allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

チャップリンのニューヨークの王様(1957)

A KING IN NEW YORK

メディア映画
上映時間105分
製作国イギリス
公開情報劇場公開(東急=大和)
初公開年月1959/02/28
リバイバル→東宝東和-76.2
ジャンルコメディ
チャップリン Blu-ray BOX
参考価格:¥ 37,800
価格:¥ 27,171
USED価格:¥ 25,449
amazon.co.jpへ

【解説】
 「ライムライト」以降、赤狩りのアメリカを嫌い、母国イギリスへと帰ったチャップリンが五年の沈黙を破って発表した、痛烈なアメリカへの諷刺に充ち、だからこそ、溢れる第二の祖国への郷愁を感じさせずにはおかない、骨太のコメディだ。最後の主演作で、これまで放浪紳士を演じ続けた(たまに“独裁者”に浮気もしたが)彼が、小国とは謂えども、王様を演じるのも、時代の皮肉。さて、ヨーロッパの某小国に社会主義政変が起こり追放に近い形でアメリカへ亡命した王様。自由を求めてやって来たその地は、醜悪な商業主義に侵され(この際、ロックンロールに対する無理解は許そう)、狂ったマッカーシズムの席巻する、自国以上に居心地の悪い場所だった……。資本論を引用するこまっしゃくれた坊やと論争したり、その笑いはいささか高級な部類に属するのだが、もちろん、チャップリンならではのストレートな笑いもある。傑作なのは、若返りに整形手術を受けた王様が、術後にうっかり笑って、その顔がぐにゃっと歪んでしまう場面。これを特殊メイクなどではなく、“顔技”でみせる老喜劇王の素晴らしさ……。ニューヨークに実際に行かずに(不法出国をした彼が再び入国を許されるのは、それから何年も後だ)作られた(ハリウッド映画でも往々にしてそうだが)ニューヨークも、また見ものである。
<allcinema>
評価
【関連作品】
ライムライト(1952)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
757 8.14
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:sachi823投稿日:2013-12-07 18:18:58
70年代に大々的にリバイバル公開されていた
チャップリンの作品の中でも最後ぐらいに見た作品かと思います。
それまでのチャップリンの業績に対して敬意を表しての鑑賞でしが、
よほどアメリカの政治屋やマスコミに腹が立っていたようで
本作品を見ていてその怒りがまず感じられ、あまり笑えませんでした。
投稿者:クリモフ投稿日:2010-11-30 16:16:46
ライムライト以降のチャップリンは未見だったんですが、やっぱり年取ったなぁ、という印象。まぁ、もちろん往年の名作郡と比べるのはナンセンスですが、御大がんばってるなぁと思ってしまうのも事実。顔芸ひとつについても気合が入ってるんですが、頑張ってるが先行してしまいました。
時代は赤狩りということで、考慮しないといけないものの、やはり古いという感じはします。子供の演説など、やりたいことは十分にわかるんですが、なんだかなぁ、と。自分にはあまり笑えませんでした。うーん、これまでのチャップリンと照らし合わせてニヤリとする場面もあるんですが、それで満足とは個人的には思えず。
ただ、アメリカに対する皮肉・風刺なんかより、最後にさらっとした現実を突きつけて終わらせるのは良い。ここら辺に普遍的な感動を覚えました。全体としてはいまいちなのが残念。
投稿者:gapper投稿日:2010-06-24 21:30:48
 「街の灯」以降ラストには必ず大きなクライマックスを用意していたが、この作品ではそれがない。
 多分、本格的な作品として最後にすることを決めていたのだと思う。
 最後に、飛行機の中で何かを読んでいるシーンで終わるのだがある種のギャグであるか、あるいはアメリカが私に用がないのなら私もアメリカに用はないということかもしれない。

 笑ったのは、ドーン・アダムス演じるアンが食事中に突然CMの台詞を言い出すところ。
 普通の会話をしていると思っているのに、「突然汗をかきません。訳があるのです。このすばらしい臭い止めがワキの下を乾かします。」なんて話し出したら、頭おかしいのかっておもうよね。
 裁判所に出かけるところで、エレベーターの消化ホースの先に指が挟まっての騒ぎはやっぱりドリフにパクられている。
 エレベーターに消化ホースがあること事態が変だけど。

