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陽のあたる場所(1951)

A PLACE IN THE SUN

メディア映画
上映時間122分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(PAR)
初公開年月1952/09/16
ジャンルドラマ/ロマンス
陽のあたる場所 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
参考価格:¥ 1,500
価格:¥ 991
USED価格:¥ 498
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【解説】
 作品の出来以上に、神話的な戦後のスター二人、モンティとリズの心ときめく青春像の彫塑に感激しないではいられない、T・ドライサーの小説の再映画化(31年にJ・V・スタンバーグにより原作と同名の映画「アメリカの悲劇」となっている)。私見だが、ハリウッドがいわゆる青春のナマな部分を映画にできるようになったのは、戦後になり、本作のモンティや、「波止場」のM・ブランドの登場があってからで、そこには第二次大戦の影響もある。“世界”をつぶさに見てきた者にとって、それまでのハリウッド的な理想主義や感傷は到底受け容れられるものではなかったろう。リズの生活環境を巡る描写など、本作に甘さがなかったとは言えないが、主人公のジョージ(モンティ)が、潜り込んだ叔父一家(水着作りで成功している)の工場で着々と出世し、関係した同僚の娘アリス(ウィンタース)を捨てようにも喰い下がられ、遂には明確な殺意がないままにも殺してしまう、その下部構造は実にリアル。卑屈なウィンタースの役柄は、ともすると観客の総スカンを喰う所、彼女は些細な愛嬌をそこに盛り込んで、だからこそ、リズの演ずる令嬢アンジェラの気高さを曇りなくする。観客の中には“俺ならばジョージの二の舞はせず、より打算的に行動するだろう”と言う人もあろうが、主人公はその辺、実に人間的に躓いて、子供の頃、母の伝道活動に引きずり回された素地を垣間見せる。圧巻はやはりアリス殺害の瞬間の多義的なロングショットだが、アンジェラと心を通い合わせるパーティの夜の場面や、初めてアリスと情を通じる雨の晩の、窓際に置いたラジオの効果など、恋愛描写が水際立っている。結局、死刑の判決を甘んじて受け入れるジョージ。この心の葛藤は主に内的独白で表現されるのだが、その際もモンティの表情の“揺れ”は、静かで厳かで何度観ても素晴らしい。
<allcinema>
評価
【関連作品】
アメリカの悲劇(1931)
波止場(1954)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1189 8.09
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【ユーザーコメント】
投稿者:sachi823投稿日:2013-10-07 20:29:22
原作も有名ですが、映画化された本作も
モンゴメリー・クリフトの繊細な演技が素晴らしく、
エリザベス・テイラーの有無を言わさぬ美しさで
見応えのある作品になっています。
シェリー・ウィンタースは上手いですねぇ。
その後どんどん肥えて名優になっていきますが、
本作では美しく、蓮っ葉な女性の感じを
出し名演です。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-02-20 21:53:03
「太陽がいっぱい」の方が宗教を絡ませて無い分良かった。エリザベス・テーラーは綺麗だった。
投稿者:gapper投稿日:2009-04-11 20:45:51
 ”アメリカの雑誌『Movieline』はスタイリッシュ・シーン・ベスト100(2002)”の10番目にビリヤード中のクリフトにテイラーが話しかけるシーンが選ばれている。個人的にはそこまでとは思わなかったが、この映画は青春の恋愛感情が全てと言っていいような作品で、サスペンスシーンに持って来いのシーケンスにもかかわらずまったくその様には撮られていない。
