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パン・タデウシュ物語(1999)

PAN TADEUSZ
PAN TADEUSZ: THE LAST FORAY IN LITHUANIA

メディア映画
上映時間154分
製作国ポーランド/フランス
公開情報劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月2000/12/16
ジャンルドラマ

【解説】
 1811年、ロシアの支配下となったリトアニアの農村。学業を終えて叔父の荘園に帰郷したタデウシュは、庭で美しい少女ゾーシャを見かけ一目惚れする。だが、かつてタデウシュの父ヤツェクはロシア軍がホレシュコ家を襲撃した際、卿の一人娘との結婚を断られた腹いせに、ロシア兵の銃でホレシュコ卿を射殺し逃亡していた。そして、ゾーシャはホレシュコ卿の子孫だった……。ポーランドの巨匠A・ワイダ監督がアダム・ミキエヴィツの一大叙事詩を完全映画化した文藝ロマン。
<allcinema>
【ユーザー評価】
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投稿者:Bava44投稿日:2009-04-16 07:13:47
きっとナポレオンがポーランドをロシアから救ってくれる。そんな想いが作品の根底には流れている。1810年代初頭、ロシア占領下のリトアニアを舞台にポーランド小貴族の世代を超えた対立と祖国愛を描いた作品で、まさに叙事詩と呼ぶにふさわしい内容。
原作が1834年にパリで発表されたということからも分かるように、「あの時代」を常に回想すべき古き良きものとして理想化している。それがポーランド人の国民的叙事詩として、彼らの心の支えになったことは容易に理解できる。(ロシア占領地域のポーランド人は文盲率が高かったということを聞くと、文字が読めるって大切だと思った。)

映画化に際しては、まるでチェーホフの描くような田園風景の美しい映像の中で、そこに代々住んできた人々の姿が描かれる。ストーリー的には叙事詩なので、ちょっとどきつい部分もある。でも、ナポレオンがロシアと戦うという知らせに「今度こそ信じてよいのだな!我々はいつも騙されてきた。」と語る彼らには同情できる。

ワイダの演出は堂々たるもので、ちょっと彼の個性が控え目のような気がするが、後半のロシア兵との衝突シーンでは、音楽のリズムとロシア人部隊の組織化された動き・構図が同調していて、流石に上手い。踊りが続いていくラストも良い。


1999年に公開されたイェジー・ホフマン監督の『ファイアー・アンド・ソード』と本作は、90年代のポーランド国内の興行成績で、ハリウッド映画『タイタニック』を軽く超えて、1位と2位だった。ホフマンの映画がどちらかと言えば娯楽文芸大作だったのに対して、ワイダの方は芸術性を意識した作りになっていて、「楽しむ」ための映画ではない。自らの民族的立場を知るための作品が大きな成功を収めるところにポーランド人の性質が表れていると思う。
あと、ホフマンの映画はテレビ放映版も念頭において製作されているし、ワイダの方は国際級の監督なのでフランスとの合作として、商業的なリスクを減らしている。その点からも興味深い作品だ。
8.5点
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