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秘められた過去<未>(1955)

CONFIDENTIAL REPORT
MR. ARKADIN

アーカディン/秘密調査報告書(ビデオ・旧)

メディア映画
上映時間99分
製作国フランス/スペイン
公開情報劇場未公開・ビデオ発売
ジャンルサスペンス

【解説】
 「市民ケーン」の傍流にあるような、一人の暗黒の人物の回想スリラーだが、ここで面白いのは、当の本人アーカディン氏が自分の過去を闇に葬り去ろうと、関係した人物を抹殺するため(もちろん、直接手を下すわけではないが)に神出鬼没の動きをすることで、ウェルズが晩年のトレード・マークとなる顔中を覆う髭をつけて、何かに憑かれたような凄みのある芝居を見せている。
 タバコの密輸でイタリアで稼いでいた元駐留軍人のガイは、ナポリの波止場で殺された男から“アーカディン”の名を聞く。男はもう一人の名も呟いたが、彼には聞き取れず、一緒にいた恋人ミリーは確かにそれを聞いたようだが、彼に洩らそうとしない。大いなる謎を背後に予感したガイは、事件に巻き込まれ一切を失ったこともあって、スペインの城に住む、その大富豪アーカディンをゆするのだが、逆に彼はどうしても思い出せない、ある時期以前の自分の記憶をたどって欲しいとガイに依頼。が、これを引き受けたガイが、富豪の過去に連なる人々を見つけ出すたびに、当人たちは殺されてしまう。最後に残ったのがズーク(タミロフ怪演)。このワルシャワの貧しいアパートで病躯を横たえる男を救うことが、我が身に迫った危険から自分を守る唯一の道と信じたガイだったが……。
 無人の飛行機がバルセロナ上空を飛んでいった、という実話から着想された大胆奇抜なミステリー。青年が真相にたどり着いてからの終盤が、それまでと甚だしく乖離した印象を残すが圧倒的に素晴らしい。中盤のM・オウア扮する“教授”の、ノミのサーカスなども、ウェルズ流のグロテスク・リアリズムの描写が、病的なほど冴えていた。
<allcinema>
評価
【関連作品】
市民ケーン(1941)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
210 5.00
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【ユーザーコメント】
投稿者:noir fleak投稿日:2011-05-01 12:58:58
ウェルズがあの「Touch of Evil」の1年前に撮ったノワール作品。自ら監督は勿論、製作、脚本、衣装(!)など全部やり、スペイン、フランス、ドイツ、メキシコ等でロケ撮影するという豪華絢爛の作品だ。市民ケーン的謎解き、ローアングル撮影、顔(若干Too Muchのメーキャップ)の大写し、ものすごいコマ割、パーティーシーン、、、、まさにウェルズ世界の万華鏡である。映画のスリルには満ちてるが、フィルムノワールというジャンルには馴染まない。ただTouchよりはこちらのほうがいい。
投稿者:Ikeda投稿日:2008-12-02 11:49:33
ストラットン(ロバート・アーデン)がズーク(エイキム・タミロフ)に逃亡を薦める所から始まるカットバック形式の映画ですが、富豪アーカディン (オーソン・ウェルズ)が調査員を使って多くの情報を得ているに反し、ストラットンは殆ど実状を知らずに調べて廻るという所にサスペンス味がある作品です。
ウェルズやタミロフが好演なのは当然として、初めて見たロバート・アーデンが、かなりうまい俳優だと思いました。アーカディンの娘としてパオラ・モーリーが出演していますが、この年にウエルズと結婚していて、後の「審判」にも出演しています。一般にはその後、離婚したと言われていますが、別居はしていたけれども、離婚はしなかったというのが本当のようです。
なお、映画の最初に「無人の飛行機が・・・」というナレーションが入りますが、これは実話ではないと思われますし、そうだとしても映画の内容とは殆ど関係ない話です。
投稿者:Tom投稿日:2005-06-09 10:36:29
フィルム・ノワール版『市民ケーン』と言えばいいか。天才だね。
見るべし。
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