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フェイシズ(1968)

FACES

メディア映画
上映時間129分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(東北新社=シネセゾン提供/シネセゾン)
初公開年月1993/02/27
ジャンルドラマ
ジョン・カサヴェテス Blu-ray BOX  (初回限定版)
参考価格:¥ 21,600
価格:¥ 29,529
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【解説】
 「愛の奇跡」を製作者スタンリー・クレイマーに改竄され、ハリウッドでの映画作りに嫌気をさしたカサヴェテスが、抵当に入れた自宅を舞台に作り上げた独立資本作品。初心に還った彼は、六ヶ月の撮影に無償で奉仕する素人スタッフに支えられ、自分の役者としての収入も全てつぎ込み映画を完成。オスカー三部門でノミネートと素晴らしい成果を挙げ、結果的にはハリウッドに自分の一匹狼としての存在を認知させた。題名通り、七人の登場人物の表情ばかり追ってフレームなど気にせぬ生き生きとした画面が、僅か一日半のうちに崩壊する夫婦の物語を悲哀より滑稽味を前面に出し、語ってゆく。胸を衝くのは役者たちの存在感。特に撮影の手伝いをしながら演じていたというS・カッセルが素晴らしい(オスカー助演賞候補となった)。さて、映画は、ある娼婦の家で飲み騒ぐ二人の男の描写に始まる。主人ジェニー(ローランズ)をめぐって旧友と諍いを起こすリチャード(マーレイ)は彼女に惚れているようだ。帰宅した彼はすぐにでも妻マリア(L・カーリン)にそれを切り出したい。しかし、いつも通りの夕飯をとり、ベッドに入る。そして翌日、急に離婚の意思を告げた。妻はただ戸惑う。一方、ジェニーと会うリチャードは彼女の家に泊まる、と今までにない行動に出る。マリアは気晴らしに友人たちとディスコへ。踊っていた若者チェット(カッセル)を自宅に連れ込み語り合うが、奔放なことを口では言いながら友人はすごすごと帰ってしまい、やがてマリアは彼とベッドを共に……。しかし、目覚めたチェットはマリアが睡眠薬自殺を図ったと知りうろたえる。必死に彼女を救おうとするうち、愛に気づく青年(見事な場面だ)。映画はこんなにも自由でよいのだ--と教えてくれる革命的傑作。
<allcinema>
評価
【関連作品】
愛の奇跡(1963)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
645 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:呑気呆亭投稿日:2014-12-17 12:04:05
なるほど人間とは顔・フェイスなのだ。ワイザツで哀れでコッケイで可愛くて、そしてなんと切ない生き物なのだろうか・・・。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:gapper投稿日:2011-07-18 21:13:58
 ジョン・カサヴェテス監督の意欲作。

 題名からして”顔”の作品でアップの顔が、最後まで出てくる。
 良さは分かるつもりだが、こういった感性の作品では邦画の方が良い作品が在る気がする。

 序盤は、展開らしい展開もなく日常的な風景を写していて、このまま最後まで行くのではないかと思った。
 その方が、この作品の意味をより鮮烈にするように思う。

 分かりやすい展開の話に持って行ったのは、やはり興行的な部分を考えたのではと推測する。
 しかし、それでは折角のこの作品の意味が薄れたように思う。
投稿者:クリモフ投稿日:2011-01-21 23:10:52
ざらついたモノクロ映像と不安定なカメラ、途中から気にならなくなるものの題名どおり顔のアップが続きます。最初にそれらが一気に画面から発せられるため、画面に惹きつけられますが、同時に最後までテンションを保てるか、と心配になります。
まぁ、自分の場合結局はその予感が当たって興味が逸れていってしまったんですが、この映画に共鳴するファンの気持ちもわからないでもないという感じです。スタイリッシュな映画ですが、それが特に強調されることもなく、所謂サブカル系(この言い方もあれですが)にはなっていないというのが、ユニーク。
ストーリーは退屈といっていいんですが、キャラクタの描写が瞬間瞬間でデフォルメされていて全体として緊張感があります。これがはまる人は傑作たりえる作品なんでしょうな。
私にはそこまでツボというわけではないんですが、飽きずに見ることができました。カサベテスは「グロリア」の印象しかなかったので、これを気にカタログを追おうという気にはさせられました。
投稿者:Ikeda投稿日:2010-12-13 12:29:20
前夜、睦まじく寝た夫婦だが、朝、急に夫が離婚すると言って娼婦の所へ行ってしまい、妻は若い男を家に連れ込む。所が夫は次の日、上機嫌で帰ってくるという変なストーリーですが、殆どが「アメリカの影」と同様、ハンドカメラで撮影されているため、近接撮影が多く、題名通り顔、顔、顔の連続で、息苦しくなりました。そして、それも笑いの顔が多く、演技としては悪くありませんが、オーバー・アクション気味なのが気になりました。
台詞もかなり多い映画ですが、殆ど一方的な話し方で、相手がそれに反応しないため、会話とは言えない展開も面白くありませんでした。その中でイングマール・ベルイマンの名前が出て来ますが、この年の4月に彼の「狼の時刻」が公開されているので、それを意識していたとも思えます。しかし、評価は高い作品ですが、私にはつまらない映画でした。
投稿者:なちら投稿日:2009-10-13 01:48:38
心のこもらないという笑いの演技と、顔のアップに疲れた…。
永遠にこのシーンが繰り返されるのではないかと、何だか気が遠くなったよ。
(そして眠気により意識も遠くなった…。)

