アメリカン・サイコ(2000)AMERICAN PSYCHO
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【解説】 衝撃的な内容で話題となったブレット・イーストン・エリスの小説を「I SHOT ANDY WARHOL」のメアリー・ハロン監督が映画化したサスペンス・ドラマ。80年代のニューヨーク。27歳のハンサムなヤッピー、パトリック・ベイトマンは一流企業の副社長。高級マンションに住み、美しい婚約者もいる彼は一見誰もが羨む生活を送っていた。しかし、彼の心の中には深い闇が広がっており、突如襲う衝動に突き動かされ、夜の街をさまよいホームレスや娼婦を殺害していたのだった……。 【関連作品】
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面白かった!
ジャレッド・レト リーズ・ウェザスプーン クロエ・セヴィニ− ウォレム・デフォーと何気にキャストがそそりません!?
そんな環境に飽和してしまったリッチなビジネスマンが
妄執の中で狂気にとりつかれて殺人を犯していく話ですが、
淡々と描かれて狂気も恐怖も特に強調されず、
きらびやかな高層ビルや真っ白で綺麗な部屋が印象に残る。
主演のバットマンはじめ豪華な「リッチ」側のキャストが
みな平板に映る(わざと)のに対して、
追い詰めるウィレム・デフォーがいつもながらに濃い。
すべてがあまりに流れるように描写されていく淡白さが、
そのまま現代の虚無につながってもいるのだと想う。
この監督は確信犯。
ナルシストの殺人鬼をC・ベールが見事に演じきっている。DVDで視聴したがNYの夜景をシネスコが見事にとらえきっているのが良く、5.1chの効果も響くシーンのみ効果有り。演出も素晴らしく最後まで退屈することなく見ることが出来る。
原作は「アメリカン・サイコ」(ブレット・イーストン・エリス・角川文庫・評価3)ははっきり言って読みづらいが内容は発禁処分云々と言うのが分かる出来。これは全てを映像化出来ないだろう。
モノに溢れ、最新流行を追いかけ、そのことが大きなステータスを占めるビジネス界。主人公は、名刺の柄に神経質なほどにこだわり、そのことを原因に猟奇的な殺人すら犯す。そして何より僕がショックを受けたのが度重なる殺人シーンにおける現実感の喪失ぶりです。主人公の殺人は常に破壊的で、かつ血みどろで生々しいものなのですが、そこには現実的な感覚が明らかに欠如しているのでした。その反対に、殺人の前に行われるセックス描写には、これでもかという位の生々しい感覚が描かれています。その後に突発的に行われる殺人の浮遊感、乖離感は一体何なのでしょう。主人公は殺人を犯す際にも、自分の衣服、部屋のインテリアといった「モノ」に異常なる執着を見せます。モノが唯一的に価値をもつ世界で、彼は人間をもある種の「モノ」として直截する。白衣をまとい、流行音楽を大音量でかけ、とってつけたようなチェーンソーによって行われる惨たらしい殺人。それは、「モノ」に介在され、それ自体が価値を獲得してしまった世界観を見て取れる気がします。「モノ」が主人公の生活感覚を横断し、現実感覚の遊離を引き起こしているようなのです。肉体と肉体を結ぶ介在物たるメディアの虚構が越権的に彼の現実をも支配してしまった、そういう世界を感じました。
またこの映画は、モノの虚構性に加えて、心象世界の虚構性という二重の虚構が描かれているような気がします。モノの虚構性が精神世界にダイレクトに影響しうるとしたこの展開は、何か空恐ろしいものまで感じてしまいます。主人公がウォークマンで音楽を聴いているシーンがありました。隣に座った女性の話には耳を貸さず、ヘッドホンにより現実を遮断し、流行音楽に没入する彼。このシーンは映画のテーマを象徴するものとして非常に興味深いものであると思いました。
現代は、この映画によって描かれた80年代以上に、メディアテクノロジーが発展し、また「モノ」が溢れているように思います。そうした中で、我々は虚構と現実をどのように峻別していくのか。インターネトの普及によって、メディアに没入し、そこに自らのアイデンティティを投影させるという傾向。メディアそのものが規範となり、現実に越権する状況は、これからも様々な技術が進歩していく中でさらに大きな潮流となっていくことだと思います。その中で我々の身体表象も変化し、メディアそのものが我々の身体そのものへと仮託され、同化していく。そしてそうした流れの中で、テクノロジーの発展自体を批判するよりも、我々はそのメディアの虚構性を常に再確認して生きていくということをするべきなのではないかとも思いました。
色々なことを考えさせられて、凄く面白かったです。また映画自体の作品性で言っても、凄く質が高く感じました。時折見受けられる意地悪なユーモアにも笑いました。主人公が、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースやフィル・コリンズなどについてたいそうな演説をするシーンなど、ロックファンなら思わず苦笑いしてしまうと思います。そういったユーモアが、本質的には、物質文化の滑稽さを暴く役割を担っているようにも感じますし、完成度の高さを思い知らされます。
不思議と爆笑してしまうシーンも数々あって、ブラックコメディとしても素晴らしい出来なんじゃないでしょうか。
皆さんの言うとおり、クールで緻密な殺人鬼の映画を期待してたら、全然違いました。
クリスチャンベールはおナルな主人公役がハマってて、
普段はサイコさんだなんてこれっぽっちも感じさせない、
素敵なビジネスマンなのかと思ったら、しょっちゅうキレてるし挙動不審だし、
なんか友達にもあいつはちょっとおかしいよね、とか言われてそう。
熱く音楽とか語る語る、娼婦もビックリみたいな。
肝心の殺人も、血の付いたシーツをクリーニングに出すなよ!
