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ピエル・パオロ・パゾリーニ/ソドムの市(1975)

SALO O LE 120 GIORNATA DI SODOMA
SALO: 120 DAYS OF SODOM [米]

メディア映画
上映時間118分
製作国イタリア
公開情報劇場公開(UA)
初公開年月1976/09/25
ジャンルドラマ/モンド
これはパゾリーニの遺言状だ!
この世のものならぬ妖しさ美しさ…全世界にセンセーションを捲き起した衝撃の巨篇!
ソドムの市 <HDニューマスター版> ~制作40周年記念~ [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,112
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【解説】
 第二次大戦末期、ナチ占領下の北イタリア。郊外の屋敷を舞台に、ファシスト達が少年少女にあらんかぎりの変態行為を尽くすというショッキングな作品。マルキ・ド・サドの『ソドムの120日』を元に、これが遺作となったイタリア映画界の奇才パゾリーニが、男色、スカトロ、拷問といった異常行為を徹底的に描写。時代の狂気と自身の最後をフィルムに焼き付けた。興味本意で鑑賞すると内容のヘビーさに閉口するかもしれない。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
539 7.80
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【ユーザーコメント】
投稿者:賭侠投稿日:2012-09-04 02:55:52
パゾリーニが伝えようとしていたメッセージなんて、読み取ることなんか出来ないぐらい壮絶なシーンのオンパレード。

この作品は見れば確実にトラウマになるだろう。
下手なスプラッター映画より汚いしグロい。


ちなみにキャストはほとんどが素人で構成されているが、よくもまぁ素人にここまでさせたと思う。

興味本位で見たら間違いなく後悔するので、見るときはそれ相応の覚悟が必要。
まぁ覚悟を決めて見ても後悔することには変わりないが...。
投稿者:こじか投稿日:2010-05-26 03:26:19
これから鑑賞予定の方は、
事前に中身を詮索せずDVDの再生を始めて頂きたい。
間違っても誰かと共にニタニタしながら観るのではなく、
独りで粛々と鑑賞してほしい、そんな作品(ほんとはどうでも良いが)。
より体感するものが大きいと思われます。

ただ、両親の前で鑑賞するなどのマナー違反は、
くだらないのでほんとに止めていただきたい。
投稿者:paris1895投稿日:2009-11-14 20:35:43
パゾリーニごときに、当時の日本は湧いたのだ。
思いだしてほしい。あの愚かなパゾリーニ旋風を。

ヴィスコンティを見ていなくても、話題性に乗せられてパゾリーニに2時間近くを費やすなどという愚かな行為は、もはややめられなければならない。

 もちろん、それは彼の扱った内容やテーマによって断じられることではない。
なるほど、この作品で、パゾリーニの当時の恋人だった少年にイミテーションと思わせて、実のところ自らの糞便と入れ替えたそれを食べさせてしまうという行為はノーマルな行為とは言えないだろう。まして、臨終の場所がゴミ捨て場で、そのいきさつが恋人だった少年とケンカをして撲殺されたとあっては、なるほど、知識的スノッブたちの喜びそうな生き様かもしれない。

 だが、我々は断言しなければならない。
ワイルダーがつまならないのと同じように、キャロル・リードが2流以下なのと同じように、パゾリーニもまた映画的に凡庸な監督でしかなかった、と。

 それは彼がどんなショッキングな話題を振りまく映画を撮ろうとも、くつがえせる事実ではない。
投稿者:西門投稿日:2009-01-23 20:41:06
『奇跡の丘』とのペアで鑑賞すると興味深いと思います。
パリで無修正版を見ました。うんちはチョコレート製と想像しますが、日本なら黒糖かりんとうが使えそうだなあと思いました。
投稿者:マイコン刑事投稿日:2007-06-17 01:09:57
【ネタバレ注意】

何とも気が滅入る映画だった。監督の悪趣味・性的志向がモロに現れている。
反権力・反資本主義?ふーん。役者に同性愛行為を強要して、その役者に殺されたあんたに言われたくない!
全体主義者と共産・社会主義者は本当は同類なんだね。
この映画、音楽と俳優の演技以外は褒められない。
共産革命を期待している革命家・「民主主義」者・「平和」ファシストにはお勧めです。