 美男美女の恋愛物で特にテイラーのスタイルも含めた美しさは際立っている。ただ、ジョージ(クリフト)の行動について納得できない部分があり最後まで引きずってしまった。それは、アンジェラ(テイラー)に惹かれていく部分でアリス(シェリー)との二股交際になり、その後トラブルになることは明らかであるのに、それを避けようという部分が見当たらないのである。アリスとの関係は社の規則違反で、単なる二股ではない。野心の面でも心の面でもトラブルは明らかだ。ここをスルーしているため、ジョージが単なる頭の悪い若者に見えてしまう。アリスに対しても真剣であったし、アンジェラにも真剣であり”悩んでいるうちにどうにもならなくなった”というのを上手く描いていれば、このような引っかかりはなかったろう。”この部分さえ”というのをとても強く感じる。
 アリスが死んでから、恋愛よりも犯罪や罪の意識などに話は移るが上手く処理されている。「終身犯」のように違う作品の様になって戸惑うことがなく、この辺はアカデミーの監督賞や脚色賞に相応しく思う。
 ただこの作品の見所は、美しさであるろう。テイラーとクリフトの外見の美しさ、若さの美しさ、自然の美しさ、心の美しさなど。アンジェラの両親や刑事、目撃者などともすれば憎々しく描かれる役柄もそうは描かれていない。留置場で窓を割られるシーンがあるが、それらは個性のない誰か分からないものである。リアリティがありながら、このように描かれたのは”美”を意識し見終わったあといやなものが残らないようにとの考えだろう。 「黄昏’81」にも出てくるアビ(阿比:Loon)はアメリカ人にとって美しい自然の象徴のようで、日本で言うと丹頂鶴見たいな物か。
 効果音的に使われているBMGはなかなか良かったと思うが、ワックスマンはメロディメーカーではないこともあり、タイトルは親しみやすい物でなく「エデンの東」の様に心に残るものではなかった。映画音楽としてタイトル音楽が単体で楽しめるようになるのはやはり’50年代後半ぐらいからで、まだ作り手の意識がそれ以降の作品とは異なるようだ。
投稿者:o.o投稿日:2008-04-21 01:08:48
こんなにシリアスな内容だったとは。ハートフルなサクセス ストーリーなのだろうと思ってしばらく見続けていた自分が浅はかでした。主人公がラジオで、湖での事故のニュースを聴く場面でようやく、これは違うな、と慌ててシフト チェンジした次第です。

緊張感溢れる湖上の場面では、「ジョージ・・・星に何を願ったの?」というアリスのセリフにぞくっとしてしまいました。ボートに乗り込む時点から気付いていたのではないか、気付いてはいたが、来るべきその時までは幻想でも良いから未来ある新婚カップルのつもりでいたい、つもりでいる内に、いつしか本当にそうではないかと思えてきたが・・・と、要はそういうことなのだろうというのが自分の見方です。

そんな「陽の当たらない人達」に対し、「陽の当たっている人達」の代表であるところのアンジェラは、いかにも生まれた時から祝福されている人、という感じで輝いていました。エリザベス・テーラーと言えば、けばけばしいおばさんというイメージが先行してしまう自分ですが、若い頃は (当然なのかもしれませんが) さすがに美しいです。育ちが良いゆえの偏見のなさというか、素直さというかを持つアンジェラの役に良く合っていたと思います。どうせ金持ち娘の気まぐれだろうと偏見丸出しで頭から決め付けてしまって、すいません。

本当に本当のところ、湖では何が起きたのでしょうか。医者は「鈍器による打撲で意識を失ったのは明らか」だと証言しています。ジョージは「ボートの縁が彼女の頭にあたったような音が」と言っていますが、転落した場面をもう一度確認した限り、絶対とまでは言えませんが、そんな状況ではないようにも見えます。誰もいない冷たい湖上で、ジョージはアリスに何をしたのでしょうか。
投稿者:まさみち投稿日:2008-01-14 23:09:01