新聞紙敷いた椅子に通すなよ!血だらけのゴミ袋引き摺るなよ!
って、杜撰もいいところで、いつ捕まるんだろ、と思ったら
夢オチというか、妄想オチっすか。ガックリ。
映像も、冷蔵庫に首入ってたり吊り下がってたり、全部昔の映画の焼き直しみたいな
使い古された場面ばっかりで、ショッキングな描写が全然なかったです。
主人公が腹筋してる横で、悪魔のいけにえが流れてるのも笑ったけど、
後でほんとにチェーンソー振り回して、しかも血だらけの素っ裸で廊下駆け回っちゃうし、
オイオイ!ってツッコミどころ満載。全部オマージュだってことなのかな?
螺旋階段からチェーンソー落としてみたら、上手く当たっちゃった!とか、
徹頭徹尾ギャクでした。
あと、名刺の紙質とかフォントに凝ってるヤンエグたちがアホっぽくて素敵です。
名刺の優劣で殺意を抱かれたり、有名なお店の予約を競ってたり、
無駄なプライド炸裂!ほんとに当時ってこんなんだったの?
サントラもなんか古臭かったし、クールさを期待しないで、
80年代の世相とか文化を笑うって意味でなら面白い映画だと思います。
それからクロエ・セヴィニーは魅力的でした。
ホモのルイス役の人も気になる。殺されかけてるのに誘われてると勘違いして
手にキスするシーンと、後で電話するってジェスチャー、気持ち悪くて良かった!
「ローズレッド」のマット・ロス、「ボーイズ・ドント・クライ」のクロエ・セヴィニーの方が遥かに印象的でした。
殺人シーンもセックス描写も、当時の音楽の蘊蓄も、白々しいというかなんというか…。
こういったストーリーは、もはや使い古されたものになってしまっているのかもしれませんね。
1980年代のアメリカの様子や細かいアイテムなど、細部にはかなりこだわりが見られ、懐かしいところもありましたが、それ以外は???もっと主人公とW・デフォー扮する私立探偵と主人公の間で繰り広げられる手に汗握るサスペンスを期待していましたが、むしろ、笑ってしまう場面の方が多かったです。全編、緊張感に欠けているのです。何やら続編の話もあるそうですが、これ以上何を描こうというのかは疑問。http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
ちなみに、作品紹介のところで「副社長=VicePresident」とありますが(名刺にそう書いてあった)、米系会社の場合、日本でいう課長代理クラスでもVicePresidentです。そんなにお偉方の話ではありません。それでもあんなに仕事しないで昼から酒を飲んで豪勢なアパートに暮らしてValentinoのスーツを何着も、というのも当時の米系コンサルの雰囲気を表しているかもしれません。
安っぽいアメリカン・ポップス論もまた無垢な中学生のそれです。
受験秀才が大人になるとこうなるってことですか?まあ、当っていないこともないのですが、これは単なるセンセーション目当ての企画でできた作品としか思えませんね。もっと人間て薄気味悪いものなのになぁ・・・・なんて思いました。期待はずれでしたね。
いやーつまらん通り越してイヤッホウ!
笑いっぱなしでした。
ぼくは鬱病だったのですが、原作では主人公もそうだと(思い込んでる?)書いてある。抗欝剤をむさぼり食うシーンとかは、同じ患者同士だと思うと涙が止まりませんでした。
主人公のへんちくりんな行為は、全能感と無力感の間を行ったり来たりしてて、それが手に取るようにわかって泣けるんです。80年代的な好景気(当時アメリカはレーガン不況だったような気がするのですが)は醜悪で、躁病的に描かれています。その通りだったかもしれません。少なくとも当時のぼくは。いまは景気が後退してて世間も鬱病的になっていますが、醜悪さは変わらずというかセコくなった分より醜く、世の中のことを考えると絶望ばかりです。
おっと気持ちが病気モードになってしまったいかん。
たまには人でも殺して気張らしするか。てな具合に生きたいなあ。無理か。これは、絶望の深さと、(その絶望の)ばかばかしさを描いた作品ですね。(であってほしいのですが、どうも醜悪なパロディ映画のような気もします)
ていうか、絶望(狂気)は怠惰や倦怠からも生まれる、ということを示したのが新しい。
ところで下のほうのお方、「エド・ゲイン」はほとんど同じような話ですよ。本作よりも田舎臭く古臭く貧乏くさいですけれど。
名刺やレストラン予約に関するこだわりなんて、見てる分には笑ってられるけど、程度の差こそあれ似たようなこだわりは誰にでもあるんじゃぁない?...そんなこんなのツボにはまると、それなりに楽しめる...かな?
