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南部の人(1945)

THE SOUTHERNER

炎のサウザナー(ビデオ・旧)

メディア映画
上映時間91分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(セントラル)
初公開年月1946/12/17
ジャンルドラマ
南部の人《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 1,050
USED価格:¥ 650
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南部の人

【解説】
 南部で季節労働者として働いていた男には、なんとかして自分の土地を持ちたいという希望があった。あるきっかけで土地を手に入れた彼は、一家揃ってそこに移り住む。彼は妻の協力のもと、荒れ地を開墾していったが……。南部を舞台に、厳しい自然と闘う男の姿を描く。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2012-04-02 15:30:51
が多かったザカリースコットは、いい俳優だった。本作はおそらく生涯で一番いい役だ。ダンデュリエもスコットも円熟期に病で死んだのが本当に残念。
妻役のベティーフィールドもすばらしい。彼女が大地にひれ伏して泣くシーンは大胆かつ感動的演出だ。
ルノワールの後年の名作「フレンチカンカン」を連想させるのが、田舎のダンスパーティー(結婚式の披露宴)の場面。ここの大騒ぎこそルノワールの独壇場だ。
本作が作られた1945年当時まで、アメリカ映画で農村の「貧困」を真正面から描いた作品は「怒りの葡萄」(1940)くらいしか知らない。しかしこちらのほうが、本当の意味で農業の苦しさを描いている。普通のアメリカ人は週末に楽しみに見に行く映画で、自分たちの現実の苦労のことなど見たくないから、こういう貧困をテーマにした映画が少ないのだろうか? 
投稿者:gapper投稿日:2011-04-21 21:40:31
 ジャン・ルノワールの農夫物語。

 アメリカ南部の綿を作る農家というと黒人奴隷を使った大規模な農園を思い浮かべるが、ここでは白人の小作人から自営農家を目指す人物の物語だ。
 戦後の作品だが、戦前の1930年代の作品の雰囲気で先進的でなく懐古趣味と言えるのかもしれない。
 戦争による荒んだ心に癒しを求めたのかもしれない。

 隣人となるデヴァース(J・キャロル・ネイシュ)とのいさかいからの和解にしても意外とあっさりしていて、あくまで主人公のサム・タッカー(ザカリー・スコット)の心情中心に描かれる。
 困難の連続で結局サムの成功した姿は見れなかった。
 これも戦後すぐで、成功で喜ぶ姿があまりなじまないと思ったのであろう。
 最大の困難の跡で毅然とやり直そうと言うサムの姿勢が、戦後の人々の心には心打つものがあったのだろう。
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2010-06-21 13:39:39
【ネタバレ注意】

ジャン・ルノワール監督による手堅いハリウッド作品。
アメリカ南部の荒れた土地で1年を通して農作業にうちこむ若夫婦を追う、淡白な映画。
長さも90分と短い。

「白さ」の目立つ綿花栽培はモノクロ映画と相性が良いようだし、出番の多い乳牛も、またモノクロと好相性である(『大いなる幻影』にも乳牛は登場していた)。

面白さは、そこそこのレベルだろう。マッタリした田舎映画なのに、銃殺を予期させる緊迫感もところどころあるから、田舎嫌いのオレも、そんなに飽きずに済んだ。

ルックスの良い若夫婦のベタベタした甘さを、同居人の醜く愚痴の多いババアの苦味で頻繁に中和しているし、パーフェクトな善人キャラであるこの夫婦に対して、隣人をはじめ、脇役にイヤミな奴が多い。そういう意味では、バランスが取れている。

老人の扱いという点でも、終盤に、老人カップルの誕生を添える配慮など、なかなか品がある。毛深い小型犬がチョコマカし続けるのも、「汚い犬が出てくる映画にハズレ無し」の法則どおり。

不安感を高めておいて「大らかなオチ」でガクリと笑いのほうへ流してみせる手法というのは、物語巧者のやり方である(これに対して「不安感→残酷シーン」の流れは、バカでもできる。やるな、とは言わないが)。演出・物語的に見回しても意外に少ない「不安感→笑い」の展開は、ぜひとも見習うべき点だろう(結局はユーモアの問題だな)。

