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ヒロシマモナムール(1959)

HIROSHIMA, MON AMOUR

二十四時間の情事

メディア映画
上映時間91分
製作国フランス/日本
公開情報劇場公開(大映)
初公開年月1959/06/20
リバイバル→フランス映画社-83.7
ジャンルドラマ/ロマンス
アラン・レネ Blu-ray ツインパック『夜と霧』『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』
参考価格:¥ 8,424
価格:¥ 7,582
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ヒロシマモナムール

【解説】
 独軍の占領下にあったフランスの田舎で、敵兵と密通して断罪された過去を持つ女優が、ロケのために広島を訪れ、日本人の建築家と一日限りの情事に耽ける。そして知る、広島の悲劇。時あたかも8月6日。原水禁運動を背景に、二人の孤独な会話が続く……。焦土から奇跡の復興を遂げたその町は、死の影を決して忘れることはない。夜を縫うS・ヴィエルニのカメラの怜悧なこと。意識の流れ的手法で、大戦の中での個人の苦渋を余すことなく語ったM・デュラスの脚本を、完璧に映像化したレネの最高傑作だろう。
<allcinema>
評価
【関連作品】
H story(2001)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
545 9.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2014-02-02 22:56:40
岡田英次は国際派俳優だったんだよな。
投稿者:TNO投稿日:2013-12-01 21:00:49
二次大戦にまつわる悲劇の象徴である”HIROSHIMA”を舞台に、戦争で心に傷を負ったフランス女性(エマニュエル・リヴァ)と岡田英次の行きずりの出会いを追う。男の女の一見軽妙な会話の中に戦争を引きずった重苦しさが覆い被さる。会話で、この女の可愛らしさ、嘘、核心を避ける態度を表現して、最後にはしっかり感情移入させる。酔わされた!高級クラブのガラス張りの仮天井や映画館の看板に当時の日本の風物が見て取れるのも良い。
投稿者:gapper投稿日:2011-07-15 22:39:12
 アラン・レネの反戦映画。

 主演二人の会話とエマニュエル・リヴァのヴォイス・オーヴァーで殆ど構成されている。
 前衛的な表現方法で個人的には好まない。

 不満な点として、原爆がクローズアップされているが原爆を使用しなければ戦争をして良いとは言えないがその点不明瞭。
 また、愛をもクローズアップしているが愛により戦争が起こることもあり、その点を考慮していない。

 見方によっては、”戦争を起こしたのは主人公とはまったく異なる愛を知らない人間だ”という印象を与えかねない。
 ”愛を知る同じ人間が戦争を起こすのだ”という所を明確に提示せずに反戦と思わせるのは問題だと感じる。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2009-07-18 22:50:38
【ネタバレ注意】

「忘却」は悲しみ、そして怒り…様々な、それに支配されては生きるのが苦痛な感情を別の何かに置き換える。が、何かのきっかけで再び支配に翻弄され、人は喚き、泣き…そして何かを破壊しようとしたりする。

…この映画の冒頭はフランス人な女性と日本人の男が裸で絡み合い(が、その映像自体が背中に回された手指の表情であったり、腕に絡む腕のクローズアップであったり…情事ではあろうが前衛アートの趣き)、会話し、ヒロシマの生々しい原爆体験が映像として映し出される。君はヒロシマを知らない…当たり前である。僕等は知識として知る事の出来るこの世界の出来事が有り、歴史として知ることが出来る事実も有る…人が人に殺戮される…それは有ってはならない事で哀しい事なのかも知れない…が、彼は君が何故それが悲しいのかと問う。そもそもこの女性はそういう戦争の傷跡的な映画を撮影する為の女優として来日しているのだが。ユナイテッド93(に限らない)も悲しい事には違いないが。