投稿者:Jean-Claude Marais投稿日:2007-02-21 14:15:51
サドの原作を敗戦後のイタリアに置き換え、常に宗教を根底に置いたパゾリーニ的、反体制思想であり、蔓延る政治的欺瞞、一極権力集中の危険性を、強烈に訴えかけた究極の問題作と言っても過言ではない。4人の権力者が美少年・美少女に強要するレイプ、スカトロ、ソドミーや、あらゆる過激な性行為。これらは、人間にとっては切り離せない本質でもある「性」を題材にする事によって、より「権力と宗教の一体化と暴走」の危険性と脆弱さを如実に現している。果てはグロテスクな殺人に至るまでの狂気は、常に隣り合わせにある日常に、起りうる危険性も示唆している。しかし、この映画が襲う観客への衝撃は、中途半端ではない。
投稿者:satoruu投稿日:2006-12-11 19:50:28
原作読んでからこれ読みました。だいたいのプロットは同じだけど、ストーリーは違うかな?小説のほうがエグかった気がします。お気に入りは、生まれてからトイレで用を足した後、一度も糞を拭いたことがなく、何時のか分からないような腐った糞が肛門じゅうにこびりついている、不潔が何より大好きな貴族。彼の趣味も変わっていて、当の昔に盛りを過ぎた50近くの不潔でみだらで醜い女性が好みだということ。彼が映画の中で、この描写がされなかったのは残念です。(笑)放蕩に明け暮れた貴族たちを、様々な議論を呼ぶが、ここまで残忍で衝撃的な映像として残してくれたのを僕はとても感謝する。まさにサデスティックな映画でした。でも実践はしたくない・・・笑
投稿者:hendrix投稿日:2006-10-20 01:44:06
パゾリーニの作品はほぼ全部見たが、この作品だけは敬遠していた。
感想はやはり気持ち悪い。色んな作品を見てきたがここまで変態行為が連鎖していく作品は見ていない。もちろん1975年に発表されたわけだから、昔の人はもっと驚いたにちがいない。ある意味えげつないAVよりもすごいと思う。〇んこを食わせるシーンなんかも強烈だし(ラストも意味不明)
一つ疑問なのはなぜ英語なのかと言うこと、MGM社でビデオ化されているから英語なのは当たり前だが・・・ヴィスコンティが外国で評価されないのも母国語ではなく英語を話しているからだと言えるかもしれない。イタリア語のほうがリアル感が出たのではないか?パゾリーニに捧げる1点(4点ぐらいでは中途半端だからな・それではパゾに悪い)1点
投稿者:4531731投稿日:2006-06-10 02:13:57
まあ、こういう映画を作れば死んでしまうこともあるでしょう。ペキンパーのバイオレントサタデー、キューブリックのアイズワイドシャットと同じ。ポランスキーはチャイナタウンのあとにハメられてアメリカを追放された。
権力監視をまかせられるのは映画界のみ。TV、新聞、雑誌等のマスコミは犬。まあ犬を志願するのもいいけどご主人様は気まぐれなのでいつまで生かしてもらえるかはご主人様しだい。という、そういう様がギャグを交えて描かれてました。
大統領が出てくるけど、大統領をあそこまでこき下ろせる男はパゾリーニくらいだろう。当たってるだけに大統領も怒る。ラストの踊りがめちゃくちゃ笑えた。
投稿者:藤本周平。投稿日:2006-01-12 18:00:18
ここでの芸術は、下品、悪趣味を通り越した結果だと思う。
投稿者:ユースフル投稿日:2005-11-30 21:20:16
クライマックスの拷問地獄のくだりでピアノ弾きの女性が飛び降り自殺するくだりと、ラストでラジオのレトロな音楽を伴奏に少年同士が踊るシーンは、いつ観ても感動的だ。監督のこの前の艶笑3部作はとってもエロチィックだったが、この映画はエロチィックな要素てんこ盛りにもかかわらず、少しもセクシャルではない。大きな理由は、様々な性的虐待を受ける少年少女たちが、普遍的な市民を示し、彼らをいたぶる男たちを為政者として描いているからだ。爆撃音が轟く外部から隔絶された閉鎖的な世界は、まさに人間社会そのもの。それが分かると、この映画がエロチィックな映画ではなく、非常に政治的な作品であることが分かる。全裸の少年少女は一般市民、あなたたち自身なのだ。現実の為政者たちがこの映画を嫌ったのも当然。自らの恥部が表現されているから。この映画には色々な意見や解釈があるようだが、監督が狙ったロジックはとってもシンプル。だが、どの時代にも通じる普遍的なテーマを包含している。
投稿者:ASH投稿日:2005-03-14 00:02:30
【ネタバレ注意】

