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いぬ(1963)

LE DOULOS

メディア映画
上映時間109分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東和)
初公開年月1963/11/16
ジャンル犯罪/ドラマ
いぬ 4Kリストア版 [Blu-ray]
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,112
USED価格:¥ 4,345
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【解説】
 暗黒映画の巨匠メルヴィルの最も大胆な映画的実験の見られる映画で、多少ストーリーの追い難さはあるが、ラストに至って、ヌーベルバーグ作家顔負けの瑞々しい感性をぶちまけられ、観客はひたすらうろたえる他ない(それは又、彼の出世作「恐るべき子供たち」の終幕に余りに似通い、自己パロディをしているのではないかと思う程だ)。“いぬ”とは即ち、警察への密告者を指し、警察に洩れた金庫破りの計画を持ち掛けられた主役のベルモンドが果して“いぬ”なのか、そうでないのか、が映画全体を貫く謎である。ギャング仲間達が彼を巡り葛藤する様がすこぶる面白く、ベルモンドの超然として冷めたムードが尚更映画を謎めかす。フィルム・ノワールの一歩先を行く傑作だ。
<allcinema>
評価
【関連作品】
恐るべき子供たち(1950)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
220 10.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2012-05-14 13:34:09
だったらしい。大体名前からして、「白鯨」のハーマンメルビルから取ったもの。車はばかでかいアメ車を乗り回していたそうで、本作でもアメ車が出てくる。そして、あっと驚く女の殴打、緊縛、拷問場面や女の裸シーン(この時代は稀)は、アメリカのアングラ?エロ映画女流監督なんとかウィッシュマンという人の真似だそうだ。(これは米国某サイトからの受け売り。)
まさに変わったフラン人がいたものだ。若死にしたのが本当に惜しい。
ベルモンドは、あのゴダールの「気違いピエロ」の役そのままだ! すばらしい雰囲気を出している。
音楽がほとんどジャズ。なかにはTake Fiveそっくりの曲がある。最後のほうで、黒人がソロで奏でるピアノが印象的だ。
フランス、この時代、ならではのフイルムノワールの後期傑作。
投稿者:nabeさん投稿日:2011-11-13 03:31:11
暗黒映画の巨匠メルビルの名作である。
主演のJ.P.ベルモンド、共演のS.レジアニらギャングたちの心の不安をモノクロ画面が引き立てていて、一級のサスペンス作品となっている。登場人物の人間関係が解りにくくしばらくは辛いが、次第に慣れてくるにつれてベルモンドとレジアニの二人を追いながら、やがて印象深いラストシーンへとたどり着きそこで終わる。レジアニは少しおっさん臭いが、ベルモンドはあくまでもクールでカッコいい!
投稿者:gapper投稿日:2011-05-13 23:45:53
 ジャン=ピエール・メルヴィルの中期の佳作。

 映像がよく雰囲気がありメルヴィルやベルモンドのファンには堪らないであろう。
 だが、まだ出てきていない人物の名前と状況を台詞でしっかりと把握しておかないと後々分からないと言うのは大衆芸術としては致命的な欠点だ。

 ジャン=ポール・ベルモンドは”いぬ”と思われるおいしい役どころで、やはり主演はセルジュ・レジアニと考えた方がいいだろう。
 どちらも良い演技でうれしい所。
 ただ、二人の関係が殆ど説明されておらず、特にベルモンドのシリアンの行動が理解できない。
 ラストでは、説明されるものの感情移入はしがたい。

 特に目を引く映像効果が無いにもかかわらず映像には引き込まれるような感じで、一つ一つ丹念に作られたであろうことが分かる。
 メルヴィルは多作家ではなく、監督としては1946年から1972年の26年で14本だ。
 その丹念さが、良くも悪くも影響している。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-04-21 12:13:02
見応えはあったけど展開がかなり解りにくい。二回観た方がいいのかもね。星二つ半。
投稿者:TNO投稿日:2009-05-24 21:17:20
【ネタバレ注意】

最初の数分間で、主要登場人物の説明が行われるので、ここを注意して聞いていないと、その後の筋が解明困難となる。私も2度見直してやっと理解できた。そういう意味で観る者に緊張感を強いる映画だ。ストーリーを理解すると充実感のある映画だ。ベルモンド扮する"いぬ"は、アンチヒーロー的ではあるが、やり手として描かれている。しかし、最後にしっかり制裁を受けるところも良い。結局、主要登場人物は、殆ど生き残らない。伊の大物プロデューサー、カルロ・ポンティがものしていて、後のドイツの監督フォルカー・シュレンドルフが第二班の助監督で、名前が見える。セルジュ・レジアーニは、ベルモンドに疑念を抱きつつも最後には丸め込まれてしまう悪党役を好演。最後は、自分で仕組んだ罠に自ら嵌まり殺されてしまう。ピッコリは出番は少ないが、言葉少なな裏幕を演じた。男くさい性格俳優が大挙出演しているが、あまり詳しくないのが残念。メルビルにしては、かなり台詞の多い映画だ。

