allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

裸足の伯爵夫人(1954)

THE BAREFOOT CONTESSA

メディア映画
上映時間131分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(松竹=UA)
初公開年月1954/11/11
ジャンルドラマ
裸足の伯爵夫人 [DVD]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 1,400
USED価格:¥ 1,192
amazon.co.jpへ

【解説】
 マンキウィッツ初のカラー作品は、J・カーディフのカメラ鮮やかな、重厚感のある大作。一人のスター女優の悲運の生涯を、彼女を売り出した映画監督やプロデューサーの目から回想する、語りのスタイルにマンキウィッツらしいうまさといやらしさが同居していた。マドリッドのカフェで踊る裸足のダンサー、マリア(ガードナー)に目をつけた映画監督のハリー(ボガート)は宣伝部長、プロデューサーを引き連れ、眼鏡に適った彼女をスカウト。チネチッタ撮影所での新作に起用し、宣伝の効果もあり作品は大ヒット。マリアはたちまち大スターとなる。妻殺しで起訴された父の法廷に立つという怖いもの知らずの行動もプラスに評価され、彼女はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。南米の富豪のヨットに遊び、リビエラへと赴いたマリアは、衝動的にジプシーの踊りの輪に加わる(いきいきと舞うガードナーが素晴らしい)。これを見たファブリーニ伯爵(ブラッツィ)は彼女に一目惚れし、早速週末のパーティのゲストに迎える。そして、求婚。かつての裸足のダンサーは伯爵夫人となるのだが、夫は戦傷による性的不能で、初夜の夜、診断書を見せて詫びるのだった。が、妊娠をしたマリア。苦悩する彼女を慰めようと伯爵家を訪れたハリーが夫の腕の中に見たものは、不貞を疑って彼に撃たれた、再び息をすることのないマリアだった……。後半はかなり男性優位的な論理で運ばれて興ざめだが、ガードナーの成熟した美しさの賜物で、中盤までは一気に見させられる。プロデューサーを演じたオブライエンはアカデミー助演賞を受賞。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
19 9.00
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:seisakuiinkai投稿日:2013-07-21 11:34:48
トップスターになったのも束の間、自分のほぼ馴染みのなかった土地で銅像まで建てられて埋葬されるヒロイン。そして彼女の追い求めていたものは最後までわからなかった。www.seisakuiinkai.com
投稿者:noir fleak投稿日:2012-01-01 21:22:58
およびその反対のアンチヨーロッパ感情が本作の底流にあるというのはちょっとうがった見方かもしれないが、まんざら外れてもいないかもしれない。
大体、話はこうだ。スペインの踊り子がハリウッドの呼ばれ大人気となる。しかし彼女にはどんな金持ちの男も触れることが出来なかった。彼女が何を求めるているかアメリカ人(南米人も含め)理解不能だった。しかし、彼女はあっさりイタリアの没落貴族と結婚した。しかし相手は性的不能者だった。そこで、、、とあいなって最後は悲劇となる。
マンキウィッツの演出、撮影は見事である。エヴァガードナーも謎っぽさをよく出しているし、確かに彼女の代表作と言うにふさわしい。
ボガートの最後のセリフ、「明日は撮影で忙しくなるぞ。」という言葉がまさにアメリカ人感情を出しており、さびを効かせている。
投稿者:gapper投稿日:2010-07-03 23:17:13
 映画は多彩な面を持つ。

 半芸半商、大衆芸術、総合芸術など。
 歴史が浅いせいもあり他の芸術の影響も大きい。
 この映画は、文学の”シナリオ”というジャンルの作品の様なイメージだ。
投稿者:bond投稿日:2010-02-15 09:32:28
【ネタバレ注意】

形式が回想型なのだが、回想する人が一定ではないので始めやや混乱する。ジェントルなはずの伯爵が結婚する前に告白すべきところを、結婚後に伝えるのは卑劣だ。クールな人生観と夢見る人生観が共存した、ジレンマ。あと、モノクロの方がよかったかも。

投稿者:ジーナ投稿日:2010-02-12 03:24:44
地元で人気のフラメンコダンサーがハリウッドの人気女優へと転進し、貴族の仲間入りまで果たすという幸運でもあり波乱でもある生涯を送った美女を描く作品です。

エヴァ・ガードナーが初めて登場するシーンは彼女の華やかさに感嘆するようなインパクトがもっと出せたら良かったと思いますが、それでも観進めるうちに彼女のしとやかで気品があり艶やかで美しい魅力が作品を覆い始めました。
超然としたオーラは一流女優にも伯爵夫人にもピッタリでございました。
ハンフリー・ボガートも素晴らしかったですけど、やっぱりエヴァ・ガードナーの映画になってますね。
エドモンド・オブライエンもセリフこそ少ないですが、傲慢で病的なキャラを見事に演じていて存在感がありました。