この映画がそこから向かってゆくのは感情が引きずり出される本当に自分にとって悲惨な出来事であり、本当にどうしようもなく押さえ難い自分の感情である。人はミリオンダラーベイビーを観て、またダンサーインザダークやなんかを観て辛い思いに苛まれるやも知れない…が、それで一生泣いて暮らす人はいない…登場人物の悲惨な感情を「知ってる」訳ではない。

ヌベールというフランスの町でフランス人の少女がドイツ人の男に恋をする。が、戦争が彼らを永遠に引き裂く。彼女は彼の血を舐めて夜を明かし、且つ非国民として髪を切られ幽閉の憂き目に逢う。「忘却」のみでしか救いがない過去に苛まれる彼女の感情はヒロシマではない、ヌベールなのである。
彼はヒロシマの当時、戦地にいた〜彼の家族は被爆した…そんな彼等(既婚者同士)の恋がヒロシマを舞台に語られる〜そんな映画である。

ヒロシマの夜をほっつき歩く彼女…追いかける彼〜何度もホテルに戻ったり出たりする彼女…映像のみならず音楽もクラシカルってよりは現代音楽しており、あのピアノとネオンがシンクロする所なんか実に良いですね。

投稿者:サーボ投稿日:2009-06-10 23:42:43
観るたびに、魅了されます。絵画で例えるなら、ベラスケスの「ラス・メニーナス」のような不思議な映画です。あらためて、映画が大好きになってしまいました。
投稿者:Ikeda投稿日:2006-11-06 15:37:31
あの翌日の朝刊のトップ記事で「広島に新型爆弾」と出ていたのは覚えていますが、私は関東にいましたので、それは大変だなと思った程度でした。間もなく日本がポツダム宣言を受諾してから段々この被害が予想以上ということが解ってきました。米軍の死傷者を増やさない為という口実はあるにせよ、少なくとも当時はアジア蔑視の考えがあったことは間違いないと思います。多分、年輩のアメリカ人の多くは、何故14年も経ってこんな映画をと言ったのではないでしょうか。
それをビキニ環礁の被害を含めて、広島の惨状を映し出しているのがフランス主導の映画だけに良いです。太田川とロアール川を背景に入れ、広島とヌベールの風景を交互に出すあたりが合作の良さを十分だしています。広島では尻尾が異常に曲がった白猫、ヌベールでは黒猫が顔を出すなどの表現が面白いです。
中盤からはエマニュエル・リヴァの体験談に移り、苦しい心の内面を岡田英次を対象にして描いているのが、いかにもフランス映画らしくて素晴らしいです。岡田も名演とは言えないまでも、何とかフランス語を使って良く演じています。見ていて10年近く前の「また逢う日まで」の続編ではないかと思える役でした。
ただし、広島もしくは被災地と岡田との関係があまり感じられないこともあって、原爆の問題と後半のストーリーがさほど結びついていないのが難点です。それにしても邦題の「二十四時間の情事」は如何にも場違いで、味気ないとはいっても「ヒロシマモナムール」の方が、まだ良いと思います。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2006-11-04 17:33:23
広島を舞台に、戦争を通して人間の業に迫る前衛的なアートフィルムの古典的傑作だ。
主な登場人物は、一組のカップルのみである。それぞれがモノローグのように語り合うわけだが、難解である。原爆・初恋・暴力・性愛・記憶・忘却・イメージ・実体験などなど、様々なメタファーが読み取れるわけだが、個人的にはノスタルジーとしての戦争だと思う。レネとデュラスのコラボによる、自在な語り口がうまい。
とにかく、モノクロで(撮影の名前が違う、正しくは高橋通夫)お洒落に捉えられた広島の風景が印象的。広島東映も出てくるが(看板には月光仮面etc)この界隈は当時リアルで「仁義なき戦い」みたいな抗争が繰り広げられていたわけで、面白い。
最初のフランス側タイトルは「ピカドン」だったそうで、昭和33年9月から一ヶ月広島ロケをし、翌34年春に完成した。製作費は約5700万でパテが70%、大映が30%負担した。
演技陣は、二人とも名演!
投稿者:さち投稿日:2006-04-03 10:07:57
すばらしい
投稿者:theoria投稿日:2002-07-25 22:06:05
時空を超越している。人間の精神的安寧を保持する為に不可欠な脳の忘却メカニズムに対する一種の叛乱を試みているのだ。「忘却」という甘い蜜に運命的に立ち向かわざるを得ない男女を描くことによって本作は独自の存在価値を誇る。「忘れること」は往々にしてネガティブに受け入れられがちであるが、ほんの僅かの分別で、そのお陰で奇妙奇天烈な現実社会でナントカ生きていられることが認識できるであろう。これは何も大戦下に於ける私的体験に立脚した反戦映画の逸品であるとか、ヒロシマの悲劇の本質を抉り出した傑作だとか、そういう類の作品ではないと思われる。超時空。どの時代、どの場所にあってもこの呪われた人類が存続する限り、愛欲と憎悪の間を果てしなく揺れ動く永久機関としての振り子的葛藤からは逃れられない宿命を思い知らされているような気がする。「忘却」こそが人間の究極的「桃源郷」なのだ。時空を越えてまでもそれが思うように得られないことへの焦燥、苦悩から逆に怒りの矛先が「忘却」に向けられ、過剰なまでの抵抗を余儀なく迫られる。時には無理に「忘却」を試み、時には無理に「忘却」を駆逐しようとする・・・本作品の主眼であるように思う。それにしてもエマニュエル・リヴァ。彼女の馨しさには惚れ惚れする。飲み屋で岡田英次と話している時に聞こえてくるチャルメラがパン・フルートのように澄み切った音色で全世界に木霊しているようであるのも彼女の存在があるからだ。世代は違うがなんとなく原田美枝子を感じさせる表情を見せてくれるところも日本人としては感情移入し易い。
投稿者:黒美君彦投稿日:2002-05-03 01:36:50
【ネタバレ注意】

