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裸の拍車(1953)

THE NAKED SPUR

メディア映画
上映時間91分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(MGM)
初公開年月1953/10/24
ジャンル西部劇
裸の拍車 [DVD]
参考価格:¥ 5,040
価格:¥ 4,495
USED価格:¥ 4,399
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【解説】
 「ウィンチェスター銃'73」「怒りの河」とユニヴァーサルで当たりを取ったマン=スチュワートのリアル西部劇コンビを、MGMが招聘して作った、マン独特の感覚がますます冴える傑作だ。彼らのウェスタンにはまず広大な西部--と言う概念が稀薄で、本作ものっけから緊迫した丘陵地帯での追っかけから始まる。
 追う賞金稼ぎケンプ(スチュワート)はかつて所有していた牧場を従軍中、妻に売り払われ駆け落ちされた身の上。再び牧場を買い戻すためにも、是が非でも同じ町出身のお尋ね者ベン(謎めいたライアンがうまい)を引っ捕らえる覚悟だ。彼は通りすがった金鉱探しの老人ジェシー(ミッチェル)に保安官と偽って協力を仰ぐが、この嘘を、酋長の娘に手を出してインディアンに追われる騎兵隊くずれのロイに見破られるが、彼の参加もあってベンとその情婦リナ(短髪で男勝りのJ・リー)を捕える。しかし懸賞金の配分をめぐり穏やかならざる空気が漂う。ベンはまず大人しく捕まって、彼らの仲間割れを待とうという頭の良い男で、道中常に薄笑いを浮かべ、インディアンとの戦いで足に故障したケンプがもうろうとしていると見るや、その緩めた鞍ごと崖から落とそうとしたり、宿にした洞窟の岩の裂け目をも隙あらば這いずって逃げようと、とにかく油断がならない。リナは、無実を主張する彼をあくまで信じようとするが、脱走のため偽りの金鉱話で老人を騙し罠の囮に殺してしまってからはいよいよ愛想をつかす。ベンは老人の死体を見えやすい位置に転がし、駆けつけたケンプらを崖上から狙うが、リナに邪魔され所在を掴まれ、ケンプは外した拍車を手に彼ににじり寄る。そのスリルたるや大変なもので、ベンをどう例すかは伏せるとして、ラスト、彼の亡骸をめぐるやりとりが人間的な解決はともかく、やはり風変わり。また、秀れた映画の多聞に洩れず、ケンプとリナが心通わす場面--先述の洞窟での食器を濡らす雨音の調べをしんみりと聴く--がよく、活劇も締ってくるのだ。
<allcinema>
評価
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【ユーザーコメント】
投稿者:gapper投稿日:2010-09-17 23:01:23
 アンソニー・マンの美しい風景の中で繰り広げられる、人間の欲の物語。

 農場を取り戻したいハワード・ケンプ(ジェームズ・スチュワート)、本当は過去かもしれない。
 自由気ままに暮らすため何でもするベン・ヴァンダーグロート(ロバート・ライアン)。
 女に目のないロイ・アンダーソン(ラルフ・ミーカー)。
 黄金に未練を持つジェシー・テート(ミラード・ミッチェル)。
 愛情を求めるリナ・パッチ(ジャネット・リー)。
 5人の欲が絡み合いながら話は進む。
 そして結末は・・・

 賞金の懸かったベンを捕まえて山を越えてアビリンに連れて行くという話。
 今のアビリンの北西、カーカーシティ当たりなのだろうか、風光明媚な山の中が舞台となっている。
 これだけ心を洗われるような土地を選んだのは、この物語の内容ゆえだろう。

 「ハリーの災難(1955)」でもそうだったが、舞台が内容とまったく異なるというのは非常に印象を強くする。
 ただ、誤って用いればおかしなものになるだろうし作り手の実力が試される手法だ。