映像的には、川の流れが非常に無気味で、それをさりげなくフィルムに定着してみせているのが、深く心に残った。おそらく水は黒い物体だからだろう(モノクロ映画において)。
たしかに、井戸水(=少ない水)をめぐって対立は起きるが、(雨も含め)膨大な水の無気味さを前にすると人々は結束するのだと言ってしまえば、上手くまとめ過ぎか?オレには、ルノワールはまだまだ良く分からない。

投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2009-07-26 19:48:25
【ネタバレ注意】

〜が、奥さんにまで伝染しちゃって…
彼らは程なく大成功を収めるでしょう…あの一家(の中には皮肉屋な祖母もいる)が一丸となって立ち向かってゆく訳ですからね。

僕もあの隣人は大人気ないと思うんだが、多分普通の人間(僕や貴方、周りの人々)の感情はアレですよ。
例えば会社で地道に評価されてた人間の所に超優秀なヤツが配属されて自分が用なしと言われるようになったら?〜若しくはそこそこモテてたサークルに超イケメンなヤツが入ってきて女の子のハートをごっそり持っていったら?
…そんなヤツは目障りで邪魔だと思うでしょう。そこでイケズをすると益々評価を下げる事になるだろうが、腹の虫が据えかねる…そんな親爺と娘、どちらが優しいかって比較自体が無意味な気がする…要は正々堂々と勝つ自信がないわけ。で銃なぞ持ち出すんだが、あのレッドペンシルで見せる親爺の素顔…あれが(感情逆撫でを忘れた)あの人間の本質ですわ。それよりもあの親爺の腰ぎんちゃく的な若者の方が嫌いだな。
〜まぁそんな理由はイケメンには理解出来ないので、俺が何かしたか?〜不条理な!と思うのだが、存在する事自体で「何かしてる」〜が、それはそれ、頼っても来ないならウサも晴らせないだろうが、何故か一家は苦難に付き纏われている…まぁ言いたい気持ちは解ってやっても良いような…多分腕力は自分の方が上、と思ってたろうに…哀れ。

しかし悪いと解ってて、且つ叱られることも解ってても子供って悪戯をやりたがる。なんかの自己主張なのかもね?構って欲しいとか。それか、蛇を怖がらない自分の方がおばあちゃんより優秀、って主張したい訳ですかね?…誰も褒めんぞ!偉いとも思わんぞ!

酒場の狼藉は殆ど精神的には子供の喧嘩ですね。被害はでかいですが…また銃なぞ持ち出してきますが。
でも僕は冷静にうすら笑いを浮かべて「何を興奮してるんですか…」って言うような人間より、結局は痛めつけられたりして大損する彼の様な性格は好ましく思えます。酒瓶は暖められますが…また牛は助けられませんが…ってか連れて帰ってやれよ!(ボクどうすれば良いの?じゃないが、何か笑える…)

投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 11:19:50
ジャン・ルノワール
投稿者:Ikeda投稿日:2008-02-22 12:11:57
アメリカ時代のジャン・ルノワールの作品の中では最良作ではないかと、私は考えています。この題材のアメリカ映画ですと西部劇に分類されそうですが、全く、そのような印象を受けないのは、農業国フランスのルノワールの演出だからだと思います。彼も故国の事を思い浮かべながら監督したのではないでしょうか。
主人公サムの役は最初ジョエル・マクリーの予定がザカリー・スコットに代わったようですが、彼も代表作といえるような名演です。偏屈な隣人のJ・キャロル・ナイシュの意地悪にもめげず、奥さんのベティ・フィールドや友人のチャールズ・ケンパーの助けを借りて農業に励む姿が希望を持って描かれています。
お釣りを誤魔化したといってケンパーが店に石を投げつけるエピソードはご愛敬ですが、ここでジューク・ボックスのレコードが「ラ・クラカッチャ」から「ビア樽ポルカ」に変ったりする所はルネ・クレールを思わせる演出です。
最後にスコットとケンパーが「工場の製品も良いが、あれは食べられない。肉やトウモロコシを作る農夫がいるから都会の人間は生きていける」とか「耕作には農具を使うし、狩猟には銃もいるだろう」と話し合う所もルノワールが言いたかった事だと思います。しかし、農業や製造業による収入が金融などの間接業に比べ、どんどん下がっている現状は、特に自給率の低い日本では、いづれ破綻を来すのではないかと心配しています。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2002-04-04 18:09:38
【ネタバレ注意】

