコいい。
八郎のバックにいた黒幕、阿久根倫三(富田仲次郎)は、マシンガンでいきなり警察官を撃ちまくって逃げ出す。運悪く山口巡査も撃たれて殉職。阿久根は夜明けの廃墟によじ登って逃げるが、煉瓦が崩れて下敷きになってジ・エンド。
空襲痕と思しき廃墟が、まだそこここに残っていた時代の風景も感じられる。

戦後間もない作品だが、一応起承転結があり、主人公は警察のありようをめぐって悩む。
警察はこんなに人間くさい組織なのですよ、民主警察ってこんなんですよ、とそう伝えたかったのだろう。
町の風景が何ともいい。そして伸びやかな杉葉子と池部良のカップルも。
なかなかいい作品に思えてきた(笑)。

投稿者:nabeさん投稿日:2012-04-23 00:58:15
市川崑監督初期の佳作である。終戦直後の退廃的な新橋が舞台だ。
池部良演じる主人公の石川巡査が、かったるさの極地といった雰囲気で交番勤務を続けている。隙さえあれば転職しようと画策するが、それも戦後の就職難でままならない。そんな石川がある事件の被害者と関わるうちに正義感に目覚め、次第に警官として一人前になっていくストーリーを、市川崑が丁寧に演出していて小気味良い。池部良のキャラクターもぴったりだ。
ベテラン刑事役の菅井一郎が秀逸。まだデビューしたての北林谷栄が、女っぽくて驚く。当時39歳の遅咲きである。
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