 なんかさ、みんなスカトロ描写の部分だけに過剰反応しちゃったみたいで、実際のところ、この映画が何を描こうとしているのか、そういった本質の部分が見えてない人ばかりのような気がするのよ。そりゃ、排泄物を喰ったりするのを見せられりゃびっくりするのは当然だけど、それだけじゃないでしょ! 

 まあ、そんなことはともかくだ、単純に、好きか嫌いかの二極で分けちゃえば嫌いな映画だよな。気分が悪くなる映画は好かんのです。もちろん、ファシストへの嫌悪をこういう形で描くことで非人間性を訴えているのは承知しているつもりです。

 終盤にあるシーンで、裸にひん剥かれた少年・少女たちに焼き鏝を押し付けたり、舌を抜き、目玉をくり抜くといった残酷描写は観るに堪えない。それを望遠鏡から覗くということで、観客を強制的にこの惨劇の傍観者にさせているところが怖い。遠くから覗き見ているので悲鳴が聞こえないのだ。

 パゾリーニのメッセージなり、思想性なりが読み取れなければいけないんだろうけど、描き方があまりにもキョーレツなもんだから見出せないで終わってしまう人が続出するのも分からなくはない。これじゃただの胸クソ悪い映画でとしか感じ取れないもん。有名なスカトロ描写も容赦なくって、「飲み込めないわ」という女の子の呟きに、こちらも「オエッ!」っとなってしまった。

 無修正版を観たけど、これだったらマリモ状のボカシがチョコマカと動く修正版の方がいいかもしんない!

投稿者:Virginia投稿日:2004-09-20 10:02:41
「快」を与えてくれる映画だけを傑作と呼ぶわけではないと知ったのは、つい先日「時計じかけのオレンジ」を見たときのことでした。
所詮は映画・つくりごとの世界にこうも嫌悪感をかき立てられるとは…!と武者震いしました。
…と、新たな視野を得て挑んだ「ソドムの市」ですが、玉砕、という言葉で表現できるでしょうか。

「ソドムの市」を見るに当たって犯した最大の間違いは、身内と一緒に見てしまったこと。
気まずいことこの上ありません。
特にマジ夫人語り時は、勘弁してよと弱音を吐いたものです。

集中力が分散してしまったせいかもしれませんが、監督のメッセージ性(というものがあるのなら)を見つけることができませんでした。
残念ながらこの映画、私の中では、「異常性欲を描いたカルト映画」の域を越えられずにいます。
かといってもう一度見る勇気も無く…。なのですけれど…。
投稿者:さち投稿日:2004-06-27 19:45:09
久しぶりの衝撃作 これがパゾリ―二の美意識といえば簡単だが 
本当にタブーをそのまま描いたよう 雰囲気としてはキューブリックにも似てる
投稿者:dethlow投稿日:2004-05-19 09:43:28
かなり極端な内容ですが、風刺コメディと解釈してました。
しかし、米兵イラク人捕虜虐待の写真をみてこの映画を連想してしまい、笑えなくなりそうです。
人間って時代が変わってもやる事一緒なんだなと、ソドムの市の持つテーマの普遍性に恐怖いたしました。
投稿者:ひろぶーたんT投稿日:2003-09-10 23:59:12
とにかく凄い!との事で見てみたんですが、思っていたほどでは無かったです。もっととんでもないのかと思ってましたから。反体制、反ファシズムというテーマの作品というのも疑問を感じました(もちろんパゾリーニはそのテーマを狙ったのだろうとは思いますが)。初めの方を見ていなかったとしたら、あのオヤジたちはただの変態集団にしか見えません・・・。ちゃんとDVDのブックレットも読みましたがパゾリーニ自身も完璧に満足のいく作品となったようではないようですしね。で、この作品中もっとも強烈なのはウ○コの山盛りが晩餐会に出てきて、おっさん、おばさんも含めてみんなで食っちゃうとこでしょう・・・。ウゲーッ!!。でも、実際にはこのウ○コ、何で作ってあるのかが気になりました。チョコレートあたりでしょうかね?。そんな映画ですが音楽はエンニオ・モリコーネだし、そこそこの笑いもある一本。誰にでもお勧めできる映画ではないのは事実ですが、珍妙なテイストの映画に興味のある人は見てみても良いかもしれません。色々と調べてみたんですが
、アメリカ・クライテリオン盤DVDは115分。イギリス盤DVDは112分。フランス盤DVDはトータルタイム不明。日本盤DVDは117分で完全版なのですが、どうして日本だけは完全版なのでしょう。やはり、今でも規制は緩いんでしょうか?。ま、だから
本来あるべき姿の作品に出会えるわけですけどもね。日本の映画ファンはしあわせだぁー。
投稿者:fulcrum投稿日:2003-08-12 19:30:00
【ネタバレ注意】

