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巴里の女性(1923)

A WOMAN OF PARIS

メディア映画
上映時間81分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1924/10/
ジャンルドラマ
チャップリン Blu-ray BOX
参考価格:¥ 37,800
価格:¥ 26,308
USED価格:¥ 25,907
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【解説】
 冒頭、この映画には私は出演していないと、チャップリンの断りが出る。監督に専念しての初めての非喜劇は正攻法の演出で堂に入ったもの。いわゆる、すれ違いメロドラマの王道の設定を使いながら、ブルジョワの虚栄に満ちた暮らしへの攻撃の矛先も緩めてはいない。
 フランスの田舎町。父に会うことを禁じられている恋人ジャンと駆け落ちを決心したマリーは、停車場で彼の到着を待つ。ところが、両親を説得していざ出かけようとしたとき、ジャンの父が急逝し、彼は約束を反故にしてしまう。怒った彼女はそのままパリに出て、社交界をうまく渡って贅沢な生活も手に入れる。現在の恋人はパリきっての伊達男で富豪のピエールだが、別の女との婚約の記事が新聞に載って気が気でないマリー。しかし、記事の相手と彼女と両天秤かけていたピエールも、恋敵が登場とあっては宗旨を変える。マリーは今や画家としてスタートを切ったジャンに再会したのだ。彼女は彼に肖像画を依頼する。しかし、着飾った彼女を、彼は“理想”のフィルターをかけて見ていた。絵に描かれたのは、質素な装いの昔の自分だった。マリーの心は揺れる。このままピエールの求婚を受け入れるべきか、ジャンと出直しを図るか……。が、抗い難い富の魅力に負けたマリー。そして、そのさまを見て絶望したジャンは拳銃自殺してしまう……。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:gapper投稿日:2010-05-21 21:39:27
 チャップリン初の主演なしの非コメディ。

 チャップリンらが作品の製作の自由を求めて設立した、ユナイテッドアーティスツでのチャップリンとしては初の作品でその自由度を存分に活かしている。
 サイレントだが’76年公開時に音楽がチャップリン自身の手により追加された。
 駅でのポーターの荷物の置き方はなぜだか印象的だ。
 後で調べるとチャップリンであると分かった。(IMDb とウィキペディアによる)

 今でこそ、さほどではないストーリー展開だが、当時は先進的過ぎたのか人気は出なかったそうだ。
 そのため、50年近くも封印された。
 親に宿泊を断られた二人が、友人を頼らないなど不自然な部分も存在する。
 最初に出てくるマリー(エドナ・パーヴィアンス)の父は(クラレンス・ゲルタード)は、実の父ではなく継父と言う設定だが分かりにくい。

 アドルフ・マンジュー演じるピエールの愛人にエドナ・パーヴィアンスと言うのは、やはり今では不釣合いに感じる。
 見かけでいうと逆に感じる。

【字幕の間違い】
 ラスト付近でマリーの息子が”母さん父さんが来たよ”と字幕が出るが、来たのは神父だった。
 翻訳者は、映画を見ないで訳したようだ。
投稿者:TNO投稿日:2009-11-03 22:45:36
【ネタバレ注意】

チャップリンは、出演しておらず、監督等裏に回っている。最初に字幕でチャップリン自ら出演していないことと、初めて手掛けるコメディ以外の作品ということが紹介される。第一幕のマリー(エドナ・パービアンス)が汽車で旅立つまでの音楽は、オリジナルかどうかはわからないが、かなり違和感があった。パリに移ってからは、いきなり社交界で生きるマリーがピエール・レベルという金持ちの独身男(アドルフ・マンジュー)と食事をしている場面となる。親に勘当され無一文でパリに来たマリーは、必至でパトロンになる金持ち男を捕まえたのであろう。ここの経緯は、物語上一切触れられてはいないが。元恋人ジャン(カール・ミラー)と偶然再会するが、父を失い、母(リディア・ノット)と貧しい生活を送っているよう。マリーは、金持ち男の二号の座で悠々自適の生活を送り続けるか、元恋人と結婚し子供を作って普通の生活を送る道を採るか、選択を迫られる。元恋人との結婚を決意し、その家を訪れた時に、マリーのことを快く思っていない母親にジャンが「彼女とは結婚しない」と言っているのを聞いてしまう。ジャンは、母親にウソの気持ちを伝えたのだ。結局、ジャンは、自殺してしまう。(二枚舌を使う女々しい男は、個人的には好きになれない。)その後、何故かジャンの母親とともにパリ郊外(パリから90Kmとあるので、東京で言えば小田原といった感じか)で孤児院を開設して幸せそうに暮らしているマリーがいる。この展開は、母親がマリーを嫌っていたこと、この二人は、赤の他人であることを考えると、かなり不自然だ。また、高級車に乗ったピエールが偶々この田舎を通りかかり、マリーの乗った牛車とすれ違う(お互い気付かず)のも不自然。マンジューは、若いころから、風格がある。こういう金持ちの役は、はまっている。パービアンスも熱演だが、少し太りすぎでは?