ルミちゃんは優しい子、意地悪なんかしたことないから、意地悪の意味が分からない.仕方がない、辞書を引いてみよう.

わざと人を困らせたりつらくあたっていじめたりすること.(大辞林)

真面目に書きましょう.この映画、意地悪を軸にして、それに対比することを描いています.『わざと人を困らせる』に対しては『さりげなく人を助ける』であり、『つらく当たる』に対しては『優しく接する』、『いじめる』を私なりに補足すれば『強いものが弱いものを困らせること』、に対しては、『強いものが弱いものを守ること』.

さて意地悪の第一はテイジーちゃん.叔母さんに『この野ぶどう、おいしわよ』、そして蛇をつまみあげて.とっても優しい感じのこの子に意地悪させる、この描き方がジャン・ルノワール.

隣の農家の意地悪、さりげなく牛乳を渡そうとする娘の優しさは書くまでもない.居酒屋のおやじと客を引く女、この二人も言うまでもなく意地悪.サムが石をぶつけて、その後二人は逃げるけれど、この辺がさりげなく助けると言ってよいでしょうか.に対して、釣りを返さないのがわざとであれば、物を投げ合って店を無茶苦茶にしてしまうのもわざとであり、女まで店を壊している.

子供の病気、母親は大地にひれ伏し、サムは天に向かって叫ぶ.牛を連れてくる辺り、わざとっぽく受け取られそうなのですが、その背景にサムの母親の恋愛を、さりげなく織り込みました.

母親の結婚式、その夜の豪雨は、収穫前の綿花をわざと狙ってきたかのように、洪水となって畑の収穫の全てを奪い去りました.
洪水という自然の意地悪の前に、一度は農夫を続けることを断念しかけたサムなのですが.皆で協力して後片付けをしている家族、その姿の中にあるさりげない愛.「おまえは根っからの農夫だけど、おれは工場で働くことが好きだ.都会で働く者は田舎で農夫の作った物を食べ、農夫は工場で作られた農機具で畑を耕す」.自覚はないけれども、いつでも皆が助け合って生きている、あるいは協力し合って生きている.その心は一緒に暮らす家族のさりげない愛と同じもの.サムはもう一度、農夫を続ける勇気を抱くのね.

もう一度デイジーちゃん.この子の表情はいつでも素敵.
コートがなくて学校へ行けない、お婆さんの毛布を取り上げコートを作る.コートが縫い上がって「似合うよ」これは母親、お婆さん、どちらの言葉なのでしょうか.テイジーちゃん、お婆さんの方を振り向いてから、母親の方を見て嬉しそうな表情.なんと言おうかしら、意地悪の反対の心を全て含んだ笑顔、こう言っておこう.

最後はルミちゃんで行ってみよう.「ねえねえ、何か忘れていない.川のなかに私を置き去りにしないでよ.意地悪なんだから.モー」

投稿者:Katsumi Egi投稿日:2000-12-31 06:22:30
 まず、こんなに愛情が画面から溢れてくる映画は他に思いつかない。
 ザカリー・スコットとベティ・フィールドが手を繋ぎ、綿畑を歩いている
だけで、どうしてこんなに愛情をフィルムに定着できるのか。
 あるいは、家族でストーブの火を受け顔面を火照らすカットの暖かさ。

 ルノワールは天才だ!
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 監督賞ジャン・ルノワール 
 □ 劇・喜劇映画音楽賞ウェルナー・ジャンセン 
 □ 録音賞Jack Whitney 
■ 最優秀映画賞ジャン・ルノワール 
【ソフト】
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