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女の中にいる他人(1966)

メディア映画
上映時間102分
製作国日本
初公開年月1966/01/25
ジャンルミステリー
女の中にいる他人 【東宝DVDシネマファンクラブ】
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 6,950
USED価格:¥ 13,954
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【クレジット】
監督:成瀬巳喜男
製作:藤本真澄
金子正且
原作:エドワード・アタイヤ
細い線
脚本:井手俊郎
撮影:福沢康道
美術:中古智
編集:大井英史
音楽:林光
出演:小林桂樹田代勲
新珠三千代田代雅子
稲吉千晴田代広志
塩崎景子田代まり子
長岡輝子田代栄子
三橋達也杉本隆吉
若林映子杉本さゆり
草笛光子加藤弓子
稲葉義男友田警部
加東大介酒場のマスター
黒沢年男バーテン
十朱久雄平井
藤木悠黒岩
中北千枝子千代子
田辺和佳子野村和子
河美智子小原雪子
伊藤久哉記者A
小川安三記者B
一の宮あつ子生花の先生
佐田豊旅館の番頭
河辺昌義旅館の客A
鈴木治夫旅館の客B
関千恵子川崎夫人
毛利幸子女中A
矢野陽子女中B
中山豊男A
二瓶正也男B
浦山珠美女A
内山みどり女B
宮田芳子看護婦長
庄司一郎刑事
大塚秀男田口に似た男
坂本晴哉運転手
小野松枝家政婦
【解説】
 エドワード・アタイヤのミステリ小説『細い線』を、井手俊郎が脚色し成瀬巳喜男が監督した。夫に殺人を告白された妻の苦悩と決断を描く心理サスペンス。
 杉本は友人の田代と赤坂で飲んだ帰りに、妻さゆりが死んだことを知らされる。赤坂のアパートで、情事の末に絞殺されたのだった。容疑者も見つからず事件が風化しようとしていたころ、情緒不安定に陥っていた田代が妻の雅子に告白した。自分とさゆりが不倫関係にあったこと、そしてセックスの興奮を高めるために首を絞め、誤ってさゆりを殺してしまったことを。罪を償おうとする田代に対し、雅子は家族のためにも自首をしないでほしいと頼んだ。良心の呵責に耐えきれず自首を決心する田代に、妻の雅子は…。
<allcinema>
【関連作品】
女の中にいる他人(2017)TV版リメイク
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
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【ユーザーコメント】
投稿者:クリモフ投稿日:2012-01-04 02:51:52
成瀬監督らしからぬ(といっても何でも撮る人ではあるんですが)、サスペンス。メロドラマやホームドラマとはまったく違った作風ながら、やっぱりこの監督は上手い人だと思います。
事象としての事件から、人間の心理に食い込む流れはなかなかスリルがあるし、気持ちの悪い光の使い方などシンプルな効果も面白いと思います。まぁ、内面描写に至ってからはややだらだらした感じはありますが、それでも緊張感が続いているのでやはり職人的。原作が外国なのもあるでしょうが、あまり日本映画特有の臭みがないのはこの辺の手腕ですな。
ラストはそんなに驚かされるものではないですが、それはしっかり映画に誘導されているんで問題なし。新珠三千代は美人だけどしっかり怖く、そして女に映っているので説得力のある映画になっています。
名作の類ではありませんが、しっかりテクニックが凝縮された小品佳作ではないでしょうか。
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2010-04-09 19:12:58
【ネタバレ注意】

タイトルが長いし、102分というのも長すぎる。が、ファースト・カット(数秒)で面白そうだと感じさせるのだからやはり成瀬巳喜男の才能か。

歩く男を斜め後ろからカメラがついていく。
大したこともない光景だが、ポイントが3つ。

|砲背広――カジュアルだと、冒頭から緊張感がうせる。
△靴辰箸蠱鰐未濡れている――わだかまり、というか、ただならぬ雰囲気を感じさせる。
E垈颪涼覯爾り――見晴らしのいい広々とした空間が、視聴者の心を誘う。

(要するに「湿った街角で、背広を追跡する」映画だ。あとはこの雰囲気の持続の問題。)

次のカットは、主役らしき男(小林桂樹)の上半身を正面から撮る。立ち止まり、落ち着かない表情で、タバコに火をつける。これでサスペンスは成立した。

昼下がりの明るさが非常にいい。全編暗いだけの陰気なミステリーではない。人工的で強烈な照明が、深い「闇」の存在をほのめかしている。
後半からは、どしゃぶり続きの梅雨が快晴の真夏に移行。まぶしい陽射し(自然光)が印象的になって、がらりと雰囲気が変わる(これは主人公の独り善がりな心理的カタルシスと対応している)。

(以下、完全ネタバレ)
不倫殺人事件をテーマに、夫婦の心理を内向的に描いていく物語だが、後半、膠着状態が生じて、ちょっとつまらない部分はある(黒津明二郎氏いわく「後半はもたつき、だれる」、篭瀬山氏の「そこまで微細に描かずとも」も同趣旨)。
主人公が何段階にも分けて、告白・懺悔をおこなうというのが「柱」で、それらをすべて妻が呑み込んでいくため、妻の決断の余地はほとんどなく、中盤以降これといった面白さは出てこない。
そこで、中だるみになる。
かなり苦しかった。
主人公=犯人は、告白に4つのステップを経る(1:妻に「不倫」、2:妻に「殺人」、3:友人に「不倫殺人」、4:警察に「殺人」)。
結局、妻が第4段階を食い止める、というオチである。これがなかなか見えてこないのが、退屈の原因だろう(といって、それを展望させる演出は至難だが)。

