映画イグアナの夜

【ユーザーコメント】

投稿者：Ikeda 投稿日：2012-11-30 12:08:26

ガイドのシャノンを演じるリチャード・バートンが、あまり元牧師らしくない演技なのが気になりますが、その他の人物がそれぞれ個性豊かなのが面白い映画でした。やたらに男に惚れ込んでしまうシャーロット（スー・リオン）、それを保護しようとするお堅い女教師ジュディス（グレイソン・ホール）、そして老詩人ノンノを演じる７７才のシリル・デレバンティなどがそうです。
そしてマキシン役のエヴァ・ガードナーとハンナ役デボラ・カーの顔合わせが珍しくこの二人で後半の進行を面白くしています。この二人の共演は、この映画しかないと思いますが、共に４０台になり最盛期を過ぎていたので実現したのだと思います。
全体としても、かなり面白く出来た映画だと思いますが、堅い内容の会話のシーンがかなり多くあるので、その部分では退屈しましたが、元が舞台劇ですから仕方ないのかも知れません。また、観光バスが出発してまもなく橋の上から子供が水遊びをしていて女性が洗濯しているシーンがありますが、私は有名なインド、ムンバイの洗濯場を思い出しました。

（無題）

投稿者：uptail 投稿日：2011-09-02 00:39:06

デボラ・カー

原題と同じ意味の邦題

投稿者：gapper 投稿日：2011-02-05 23:55:09

　ジョン・ヒューストンと３大俳優のオールロケ映画。

　元が舞台劇なので移動が殆どなくマキシン（エヴァ・ガードナー）のホテルで話は進行する。
　スタジオ撮影でも良さそうだがジョン・ヒューストンは、あえて辺ぴなメキシコで撮影を行ったそうだ。
　その為、俳優は孤立状態に置かれ緊張状態の中で撮影された。　ヒューストンならではの俳優の扱いがあればこそ出来た作品だ。

　こういった舞台劇が元の作品は苦手なのだが、緊張感とロケによる美しい映像で楽しめた。
　二人の現地の使用人やハンナ（デボラ・カー）が処女だと分かる性体験を語る所など、不自然な感じのところもあるもののかなり良い出来。
　「ロリータ(1961)」のスー・リオンも健康的なお色気で楽しませてくれる。

　追放された神父に使用人と浮気するホテルの女主人、祖父と放浪のような旅をしているハイミスに男と見ればちょっかいを出す女子大生。
　相当に固定的なキャラクタで、いわゆる人間の内面をえぐった作品だった。

贈り物のような詩が待っている

投稿者：brightside 投稿日：2009-01-19 11:19:55

これは隠れた傑作？　なのだろうか？（コメント少ないけれど）
急に思い立ったように監督にして怪優ジョン・ヒューストンが気になったとき、ぼくはこれを観た。
そして改めてジョン・ヒューストンには気をつけろ！（いい意味で）と思った。

この映画は、２部構成になっている。
前半のドタバタと、それが立ち去った後の妙な静けさの。
それはある意味、人間の表面の欲望と、深層の魂とのコントラストになっている。と言うと大げさだろうか。
しかしだからこそ「イグアナの夜」というタイトルが味わい深いと思う。
ともかく、老人が最後読み上げる詩は、透き通るように美しい。

二大女優

投稿者：forgive 投稿日：2005-03-28 18:09:49

デボラ・カーの４０過ぎても、なお（より）美しい姿にほれぼれしました。
エヴァ・ガードナーもカーと正反対の役を、さしずめマグダラのマリアというところでしょうか、奔放に演じていました。
この二人の熟した演技は必見です。

イグアナの夜(1964)

THE NIGHT OF THE IGUANA