allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

赤い天使(1966)

メディア映画
上映時間95分
製作国日本
公開情報劇場公開(大映東京)
初公開年月1966/10/01
ジャンルドラマ/戦争
赤い天使 [DVD]
参考価格:¥ 3,024
価格:¥ 1,854
USED価格:¥ 1,130
amazon.co.jpへ

【クレジット】
監督:増村保造
企画:久保寺生郎
原作:有馬頼義
脚本:笠原良三
撮影:小林節雄
編集:中静達治
音楽:池野成
助監督:崎山周
出演:若尾文子西さくら
芦田伸介岡部軍医
井上大吾尖兵中隊の伍長
河島尚真衛生兵
喜多大八野上衛生上等兵
後藤武彦負傷兵A
三夏伸兵隊
小山内淳特務曹長
千波丈太郎坂本一等兵
川津祐介折原一等兵
谷謙一負傷兵
中原健負傷兵B
仲村隆小隊長
飛田喜佐夫患者
一条淳子従軍婦A
甲千鶴従軍婦B
荒木康夫負傷兵C
松村若代看護婦B
真杉美智子看護婦C
赤木蘭子岩島婦長
竹里光子看護婦A
志保京助中国人ボーイ
佐山真次傷病兵
池上綾子津留崎看護婦
藤野千佳子従軍婦C
南堂正樹負傷兵D
有島圭子看護婦D
【解説】
 有馬頼義の同名小説を増村保造が映像化。ショッキングな内容と映像を通して、激しい愛の形を描いた衝撃作。日中戦争が激しくなる中、西さくらは天津の陸軍病院に従軍看護師として配属される。毎日おびただしい数の兵士が運び込まれ、手術台のそばには切断された手足があふれていた。軍医の岡部はそんな状況に神経をすり減らしモルヒネを常用、不能となってしまう。さくらはそんな岡部を治そうと、一緒に寝るのだった。やがて二人は応急看護班として、前線へ行くことになるのだが…。
<allcinema>
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
762 8.86
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2017-05-07 23:10:33
【ネタバレ注意】

<あらすじ>1939(昭和14)年、従軍看護婦の西さくら(若尾文子)は天津の陸軍病院に赴任した。その数日後、彼女は数人の患者に犯される。2か月後、転属先の深県分院で彼女は、軍医の岡部(芦田紳介)の指示に従い、負傷兵の手術を手伝い、その中に自分を犯した兵隊を見つけ、岡部に輸血を頼み込む。その代わりに夜訪ねてこいと命じられたさくらは、岡部がモルヒネを常用していることを知った。その後天津に戻ったさくらは両腕を切断された折原一等兵(川津祐介)に懇願され、彼の性的な処理を手伝う。しかし、翌日、折原は病院の屋上から身を投げ死んだ。再び深県分院に戻ったさくらは、岡部がモルヒネのために不能になっていることを知る。彼女は岡部を愛し始めていた。やがて前線に向かう岡部に同行することになったさくらだったが、トラックは目的地に着かないうちに、営林鎮集落で八路軍に囲まれる。しかもコレラが蔓延。そんな夜、モルヒネの禁断症状に耐えるために、岡部は自らの体を縛りつけた。さくらとの性交渉を可能にしたい一心だった…。