他の方も書いていますが、リズは文句無しの美しさですね。ただタイトルを"リズのおかげ"にしたのは、うまく言えませんがサスペンスな部分を盛り立てたのは彼女の演技力以外のものって気がするんですよね。他の作品でもそうですが、彼女からは静かな迫力を感じるんですよ。この映画を観た男性諸君はいろんな意見を持つと思いますが、何かに溺れる人生も味わってみたいものですね。
投稿者:ロビーJ投稿日:2007-12-18 01:05:20
数年前、本作の存在をDVDショップに置かれていたパラマウントのチラシで知りました。その頃はパソコンもなかったので映画情報のほとんどは店頭のチラシで調べていたんです。まぁ何にしても本作のDVDパッケージはとても印象的で、エリザベス・テイラーの美しさが一際目立って見えました。そしてやっと今回ネットでの鑑賞となりました。いやぁ〜とても面白かったです。思っていた通り、リズは半端じゃなく美しいし、モンゴメリー・クリフトとシェリー・ウィンタースの演技も本当に見事でした。
私は最初、そのパッケージを見た時に普通のラヴ・ストーリーだろうと思い込み、その後も今回の鑑賞まで内容をまったく知らなかったので、まさかこんなにサスペンスっぽい展開があるのかと驚いてしまいました。でも本作はそんな展開もあるためか、どうなっていくのかに結構ハラハラドキドキ。ラストまでまったく飽きさせないストーリー展開には素晴らしさを感じます。
クリフトはあまり好きな俳優ではないですが、本作での彼の演技はかなりいい感じでリズとの甘いラヴシーンや湖での狂気な演技(表情)は特に忘れられません!そして可哀想過ぎる役柄のウィンタースも見事で、『ステッピング・アウト』での彼女しか知らなかった私なだけに若い頃の素晴らしい演技を今回観ることが出来て本当に嬉しかったです。で、まぁリズはもういるだけで十分な美しさでした。
何にしても殺意のことに関してはラストに神父が言う言葉に胸を打たれてしまいました。何かもうこの一言でこの映画を観る価値があったな、と思うくらい。なので思っていた以上に見応えのある作品だったので、やっと鑑賞できてやはり幸せです。
投稿者:Ikeda投稿日:2006-01-27 13:59:03
この映画はかなり評判が高かったと記憶していますが、やはりエリザベス・テイラーの美貌による所が大きいと思います。ただ、彼女はお嬢さん役なので、見所は、この映画で唯一、主演でアカデミー賞にノミネートされたシェリー・ウィンタースの名演にあると思いました。特に最近、彼女の訃報を聞いたところなので余計です。モンゴメリー・クリフトも微妙な精神状態をうまく表現していますが、少し移り気が単純すぎる演出が気になりました。
また、オーバー・ラップが多すぎるような気もしますが、ジョージ・スティーヴンスらしい画面切り替えのスムースさが良くて、それに伴う音楽も効果的です。特にアビの鳴き声を挿入した湖のシーンは素晴らしいと思いました。
投稿者:oohlala投稿日:2005-03-30 18:07:23
こいつは名作だ。M・クリフトがE・テーラーを初めて見たときの顔が忘れられない。
投稿者:ムタト投稿日:2004-07-04 16:18:20
布教活動をする母親と一緒に暮らしていた主人公ジョージは、叔父の経営する会社に雇ってもらいそ の工場で働き始める。やがて彼は工場の女性社員アリスと恋人同士になるのだが、一方で上流階級 の令嬢アンジェラにも心惹かれ、裕福な生活への誘惑に魅入られたジョージは彼に結婚を迫るアリス に殺意を抱くようになる。そしてついにジョージとアリスが乗っているボートが転覆してアリスは死亡し、 その殺害容疑がジョージにかけられる・・・・。(以下、↓)
http://www11.plala.or.jp/kunihiro/cinema/page179.html
投稿者:4531731投稿日:2004-06-12 00:51:48
 暗くて重い映画です。たまげました。シェリーウィンタースがいかにも裏切られる女役にはまってて気の毒でした。でも若い頃はかわいいですね。その後しか知らないんで。しかし、それはそれとして、とことん痛い。あの湖のシーンなんて凡百のホラーよりも怖い。俺的にベストの部類に入るショック映画です。
投稿者:Stingr@y投稿日:2003-04-24 05:41:13
 ハリウッド・ロマンスとフィルム・ノワールという2つの要素が観られるのがいい。上流階級のご令嬢はリズのはまり役。あのドアップは効果というより観客サービスですね,迫力あります。
 "桟橋でラジオが鳴っている"演出は「狂った果実(1956)」で使われた(パクッた)。でも,日本のラジオはトランジスタになっていて落としても壊れなかった。
投稿者:映子投稿日:2003-02-01 20:07:35
エリザベス・テーラーの素晴らしい美しさ、名画には違いないと思いますが、ストーリー的には先がミエミエで特にドキドキしなかった。白黒で画面が暗すぎて微妙な色彩が感じられないのも惜しい。
投稿者:空三郎投稿日:2001-07-21 00:20:52
リズの美しさは、ゾーとするほど。また映画の役柄にピッタリはまって作品を最高のものにしています。また、モンティのハムレット的な演技も素晴らしい。
S・ウィンタースの結婚をせまる名演技は、彼がかわいそうになるくらイ、真に迫っていました。                               また、湖のシーンは、鳥の鳴き声がなんとも不気味で、不幸を暗示しているかのようです。当時のアメリカは、第一級殺人は死刑で、判で押したように電気椅子にかけていました。残酷ですね。これを告発したような映画のように思います。
最高の監督、俳優で製作した素晴らしい作品です。
投稿者:空三郎投稿日:2001-07-21 00:20:48
リズの美しさは、ゾーとするほど。また映画の役柄にピッタリはまって作品を最高のものにしています。また、モンティのハムレット的な演技も素晴らしい。
S・ウィンタースの結婚をせまる名演技は、彼がかわいそうになるくらイ、真に迫っていました。                               また、湖のシーンは、鳥の鳴き声がなんとも不気味で、不幸を暗示しているかのようです。当時のアメリカは、第一級殺人は死刑で、判で押したように電気椅子にかけていました。残酷ですね。これを告発したような映画のように思います。
最高の監督、俳優で製作した素晴らしい作品です。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-05-03 08:17:37
 この時代のハリウッドの一線級の演出は見応えがある。ジョージ・スティーブ
ンスにしてもこうなのだから。
 リズ・テイラーの息を呑むほどの美しさは、何と言っても、彼女が誘って行く
パーティのダンスシーンからテラスでのキス・シーンまでが圧倒的だ。それ以降
でこれ程の美しさがフィルムに定着していないのが残念だが、仕方がない。同じ
ジョージでもこちらはスティーブンスだ。キューカーじゃない。だが、このキス
シーンが余程気に入ったらしく、ラストでもオーヴァー・ラップで見せてくれる。

 この映画でもジョージ・スティーブンスらしい叙情的な凝ったオーヴァー・ラ
ップやクローズ・アップを随所に配置している。息を呑むような素晴らしいアッ
プカットもあるが、フレームサイズの変化のタイミングはどうにも間が抜けてい
る。
投稿者:ココネ投稿日:2000-09-22 02:43:43
何よりリズとモンティが美しい。そしてモノクロの映像の光と影の陰影が綺麗。
そのために犯罪を犯すことになったとしても、誰も彼を責められないような気もするし、
共感もできてしまう。それだけに、殺された女性も悲しいし、死んでゆく青年も悲しい。
美しいと表現してもしょうがないけど、美しい悲恋だと思う。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 □ 主演男優賞モンゴメリー・クリフト 
 □ 主演女優賞シェリー・ウィンタース 
 ■ 監督賞ジョージ・スティーヴンス 
 ■ 脚色賞ハリー・ブラウン 
  マイケル・ウィルソン 
 ■ 撮影賞(白黒)ウィリアム・C・メラー 
 ■ 劇・喜劇映画音楽賞フランツ・ワックスマン 
 ■ 衣装デザイン賞(白黒)Edith Head 
■ 作品賞(ドラマ) 
■ 新規登録作品 
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