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アンナ・クリスティ(1930)

ANNA CHRISTIE

メディア映画
上映時間89分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1931/04/
ジャンルドラマ/ロマンス
アンナ・クリスティ《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 1,750
USED価格:¥ 616
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【解説】
 E・オニールの戯曲の映画化で、舞台的なもっさりした所はあるが、出演者の芝居の質は極めて高く、本作で初めて喋ったガルボの台詞回しもセクシーで酔わされる。その記念すべき第一声は、“ウィスキーをちょうだい、ジンジャーエールを添えて。ケチんないでよ”。NYで小さな荷船を持つクリス(G・F・マリオン)はスウェーデン移民で妻を亡くして以来、娘アンナを親戚の農園に預けっぱなしで15年になる。そのアンナがミネソタのセント・ポールから上京してくるというので、長らく同棲していたマーサ(浦辺粂子そっくりの面妖な、しかしすこぶるうまいM・ドレスラー)とも別れ、娘をその船に迎え入れるのだが、看護婦をしていると信じ込んでいた彼女は、従兄に傷つけられ闇稼業をするまでに落ちて病気になり、二年の療養生活を送った後だった。アンナはその秘密をひた隠しにし、初めは嫌がっていた海の暮らしにも親しみを覚えるのだが……。素晴らしいのは、貿易船から逃げ出してきたか何かの所を父娘に助けられ、そのまま居着いてしまった青年船員マットを演じるC・ビックフォードで、直情的で力自慢の海の男が初めて、本物の愛をアンナに感じ戸惑う芝居の、頑健な肉体を持て余す苦悩のさまが何とも言えず良い。彼がアンナを連れ、コニー・アイランドでデートをするシークェンスや、そこで夜、マーサと会う場面は本作のハイライト。心優しきアル中の老女に扮したドレスラーは、アンナの過去を本人から聞いて知っており、そのためアンナは彼女と会って知らんぷりをするのだが、ここで老女マーサは、自分を悪者にして悪態をつき、寂しく肩を落として回転木馬のイルミネーションの中に消えてゆく。美しいイメージであった。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
420 5.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:スティン・グレー投稿日:2010-08-08 05:26:20
1920年代のガルボの映画はゴージャスな役柄がほとんどだったが、本作は違う。ガルボの相手役チャールズ・ビクフォードがあまりに乱暴でがさつで、なぜガルボが恋するかも不明。そもそもカメラが舞台劇のように固定し過ぎて・・・まるで1910年頃のサイレントのような・・・台詞ばかり多いところも退屈させる。1929年の大恐慌で、ハリウッド映画も“上流”ばかり描いて人々の夢を誘ってもリアリティがない、ということからか、それ以降、しばらくこうした経済的下層に属する人々に視点を移した作品が多く作られるが、ガルボはどうみてもミスキャスト。ジョーン・クロフォードあたりだったら、もっと内容にあったキャストになったかもしれない。
投稿者:TNO投稿日:2009-10-29 21:52:43
グレタ・ガルボ初のトーキー映画。スウェーデン出身のガルボは、本作ではスウェーデンで育てられたという設定になっており、訛りを隠さずに演技ができた。ユージン・オニールの舞台劇の映画化であり、場所の動きがないわりには、脚本が良いので退屈しない。不幸な身の上のアンナ・クリスティ(ガルボ)が、母親の死後、無責任な父クリス(ジョージ・F・マリオン)により親戚の農園に預けられ、奴隷のように扱われた揚句従兄に襲われ、ポートランドで娼婦に陥る。このポートランドでの"職業"は、父親にも、後に現れるマットという船乗りの若者(チャールズ・ビクフォード)にも真実を話さない。最初の方のバーでのアンナ登場場面で、父親の情婦のマース(マリー・ドレスラー)との会話の場面で、同じ境遇だった者同士で意気投合し、このマースだけは、本当のことを知っている。