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白夜(1957)

LE NOTTI BIANCHE
WHITE NIGHTS
NUITS BLANCHES

メディア映画
上映時間107分
製作国イタリア
公開情報劇場公開(イタリフィルム=NCC)
初公開年月1958/04/01
リバイバル→ケイブルホーグ-2001.11.17→ケイブルホーグ-2002.12.14
ジャンル文芸/ドラマ
私は、あなたを待っています。あなたがあいしてくれるのなら。(リバイバル時)
夏の嵐/白夜  Blu-rayセット(初回限定生産)
参考価格:¥ 11,448
価格:¥ 8,175
USED価格:¥ 8,500
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白夜白夜白夜

【解説】
 貴族の側に立つにしろ、プロレタリアートの代弁者になるにせよ、ヴィスコンティの視線は常に冷ややかに透徹していたが、この悲恋物語は雪に閉ざされ残酷な結末が用意されているにも関わらず、ほのぼのと暖かい印象で胸に残るのは、即ち、主人公の青年(マストロヤンニ)に対し注ぐ彼の温かな眼差しゆえに他ならない。港町で青年マリオは橋上でたそがれる一人の娘ナタリア(シェル)を見初める。一年前に再会を約束した恋人を毎晩そこで待ちわびているのだ、と言う彼女、ナタリアをなんとか踊りに誘い出すマリオ。R&Rに合わせ愉快に踊って笑わせた後、曲は主題歌“スクーザミ”に替ってチーク・タイム。喜びに輝く青年の表情を見るうち、娘の心も彼に傾きかけたが、肩に回した彼の腕時計が無常に時を刻むのをふと目にし、その秒針の音にせき立てられるように橋上へ再び駆け出してゆく。しかし、待ち人はいない。降り始めた雪の中、追いかけてきたマリオと静かに語らうと心は休まった。そして夜は明けるが……。すべてが、セットという箱庭に咲かせた愛の白い花のごとき印象。ロトゥンノのカメラはこの人工美に確かな命を吹き込んでいる。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
543 8.60
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【ユーザーコメント】
投稿者:sachi823投稿日:2013-01-07 21:00:52
ブレッソン「白夜」のほうが人気があるかな。
いかにも映画的なブレッソン版にたいして、
本作はモノクロの陰影を生かした上質の演劇のようでした。
舞台のような設定で川縁や雪景色が効果的に使われていますね。
マストロヤンニは、美形で話もうまく女性にとてももてそう。
彼女に元彼に走られても、またすぐに恋人が
できるさ。
投稿者:きらきら投稿日:2009-06-09 17:18:04
【ネタバレ注意】

恋愛とは約束だ、という内容のことを中沢新一が言っていたような気がする。
確かに、約束した時間・場所に相手がいること、他の異性とつきあわないこと、など恋愛に約束事はつきものだ。
この「白夜」は「1年待ってくれ」という男(ジャン・マレー)と約束をした女(マリア・シェル)とそれに惚れる男(マルチェロ・マストロヤンニ)の話。

女はかつて知り合った男と交わした約束が忘れられない。
その女に横恋慕する男は、女と新しい約束を取り付けようと必死になる。
ラストで昔の恋人に再会するシチュエーションに出くわした男が、それまでの勢いのよさを失い、あっさりと身を引くのも、約束を守ることがいかに困難なことを知ってるが故か…。

物語の舞台は、橋という此岸と彼岸を結ぶボーダー地点を中心に繰り広げられるのが興味深い(原作にあったのかどうかは知らないが…)。
マリア・シェルの愛くるしさが印象的だ。
マストロヤンニは最初はミスキャスティングかとも思えたが、軽さと重さとを往来しなくてはならないこの役に見事耐えている。
出番は少ないものの、ジャン・マレーは女の描いた理想の男性像を具現させているようで、どこか人間らしくない感じがいい。