 ロバート・ライアンは、珍しく本当の悪人で感情表現も多い。
 ライアンにしては本当に珍しい。
 ジャネット・リーは、「誰が為に鐘は鳴る(1943)」のバーグマンを思わせるショートカットで初々しい。
 ジェームズ・スチュワートは、囚われている以外はいつもの感じだ。
 ケンプと言う役名は、ドイツ系の名前でその執着心に合ったものだ。
 西部劇でなければならなかったというよりも、最も作りやすく人気があったからと言う感じでアンソニー・マンらしいドラマの作品。

【原題の考察】
 拍車は、馬を走らせ操るものでそのままでは結構危険な存在だ。
 ラストでは、実際その通りに扱われる。
 裸というのは、その危険性が隠されておらず危険なままと言うことなのだろう。
 実際この話では、各人が自分も思惑通りに事を運ぼうとかなり危険なやり取りが繰り広げられる。
投稿者:Ikeda投稿日:2009-12-29 11:53:44
アンソニー・マンがジェームズ・スチュワートと組んだ「ウィンチェスター銃」では西部劇の要素を多く取り入れていましたが、これは逆に西部を舞台にしたロード・ムービーと言えるような作品です。スチュアートも決して正義の人ではなく、ただ金のために、お尋ね者のロバート・ライアンを捕まえるという所に面白さがあります。
それに係わってくる老人ミラード・ミッチェルや不名誉除隊されたラルフ・ミーカーを含めて金にこだわる進行は、世の中の拝金主義を皮肉っているとも言えますが、ヒロインのジャネット・リーだけは違うと言うのがこの映画の狙いではないかと思います。しかし私は、それがラストを含めて、それほどスムースに描かれていない点は不満でした。ただ、主役がスチュアートだと、こうなるかなと言う気もします。
この映画の良いのは登場人物が少ない事もあって、風景描写に力を入れている事で、「怒りの河」でオレゴンの風景を良く捕らえていたのと同様、こちらはロッキーの山中が綺麗に撮られ、クーパーがロック・クライミングするあたりのシーンに良く反映されています。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2009-03-28 07:23:58
 ロッキーマウンテンの美しい景色に目を奪われているだけで映画の画面の至福を味わうことができると云っても過言ではないが、同時にこれはジャンルの地平の果てをさまよう映画であり、手放しで面白がって良い訳がない映画でもある。しかし圧倒的に力のある傑作だ。アンソニー・マンの岩山と拍車との取り合わせの妙。5人の登場人物の過剰な「映画の感情」の表出。とりわけロバート・ライアンの造型は特筆に価する。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2009-01-01 12:33:41
【ネタバレ注意】

序盤の駆け引きから面白い。
ジェームズ・スチュアートもぴったりだし、悪役も嫌な感じが出ていて良い。
画面は静かに進むが微妙な緊張感を保っていてどこかネットリした感じ。
最後まで飽きさせない作りで十分に面白い。

他の西部劇と比べると少し異色に感じるが、ラストは普通にハッピーエンド。
それまでがクセのある内容なだけに終わり方がアッサリしているため
個人的にはちょっとマイナス。
それでもこれはオススメ。

投稿者:知立方面投稿日:2006-07-23 07:27:41
道中の自然環境も実に上手くストーリーに絡み、スムーズにまったく無駄なく流れていくストーリー。

西部劇の中ではトップクラスの面白さです。
投稿者:Tom投稿日:2005-02-23 06:51:29
この映画は『真昼の決闘』ですらその粋に達していない芸術性と娯楽性の融合がある。サイコロジカル・ウエスタンとも呼ばれているが、その中でもベスト。たった5人の登場人物でこれだけの作品に仕立て上げた監督はそうはザラにいない。西部を舞台にした不滅の映画として称えられる映画となった。役者がみんないい。ミラード・ミッチエルはこの後急死するが名バイプレーヤーだった。
ラルフ・ミーカーは言わずとしれた『キッスで殺せ』で映画史に名を残すことになる。ロバート・ライアンも最高。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 脚本賞サム・ロルフ 
  ハロルド・ジャック・ブルーム 
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