高い頻度で挟まれる(何分おきか測定すべきだ。誰かやればいい)邪気のない子役たちの(セリフ付き)演技も、「ちょっと邪魔だ。そんなに必要か?」と気になった(Ikeda氏の「子役の扱いも、かなりいい加減です」というコメントにも頷ける)。

まあ、それが伏線だったわけだ。子役を多用しておかないと、妻の最終行動に説得力を付与できない、という成瀬監督の判断なのだろう。

だから、子役の芝居が目につく映画だ(意図が分かりにくいので、つらい)。

投稿者:uptail投稿日:2009-08-02 00:34:02
新珠三千代
投稿者:KUROSYOU7投稿日:2006-07-05 23:07:41
成瀬は晩年こそ、芸術的到達点に至っているのではないか。中期のようないわゆるメロドラマではなく、生きることの苦悩を感傷など抜きに描いている。
もちろん俗受けはしない。しかし本作においても、これまでの作風を維持しつつ、それを深化させている。サスペンス、ととらえれば表面的な部分しか見てもらえないだろう。
本作は陳腐な言い方をすれば人間ドラマ、しかも個人のドラマだ。夫、妻のそれぞれの孤独と焦燥、私はこの映画を見て、この二人より苦しむ人というものを思いつかなかった。
私は、成瀬映画の中でも本作が三番目に好きだ。二番目は「鶴八鶴次郎」、一番は?遺作だ。
投稿者:篭瀬山投稿日:2006-04-09 00:44:44
 日常の平凡な要素のみから高度な心理劇を構成できる成瀬が、殺人事件という劇的な要素を得、より高みを目指している、という印象をまず受けた(心理ドラマの緻密さ、というような意味においてである)。その上で、成瀬がいつも、ないし、よく描いていることを描いていると感じた。それは、一見古く見えるものの中に新しいものがあり、新しく見えても起源は古かったりする、というようなことだ。成瀬はあるところでこんなことを言っている。「今の若い人たちは、自分たちが新しい価値観を考え出したように思っているが、昔の人だって若い時分にはいろいろ考えた。それを口に出して言わなかっただけだ。今の時代、真に新しいのは臆面なく物が言えるってことだ」

 堅物に見えて実は妻や親友(や母親)を裏切っている夫(小林桂樹)、変態的な性欲から情人を殺しておきながら、平然と日常を送る夫は、一見、時代の新しい側面を表している。また、夫や家庭に従属して自分では何も考えない、何事も波風を立てないようにする妻(新珠三千代)、都合の悪いことはなかったことににしようとする妻は、古いタイプの女を代表している。しかしながら実態は、殺人者である夫の方に、自首しよう、法の裁きを受けようというモラルが宿り、妻には、家庭生活の小さな幸せのためなら何をしてもいいという個人主義的な身勝手が宿る。

 そしてこれを「女の中にいる他人」と呼んでいるということは、昔っから女ってもんにはこういう性質があっただろう?という言い方をしているわけである。あるいは「こういう言い方をすれば、私(=成瀬)の主張は、あなた(=観客)に伝わるだろう?」という態度かもしれない。私(筆者)は「なあるほどお!」とおおいに納得させられた、というわけだ。

 戦後、アメリカから個人主義が輸入されてきて、日本社会の美風が失われてしまったというような、無自覚で無責任な社会批判に対する、成瀬的なアンチ・テーゼとでも言えようか(補足すると、個人主義が発露される<外部的な条件>だけが新しかったのではないか、という意味)。 終盤の新珠の心理描写が丁寧すぎる(そこまで微細に描かずとも、どういう行動に出るかの予測はつく)ところが不満と言えば不満だが、十分傑作だと思った。8
投稿者:キネマ男投稿日:2006-01-27 16:32:45
原作は外国人作家のようであるが、この映画のような平凡なサラリーマン家庭に起こる犯罪をえがかせたら松本清張の右にでるものなし。彼がこの話を書いていたらちゃんと小さくとも山場があったはず。この映画はあまりにも淡々と進みすぎて、あまりにも起伏がなさすぎる。いろんなアプローチでミステリーを描くことはやぶさかでないが、この作品が失敗なのは確実だ。
投稿者:Ikeda投稿日:2005-10-04 12:35:12
成瀬としては珍しく殺人をテーマにしているため男が主役ですが、小林桂樹と三橋達也が題名通り他人になっています。それもあって、この二人に対する演出が良くなくて、成瀬も男優には演技指導をしていなかったと言う感じがしました。それに子役の扱いも、かなりいい加減です。
最初に殺人があるにしてはサスペンスもありませんし、サディストとマゾヒスト的なシーンもわざとらしいです。新珠三千代他の女優は悪くありませんので、つまらない映画ではありませんが、鎌倉が出てくると小津安を思い出したかなとも思える節もあって、もともと題材が無理な感じがしました。
いずれにしても、テレビが普及し始めてから私も劇場映画は殆ど見なくなりましたし、成瀬監督も新しい波に挑戦したのでしょうが、どうも良い出来とは思えません。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2005-10-03 17:42:25
不倫中の親友の妻を誤って殺害してしまった男、罪の意識から妻に全てを打ち明けるが体面のため秘密にしようと言われる。しかし、苦悩に疲れ果てた男は・・・
成瀬監督の異色作である心理サスペンスだが、ことさらにスリルをあおる演出はせず、いつもの淡々としたタッチで進めていく。それが逆に効果的でいいんだけど後半はもたつき、だれる。
演技陣は小林・新珠・三橋は普通な感じ。それよりもやっぱり若林だろう。あのエキゾチックな美貌はボンドガールに選ばれただけのことはある。
【ソフト】
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