私はパゾリーニさんのことは存じ上げません。当時のイタリアの政治状況や文化風土のことも存じません。だから作品の出自をまったく知らずに見てしまったのですが。

もう古い、ですね。本作で描かれるような行為は現在の日本の市場社会ではすでに日常化してるじゃないですか。糞尿食ったり、変態性欲とか虐待とか、ごく普通のこと。しかも嬉々としてやってる向きすら。
「快楽のために組織的に人を殺すやつはいないだろうよ」とおっしゃるかもしれませんが、株価上げるためのリストラだの銀行の貸し剥がしだの、殺人とどう違うっていうの。考え得るほとんどすべての外道な行為が日常化してしまった日本ですが、これって市場主義の行き着く所ですよね。別にファシズムでも宗教でもなく。ある意味、日本的市場経済の爛熟はイタリア・ファシズムの極致をとうに越えたのか。

この映画を見て、私は救われるような気がしました。本作で虐待されまくる少年少女たちは、剥き出しの暴力に脅かされて行為に及びます。権力者たちが振りかざす暴力を恐れるから、彼らは嫌々外道に走る。抵抗する者には死が与えられます。死は絶対的な、甘美な脱出であります。「もっとも美しい尻の持ち主には死を与えよう」と言った男は、少年に向けた銃の引き金を引きますが弾は出ない。「死ねると思うなよ」だったっけ? 死という脱出手段も鬼畜どもに握られた奴隷の辛さ。

しかしですね、剥き出しの暴力すら見えなくなってしまった日本の私たちって、もっと悲惨じゃないですか。なんとなく嬉々としてウンコ食って、なんとなくネットで待ち合わせして自殺する。どこにも握り拳をかざす相手がいない私たち。これが、本当に実現した地上天国・日本の姿なのですよ。ウンコ食わされたり、乳に烙印押されることが地獄なんじゃない。終局のない堂々巡りの地獄にいるんです。
だから、「ソドムの市」には昔日のインパクトはない。むしろそこはかとない清々しさを覚えます。

投稿者:higeoyazi投稿日:2003-07-09 20:48:04
 血飛沫ぶっ飛ぶホラー映画に狂気する人、戦争映画のクソ友情に涙する人、拳銃炸裂アクション映画に爽快感覚える人は、いっぺんこの映画はみといたほうがええよ〜〜〜(一回でいいけど^^)ここまで描いて見せたパゾリーニは ほんまえらい!! 尊敬に値する。
投稿者:Stingr@y投稿日:2003-03-17 04:42:49
 「変態は嫌いです」などと言うくだないコメントはもう止めよう。

 マルキ・ド・サドはフランス革命当時の権力構造を性描写で表現した。サドは「権力」という見えないものを「性」という見えるもので表現し得たのだ。「権力は性であり,性は権力である」ことを,現代人はサドから教えられた。人に服従を強要するのは権力も性も同じであり,権力も性も共通の本能的欲望から生じている。

 ここに描かれるのはサドの世界で,ごく普通の人を服従させる。重要なことだが,ここにはマゾの世界はない。そのため,くだらないSMショー映画ではないのだ。あとは,どこまで描写するかが問題である。この映画はサドの原作をかなり忠実に描いている。描写は,サドが生きていた中世〜近世の拷問のようでもあり,ホロコーストのようでもある。ナチスやファシズムの影響も見られる。しかしそれだけではない,さらに何か現代的なものが含まれている。

 我々が,スターリン,チャウシェスクなどの現代の権力が民衆や他国に何をしたかを知るのは,パゾリーニの死後,はるか後になってからである。権力の欲望をパゾリーニはみごとに洞察していたのである。表現・描写に対する,見る側の好き嫌いなど,パゾリーニは意に介していない。

 イラク戦争では,我々は,アメリカの爆撃(誤爆?)によって,殺されたり,手足をもがれたり,失明したり,焼かれたりしている子供たちを,この作品の中の少年少女を観るように,完全に傍観者として見ていた,あるいは,見ないようにわざと目をそらしていた!イラクの子供たちを直視できないのは,この作品に対する態度と全く同じだ。我々が「悲惨」を直視しない限り,「悲惨」を生む権力の欲望は野放しのままなのだ。
投稿者:J.T.投稿日:2003-03-14 01:16:47
【ネタバレ注意】

 私は普通の健康的な男なのでソフトなエロ映画も大好きです。そんなささやかな願望をほんの少しでも、ええ、ほんの少しでも叶えてくれるかと思って見た私が馬鹿でした。 「びえーん。ごめんなさい。許して。堪忍してくれ。神様、もうそんな邪な欲望は決して持ちません!!!」と泣き出したくなるほどの不快感でいっぱいでした。 さすが、パゾリーニ。前も彼の作品を邪な気分で借りて「げーっ!汚ねえだけじゃん!」と痛い目にあってはいたのですが、男は懲りないものです、また同じ過ちを繰り返し、今度は本当に気色悪かった。
 笑ってやってください。
 ところでこれ、異常な映画です。なにが異常なのかというと、単にスカトロが気持ち悪いというようなことではなくて、観客に不快を与えることがどうやら確信的計算らしい、ということです。この映画を見て、パゾリーニが単なる変態なのでなく(以前はそう思ってました)、不快を与える内容で何かを伝えようとした緻密な表現者なのだ、ということを初めて感じました。
 私のような適当な気持ちでこの映画に接した観客が、「絶対に」いい気分にならないことをこの映画が目指しているのは明確です。ええ、そのための計算は実に行き届いて見事です。普通の陳腐な作劇術だったら、奴隷に美男美女がいるわけですから、彼らの純真さ、最後まで抵抗を示すエピソードなどを入れて、人間の尊厳を美化するわけですが、(するとちょっとエロちっくに感じたりするのが男の悲しいところですが)この映画では唯一、腕をつきだし抵抗を示しながら射殺される男くらいでしょう、人間の尊厳をちらりと見せるのは。(あの美しい女性もあんなものを結局、食べちゃうし・・・とほほ)
 観客にあらゆるカタルシスを禁じたかったのでしょうね。
 それでパゾリーニさんは「人間はみな、姿は違っても、糞尿を食らう豚のようなもので、形は違うとはいえ、こんな地獄絵図が歴史においては(もちろん、現代でも!!)繰り返されているんだ、そうした人間の本性に希望なんかあるもんか。みんな、絶望の中で死んでいくんだ!!」とでも叫びたかったのでしょうね。
 しかし、そうだとしても個人的にはやっぱり好きになれません。
 まずは、パゾリーニのこの映画でのメッセージが上の括弧内のようなものだったとしても、この映画でそれを理解しろ、というのはあまりにも独りよがりです。普通の人はそんな難解な思考についていけません。その前にショックを受けて人間不信になるだけです。
 次に、人間の希望を否定することしかしないのなら映画はいらない、と私は思うからです。甘いといわれるかもしれませんが、悪魔と天使の両面を持つのが人間です。いま悪魔だった同じ男が、別の時に天使のようだったりする。それがあるから人間は不可思議で奥が深いのだと思います。原作者のサドでさえ、この人間の二面性を「美徳の不幸」などの作品で取り扱っています。(「ソドム」は未完なのでどういう物語になるかは概要しかわかっていませんが・・・)
 パゾリーニさんはかなりの知識人、頭のいい方だったのでしょうね、この映画は頭でっかちな観念映画で現実の人間を取り扱う際のバランスを失っている、と思いました。
 まあ、「こういう映画もあるのか」というのが私の感想で、やっぱりパゾリーニの思いがどうであったにしろ、グロ映画ですな(決してエロはない)。
 邪な気持ちで見ようと思っている男性諸君、くれぐれも期待しないほうがいいですぞ!
 ※そうそう、エロい内容のはずなのにまったくそうしたカタルシスを感じさせな  い、という点については、サドとパゾリーニは似ていますね。彼らはいつも性  行為について描くがエロスは語らない・・・
 

投稿者:noreply投稿日:2003-01-14 14:30:58
変態映画というレッテルも、侮辱や偏見の意を多く含まない場合のみ正しいと言えるだろう。
パゾリー二本人も、本作は「不快な」変態性欲の描出であることを実際に指摘している。
この映画の意味は単にファシズム批判だと思うこと無かれ、消費社会、宗教、性生活、などなどその含蓄は複雑怪奇である。
波瀾万丈に生きた真の奇才の手による「表現」である。
投稿者:メタルヘッド投稿日:2002-12-27 22:59:49
地獄のような世界です。かなり強烈、パゾリーニのサド的狂気が広がります。中盤以降は狂気そのもの、特にスカトロシーンは不快の極み。免疫の無い人間が見たらかなりのダメージを受けます。この映画をアートだとか言っている事があるがこれはただの地獄絵図。パゾリーニは何を考えてこの映画を作ったんでしょうか?
う〜んわからん。
投稿者:SAM投稿日:2002-07-25 23:19:45
この作品が公開された時、私は小学校6年生でした。
新聞広告は割と大きめに出ていたのを覚えています。
パゾリーニ監督の顔写真も一緒に載せて、その横には「この映画を作ったために殺害された・・・」みたいな事が書かれていました。
東京では銀座のみゆき座で公開されました。
割と女性映画を多く上映しているこの映画館で、ソドムの市を公開するのだから大したものです。
とにかく新聞広告を見ただけで、何か危険な香りがするこの作品を見たかったのですが、
成人映画なのでもちろん見ることは出来ませんでした。
しかし、当時の日本は凄いです。
本国のイタリアでさえズタズタにカットされて公開したこの作品を、
日本では局部にボカシを入れる以外は、オリジナルのままで公開したのですから。

軽薄な作品が多い昨今、これほどインパクトのある作品には、そうお目にかかれません。
気分が悪くなるのを覚悟で見て下さい。
ファシズムの非人間性を、変態性欲という形に変えて痛烈に批判しています。
単なるきわもの映画ではない事は確かです。
投稿者:ゆきぼー投稿日:2001-10-12 17:39:12
何かで読んだんですが、常に宗教を意識したパゾリーニの
強烈な反体制思想がそこにある  らしいのですが、これ
のどこに宗教がからんでいるんですかね?
投稿者:ゆきぼー投稿日:2001-10-12 17:35:06
やっぱ得にウンコのシーンは強烈です。
こんな生き地獄を体験するくらいなら死んだ方がいい。
生き残った少年少女はこの先どうなるんだろう。
興味はあるけど。。。
投稿者:うらら投稿日:2001-09-28 01:05:09
あ゛ー!!これこそソドムそのもの!恐ろしや。

現時点でDVDは発売されてないようだけど、発売されたら買う人いるのかな、レンタル屋さん以外で。
投稿者:くた投稿日:2001-09-12 02:22:45
>興味本意で鑑賞すると内容のヘビーさに閉口するかもしれない。
まさしくこの通りになった。最後まで見た(早送りも含む)けど。
おすすめしかねる。
投稿者:ムーラン投稿日:2001-08-14 09:41:11
ある意味、映画史上最大の衝撃を受けた作品。当時中学生だった自分がスクリーンとかの雑誌の批評を読んで(パゾリーニのニュースも知った)、想像を膨らまして膨らました作品。いざ、二十歳になって観られると思ったら、さらに想像とは違った衝撃を持った作品。単に悪趣味では片付けされない内容を含んでいる作品。しかし、それに気が付くのは観てから10年も要するとは
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