増村作品のなかでも名作の呼び声の高い作品。戦地と性の問題に留まらず、軍隊の欺瞞や暴力までも短い上映時間のなかに描いている。しかもそこにはそこはかとないリアリティがあるのだ。
この作品における若尾文子の存在はやや異質ともいえる。従軍看護婦という本来きわめて潔癖性が求められる仕事に就きながら、彼女は女性性を捨てていない。もちろん兵士たちに凌辱された彼女は上層部に訴え、首謀者の坂本一等兵(千波丈太郎)は前線に送られるわけだが、重傷を負った彼を前に彼女は「私を犯した罰として死なせることは望んでいない」と独白する。結局彼は死んでしまうのだが。
川津祐介演じる両腕を切断された折原の場合はもっと直截的だ。内地に送り返されたとしても、彼は故郷には戻れないだろうことを知っている。つまり、戦地から両腕のない状態で帰れば、最前線での激しい戦闘が明るみに出て、厭戦気分が生じかねないと軍は懸念し、彼らを施設に一生閉じ込めておくというのだ。若さゆえ彼もまた性的衝動を解消できずにいて、若尾文子に触れてほしいと哀願するのだ。
そして彼女もまた、そんな彼を誘い出し、性行為に及ぶ。それもまた看護婦の役目であるというかのように。
いつも冷静沈着な軍医岡部を演じる芦田伸介は、命を救うために手足を容赦なく切断する。運び込まれた傷病兵に対する彼の振り分けは的確だ。「死亡」「助からん」「(弾丸)摘出」「切断」…この4種類のみ。いわゆる究極のトリアージといったところか。
しかし一方で彼は自問する。手足を切断して助けることが本人のためなのか。寧ろ死なせた方が幸せなのではないか。
「人を殺せば殺すほど星が増えていく。戦場とは不思議だ」とは岡部の台詞だ。
営林鎮ではコレラが流行し、慰安婦も感染する。慰安婦がダメなら看護婦を、という兵隊も兵隊だが、明日生きるか死ぬかの極限状態におかれた人間がその獣性を表すのは火を見るより明らかではないか。
「戦場では人を殺すか飯を食うか、女を抱くしかやることはない」とはこの時の兵隊の言葉だ。
村を襲えば略奪し強姦するのは軍隊の特権だ、という感覚を持つ者は決して少なくなかったはずだし、それこそが戦場の惨たらしさでもある。不満が燻ぶれば、組織全体の士気に影響する。それを防ぐために多少の軍規違反には目を瞑る、というのは現代の組織でもよくあることだ。

モルヒネの禁断症状が治まった岡部に迫るさくら。出来ないんだ、という岡部だったが、さくらはあの手この手?でついに「自分が勝ちました」と勝利宣言。軍服を着ておどけてみせる。その間にも、八路軍に備える兵たちの緊張感が挿入される。その緊張と性的な時間。その落差が激しい。
猛烈な攻撃が相次ぎ、瓦礫の下で奇跡的に助かったさくらは、岡部の死体を見つけ崩れ落ちる。
このエンディングの潔さはもう芸術的ですらある。実に見応えのある作品だった。

投稿者:nabeさん投稿日:2016-05-15 07:24:37
増村・若尾コンビの衝撃作である。
中国戦線に送り込まれた従軍看護婦の、異常な体験が赤裸々に描かれる。それはまさに極限状況に置かれた人間の、言語に絶する壮絶な物語だ。レイプ、肉体切断、伝染病、精神異常、障害者、モルヒネ中毒・・・と、まるでホラー映画のように次々に正視に耐えないショッキングな場面が現れるが、それが戦場のためにすべて納得性があるのが凄い!ここまでリアルに映像化したのは、まさに当時の活動屋魂のなせる業だろう。
ヒロインの若尾文子がモノクロの凄惨な画面の中にいると、何とも言えずエロチックである。男臭い軍医役の芦田伸介の硬派な演技と相まって、まるでロマンポルノのように隠微な世界が繰り広げられるので、これが当時一般公開作品だったというのはとても信じ難い。それこそ現代のVシネマで再映画化してこそ、さらに完成度の高い作品になるだろう。
投稿者:hayate9投稿日:2015-02-03 19:58:10
【ネタバレ注意】