ヴィスコンティといえば退廃表現の好きな貴族、というイメージがわたしのなかにあるが、そのイメージを裏切る逸品である。
また無駄な動きのないジュゼッペ・ロトゥンノのカメラが、この世界を支えるために大きな役割を果たしていることも、特筆する点だろう。
個人的には、仄かに緑の色合いを残す白黒の色調も気に入った。

投稿者:SHELTER PEOPLE投稿日:2008-09-14 13:18:10
印象に残る映像はあったが、全体的にはまぁまぁでした。
投稿者:クリモフ投稿日:2008-09-05 16:42:09
元はドストエフスキーだし、映画自体も半世紀以上前の作品なので、この話に最初から乗れる人ってあまりいないと思う。でも見ているうちに徐々に話に入っていってしまうのはやっぱり人間の普遍的な部分を描いているからかな。
もちろん映画という媒体だから、キャストの魅力(マリア・シェルがいい)や監督の演出もある。特に全編セットにしたのは効果的、マストロヤンニがかわいそうなんだけどどこかファンタジックな雰囲気で暗くなりすぎていない。
文芸映画って苦手なんだけどこれは退屈せずに見れました。上映時間もこのジャンルにしたら短いしね。
投稿者:赤星渉投稿日:2007-05-19 01:41:01
ベラチュードナヤ・ノーチ、タコーエ・ノーチとはイタリア映画ですから始まりませんが、ドフトエフスキー初期の小品の持つ淡いロマンチシズムとビスコンティの作風が見事に合った記憶の中の名作だと思います。私は10代の時にNHKで夏休みに見ていっぺんでロシア娘が好きになりました。オードリーの戦争と平和でそれが倍加して、片一方がイタリア映画で、もうひとつはハリウッド映画だと気づいたのは20を過ぎてからでした。ともかく霧・橋・片思いの3大ロマンチシズムは、ビスコンティの白夜、ブレッソンの白夜、そてポンヌフと、連綿とつづくモチーフになっているのではないでしょうか。映画人共通のスタンダードです、
投稿者:ロビーJ投稿日:2007-05-01 18:37:55
この映画で初めてルキノ・ヴィスコンティの作品を見ました。見た理由はマルチェロ・マストロヤンニが出ていたからです。マルチェロのこんなに若い姿を見たのは初めてだったので驚きました。印象に残っているシーンは劇中、ダンスをマルチェロとマリア・シェルが踊る所です。この時のマルチェロのダンスの動きには笑ってしまいました。
 ラストの美しい雪を見た時に『白夜』という題の意味が分かった気がしました。マルチェロの寂しそうな後ろ姿が忘れられません。
投稿者:Ikeda投稿日:2006-12-19 16:00:01
評価の高い作品ですが、私はそれほどには思いませんでした。最初の出だしから綺麗なカメラで、マストロヤンニとマリア・シェルの出会いなど古いフランス映画的で良いと思いましたが、中盤が少し冗長に感じました。
それでも、この二人の若い男女の心の動きが良く描かれていて、特にマリアはなかなかの好演です。マストロヤンニも良いですが、如何にも気の弱わすぎる性格の演出が良くなくて、逆にラストが、そうなるだろうと思わせてしまう所に弱点があります。ラストシーンに再び犬が出てくるのも、わざとらしさがあって嫌でした。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2006-11-27 16:59:15
悪くはないのだが、どうも乗れないところがある愛の寓話。特に前半がきつかったかも。でも、ホロ苦いラストは良かった。
オールセットで捉えられたルトゥンノのキャメラやロータのメランコリックなスコアはなかなか宜しい。
演技陣。マストロヤンニはミスキャスト、シェルはかわいくて好演、マレーは
カッコいい!
投稿者:3本立を1日3館投稿日:2006-06-04 01:20:01
未婚のしがないサラリーマンは何処でも同じなのでしょうか。寒い冬の朝下宿のばあさんに起こされる。洗面器にお湯を入れて足を暖める。上司の家族と行きたくもない行楽に付き合う。その彼だって恋人が欲しい。どんな出生なのかおばあさんと貧しい下宿屋をしながらお針子の様な生活をしてひっそり暮らしている娘がいる。何時帰るとも判らない男を待つ・・・。私は自分を見るようで辛く、嬉しく、微かな希望にすがりたかった、が彼と同じような境遇の彼女は・・・と、あの雪の朝のまぶしさの中マストロヤンニの私は首を縮めて何も無い下宿へと戻る。明日も何にも無いだろう。私にとってはビスコンテの最高傑作。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2002-03-27 22:30:06
【ネタバレ注意】

「あなたねえ、私、晩御飯なのだから邪魔しないでくれる.せっかく見つけたの、取られたら大変だからあっち行こうっと」あのワンちゃん迷惑そうに何処かへ行っちゃった.
「ここは私たちのねぐらなの.人間のあなたが入ってきちゃ駄目じゃない.ケコ、コケコ」鶏さんは大騒ぎ.あの女の子に鳥小屋に入ってこられて、やっぱり迷惑よね.
と言うことで、ワンちゃん、鶏さんが迷惑、迷惑が描かれているみたいだけど、ワンちゃんと鶏さんの辞書はないから、仕方がない、大辞林で迷惑を引いてみよう.

1.他人のしたことのため、不快になったり困ったりすること.
2.どうしてよいか迷うこと.
3.困ること.

いつもの形、1、2、3それぞれの対比を考えておきましょう.
1.に対しては親切が当てはまりそうですね.
2.に対しては決断すること.
3.が少し難しいけれど、困らないことを考えてみると、例えば約束を破られると困る、約束を守る、と言うことが困ることの対比になるみたい.と言うことで、これだけ書けばこの映画のほとんどを言い表せれたと思うのですが.

親切、と言うのがけっこう難しいもの.親切ごかし、あるいはありがた迷惑とか、わずかな事で反対の感情に変化してしまう.そうした微秒な心の綾が、男、女それぞれの心の変化の中に織り込んで描かれていると言えます.
ダンスホールの光景が一番分かりにくいのかもしれませんが、一度もダンスを踊ったことのない彼女、始めは引っ込み思案から迷惑がり、ありがた迷惑そうに踊ってみて、最後は楽しい体験になるのですね.
今一人、娼婦の女にも触れておきましょう.あの男にどうも気があるみたいなこの女、流し目遣いで付きまとう.口笛を吹いてタバコに火をつけろ、つまりは親切にしろ、迷惑そうに火をつける男.そして喧嘩さなか女はこう言うこのですよ.「私は誰にも頼らずに生きてきた」、誰にも迷惑をかけずに生きてきたと.

まとめましょう.旋律は迷惑.その対比として親切、決断、約束を守ることが描かれました.「私、好きな人が居るの.だから、私を好きになっては駄目よ」、男にとってこれは女との約束.自分の行為は親切、約束を守って彼女のことを諦めることを決断しました.これが白夜の出来事の結末であり、そこに正しい愛がある.もっと簡単に言ってしまえば、相手に迷惑にならないように接すること、それが愛.さりげなく他愛なく描かれています.

投稿者:長春投稿日:2001-11-05 17:42:12
ロベール・ブレッソンの「白夜」にいたく感動して、それをまた見ようと探していくうちにこの映画に出会った。マストロヤンニはどうしてもプレイボーイに見えしまい、出会った女性に恋を期待してしまう夢想家には見えない。そのため、脚本は原作に忠実であるが、「違うなー」と思いながら見終えた。原作では主人公の夢想家は心が昂ぶって饒舌になるが、マストロヤンニが饒舌になると恋が成就してしまうのでは思ってしまう。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-01-20 10:08:11
 この雪の素晴らしさは忘れないだろう。信じられないくらい見事だ。
 また、回想の中のジャン・マレエがいい。マストロヤンニの演技には失望する
が、マリア・シェルの「カマトトぶり」には堪能させられた。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ サン・マルコ銀獅子賞ルキノ・ヴィスコンティ 
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