投稿者:黒美君彦投稿日:2005-11-27 10:44:24
【ネタバレ注意】

傑作。ストーリーの面白さ、ジャン・ポール・ベルモンドのニヒルな格好よさ、映像の緊張感(車の合成画面を除いて)、どれをとっても素晴らしい。
冒頭、ジルベールを訪ねたモーリス(セルジュ・レジアニ)は、割れた鏡に顔を映して帽子を直す。観客はそこで初めて、やや緊張気味の男のアップを観る。
その後の展開で、私はすっかりシリアン(J・P・ベルモンド)が“いぬ”であると思い込まされた。警察に弱みを握られているとか、別の目的で“いぬ”を演じなくてはならなかったのか、とか様々な展開を考えたのだが、なるほどそういうことだったのか…とタネ明かしで納得。より単純な展開だったことが寧ろ意外で、やられた感があった(苦笑)。
最後の闇社会での仕事として、モーリスを救ったシリアンだが、ラストでまたどんでん返しが待っている…。
一見冷徹な犯罪社会における男たちの復讐と友情は、殆ど表情を見せないのにどこか人懐こいベルモンドによって見事に描かれている。
警察でのワンショットによる刑事達とシリアンのやりとりは実に8分余り。カメラと役者達の緊張感はいかばかりのものだっただろう。しかしそうした演出によって息詰まる駆け引きが表現されたといっていい。
そして繰り返される“le doulos”(帽子)のインサート。繰り返し「帽子=いぬ(密告者)は誰か」という問いを、観客の潜在意識に投げかけるかのように。
殆ど感情が直接表現されないこの作品において、唯一表情にズームインしていったときのモーリスの台詞。それは愛妻を殺したジルベールを撃った時の、自らの気持ちを語ったものだった。
「振り向いたんだ…ヤツは銃を見た。友の目じゃなかった。…撃つだけだ」
そして最後のシリアンの台詞。
「フェビエンヌ…今夜は行かない」
シリアンはそれから鏡に映った自分の顔を見て、帽子を直してから床に倒れる。
冒頭のモーリスの仕種をそのまま繰り返して。
素晴らしい作品だ。

投稿者:黒津 明二郎投稿日:2005-11-10 18:17:50
先がよめないミステリータッチの犯罪ものだ。
かなり伏線を張ってて、展開を追ってくのが大変である。その辺、もうちょいうまく整理されてればよかったとは思う。それよりも雰囲気重視なのだろう。そこがメルビルらしいわけだが・・・
オープニングの移動ショットがすばらしい。
演技陣、ベルモンドは謎を秘めた役をうまくやってるがレジアニもなかなか好演している。
投稿者:Laetitia投稿日:2005-10-30 11:02:41
【ネタバレ注意】

主人公が警察署内で尋問される場面、実はワンカットですが、公開当時批評家たちは誰もそのことに気づかず、メルヴィルはご立腹だったとか。私は観る前にこの話を聞いていたので目を凝らしてみましたが、まったくワンカットで撮ったとは思えないほど見事なキャメラワークに脱帽です。メルヴィルは三度ベルモンドを起用していますが、一作目「神父レオン・モラン」が日本未公開・DVD未発売なのはひどいです。是非DVD化してください!!

ちなみに原題はベルモンドが被っている帽子の名前です(「ボルサリーノ」も帽子ですね)。この帽子、スラングで密告屋を意味することから邦題は「いぬ」になったようです。

投稿者:Ikeda投稿日:2005-10-26 16:40:47
フィルム・ノワールと言われると時代が下がりすぎだと思いますが、確かに映像は素晴らしいです。ただ、それに重点を置いているため、面白そうなストーリーが解りにくくなっています。ナラタージュとカットバックでの種明かしで映画を組立てていますが、全体の流れとしては今ひとつです。特にラストの獄中のカットバックは取って付けた感じで、少なくとも日本語字幕では情況を把握しにくいです。俳優としてベルモンドも悪くありませんが、私はセルジュ・レジアニの方が好演だと思いました。
投稿者:ぶくろう投稿日:2005-04-07 22:19:20
評価高いっすね(汗)。もう一回見てみます。
投稿者:パリデレモン投稿日:2003-07-18 08:25:23
嘘の効かないモノクロ映画を作れるのはメルヴィルの粋なストーリーと映像美が軸にあるからこそ!ベルモントが実力発揮していていい。彼のつくる微笑の心が読めない辺りがいい。


投稿者:GRIFFIN投稿日:2003-03-23 11:45:50
 とにかく、カッコいい。開幕時の、光と影が交差するトンネルを歩く男の姿を映してるだけで、十分映画に入りこんでいける。女に容赦無いのは当然としても、謎解きを前面に出さず、敢えて起伏の無い物語展開を意識させ感情を抑圧した渋い展開が、カッコよさを味わい深くしている。 
 それにしても、帽子とトレンチコートの威力は凄い…後姿で語れる。
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