昭和34年。戦争が終わって14年。
ようやく深い絶望と諦念から立ち上がろうとしていた時代。
そんな時代に、アラン・レネとマルグリット・デュラスが天才であることを遺憾なく発揮したのがこの「ヒロシマ・モナムール」だと断言したい。

日本人離れした肉体美を誇る岡田英次演じる「彼」は、彼女と情交を繰り返しながら、幾度となく「きみはヒロシマでは何も見なかった。何も」と囁き、彼女は「私はすべてを見たの。すべてを」と応じる。
そこには決定的な記憶の段差と、拒絶がある。
ヌヴェールでのおぞましい記憶(しかしそれは、一瞬の光に人々がかき消された核を思う時、なんと人間的記憶だろうか!)と、極東の小さな島国の「現実」としての記憶。
互いに想像されることすらも拒むこの決定的な段差は、私が見聞きしたあらゆる論文や評論、声を超えて、「ヒロシマ」の意味を明確に表現している。
愛欲を交わす西欧的なるものと、醜いアジア的なるもの。その邂逅は、やがて記憶の段差を乗り越える。しかし、それは「忘却」という、もうひとつの「死」によってしか成立しない。
彼は、いう。「ヒロシマでは、決して夜は終わりにならないよ」。
それは、嘘だ。
夜は終わり、時間は忘却されていく。

いま、「忘却」されていこうとしている「ヒロシマ」は二度目の死を迎えようとしているのだろうか。
デュラスとレネは、明らかにこの作品で、「現在」−すなわち当時にとっての「未来」−を明らかに預言していた。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 脚本賞マルグリット・デュラス 
■ FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞アラン・レネ 
 ■ 映画テレビ作家協会賞アラン・レネ 
■ 外国映画賞 
□ 作品賞(総合) 
 □ 女優賞(国外)エマニュエル・リヴァ 
 ■ 国連賞 
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