多少ダメージを食らったが、受け止め方を変えれば「凄い!」になるのかもしれない。

だって、最初から最後まで何もかもが強烈だもの。あのテンション!あのオッサン達の身勝手さ!
それに、ボロボロになったL・カーリンの魅力。
若いのに老けているS・カッセルとベッドで朝の一服をする場面は、切なくなっちゃうよ。
投稿者:mackoy投稿日:2008-08-19 08:33:57
カサベテス作品の中で最も好きです。
この作品ほど“人間”を上手に描けている作品は稀です。
スタイリッシュでありながら、とてつもなく奥の深い内容で、
登場人物それぞれが演技とは思えないほどに迫真性があり、
美しいモノクローム映像、押し付けがましくなく、斬新な視点で・・・
褒め言葉に事欠かないほぼ完璧な映画です。

とにかく私の中で最重要な作品のひとつです。
投稿者:堕落者投稿日:2004-03-16 00:44:54
画面作りや物語の奔放さから,本当に自由な映画作りしてるなって感じだが,情緒過剰にならず締める所はちゃんと締めていて流石だなと思った。登場人物の間で色んな会話が交わされるが,どれもこれも物事の核心には迫らず.迫らせようともせずに空虚に消えていくだけで単純な発散さえされる事はない,と。諸問題より,というか問題以前にそれ自体が既に大問題な訳ですね。カサヴェテスはそこを鋭く突いてると感じた。特に最後の階段の場面が印象的で素晴らしい。全て宙吊りで何一つとして解決出来ない事を物語っている。
投稿者:odyssee投稿日:2003-10-04 05:46:56
【ネタバレ注意】

娼婦役のローランズがやっぱりカッコいい。彼女に惚れるリチャードの家庭風景の描写(特に離婚を切り出すまでのところ、妻が他人のごたごたの話を聞かせるところとか)がうまい。この監督は事が起こるまでの風景描写がとてもうまい、というのか特徴というのか? 時間をかけて追っていく。離婚を切り出した後のリチャードは大したことなくって、ローランズのささやかな戸惑いみたいなのが表情によく出ていたと思う。離婚を切り出されたあとの妻の描写がなかなかうまくってなんだかんだ言って帰ってしまうほかの女性たちとかとの描き分けも良かった。
私が好きなのは、うきうきしているリチャードが家にスキップして帰ってくるところとか、自殺未遂を図った妻が一緒に寝た青年に助けられて目の下にべったりとマスカラの跡がついているところ。こういうささやかな描写が状況を、心情をうまくあらわしているなあと思う。青年が彼女の介護を必死にしているところが素敵である。だんなが帰ってきて屋根を伝ってすごいスピードで逃げていくところも。夫に捨てられたってこんな素敵な若い男と一緒になれるんだったらいいんじゃないの?


ともかくこの監督は、一瞬一瞬に強いインパクトを与えて話を進めていくというよりは、経過を、様子を追っていく描き方をとっている。その長い描写(たまに飽きる)のなかからその結末として起こる悲劇を描写すると言う感じだろうか。
タバコを吸う場面がよく出てくる。今はNYではほとんど禁止らしいから。(室内=レストランとかではほとんど吸えないらしい。一箱800円くらいするらしい。)この人の映画見てると吸いたくなる。この人自身結構スモーカーだったんだろうな。

投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-07-21 11:57:34
 私にとってのカサベテスの最高傑作はこれ。映画の一切の約束ごとからこれ程自由になり得て尚かつまるで映画の神様が宿ったような力強い画面の連続。映画の神様は何処に宿るか判らない。奇跡の映画。

 カサベテス映画はフレーミングの呪縛から解放された、つまりハリウッド的な安定した美しい構図を全く追求しない画面作りが特質とされるけれど、同時に多くはライティングにも無頓着だ。しかしカサベテス作品の中でもこの映画ぐらいライティングから自由足り得ているものも無いだろう。つまりルックの統一なんてものはハナから頭にない。例えばかつてのハリウッド映画には不安感を創出する場面ではそれに相応しい構図と照明の定石といったものがあったのだが、この映画はそんなものは全く無視する。しかし、ハリウッド的な伝統に頼らなくても、現在見ている画面の次の画面が構図も照明も予測不可能であるということで強烈に緊張感を創出することが可能なのだ。そして同時に役者達の所作も表情も感情の表出も一切予測不可能だ。そのテンションは一瞬たりとも弛緩しない。

#この映画のジーナ・ローランズは『グロリア』に負けないぐらい「いい女」。でもローランズ以上にリン・カーリンが素晴らしい!いい顔!
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:ttt投稿日:2001-03-15 01:05:28
解説を調べるまではこんなにいろいろな背景のなかで作られたとは知らなかった。こういう解説ぬきで映画見た感想は年取って、好きなことして騒ぐのはなんてみっともないんだろう。と思った。表面的に楽しんで、仲のいい夫婦でもそれは世間体だけで、実は不満だらけの夫婦。というのがテーマで面白かった。最後まで緊迫感あって、ラストはまた、淡々と終わるのが「こわれゆく女」とにていた。とぼけた終わりでおもしろい。この監督はほんと不思議だ。とりあえず万人向きの監督ではない。しかしジーナ・ローランズもすごい味のある個性派女優。 http://www.medianetjapan.ne.jp/one/ttt/index.html
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