 マイケル・チャップリンの演説がすごいというのも見所だが、自分の時代は終わったということを現しているのかもしれない。
 整形して笑ってはいけないのに笑うシーンにパントマイムを採用したのも、自分はこれから観客になるという暗示のように思えてならない。
 資本主義批判というのが、この作品では言われるが、現状では共産主義はその比較にもならないといことが判っているといってよい状況であるのでどう捉えてよいのか戸惑う感じだ。
投稿者:篭瀬山投稿日:2005-07-30 12:27:29
【ネタバレ注意】

 党員の嫌疑をかけられても、王(チャップリン)には「馬鹿馬鹿しいにも程がある」とお茶を飲む優雅さがある。だがアメリカ生活の長い大使ジョミエは、嫌疑の恐ろしさを知っているから怯えだす。ポットからお茶を注ごうとしても、腕が震えちゃってカップに入らない。見かねた王が替わってやるのだが、実は王も震えていてお茶を撒き散らしてしまう。「さ、砂糖はいくつかね」「ふ、ふ、二つです」なんてやってるとドアがノックされて、二人は飛び上がらんばかりに驚く。ジョミエなんかは「カ、カ、カ、カ・・・」と、何が言いたいのかまったく不明。シーケンスの冒頭でボーイにお湯を頼んでおり、それが届いたという設定なのだ。ボーイはホテルマンだから、室内の状況に頓着せず、ポットをテーブルに置くとスタスタと部屋を出ていく。その段になってようやくジョミエが「・・・カ、カ、カム・イン(お入り)!」と言うという。しばらく笑いが止まらなかった。

 チャップリン本人は、作品に政治的な目的はなく、観客を笑わせたかっただけと言っている。実際にそのとおりだと思うが、葬式の場で冗談を言う者はいないように、笑いに対して勇敢であったことは確かだ(チャップリンは昔からそうだったわけだが)。チャップリンが想定していたほど、アメリカ文化の度量は広くなかった(この作品の全米公開は15年後)。だが、チャップリンが理想化するアメリカ像それ自体は、アメリカも好意的に受け入れざるを得ないだろうと思うのだが。7

投稿者:ムタト投稿日:2004-07-04 16:31:59
『ライムライト』完成後、イギリスに向かう船上で非米活動委員会から召喚状を受けたチャップリンは、 そのままアメリカに戻らずスイスに居を定め、その後は『伯爵夫人』と本作をロンドンで撮影しただけの 静かな晩年となりました。(以下、↓)
http://www11.plala.or.jp/kunihiro/cinema/page187.html
投稿者:Ikeda投稿日:2003-10-12 16:25:11
赤狩りについてだけでなく、自由主義を標榜するアメリカを、これだけ痛烈に批判した映画はないと思います。チャップリンも喜劇としては種も出尽くしている時期ですから、この映画は価値があります。公聴会のシーンは赤狩りのころを彷彿させるシーンです。少年に扮するマイケル・チャップリンが親が話さなかったことをばらすと自分も罪にならず、親も減刑されるし、チャップリン達が「法廷侮辱罪」を非常に恐れることなど、勇敢にアメリカの法律運用を非難しているのは凄いです。70才近いチャップリンのバイタリティを感じます。
投稿者:4531731投稿日:2002-01-20 02:36:39
 チャップリンの芸風とアカ狩り問題はうまく交わってないというか、全体的にまとまってない感じ。でも、好きだな。失敗作と呼ぶのはアレかもしれないけど、巨匠の失敗作ってのはある種、魅力的だし。
 コマゴマしたコントには大笑い出来るヤツもあるし、やっぱりチャップリンっていいなと思える。あと、社会批判めいた大演説を繰り広げる少年が印象的だが、あれはチャップリンの息子。すごいですね。というか、そりゃこんな映画作ったらアメリカ追い出されるわ。
【レンタル】
 【DVD】ニューヨークの王様レンタル有り
 【VIDEO】チャップリンの ニューヨークの王様レンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION