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イノセント(1975)

L'INNOCENTE

メディア映画
上映時間124分
製作国イタリア
公開情報劇場公開(ヘラルド)
初公開年月1979/03/31
ジャンルドラマ
映倫R-15
イノセント Blu-ray
参考価格:¥ 5,184
価格:¥ 4,010
USED価格:¥ 4,136
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イノセント

【解説】
 ダヌンツィオの原作を仰ぎ、ヴィスコンティが幼少期に映画的洗礼を授かった、イタリア・サイレント期のロマン主義的傾向の恋愛劇へのオマージュとしての、典雅にして不気味な貴族の愛憎物語。未亡人の愛人(美しすぎて怖いJ・オニール)にうつつを抜かし、盲目的な愛国主義に溺れる、嫉妬深い男(ジャンニーニのキャリアの頂点!)。失われゆく19世紀の栄華、そして新しい世紀への不安は彼を、その不実に悩み苦しみ抜いたL・アントネッリが密通し出来た赤児を殺す--という狂気へ駆り立てる。ラスト近い、その場面の恐ろしさ、純粋さ(開けた窓から雪が舞い込み、その冷気によって窓際に寝かせた幼子を殺そうというのである)……。巨匠入魂の、そして残念ながら最後の、自らの階級への痛切なる挽歌。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
1189 8.09
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【ユーザーコメント】
投稿者:uptail投稿日:2015-12-22 10:22:05
演出:8
演技:8
脚本:7
音響:8
投稿者:ASH投稿日:2015-03-09 22:03:27
【ネタバレ注意】

 ビスコンティ御大から、ラウラ姐さんに直々にオファーがあったんだっけか? ってことは、御大も「青い体験」、観てたんだなや〜。

投稿者:sachi823投稿日:2013-12-03 20:23:55
「家族の肖像」のあと公開されたヴィスコンティの遺作です。
見たときは、前作よりも少し落ちるという印象でした。
ダヌンツィオの作品を遺作に選んだことは興味深いです。
政治家としても著名なこの人物には、何か
人を引きつけ夢中にさせるものがあるのでしょうか。
冬のさなかに赤子を殺害しようとする非情な場面が印象的です。
投稿者:Ikeda投稿日:2012-10-11 14:50:54
題名のイノセントは罪のない無邪気な人を言っているのと思いますが、この主人公トゥリオ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)が正にその通りです。妻ジュリアーナ(ラウラ・アントネッリ)がいながら、テレサ(ジェニファー・オニール)に対する肉欲が捨てきれず、あげくの果てが妻に助けてくれと頼むようになると、大人ながら無邪気としか言えません。
一方ジャネットの方も生まれた子供を憎いと嘘を付きながら、愛人ダルボリオ(マルク・ポレル)の形見としか考えていないと言うあたりは、貴族階級の話とは言いながら、通常の人間社会とは思えない話で、野生動物の社会としか思えません。それがヴィスコンティの狙いかも知れませんが、評価の高い映画とは言っても私は好きになれない映画でした。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2007-04-04 02:12:58
【ネタバレ注意】

わがまま【我が儘】[大辞林より]
(1)他人のことを考えず、自分の都合だけを考えて行動すること。また、そのさま。身勝手。自分勝手。
(連語)自分の意のままであること。
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決闘、相手のことを考えず、自分にとって邪魔な者を殺すこと.この映画で描かれた決闘は、相手とは決闘の相手ではなく、もめ事の元になった女であり、二人の男は女の気持ちを考えることなく決闘に及んだ.もっとも、そのもめ事の元を質せば女の我が儘であり、さらに付け加えればこの女、自分が元で決闘をすることになった、その決闘の最中に居なくなってしまったらしい.全くどうしようもない我が儘な女である.
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主人公のこの男、浮気をするにも一見もっともらしい理由を並べたけれど、全く妻の気持ちを考えない、妻に耐えることだけを如いた我が儘な言い訳だった.
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「当家の金で洗礼を受けさせてやる」この言葉からは、この男が子供を自分の子供として育てる気持ちだった、少なくとも、つもりであったのが分かる.無心論者のこの男、わざわざ教会に出かけ、洗礼の儀式を陰から見ていた.妻と同じように夜中に子供を見に行っていたらしく、この男、決して子供を殺すつもりはなかったと思われるのだけど.
彼が殺意を抱いたのは、妻の子供を嫌いだと言う言葉を聞いたからであり、つまり、彼は妻の気持ちを考えて殺人に及んだのであって、彼にしてみれば、我が儘とは反対の行動であったのだけど.けれども、新婚当時のようにSEXをする妻が、自分の意のままであると思い込んでいた、妻が自分に嘘をつくとは思っても見なかった、その思い込みが我が儘な思い込みであり、自分の犯した殺人により妻は去って行く事によって、殺人という行為が我が儘な行為である、邪魔だから殺すという行為は、正に我が儘な行為に他ならないことを、彼は思い知ることになった.
彼は自殺をする.自殺とは我が儘な死に方と言えるのだけど、その死に方が、彼の我が儘な生き方の、それに対する責任の取り方でもあった.
他方の女は、男が自殺した屋敷から逃げ出した.先の自分が元で決闘になった、その決闘をほったらかして勝手に居なくなってしまった例を考えると、この女はめんどうなことは避けて通ること、言い換えれば、自分のしたことに何ら責任を負わないことが生き方らしい.「男に惑わされる生き方は、そろそろ止めようと思う」と、この女は言ったけれど、この女が二人の男を惑わしたから決闘になったのね.「男に惑わされる生き方は、そろそろ止めようと思う」、つまり、我が儘な男と付き合うのはよそうと思う、と言う言葉自体が、我が儘な言いぐさと言える.
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この男の死に様は、孤独であった.振り返れば、夫が浮気をすると言いはり、いつ戻るか分からない旅行に出てしまった.そして、残された妻は孤独であった.我が儘は、孤独をもたらし、そして、人を不安にさせる行為である.
赤ちゃんは人の話し声がした方が、安心してよく眠るという.一人残された妻もまた、作家の言葉を聞いて眠りに就いた.言い換えれば、彼女は作家の言葉に安らぎを求め、作家の言葉が彼女に安らぎを与えたからこそ、二人は関係を持ったと言ってよいのでしょう.

投稿者:nomopage投稿日:2006-11-12 13:05:37
ヴィスコンティは巨匠と言われているが、そんなことはどうでもいい。単に、ラウラ・アントネッリを見れるだけでいい。すばらしいラウラを見せてくれる意味で、ヴィスコンティは巨匠。それ以外の何物でもない。(思想なぞどうでもいい。)
投稿者:パタママ投稿日:2006-07-27 16:53:33
【ネタバレ注意】

BSでやってたのを録画してみた。この放映はカットしてないんだろうか?コンサートでラウラ演じる妻が作家に見つめられる場面があったと思ったんだけど。。
原作では生き続けるのですね。そのほうが話の筋としては自然ですが、映画的にはこっちのラスト&愛人Jオニールの後姿の方がよかったかも。。
押さえた演出、凝りに凝った背景&設定&小道具。今時な映画ならもっとあからさまな演出になってるんだろうね。

投稿者:マチェック投稿日:2004-04-28 00:35:56
【ネタバレ注意】

巨匠たちが老いによる己の創造力の衰退により創作を放棄しているのが現状である。はたしてビスコンティの遺作は?まさに芸術家が己の生命と引き換えに産み出したと言える傑作となった。それはあたかもろうそくの炎が燃え尽きる最期の一瞬の輝きのようだ。この作品はテレザの一語につきる。「言うは易し。気づいても死なないように祈る。」原作ではトゥリオは行き続けることになる。だがトゥリオにとって漫然と生き続ける事は地獄であり、その地獄からビスコンティは解放した。己の信条のためにもトゥリオは死なねばならなかった。なんて残酷な映画なんだろう。

投稿者:ファルド投稿日:2004-04-27 22:32:20
悲劇的な展開を見せる愛憎劇だが、トゥリオ(G・ジャンニーニ)は心の底では妻を一番愛していたのは間違いないでしょうね。未練というか、予想外に自分の手のうちから逃げられそうになると、追いかけたくなる男の微妙な心理を描いているようにも思える。しかし、あんな身勝手な言動をしていたら妻に見放されるのは当然でしょうね。映像が全体的に良かったが、特にこの夫婦のキスシーンなど、別荘での映像が耽美的で素晴らしい。L・アントネッリも美しかったし、ラストシーンも秀逸。それと、貴族階級はエゴイストが多いと思えるので、トゥリオはその象徴的な存在であり、結末的には貴族階級の終焉を意味しているようにも思えましたね。

追記:本筋的には上の方が書いていられることが正論だと思います。ただ、結果的にそのようにも思えたというだけのことなので、あしからず。
投稿者:投稿日:2003-01-19 17:13:50
ヴィスコンティの映画は「美男子の不幸」に始まって「美男子の不幸」に終わったわけでした。
たとえ同性愛者でなくても美男子はそのことで不幸を孕んでいるということをこれほどまで語ってくれた映画監督はヴィスコンティを置いてほかにはいないと思います。
投稿者:うらら投稿日:2001-08-17 01:09:07
この作品で、ヴィスコンティは男女の愛というものを非常に、うまく描いてますよね。私は女だけど、ジャンニーニの立場で観て、涙がとまらなかった。
特に素晴らしいのが、嫉妬にかられたジャンニーニがアントネッリを抱くシーン。屈指の名場面だと思う。
これぞ、子供には決して理解できない映画。この作品がわかれば、オトナ?
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-04-01 09:03:30
 良いですね。この映画。下品なズームの多用もなく、アップを効果的に使った
演出でじっくり見せてくれます。特にジャンカルロ・ジャンニーニとラウラ・ア
ントネッリが別荘で情事するシーンの素晴らしさ!はっきり云ってこのアントネ
ッリは最高。全編押さえた演技で耐える女を演じているのだけど、ベッド・シー
ンは奔放だ。このコントラストが可愛く切ない。
 また、ジェニファー・オニールもハリウッド映画の際と全く別人のよう。完全
にイタリアの大女優のように見えてくる。シルバーノ・マンガーノのようだと云
えば云い過ぎか。しかし、公開当時、ジェニファー・オニールはどうして脱がせ
ないの?アントネッリは脱がせてるのに...と思ってしまいました。
 
 いやはや全くボルテージの落ちないビスコンティの遺作。http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
投稿者:けいぞう投稿日:2000-09-05 13:18:57
車椅子に座り、酸素吸入器をつけながら撮り上げた巨匠の遺言はシンプルだった。つまり「両天秤はイカン!」ということだ。それにしても登場人物全員を突き放す冷徹な演出に驚く。特に最後、さっさと逃げちゃうJ・オニールの後ろ姿にはすごみすら感じる(そりゃあないだろう、と思ったが)。
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