それにしても、ろくに仕事もしないで豪勢な暮らしぶりの主人公...あれじゃぁ、つまらん妄想遊びもしてしまいますって。
どんどん狂っていくヤンエグ(死語)の異常さを引き立たせていたように感じました。
「タクシードライバー」や「ファイトクラブ」に近いものを感じましたが。(言い過ぎ?)
主人公の「あてどのない狂行の終わり」に、どんなラストが待ち構えているのか・・・と思って期待しながら観てたんですけど、あのラストは意味不明でがっかりだったな。
結局なんだったの?って言う感じ。
それとも、主人公の狂気に我々をもシンクロさせる為だけの映像だったのか?(ケムにまく為だけの)
それでも、何がしかの結末は付加して欲しかった。
あんな猟奇映像見せつけられて、結末あんなんじゃ、納得いかないってもんでしょうが・・・。(それとも、原作に起因しているものなのか?)
でもナルシストぶりや、笑える場面も迫真の演技だったと思う。
我慢して(笑)見ました。
当時、ヤッピーと呼ばれていたエリートサラリーマン等を馬鹿にしている、
というか馬鹿にしたい映画だとしたら、拍手もんかも。
おまけに、ヒューイルイスも嫌いなの?
『太陽の帝国』の面影を期待し見てしまった私にとって、
ショック、ショック、ショックです。
主人公は精神分裂病によって現実の出来事と混同している。という解釈でよかったのかな?
なんて展開を期待してしまったんですが、違いました。残念。このままでは、ウィケム・デフォーの役も不完全燃焼って感じです。
そういえば、中盤あたりで主人公が『悪魔のいけにえ』のビデオを見て(?)ますが、映画のラストで黒味になってクレジットが流れ出すタイミングなんて、その『悪魔のいけにえ』まんま。完璧に狙ってやってますね。
でもビデオで良かったって思うこともあるのねぇー。
これがまさにそれだわぁー。ビデオ半額デーで良かった。
予告編で流れているボウイの曲が聞きたかったのと音楽担当がジョン・ケールだからということで借りちゃいました。
殺人シーンに焦点を当てたいんじゃあなく、社会性だとか背景にスポットを当てたかったと特典映像で監督が喋っていたが、いくら殺人依存症の青年だからって名刺にプッツンってそりゃないでしょう。殺人に駆り立てられる動機があまりに安直だぞー。
日本の営業マンの名刺なんか顔まで印刷してあったりするけど、向こうの証券マンは顔売ってナンボっていうことではないんやね。
誰かと会食が仕事って、ちょっと羨ましい…。おいしいもの食べたいわぁー。
マンションの廊下をバッグから血を垂らしながら歩いたら、いくら目の悪い警備員だって「困りますなぁベイトマンさん、なんか垂れてますよぉ」って注意するわ。
ウィレム・デフォーもなんでこの映画引受けたんだろう?
全てにおいて中途半端。
さぁーって「エド・ゲイン」でも借りてこようっと。
でも中身はコメディ。それもマジメなコメディ。最初のクリスチャン・ベールのナルシストぶりからいって笑える。名刺による殺意もそう。アホすぎ。それも製作者たちは「真面目」にお話を語っている感じさえするから、余計笑える。監督・脚本を兼任されたメアリー・ハロンはコメディを作ろうとしたのか、どうなのか。ちょっと気になる。
ラストのオチがこれまたひどいのだが、もはや怒る気なし。主人公くん、君は早く病院に行った方がよろしいぞ。
↓師匠のHPhttp://www.cinemanc.com/
総合的に観てもオリジナリティに溢れてるし、非日常的な世界も好きです
しかしなんと言っても印象深いのは、あのC・ベールの鬼気迫る演技
ではないかと思う
下の方のコメントどおりホント、こりゃパロディーだ。
そして、奇面組サラリーマン(下の方、上手い!)。
名刺で勝負するシーン、腹を抱えて笑いました。あんなことで殺意が湧くとは。
いちいち、とって付けたように80年代の大ヒット曲を説明するところも、笑えた。そして懐かしかった。
これは、ひどい意地悪な80年代回顧ムービーですな。
(映画の予告編を観ただけでは、あんな意地悪なパロディー映画だなんて、まったくわからなかったけど)
でも、80年代ってあんなヒドい描き方するほど、ヒドかったかな。
一応ワタクシも「ウォール街」観てマイケル・ダグラス演じたゴードン・ゲッコーみたいに投資家になりたい、なんてコドモの頃思ったもの。
笑いっぱなしの映画だったけど、ラストに関しては不満。
あの主人公のその後の2001年現在は、結局ふさわしい妻と子供との生活なんでしょうか。
それと、厳しいアメリカの証券会社にあんなに仕事してないヴァイス・プレジデントがいるって、ありえないこと。まぁいいか。
ま〜その〜なんといいますか”80年代版狂人的奇面組サラリーマンバージョン”
さらっといえばこんなとこでしょうか…。
全米全英ナンバーワンとかそんなので売ちゃうんだろうな〜。
ところで全米ナンバーワンって多過ぎくない?