監督・広報担当者・伯爵に視点が変わっていく手法は、初めこそ混乱しましたが様々な角度からヒロインを紡ぐことに成功し、、回想録としての深みが増せていたと思います。
私生活を明かす事のなかった女優を何人かの視点から暴いて行く作風なので、ゴシップ雑誌を読むとワクワクするような方に向いているかもしれません(笑)
回想録なのでヒロインの心情の機微が感じられないのは残念でしたが、そこまで入れてしまうと重厚すぎて鑑賞後に具合が悪くなりそうですね。
物足りないと感じるエピソードがいくつかあるのも不満要素ではありますが、飾り気や無駄のないストーリー・時間軸や語り部の変化など巧みな構成・女優力のおかげで2時間以上の作品ながら長さを感じずに鑑賞できました。
重さがありながら気軽に観れるのもイイですね。

ロマンチック度は低いですが、力のこもった作品ですので昔のハリウッド映画に興味がある方はチェックしてみて下さい。
投稿者:ピンクガンスモーキン投稿日:2010-01-11 09:48:01
【ネタバレ注意】

フツーかなって気もしたが、蓮実重彦が独断的に「映画とは、人類が女性の足の発する密かな言葉に習熟するための長い教育の過程にほかならない。」と若干荒唐無稽な命題をぶつけている関係で、「フツー以上」と目される。

それ以前に、物語レベルの宗教/政治性で解釈・評価されている(されるべき)「名作」かもしれない、とオレは想像した。

(以下、重大なネタバレを含む)
シンデレラの「幸福」とやらも、王子様に「靴をはかされる」という受動的な部分に、政治的な問題があったとでもいうのか?裸足にこだわるヒロインのプライド。
欧米で絶対ウケるらしいインポネタも、やはりこうして昔から延々と繰り返されていると「お前らも好きだな」で済ますことはできず、オチ/切り札としての「インポ」ってのは映画に限らず、少しさかのぼれば『チャタレー夫人の恋人』、究極的には聖母マリアがどうやってキリストを産んだのか、というところまで行くわけで、この作品では、ヒロインの「マリア」の死がテーマ。勝手に子供を作ったから、という。
意味深である。
まあ、それはともかく。
雨中の葬式シーンに始まり、雨が上がる頃の葬式シーンで閉じる構造。
死者=ヒロインの生前の姿を、謎めいた参列者たちひとりひとりの回想でつないでいく、という語りの工夫のおかげで、130分もつという事情だ。
実質的には3部構成。成功はしている。

第1部にあたるところでは、脚本家兼映画監督(H・ボガート)が妥協しながら圧倒的権力者であるプロデューサーと付き合っていく緊張に満ちた小難しい話がつづく。こんな大人の話をいつまで……どうなることかと思ったぜ。中間管理職としての映画監督、しかし不平は漏らさず、クールに仕事するさまは、ハンフリー・ボガートならでは。しかも、スカウトした新人女優と関係を持たない(スクリプターの女と交際する)「クリーンさ」?もイメージにふさわしい。
第3部にいたると、颯爽と登場したイタリア人伯爵が、トップにのぼりつめた女優を華麗にさらっていく。しかし、彼はインポだったという(欧米での「鉄板」の)オチが来るのだ。
(ちなみに、イタリア人「貴族」がコケにされるのは、イタリア人観客にとっては、いちおう政治的に何の問題も無い。)
脚本家を演じる関係上か、ボガートがひっきりなしに「三文芝居を警戒している」という自己言及的なセリフをいうのが特徴でもある映画。
エヴァ・ガードナーは31歳くらい、中年女の魅力。
全体的に、若者が観ても理解不能だと思われる。

投稿者:Ikeda投稿日:2007-01-11 11:08:39
ハンフリー・ボガートがナレーションで回想するカットバックで構成された映画で、マンキーヴィッツの面目躍如といっても良いと思います。特に「脚本と現実は違う」とか「大衆が何を求めているのか」などの台詞が脚色出身の彼らしいです。そして金主エドワーズ(ウォーレン・スティーヴンス)、富豪ブラヴィーノ(マリウス・ゴーリング)、伯爵(ロッサノ・ブラッツィ)などの富裕な人物に対する皮肉が込められています。特に彼等の虚栄のぶつかり合いが面白いです。
ハンフリー・ボガートが他の登場人物と比べ非常に良心的な役なので、多少勝手が違いますが、やはり渋い所を見せています。それにしてもエヴァ・ガードナが輝いているというイメージで、私が知っている限り彼女の最高の演技です。
一方、製作者役エドモンド・オブライエンは、元々うまい役者ですが、この作品では、べらべら、しゃべる典型的な俗物を演じているだけなので彼のオスカーには疑問に感じます。ただ、この年は、助演で目立った人がいなかったのかも知れませんが。
最後に出てくるブラッツィは流石に格好良いですが、特に男の身勝手さを浮き上がらせています。ただ、この映画はそれが底流にあるようで、「第三の男」を思わせる糸杉の道のラストシーンは、それなりの意味があると思いました。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-01-08 13:52:12
 たとえば「このような構成は今では新鮮みを欠く」という物言いこそ、ありき
たりだ。これは全くもって映画的な構成を持った映画なのだと思う。これこそ、
ハリウッド1950年代の最高水準を示した演出だと思う。
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】裸足の伯爵夫人2011/06/22\1,800amazon.co.jpへ
 【DVD】裸足の伯爵夫人2006/11/24\2,848amazon.co.jpへ
 【DVD】裸足の伯爵夫人2005/09/30\3,980amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【VIDEO】裸足の伯爵夫人レンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION