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ファスビンダーの ケレル(1982)

QUERELLE

メディア映画
上映時間106分
製作国西ドイツ/フランス
公開情報劇場公開(人力飛行機舎=デラ)
初公開年月1985/05/20
ジャンルドラマ
ファスビンダーのケレル Blu-ray
参考価格:¥ 6,264
価格:¥ 4,902
USED価格:¥ 11,900
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【解説】
 J・ジュネの『ブレストの乱暴者』を、徹底した様式化で映画にした夭折の鬼才ファスビンダーの偉業。常にオレンジ色の夕景の中に、男同士の欲望を赤裸々に叩きつける作品でありながら、その直截な官能表現にはあざとさも妥協もなく、普遍的、根源的な愛を語る域に達している。港の淫売宿ラ・フェリアの主人ノノはダイスの勝負に負けた相手の尻を犯すのが趣味と、とかく噂の男。その妻リジアヌ(モロー)と愛人ロベールの関係も黙認視している。リジアヌの占いにロベールの弟が出現すると出ると、停泊中の軍船から若く逞しい水兵ケレル(デイヴィス)がアヘンの取り引きをノノに持ちかけにやって来た。彼もロベールもすぐさまお互いが長いこと離れて育った兄弟だと分かり合う。宿にはよく警官のマリオが立ち寄っては男を漁った。リジアヌに関心を持ったケレルは、彼女を賭けてノノと勝負をして負け、彼に愛されたことで男に目覚める。彼は密輸で手を組んだ男を刺し殺したが、同じように喧嘩で水兵を殺めたポーランド人水夫のジルにそのため魅かれる。しかし、思いと行動は裏腹で、彼に上官、セブロン大尉(ネロ)を襲わせたり、能動的に彼を愛すると同時に、その仕打ちも酷かった。そんなケレルを見つめ続けてきた大尉と彼は当然のように接近していくのだった……。兄との再会の挨拶はナイフでの舞踏的な格闘に代わり、それでいて声ではお互いの肉体を賛美し合うなど、異様に研ぎすまされた表現が随所に見られ、大尉のミニ・テレコ相手の艶かしい独白と、より詩的な地の独白が絶妙に響き合い、男色の特殊性を超越した美しさに貫かれた作品。妖しいコーラスの混じる音楽もまた蠱惑的であった。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
322 7.33
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【ユーザーコメント】
投稿者:SUNSET投稿日:2011-12-08 23:48:30
【ネタバレ注意】

ケレルも、兄のロベールもセブロン大尉も、登場する全ての者の、
その孤独の着地点がどこにも見出せず、ラストの、
「あなたには弟なんていなかったの」とのリジアヌのセリフが尚、悲しい。
まるでそれぞれの心の辻褄を併せるかのようだ。
だから一見、ハッピーエンドにも見えるが、本作の本質ではない。
尽きない欲望は、より孤独を深淵に追いやり自らが届かなくさせている。

愛する事を知ったケレルが「愛し方」を知らないが故に、
また孤独のスパイラルへ戻ってしまう。
登場する人物は皆、鏡に映る自分の姿に対し演じてるかのよのうな不毛。
全編を覆う暖かなオレンジ色の灯りが、
より孤独の本質を照らしてるかのよう。
「ミッドナイト・エキスプレス」以来のブラッド・デイヴィスの出世作であり
ファズビンダーの傑作だろう。

「男色」は誰もが抱える孤独を浮き上がらせる要素としての扱い。
舞台劇のような独特な雰囲気と照明の色使いに魅せられる。

投稿者:buenos aires affair投稿日:2006-08-06 16:04:37
とても官能的に映されていました。(念のため、私はストレートですが)

演劇調、人工的な演出となまめかしい原色の光が生み出したドイツの雄、ファスビンダーの遺作。ジュネもこの出来を見れば空の上から喜ぶでしょう。白の光&テロップによるつなぎ、音楽も美しいですね。言う事無しです。

男の肉体の合間を縫ってジャンヌ・モローの退廃的な美しさも映えてました。
投稿者:堕落者投稿日:2004-02-25 01:41:45
ジュネ原作だし,ファスビンダーだからつまんない訳ないと思ったが,ファスビンダーにしては毒と批評精神に欠けるのが難点という所か。単純なセットや退廃的な雰囲気,劇中に字幕として挿入(引用)される言葉が神々しくかっこいいね。
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ ワースト音楽賞ペール・ラーベン 
 □ ワースト主題歌賞 "Each Man Kills The Thing He Loves"
   "Young and Joyful Bandit"
【ソフト】
【レンタル】
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