投稿者:篭瀬山投稿日:2007-03-04 22:42:01
 チャップリン映画サイレント初期の名花、エドナ・パーヴィアンスの単独主演作。チャップリンとしてはこの作品で彼女をスターにするつもりだったという。残念ながらエドナにとって、これがほぼ最後の出演作となった。もっともこの作品が評判をとっていたら、チャップリンは喜劇に復帰しなかったもしれないわけで、そうなると映画史は変わっていただろうから複雑だ。

 『オーケストラの少女』でディアナ・ダービンの父親役を演っていたアドルフ・マンジューが若く、ニヒルな優男を好演しているなど、見所もたくさんあるが、いかんせん話がくだらない。パリの金満階級(?)のドンチャン騒ぎ的享楽生活に、少しは憧れるみたいな気持ちを持ち得ないと話が成立しないのだが、絵空事にしか見えない。マリー(エドナ)には、自己に対する嫌悪感か、他者に対するしたたかさの、どちらかもう少しあってほしい。またこの当時はトーキーという選択肢はなかったのだからいたしかたないことでもあるが、台詞が多く字幕の割り込みが頻繁なのもサイレント映画としてはやりすぎ。4
投稿者:ujiki_blues投稿日:2007-01-10 09:18:05
【ネタバレ注意】

好きな作品です。1923年の時点で、キチンと物語、男と女を描いているところが凄いです。アドルフ・マンジューの好演が印象深いのですが、やはり圧巻は、エドナ・パーヴィアンスが窓から一度は投げ捨てたネックレスを拾いに行く姿と、アドルフ・マンジューが、それを窓から見て大笑いする姿をカットバックでみせるシーンでしょう、鋭い人間観察眼出ていると思います。ラストの馬車がすれ違うシーンも映画的で美しいシーンだと思います。

投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-04-21 20:15:04
 チャップリン=コメディというイメージを覆す作品。個人的には、サイレント時代のチャップリン映画の中では最も好きだ。翌年エルンスト・ルビッチが創った『結婚哲学』にも影響を与えたと言われている。無論、チャップリンの本領はコメディにあるわけだが、この路線も極めてほしかったな、という気がする。50年以上幻の作品と呼ばれていたこの映画をいつでも観ることのできる幸せを噛みしめたい。
 他の作品を観ても思うことだが、チャップリンの人間に対する観察眼の鋭さには驚かされる。涙と笑いの裏には、冷たい彼の眼差しがあったのだ。最も印象に残ったのは、マリーがマッサージを受けている時に、女友達がペラペラ喋り散らすシーン。カメラはマリーではなく、うんざりしたようなマッサージ師の女性の表情を追いかけている。スノッブな連中に対するチャップリンの辛辣な視線を感じた。ラストシーンのすれ違いの素晴らしさも忘れ難い。
投稿者:さと投稿日:2005-06-05 12:27:07
とってもシビアなお話なのに、なぜか途中窓から捨てた首飾りを追っかけていく女に失笑しているマンジューだけが印象に残っている。彼のあの笑い顔に惚れて、10点満点の作品です。未見の人、是非観て!ついでにマンジューはあの名作『モロッコ』でも切ない情夫役をやってます。
投稿者:Ikeda投稿日:2004-12-21 11:03:51
チャップリンご贔屓のエドナ・パーヴィアンスを主役にした映画で、この時代にこのようなストーリーの作品を作ったは凄いと思います。上流社会のうつろさを見事に表現しています。エドナも熱演ですが、やはり喜劇役者としての先入観があり、タイプとしても好みが代わる時代だったのでしょうか、あまり人気は上がらなかったようです。
それと反対にアドルフ・マンジューの名前が売れ出したようです。今でもパリが好きな女性は多いですが、当時、巴里のお洒落紳士としてアメリカ映画の二枚目のイメージが変わったとまで言われたそうです。気障な感じだと嫌う人もいると思いますが、演技も確かなので私は好きな役者です。
なお、この映画の冒頭でチャップリンが自分は出ていませんという字幕がありますが、実際にはヒッチコックと同じように、ちらっと出ています。駆け落ちしようとしてエドナと恋人のカール・ミラーが駅に到着する前に、ポーターが大きな荷物を背負ってきて、ドスンと置くシーンがありますが、このポーターが彼だと思います。この荷物の背負い方は将にチャップリンです。
投稿者:奇妙投稿日:2004-08-19 14:26:48
完璧な悲劇映画だ。最初から最後まで、計算されつくした無駄のない脚本、分かり易い絵づくり、華麗な映像美、80年前に最高の評価を受けた無声映画だが、その輝きはいささかも減じては居ない。チャップリン自身の作曲によって、後にサウンド版となったが、絶妙の相性で作品の風味を増している。この映画の価値を解しない人間はいないだろう。
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