後にマットとの遊園地でのデートの場面では、レストランでマースとばったり出くわすが、過去をマットに知られたくないアンナは、マースをわざと遠ざけようとする。終盤近くに、父親とマットに、自分の真の境遇を告白するが、父もマットも結局はそれを受け入れて前向きに生きようと決意するところで終わる。舞台劇の映画化なので、映画的な動きが殆どない。敢えて言えば、マットが現れる嵐の場面と遊園地でのアンナとマットのデートの場面に少し動きがあるくらいであろう。全体に静の印象が強い。冒頭の船内でのマリオンとドレスナーの会話からバーの場面に移ると、延々とバー内部での場面が続く。それだけに、この映画は会話の妙が生命線であろう。ガルボは、髪を撫で付けるのが癖のようだが、かなり自由に伸び伸びと演技しているように見える(アカデミー賞ノミネート)。マリオンは、演技過剰と思われる場面もあるが、しっかりした演技派だ。南北戦争の時代に生を受け、この時は、すでに70歳近い年齢とは驚きだ。ちなみに本作での役名は、クリス・クリストファーソンで、聞いたことのある名だ。ドレスラーは、文句なしに素晴らしい女優だ。ジェーン・ダウエルを彷彿とさせる風貌だが、抑えた深みのある演技だ。この直後"惨劇の波止場"でアカデミー賞を受賞している演技派だ。チャップリン主演の"醜女の深情け"(1914)で銀幕デビューを果たしたが、途中10年間ほど、仕事を干された辛い時期もあったようだ。ビクフォードは、口の減らない自信家の船乗りを演じて、この映画の薬味の役割を果たしている。本作が出世作ということだ。筋骨隆々で不遜な大男で強引にアンナを口説く。遊園地のリングベルも何度も連続して鐘を鳴らし景品たんまりゲット。40年代以降の彼しか知らなかったので、新鮮だった。バーテンダーのラリー役で、お馴染みリー・フェルプスが、老船長マリオンの後見役として登場している。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 13:34:17
グレタ・ガルボ
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-04-28 19:36:58
 薄汚い波止場や、霧に包まれた夜の海の描写が堪らなくいい。この作品で最も印象に残ったのはマリー・ドレスラーだ。彼女は冒頭、ウィスキーをあおってむせた時の顔芸で笑わせ、アンナとマットがデートしている時に金をせびりに来て、寂しげに去って行きしんみりさせる。このシーン以降登場しなくなってしまうのが残念なほどだ。ガルボは下層の娘を、無理して悪ぶって演じているように思えた。
投稿者:Ikeda投稿日:2005-07-02 14:44:15
ユージン・オニールの戯曲には海を背景にしたものが多くありますが、これもその一つです。船の中での撮影が、かなりあることもあって、かなり固定カメラを多用しているため、舞台劇を見ているような映画です。私はオニールが好きなので、それがかえって良いように思いました。
クラレンス・ブラウンという監督は当時、MGMのスター・システムに乗って仕事をした人ですが、ここでもグレタ・ガルボが主演です。但し、この作品での彼女は他の主演作に比べると多少ミスキャスト気味な感じがしました。むしろ相手役のチャールズ・ビックフォードの方がオニール作品に合った演技だと思います。そして、この二人のインター・プレイが全体の雰囲気をリアリスティックに盛り上げています。
お父さんになるジョージ・F・マリオンも海の男の気持ちを良く表現していますし、名優マリー・ドレスラーが見事に、この映画の味付けをしています。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2000-12-29 07:56:33
 1930年にこの映像。しかも、決して映画史のビッグネームとして記憶していないクラレンス・ブラウンの演出にしてこの素晴らしさ。この映画も撮影のウィリアム・ダニエルズの功績なのか?
 しかし、冒頭近くの酒場の画面構成なんかは、少々演劇っぽいが、充分に演出を感じさせる。特に複数台カメラをとても意識させられた。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 主演女優賞グレタ・ガルボ 
 □ 監督賞クラレンス・ブラウン 
 □ 撮影賞ウィリアム・H・ダニエルズ 
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