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ピクニック(1936)

PARTIE DE CAMPAGNE
A DAY IN THE COUNTRY

メディア映画
上映時間40分
製作国フランス
公開情報劇場公開(フランス映画社)
初公開年月1977/03/26
リバイバル→クレストインターナショナル-2015.6.13(デジタルリマスター版)
ジャンルドラマ
印象派の画家、父ルノワールから受け継がれた美の真髄。祝福を受けたかけがえのない一日。(リバイバル時)
ピクニック(HDリマスター版) [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 3,809
USED価格:¥ 3,600
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 Photos

【解説】
 まさに父オーギュストの絵画的世界が現出したかのような、ジャン・ルノワール珠玉の掌編。明るい陽射しにむせ返るような自然美の中、パリから田舎にピクニックにやってきた一家の大はしゃぎの一日の傍ら、秘かに紡がれる若い男女の愛をみつめる。青年と娘は小舟に乗り川を流す。水面を舐めるようなカメラの動きが娘のひらめきを伝え、微妙に揺らぐ。いつしか二人は岸に上がり、森の小鳥のさえずりを聞くうち結ばれる。娘の顔に一粒の涙が光ると、雨雲は見る間に拡がって、川面に大粒の雨がいくつもの波紋を作り、あたかも乙女の流した涙に空がもらい泣きしたかに見えた。そして、ゆっくり溶暗の後、“月曜日のように悲しい日曜日がめぐり”と字幕が出て、結局、青年とは添い遂げられなかった娘の現実が寂しく映し出されるのである。モーパッサンの小説『野あそび』を元に'36年に撮影された作品だが、あまりの出来の良さに製作のブロンベルジェが長篇に仕立て直すことを画策したものの、結局ルノワールがイタリアを経てアメリカに亡命したこともあり、10年の後、助監督だったJ・ベッケルらが再編集して完成させた。2015年6月、デジタルリマスター版にてリバイバル上映。
<allcinema>
評価
【関連作品】
「ピクニック」の撮影風景(1994)メイキング
「ピクニック」のリハーサル(1994)メイキング
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
634 5.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2012-04-18 16:52:30
映画に移し変えようとした作品に違いない。時代は1860年と最初に出てくるからまさに絵と同じ時代。
映像のすばらしさは評判どおりだ。
しかし、二人が草の上で寝転がって、男が手をつかみ、キスしようとするときの女の表情なども最高にエロチックだ。
未完で終わったが、どういう結末のつもりだったのだろうか? しかし、この途中の終わり方も実にもの悲しくていい。

同じようなピクニックを描いた作品に、1929年ドイツのサイレント映画にPeople On Sunday というのがある。なんとRシオドマク達が作った叙情作品。こちらも傑作である。
投稿者:さち投稿日:2011-07-07 16:45:31
よかたあ
投稿者:スティン・グレー投稿日:2011-05-25 01:49:53
昔、この映画を観たとき、すごく短い映画、しかも光輝いている映画という印象が強く残った。いま観るとそれほど短くもない。でも、濃密。いささか散漫な話なのに濃密なのは、ひとえにその映像や編集の素晴らしさで、馬車がレストランに着いたときのドアが開くシーンや、二人の男が窓を開けるとブランコに乗る女性の姿が光り輝くばかりに視覚に入ってくるシーンや、雨が降り始めるところをボートで走り去りながらその雨脚だけを追う、という奇跡的な撮り方まで、ともかく素晴らしすぎる40分。
昔は気づかなかったけれど、トリュフォーの「あこがれ」は、まさにこのピクニックのような映画を撮りたくて出来た作品だと思った。これ、どこかで読んだこともないので憶測だけれど。ストーリーの陰影、映像での陰影など、このふたつの映画はすごく近しい気がした。トリュフォーはルノワールを絶賛していたし、ルノワールもトリュフォーを気に入っていたし。それとこの映画って時代背景も含めて、映画で絵画の印象派をやろうとした感じ。父の血は息子に引き継がれたということだろう。この作品のプロデューサー、ピエール・ブロンベルジェは自伝で、主演のシルヴィア・バタイユが素晴らしかったのに、彼女がハリウッドから誘いを断り、その後のキャリアを築けなかったことを残念がっていた。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2008-04-05 18:21:27
未完成作品なのにある種の達成感が伝わって来ると書くと大袈裟かな。ルノワールの作品で初めて好感触を持った。お勧め度45点。
投稿者:ushigome投稿日:2007-01-12 14:19:33
【ネタバレ注意】

『ピクニック』と言う映画がある.
どんな映画かと言うと,

1.
都会で暮らす家族が,休暇を利用して郊外の田舎へ遊びに行く.
同じ場所に遊びに来ていた男が,この家族の娘を誘惑する.
始めは遊びのつもりだった男も,
いつしか本気になって,娘に恋心を抱くようになる.
しかし,不意に降り出した雨によって二人のデートは中断され,
二人の恋は,そのまま中途半端な形で終わってしまう.
男は,その後も娘のことが忘れられず,
恋心を抱き続けることになる.

2.
男の恋が完結するのは,それから数年後.
娘と再会した彼は,
今や人妻となったかつての恋人の姿を目にする.
それによって,彼の恋は終わりを迎え,
(失恋と言う形で)完結する.

面白いのは,この二人の恋の物語が,
『ピクニック』と言う映画それ自体にも繰り返されることだ.
と言うのも,この映画がどうやってできあがったかと言うと,

1.
いったん撮影が開始されながらも,
「不意に降り出した雨」とその後の悪天候が原因で,
撮影は「中途半端なまま」打ち切られ,終了となってしまう.
しかし,この映画の制作者は,
その後もこの映画への思いを抱き続ける.

2.
この映画が「完結」するのは,それから「数年後」.
撮影されたフィルムと「再会」した制作者は,
そこで改めて編集作業を行う.
それによって,この映画は一つの(失恋)物語として完結する.

考えてしまうのは,
もしあそこで男が娘に再会していなければ,
その後どうなっていただろうかと言うことだ.
恐らく男の恋は,思い出の中で永遠に続いていたことだろう.

それと同時に言えるのは,
この映画もまた,そうなっただろうと言うことだ.
なぜなら,
「二人の恋の物語は『ピクニック』と言う映画
それ自体にも繰り返される」から.

この映画はきっと(永遠に続く男の恋のように)未完結なまま,
日の目を見ることもなく,お蔵入りとなったに違いない.
それを阻止したのは,娘にあえて再会し,恋を終わらせた男だった.
彼が,自らの恋に終止符を打ったことでこの映画は完結され,
その後の公開へとつながっていったのだ.
(この映画で最も盛り上がる)彼と娘との再会シーンは,
だから,この映画が完結した正にその決定的な瞬間でもあるのだ.

投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-05-28 10:17:19
 この映画を初めて観た時、モノクロなのにカラー映画を観ているような気分になった。改めて観直してみてもその感想は変わらない。天気が急変するシーンは特に秀逸。ルノワールの色彩感覚の素晴らしさに圧倒される。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2004-06-19 22:38:39
【ネタバレ注意】

先に本編が39分のこの作品、DVDが税込み5040円は高過ぎると思われてならなかったので、簡単に内容を説明しておきましょう.
本編 39分、撮影風景 86分、リハーサル 15分、合計 140分
撮影風景よりも、リハーサルの15分がけっこう面白い.役者の男女が肩を組みながら、表情を作る練習をから始めて、だんだんと、だんだんと演技に集中して行き、そして最後は、ねえ、ねえ、貴方たちねえ、私もしたい.本当の演技とはこう言うものなのだって、きちんと編集した映像で観せてくれます.

さて、映画の話.
ピクニックに来た幸せそうな金物屋の一家、でも娘の婚約者は、どうみても、どうしようもない馬鹿.許嫁なのか、娘か好きになったのか、親が誰かの紹介でつれてきたのか、誰が、どんな理由でこんな男を結婚相手に選んだの?、と言いたくなるけど.

川辺のレストランに居た二人の男、彼らもまた、誰がどう考えても、すけこまし.娘と男、二人に何があったのかよく解らないけど、ピクニックのある日の出来事が、二人にとって忘れられない出来事になった.娘は、馬鹿の男と結婚はしたけれど、けれども、互いに相手のことを、忘れることはできないでいる.
でもね、あなた、馬鹿な男はしかり、この男と結婚したにしても本当に幸せになれたの、この男が好きならば、なぜ、あんな馬鹿と一緒になってしまったの、と、言いたくなるけど.
でもね、続けて「あなた、ちゃんと考えて結婚しなかったから、こんなことになってしまったの.自分の結婚について、自分でもっと考えなくちゃ」こう、言いたくなる.
つまり、自分の結婚について自分でしっかり考えて決めること.見方を代えれば、他人の恋愛、結婚についてとやかく言うことは、おせっかいに過ぎない.
おせっかい、それ自体は作品の中に全く描かれない、原作が短編であり、ジャン・ルノワールもこの作品をなるべく短く納めようとした(長編にすることができない)のは、この辺にあると思うのだけど.

ちょっと視点を代えて、この映画、自然を描いているのは誰にでも分かる.ジャン・ルノワールは自然主義.自然主義のジャン・ルノワールが自然をどのように描いているか、考えてみよう.

以下、三省堂国語辞典より
しぜん【自然】[1][名]
(1)人手の加えられない、ありのままのようす。天然。
(2)人や物の本来の性質。
(3)人間を取り巻いている外界。
(4)哲学で、人間をもふくめた因果的世界。 − 毛虫が卵を産むの、蝶になるわ.
[2][形動]
(1)むりのないようす。▽―な姿。
(2)おのずとそうなるようす。▽病気が―によくなる。
[3][副] ひとりでに。おのずから。▽―そうなってしまう。 − 誘惑する相手がひとりでに替わってしまった.

何も考える必要はない.ジャンルノワールは自然を、ものすごく自然に描いている.
DVDの解説でね、フランス文学者らしい人が、この作品を奇跡と称しているけれど、奇跡でも何でもない.描かれたものが本当に自然なのね.都会人は、ばい菌と同じ、この言葉、(本当の)自然を知らないから自然を汚す(油臭い魚を美味いと言って食べる)、と考えると、つまりは自然という言葉を知らない文学者のことなのじゃ.
原作では天気のよい日の出来事、でも、撮影のロケは毎日雨ばかり.自然を描いたこの映画、だから自然の成り行きに従って、雨の日の出来事に、ジャン・ルノワールはシナリオを変えてしまった.

もう一度、国語辞典の(2)人や物の本来の性質。
人の本来の性質とは、すけべ.つまり、自然の中に溶け込むと、SEXしたくなる.
透き通るような碧い海、誰でも全裸で泳ぎたくなる、そう言うものではないのかしら.

投稿者:Zen-zen投稿日:2002-10-30 03:11:57
屋内でテーブルに座ってワインを飲みながら駄弁っていた男たちが窓を開けると、嬌声をあげながらブランコに乗る女たちの姿が見える。屋内と戸外、男と女を結びつけるあの瞬間の美しさ。これこそ、映画だと思う。
投稿者:ナラウド投稿日:2002-08-12 15:49:08
美しい、美しい、ひたすら美しい映画。ルノワールはこれ1本でも奇跡の映画作家として名を残しただろう。短編とは言え、ルノワールの最高傑作と言っても過言ではない。美しくて、粋で、全てが完璧。
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
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