輪姦シーンから骨をギコギコシーンまで、私にはヘビーすぎた・・・。
この時代に「さくら」という名前は今でいうキラキラネーム?だったんですね。

投稿者:noir fleak投稿日:2014-01-01 19:31:31
短すぎると思う映画はまずない。しかし本作はそれ。エンディングシーンからまだ先があっても良かった映画だ。ストーリーが素晴らしいし、若尾、芦田も見事だ。
この話なら、再映画化をして、もっとリアルに(!)撮れば、大ヒットすると思う、、、、、
投稿者:uptail投稿日:2012-11-14 15:30:05
演出:8
演技:8
脚本:7
音響:7
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2012-10-25 05:10:34
これは熱演といっていいでしょう、賛否両論だったろうけど。www.seisakuiinkai.com
投稿者:こじか投稿日:2012-08-04 12:37:39
手放し喝采。素晴らしかった。
投稿者:ghost-fox投稿日:2010-05-04 21:55:16
ドM文子
投稿者:半熟卵投稿日:2009-12-31 23:33:30
若尾文子
投稿者:QUNIO投稿日:2009-03-08 17:57:03
この異常猟奇趣味的世界が公開当時、全く受け入れられなかったのは当然だと思います。若尾文子がセックスに溺れる看護婦を大熱演。ここに描かれるセックスは戦争における死=タナトスとエロスの対比を成している意味でも重要。中原昌也曰く「エロいプライベート・ライアン」らしいですがまさにその通り。話がモノローグで淡々と語られるのも妙な味わい。とにかく戦争中なのにこれだけセックスして頭大丈夫か?と心配にもなる映画です。
投稿者:ひつじめえめえ投稿日:2007-12-07 12:20:52
【ネタバレ注意】

変態映画。最高。ラスト近くて若尾文子が軍服を着て命令するところなんて、ジェンダー交換+SMでもうわけわかんないっす。

やっぱり文子さまには変態が似合ふのだ!

投稿者:8397MT投稿日:2007-08-09 22:22:33
【ネタバレ注意】

目を引くところはリアルな描写だと思う。手術のシーンや戦争のシーンはかなり徹底して作りこまれているように見えた。

両手を失って日本にも帰してもらえない兵隊に対して、体を許すというシーンがある。兵隊はその後、もう思い残すところは無いとして死んでしまう。極限的な状況で、むきだしになった性的な欲求は、人間の根源的なもののように見える。
敵の襲撃を待つさなか、医者と寝るシーンはあまりありそうも無い話だが、絶望的な状況でも、生きることに喜びを見出そうとすることは尊いように思う。

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2006-10-02 22:42:38
【ネタバレ注意】

 究極の反戦映画であり変態映画。手を失った川津祐介との一連のシーンもいいけれど、やっぱり後半、部落へ場面が移ってからが断然興奮する。若尾と芦田のやりとりと、敵の包囲を待ち受ける兵士達がクロスカッティングされる部分に至ってマルクス兄弟やルビッチのコメディを見ているような興奮を覚える。
 それは若尾文子の軍服コスプレのシーン−若尾が芦田の軍服を着た後、立場を逆転させるシーンに尽きるのだが、このシーンを挿入する感覚というのはちょっと増村以外に考えられない。日本映画史上でも突出している。
http://cinema.intercritique.com/user.cgi?u=3449

投稿者:Longisland投稿日:2006-05-03 19:08:02
【ネタバレ注意】

冒頭若尾文子が集団レイプされびっくり! 若尾文子って大女優のイメージが強かったから、まさかこんな役を演じているとは…でも彼女のフィルムグラフィーを調べればけっこう汚れ役柄多いんだ。
前線の野戦病院、軍医殿との夜、各シーンがシャープで美しい(描かれる内容はエグイ)。
中国軍に包囲され玉砕直前、軍医殿と乳繰り合ってる場合か!と突っ込みたくなるも、局限状況だから燃(萌?)えるんだよね。お互いを『軍医殿』『西』と呼ぶ上官と部下の関係、軍服コスプレ、共に死を目前にした異常性を見事に表現している。

軍服コスプレっていえばカヴァーニの『愛の嵐』がすぐ思い浮かぶが、本作の若尾文子もシャーロット・ランプリングに負けとらんよ。

投稿者:ASH投稿日:2002-08-27 23:51:04
【ネタバレ注意】

 この映画、モノクロ撮影で本当によかったわぁ…。白衣の天使が真っ赤になるので赤い天使な訳ね。手術シーンが…こ、怖ぇ〜ッ!

【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】赤い天使2012/11/16\2,800amazon.co.jpへ
 【DVD】赤い天使2004/11/26\4,700amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【VIDEO】赤い天使レンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION