allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

巴里の屋根の下(1930)

SOUS LES TOITS DE PARIS

メディア映画
上映時間75分
製作国フランス
公開情報劇場公開(三映社)
初公開年月1931/05/
ジャンルロマンス/ドラマ
巴里の屋根の下 [DVD]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 12,800
USED価格:¥ 3,980
amazon.co.jpへ

【解説】
 クレール最初のトーキーで、その音の使用には目をみはる(?)ものがある(鉄道のガード下の決闘などその効果を最大限に発揮)人情喜劇だ。そして素晴らしいセット(パリの実景は一つも出てこない)。リアルだが、おとぎ話の中の町のように親しみやすい“どこにもない”場所で展開される、男女の素朴な物語……。有名な主題歌はタイトルでは流れず、まず題名通り、雨で濡れるパリの屋根屋根を捉えたカメラが、路地で雨宿りをする若者アルベールとルイを映し出す。その二人の間をレインコートの娘ポーラが通り抜ける暗示的な開幕。彼女を見る二人の視線の交わしようで彼らの関係が如実に分かる。舗道の向かい側で娘を野次る与太者フレドを見せ、さっと最初のシークェンスで主要な登場人物を出し、台詞らしい言葉は喋らせないのは、クレールがトーキーの真意をよく理解している証拠だ。さて、翌日。屋根から降りたカメラが街角の人だかりを捉え、次第に歌声も届く。例のシャンソンが演歌師のアルベールによって披露されているのだ。ポーラの姿もそこにあった。その夜、悪漢フレドに部屋の鍵を奪われたポーラは、夜更けの街で再会したアルベールの部屋に転がり込む。こうして二人は一緒に暮らすようになったが、トラブルに巻き込まれたアルベールは逮捕されてしまう。そしてポーラは、彼が留置所で過ごすうちに、親友ルイと恋に落ちてしまった……。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
211 5.50
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:ルーテツ投稿日:2017-09-13 19:29:25
半分サイレント、半分トーキー
字幕のように音でセリフが出てくる一方で、無音の演技で感じさせる場面もある
最初は、サイレントからトーキーの転換期で、やむなくこのようなスタイルにしたのだろうと思っていたが、音楽の使い方といい完全に計算
全編美しいシャンソンで彩られた後年の『巴里祭』との比較も面白い

ポーラ・イルリという女優は、美人だけど、怒ったり、泣いたりいろいろな表情をする
不機嫌そうな顔をして、ふと見せるスマイルがとてもかわいい
もっと他の出演作も観てみたいのだが

この時代の映画にしては、音も映像もとてもキレイ
投稿者:TNO投稿日:2013-11-24 17:27:06
【ネタバレ注意】

トーキー半分、サイレント半分。サイレント部分も違和感なく、物語が伝わってくるのは新鮮さがあった。アルベール・プレジャンは、スリを働いている友人を見過ごしたり、かばったりしている。当時のフランスでは、スリも市民権を得ていたのでしょうかね。ルーマニア移民の設定のポーラ・イレリ(この方、2012年まで生きておられたようです)は、最初の街角歌唱教室の場面から娼婦風の容姿で、場面から浮いてしまっていた。レイリの将来をサイコロでモノのように扱うのもいただけない。ガストン・モド一派の一網打尽はできすぎ。

投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-06-15 18:43:13
巴里の家並を映しながらパンして行く情景に被せて、誰でもが知っている歌♪巴里の屋根の下♪がプロロ−グに流れ、演歌師アルベ−ルと職業不詳(ル−マニア人?)のポ−ラとの恋があり、ポ−ラを巡っての街のヤクザ者たちとの闘争があり、友情があり、失恋があって、カメラが引いて映し出す巴里の屋並にまた♪巴里の屋根の下♪が流れて行く…。
クレ−ルに限らず、サイレント時代を経てきた映画作家たちは、映像のモンタ−ジュ技法を職人的に身に付けているために、「音」を得ればそれこそ“鬼に金棒”の自在さを発揮する。この作品の中でも随所にそれが見受けられるが、クレ−ルはそのことを逆手に取って、アルベ−ルと親友ルイの酒場での会話をガラス扉を閉じることで「無音」にして、その会話を観客に想像させるという見事な芸術的反転のシ−ンを創造したのだった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:笑えないせぇるすまん投稿日:2012-04-11 21:10:20
トーキー初期の作品だが正確にはトーキーとサイレントが入り混じっている不思議な映画だ。途端にBGMだけになったりする箇所が幾つもあるし、かと言ってサイレントのように台詞を文字で表記することもない、特殊な形態の映画。つまり映像的演出は映画的であろうとしているが、音となって表現される台詞は舞台的なのである。

だが内容は至極簡単で、一人の女性を巡ってのいざこざ。でも随所にルネ・クレールの演出が光る。寝ぼけてヒールを目覚ましと勘違いする場面やどっちがベッドで寝るかの後のオチはオシャレなジョークを感じさせる。ラストのサイコロを使ったさりげない粋な計らいも小気味いい。またポーラ・イルリの可愛らしさもいい。階段にてアルベールを止める為に上目遣いをするシーンは堪らない。

『アーティスト』という映画がアカデミー作品賞を撮った今、この『巴里の屋根の下』のようなトーキーとサイレントを融合した形態に新しい可能性が秘められている気がしてならない
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-11-04 12:13:18
ルネ・クレール監督トーキー第1作。1930年ひと昔前の製作。時代はまだまだ無声映画が主流。この作品も完全トーキー映画になっていない。パントマイムで理解する場面も多い。80年以上も前の骨董的価値も含めて見るべきだろう。下町の不良たちの恋模様。男たちを振り回す決して純情じゃないpola。風情が古めかしいが、逆に心やさしき時代でもあったのかもしれない。
投稿者:gapper投稿日:2010-04-22 23:34:39
 91分番を鑑賞。

 サイレントのような部分とトーキーの部分とが混在する不思議な作品。
 話は単純で顔役の男が狙う女を巡っての三角関係。

 ストーリー展開は重要でなく、その時々を刹那的に生きる人々の生き方=生活が主題だ。
 冒頭の縦に動くカメラワークなど映画らしく見せることに重点を置かれている。

 サイレント的な台詞の無いシーンから突然台詞のあるシーンに切り替わるのは、やはり違和感がある。
 最初は、新鮮な感じもしたが長くは続かなかった。
 その反面、ウイリアムテルのレコード演奏後が止められた後の静寂などすばらしい部分も多い。
 つまり、サイレンと的演出は良い、音の使い方もよい、しかし混在は好きになれない。

 ポーラ(ポーラ・イルリ)がアルベール(アルベール・プレジャン)を好きだという捉え方が多いが疑問だ。
 ポーラは”あまり好きではないが仕方ない悪い人じゃないし”という感じにしか見えない。
 だからアルベールがいなくなりルイ(エドモン・T・グレヴィル)との接触で急速に仲良くなる。
 ルイがほかの女に目をくれると嫉妬で怒る。
 アルベールには絶対しなかったであろう行為である。
 そもそもルイは二枚目で、アルベールは歌がうまいが二枚目ではない。

 いずれにしても、人情劇という意味では非常に面白い作品だ。
 日本で非常に人気が高かったというのもうなずける。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-22 11:04:55
ルネ・クレール
投稿者:ロビーJ投稿日:2007-05-25 20:02:37
題名がとても良いなと思って500円DVDで買って見ました。でもイマイチ私には楽しめませんでした。主役のアルベール・プレジャンはとても素敵で歌も良かったんだけど彼が好きになるポーラ・イルリ演じる女性にまったく共感ができなかった。トラブルで刑務所に入ってしまったとしても愛していたならばもう少し新しい恋に踏み出すのにも時間がかかると思う。しかもまして彼の親友と恋に落ちるなんて何て無責任なんだ!と言いたくなってしまった。なので主役のアルベールだけは良かったけど全体的なストーリーは好きになれなかった。でもルネ・クレールの最初のトーキー映画だし、映像や歌などは良かったと思う。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2007-03-30 01:00:28
【ネタバレ注意】

−居酒屋で−
演歌師と、その友人と、スリの男が3人で飲んでいて、スリの男は「幾らだ」と勘定を聞いたのだけど、自分では一銭も払わずに帰ってしまった.残された演歌師とその友人は、サイコロでどちらがお金を払うか決めた.
−ダンスホールで−
演歌師はタバコを吸おうと取り出したが残りは一本.その一本を友人に譲ると互いに譲り合いになり、友人はその一本のタバコをポケットにしまった.もう一度タバコをポケットから取り出すと、半分に折れて二本になっていた.二人は仲良く半分づつタバコを吸おうとしたところへ、一人の男がからかってタバコの空き箱を投げつけた.演歌師と友人は、空箱を投げつけた男と、どちらが相手になって喧嘩をするかもめて、二人が喧嘩になった.
−居酒屋で−
演歌師は彼女が友人と深い仲になったことを知る.友人は演歌師に、ダンスホールで最初に彼女を見かけたとき、どちらが口説くのかサイコロで決めようとしたときのように、この時もまた、どちらが彼女を取るのかサイコロで決めようと持ちかけ、サイコロを振った.演歌師は隠れてサイコロを負けの目に変えて、身を引こうとする.
----------------------------------------------------------
一人の女性を、友達同士の二人が好きになってしまった.演歌師が無実の罪で捕らわれている間に、彼女が友人と仲良くなってしまった、どうすることもできない悲劇なのだけど、演歌師は(彼女の幸せを望み)、友人との争いを避けようとした.
初めの方の居酒屋の出来事では、どちらが勘定を払うのか、争いを避けるためにサイコロで決めた.彼女を口説こうとしたときも、やはりサイコロで決めようとした.けれども、最後のシーンでは、争いを避けるには、サイコロで決めることではなく、彼女の心が友人の方にある以上、演歌師が耐えて身を引くより、他のないことだった.

もう一度ダンスホールに戻れば、喧嘩の相手を決めるために喧嘩になった.つまり、争いを求めると争いになる.その反対が居酒屋のシーンであり、争いを避ければ平和になる.最後のシーンでは、演歌師とその友人は、どうしたら争わずに済むのか、互いに相手の気持ちを思いやりながら考えたと言ってよいはず.どうしたら争いが避けられるか考える、考えることによって平和が、幸せがもたらされるのね.
-----------------------------------------------------------
付け加えればスリの男、悪い人間なのだけど、けれども、彼が捕まったとき、演歌師の無実を晴らす証言をし、なおかつ、仲間の名前は漏らさなかった.
ちんぴらの親分、彼にも少しは良いところがあった.決闘のシーン、ナイフの大きさがあまりにも違うので、自分の仲間が持っているナイフから好きなのを選べと言う.演歌師はどのナイフも気に入らなかったので、やる気がないなら決闘は止めようと言って帰りかけた.
このちんぴらの親分は、脅しはしたけれど、始めからいきなり暴力を振るおうとしたわけではない.相手が喧嘩をする気がないと見たら、それ以上に喧嘩を望むことはなく、止めて帰ろうと言ったのね.

投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-06-07 19:23:10
 ストーリーは単純そのものだけど、この映画全体に漂う愛らしさ、瑞々しさに酔う。サイレントの残り香もたっぷりで、この頃のアメリカ映画によくあった「とにかく音を聞かせりゃいい」と言いたげな騒々しい音楽や台詞の洪水が、いかに野暮なものだったかということがよく分かる。アパートの住人たちがそれぞれの自室で「巴里の屋根の下」を口ずさむシーンが特にお気に入り。かの曲は永遠の名曲だ。
投稿者:Ikeda投稿日:2003-02-28 14:16:19
煙突から始まって煙突に終わるパリの裏町の描写。雨に濡れる石畳を走りすぎる人、雨宿りする人。そして「なつかしの、想い出に、さしぐむ涙」と唄う主題歌「スレトァ、ドゥパリ」。正にルネ・クレールです。彼には都会の詩情があります。パリの裏町の夜、静まった街角に照る月影と淡い電灯の光。それは決してイルミネーションに輝やく近代的な都会の美しさではありません。若い演歌師の恋愛と友情を中心にして、そこに住む人達を、悪人も含めて温かく描いています。大した名優はいなくとも、演出と音楽と撮影とが良ければ、充分立派な作品となり得ることをクレールが証明していると思いました。
この映画を作るまで、クレールは当時のトーキーを批判していたそうですが、それだけに、音の使い方を色々考えています。演歌師アルベール・プレジャンがバーで親友のエドモン・グレヴィルと口論しているシーンもドアー越しの画像にして声を入れなかったり、悪のガストン・モドーとの決闘でも暗い所での画像表現が主体で、音は近所を通る汽車の汽笛と犬の鳴き声だけにしています。その他のシーンでも、映像と音楽と会話を織り交ぜて、サイレントとトーキーとの融合を計っています。
クレールは小道具として、古ぼけたピアノや蓄音機をよく使いますが、この映画でもアパートの一室で、ピアノをおぼつかない手つきで「屋根の下」を弾くシーンがあったり、プレジャンとグレヴィルが口論を始めると、かけていたレコードの「ウイリアム・テル」序曲が針飛びを起こして、繰り返し演奏になって雰囲気を出す所もあります。
恋人になるポーラ・イレリも、可憐な女性の役をうまくこなしていますが、登場人物がすべて、音楽や映像と共に映画にとけ込んでいるのは、流石クレールとしか言いようがありません。
投稿者:ヴィーナ投稿日:2001-11-10 16:50:43
本邦初演の頃は知らない。未だ生れてなかった。私が見たのは、敗戦後間もなく。新宿のビルの地下に長椅子が並べられ、超満員の人の中で、押されながら見た。みんな歌っていた。訳詞で原語で。みんな涙を流していた。戦争を生き抜いたのだ。平和が来たことを実感していた。
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】巴里の屋根の下2008/07/26\4,800amazon.co.jpへ
 【DVD】ルネ・クレール DVD-BOX 22007/07/28\14,400amazon.co.jpへ
 【DVD】世界名作映画全集 102 巴里の屋根の下2006/05/25\2,800amazon.co.jpへ
 【DVD】巴里の屋根の下2006/02/22\1,429amazon.co.jpへ
【レンタル】
 【DVD】世界名作映画全集 102 巴里の屋根の下レンタル有り
 【DVD】巴里の屋根の下レンタル有り
 【VIDEO】巴里の屋根の下レンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION