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ピグマリオン<未>(1938)

PYGMALION

メディア映画
上映時間96分
製作国イギリス
公開情報劇場未公開・ビデオ発売
ジャンルドラマ
ピグマリオン [DVD]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 933
USED価格:¥ 10,000
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【解説】
 後にミュージカル「マイ・フェア・レディ」となることで知られるB・ショウの戯曲の、彼自身による脚本での映画化で、監督は主演のハワードとA・アスキスが共同で当たった。彫刻が趣味の王ピグマリオンが自分の彫った人形ガラティアに恋をし、神に祈ってそれに魂を入れてもらうというギリシア神話の挿話の、ショウ一流の辛辣な翻案で、王は音声学者ヒギンズ教授に、人形は花売り娘イライザに、そして舞台は天界からロンドンに変わる。
 ヒギンズは下層の訛を聞き分ける名人で、その晩もイライザの丸出しのコックニーに聞き惚れてはメモを取っていた。それがちょっとした騒ぎになって仲裁に入ったピカリング大佐こそ、彼が会いたく思っていた、やはり言語学の権威。早速、大佐と意気投合した教授は、自分ならこの貧相な下町娘を半年でレディに生まれ変わらせてみせる--と軽口を叩く。これを真に受けたイライザは教授宅に強引に押しかけ、そこで猛特訓を受け、手始めに教授の母のお茶会に列席してみるが、言葉使いはよくなっても話の内容たるや……。すっかりしょげかえるイライザを叱咤した教授は、来たるトランシルヴァニア大使のレセプションに向けて、彼女を再度鍛え直し、今度は皇太子の最初のダンスの相手に選ばれる栄誉を拝するほどに完璧な淑女に磨き抜くのだったが……。
 人を階級で隔てるのは所詮、言葉にすぎない--と、英国社会の表層性をからかう、この物語の面白さはさすがにストレートに伝わってくる脚本の見事さ(オスカーを受賞)。映画的処理も無難で、特筆すべきは、後のリメイクのレックス・ハリソンよりも大分冷酷な感じが教授の柄に合うハワードの好演と、オードリーの美しさには較べるべくもないが典型的英国女性顔で、ことに変身前の演技が抜群のW・ヒラーのヒロインぶり。彼女は後々も性格女優として息の長い活躍を続けるが、映画デビューの本作では、なかなかの女性的魅力を大いに振り撒いている。
<allcinema>
評価
【関連作品】
マイ・フェア・レディ(1964)同原作
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
215 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:いまそのとき投稿日:2016-03-11 11:54:13
理由はふたつ。一つはイライザ役ウェンディ・ヒラーだろう。多分に性格俳優的な人で、演技者としてのうまさはこのデビュー作でも驚くが、この役にピッタリとはいいがたいところ。もう一つは1938年製作で当時の日本で好ましく思われなかった政治的な検閲が理由だろう。一方ヒギンズ教授のレスリー・ハワード。水を得た鯉のごとく滑らかで生き生きして舌を巻くスマートさ。最後まで好きだと言わないこのプライドに英国紳士の気位を感じる。毒舌の中にまさに舞台劇らしい目がまう快感がある。見逃せない逸作だ。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2012-11-21 11:02:10
若い頃京橋のフイルムセンタ−で観てその面白さに驚いた記憶が有る。そのDVDを手に入れて再見。ワタクシ的にはヘプバ−ン主演の「マイ・フェア・レディ」よりも、映画的な面白さという意味ではこちらに軍配を上げたい。ヒロインのイライザを演ずるウエンディ・ヒラ−のがさつな花売り娘から淑女への変身ぶりの演技力もさることながら、彼女を囲むヒギンス教授、ピカリング大佐、ヒギンスの家政婦、ヒギンスの母などの温かいアンサンブルが心地良く、映画を観るということの至福を味あわせてくれるからである。その例をニ三挙げると、家政婦が風呂に入ったことのないイライザを風呂に入れるシ−ンの面白さ。教授と大佐の協力で磨かれたイライザが、晴れの舞踏会で踊るシ−ンでは、ウエンディ・ヒラ−という女優さんのいかにも英国人らしい威厳に満ちた立姿と、美しい肩甲骨に圧倒されてしまったのだった。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:gapper投稿日:2010-12-02 22:01:30
 1935年以来何度も映画化されている作品。

 最低でも3度目の映画化でアカデミーの珍しい潤色賞を受賞している。
 ジョージ・バーナード・ショウも脚本に名前を連ねているが、潤色賞の対象ではないので監修と考えたほうが良いだろう。

 「マイ・フェア・レディ(1964)」の様にミュージカルではないし、イライザ役のウェンディ・ヒラーは美人女優タイプでもないのでドラマとして面白いのは当然。
 その分、音楽の楽しさや華やかさは無い。

 ヒギンズ役のレスリー・ハワードは、メガネをかけた”おたく”でいわばピグマリオンコンプレックスだ。
 話は、貧民街にすむ粗野で言葉の汚いイライザを矯正することで進行する。
 結婚に興味が無く、自分の思い通りの人形を作ろうとしているわけだが、淑女とする目的を達し関係が終わろうとしたとき話は急展開する。
 結局、矯正されたのはイライザではなくヒギンズだった。

 非常に論理的に作られていて、イライザの発見(提示)、イライザの矯正(進行)、レディになる目的達成後(展開)、ヒギンズの矯正(提示の再現)となっている。
 ともすれば、差別と男尊女卑となってしまいそうな所をコミカルな演出と落ちで楽しい作品としているのが素晴らしい。
投稿者:noir fleak投稿日:2010-06-13 12:42:34
あの「マイフェアレディ」を製作したとき、いかにこの旧作に敬意を表して作ったのかがよくわかる。まさに1シーンごとに本作をそっくり踏襲しているといっても過言ではないくらい。(違いはもちろん歌があるかないかだけ!)それほど素晴らしい出来だ。レスリーハワード(自ら共同監督も勤めた)とウェンディヒラー共にまさにはまり役。私はレックスハリソンとヘップバーンよりも好きだ。ヒラーはヘップバーンほど美人ではないが、Dameの称号を授けられたほどの名優。バーナードショー自らがお気に入りだったそうだが、さもあらん。
しかし、エンディングは本作もマイフェアレディも実に洒落ている。ちがいは
後ろから撮るか前から撮るかだけ、、、、、
投稿者:TNO投稿日:2009-11-03 23:34:09
マイ・フェア・レディでリメイクされているが、ほとんど本作を忠実にトレースしている。後の作品では、競馬の場面、ウェンディ・ヒラーの父が飲んだくれる場面が追加されているが。しかし、この時代にこの完成度の高いシナリオが実現していることは、素晴らしいことだ。アカデミー賞脚本賞、潤色賞受賞。バーナード・ショウの戯曲の映画化で、自ら脚色しアカデミー賞も受賞してしまった。英国映画なので、馴染みの薄い俳優が多いが、端役ながらキャスリーン・ネスビット、レオ・ゲン、アンソニー・クエイル等の名前がキャストに見える。レスリー・ハワードは、俳優だけでなく、監督や制作もしている多芸の人であった。本作でも監督に名を連ねている。1943年に戦争映画を監督するために乗っていた飛行機がドイツ軍機に撃墜され死亡した。ヒラーは、ショウに気に入られ舞台に出演していたようだ。ピグマリオンの舞台同様、映画でもヒロインを演じることになった模様。本作では、アカデミー賞にノミネートされたが、逃した。後に旅路で助演女優賞を獲得している。2003年に91歳で大往生、80歳ぐらいまで現役だった。
投稿者:シネマA投稿日:2006-06-04 12:45:57
 バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』の映画化作品。
 のちに『マイ・フェア・レディ』という題名でミュージカル化されて舞台と映画で大ヒットを記録した。
 私は先に後者のオードリー・ヘプバーン主演の映画と大地真央主演の舞台とを観ていた。親しみやすい名曲の数々が鮮烈な音楽劇の名作。しかし、物語の内容には釈然としないものが尾を引いた。結末にも違和感をおぼえたものだ。

 原作者が脚色に関与している本作を観て、その理由がわかった気がした。
 もともとは破天荒な恋愛喜劇、というよりはむしろ英国の階級社会に対する痛烈な諷刺劇なのだ。セリフの端々に皮肉な人間観察が見え隠れしている。私には辛口すぎてほとんど笑えなかったけれど、知的で興味深いものではある。
 単純にフェミニズムなんか持ち出して作品を非難するのは的はずれだろう。
 なお、結末は戯曲版と異なる。ミュージカル版は本作を踏襲したもの。戯曲の結末のほうが自然でわかりやすいかもしれん。だって、こんな教授は振られるでしょ、普通は。

 レスリー・ハワードの冷笑的なヒギンズ教授は原作者のイメージにちかい好演らしい。が、もっとも感心したのは、イライザ役のウェンディ・ヒラー。映画出演はこれが初めてとは信じられない達者な熱演をみせた。舞台演劇寄りのオーヴァーアクトが、この場合はよく合っていた。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-06-01 20:11:08
レスリー・ハワードのヒギンスは随分冷血漢であるように思える。学者としては優秀でも、自分の言動がイライザを傷つけていることに気づかない鈍感ぶり。こんな男に魅かれるイライザの気持ちが分からない。そのイライザを演じたウェンディ・ヒラーは愛らしく、オードリーに勝るとも劣らない好演だった。
投稿者:Ikeda投稿日:2005-12-28 15:41:58
確かに「マイ・フェア・レディ」より面白いです。尤も、オードリーのファンやミューシカル好きの人は逆かも知れませんが、バーナード・ショウ自身が脚本に参加していることもあって、彼特有の皮肉と風刺を見事に表現しています。
頑迷な学者を演じるレスリー・ハワードにとっても適役で、彼の最高の作品ではないでしょうか。それにウェンディ・ヒラーがコヴェントリの花売娘から貴族階級と交際するまでの演技は素晴らしく、私はオードリーよりも、はるかに上だと思っています。残念ながら私の英語力では台詞の微妙な所は殆ど解りませんが、それでも面白い作品でした。
投稿者:hs0077投稿日:2000-07-09 18:22:03
昭和50年7月7日に京橋のフィルムセンターで見ました。エリザベス女王来日記念の
英国映画の史的展望と言う特集で公開されたのです。当時21歳の私は随分とフィルムセンターに通ったものです。オードリーヘップバーンの大ファンでマイフェアレディも見ていましたが、期待せずに見たこの作品あまりの面白さに興奮したものです。まあ原典が良いからマイフェアレディも傑作になったんでしょうな。
ビデオが出ているようなので、注文してみようかな。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞レスリー・ハワード 
 □ 主演女優賞ウェンディ・ヒラー 
 ■ 脚色賞ジョージ・バーナード・ショウ 
 ■ 潤色賞イアン・ダルリンプル 
  セシル・ルイス 
  W・P・リップスコーム 
■ 男優賞レスリー・ハワード 
 ■ 文化大臣賞アンソニー・アスクィス 
【ソフト】
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