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ふたりのベロニカ(1991)

LA DOUBLE VIE DE VERONIQUE
THE DOUBLE LIFE OF VERONIQUE

メディア映画
上映時間97分
製作国フランス/ポーランド
公開情報劇場公開(KUZUI)
初公開年月1992/06/20
リバイバル→ビターズ・エンド-2003.3.8→ビターズ・エンド-2005.3.25
ジャンルドラマ
世界のどこかに私と同じあなたがいる…
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【解説】
 同年同日に生まれた二人のベロニカという名の女性の幻想的なラブ・ストーリー。ポーランドとフランスに、お互いに名前・顔・音楽の才能までもが同じベロニカという二人の女性がいた。ある日ポーランドのベロニカが舞台の上で倒れ死んでしまう。一方、フランスのベロニカは情熱的な恋人と出会い、やがて偶然からもう一人のベロニカの存在に気付く。彼女はポーランドへ旅立つが……。舞台上で息絶えたシーンでの曲がフランスのベロニカが恋人と出会うシーンでも使われたりと、音楽が映画を効果的に引っ張っている。ベロニカを透明感あふれる二役で演じたイレーヌ・ジャコブは、この映画でカンヌの主演女優賞を受賞した。97年に没したキエシロフスキー監督の代表作の一本。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
14114 8.14
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【ユーザーコメント】
投稿者:HABBY投稿日:2016-03-16 23:33:18
【ネタバレ注意】

ポーランドのベロニカとフランスのベロニカ、一人で二役を演じたイレーヌ・ジャコブの透き通るような美しさ。クシシュトフ監督のイレーヌに対するそこはかとない愛が画面を通じて伝わってくる(裸の場面もあり、これがまた芸術的な素晴らしさ)。

『トリコロール三部作』の直前に描かれた作品(イレーヌはこの三部作の1つ、『赤の愛』でも主演を務めている)。どこか儚げで物憂げで、フラジャイルな空気が同居する様は三部作とも共通のもの。この監督の女性の描き方と(無音部を含めた)音選びのセンスには天才的なものがある。

魂となった(ポーランドの)ベロニカと生きた(フランスの)ベロニカ、ふたりの想いが時空を超えて、人形師という存在を通じて奇跡的に交錯する場面が本作のクライマックス。実に荘厳な瞬間だ。ここにはクシシュトフ監督の生い立ちと生き様(ポーランドで生まれ、晩年にはフランスで活躍)がそのまま投影されているように感じた。監督はイレーヌという類稀なる被写体を通じて、またドッペルゲンガーという幻想的なテーマを利用することで、両国への複雑な想いを投影したかったのだろう。

地理的にはそう遠くないものの、冷戦当時には東西に断絶していた両国。ベルリンの壁が崩壊して間もない時期に撮られた作品ということを勘案すると、本作はまた違った表情を垣間見せてくれる。

投稿者:Normandie投稿日:2011-10-01 12:18:15
「デカローグ」「トリコロール」といいこんな素晴らしい才覚を持った監督はそうそういない。早く逝きすぎた。
テーマは厳しくても人肌の温もりを感じる映画人の一人である。
スターが一人もいなくても優れた映画作りはできる。映画の感覚に身を委ねたい。
そういえば、キェシロフスキを初めて日本に紹介した和久本みさ子さんが亡くなって来月で一年だ。
投稿者:Ikeda投稿日:2010-09-03 13:46:32
同一女性が離れた場所で同時に生まれたと言うのが主題の幻想的物語ですが、同じような背景としては「プラーグの大学生」で何度か映画化されていて、西洋人感覚ではさほど珍しくないテーマなのかも知れません。ただ、我々にとっては、これに感動するかどうかは人によって評価が分かれると思います。
確かに幽玄さが良く出ている作品ですが、それ以上に雰囲気を出すため解りにくく作られているようで、私の感性では、さほど面白くありませんでした。少々、理屈っぽい話ですが、最後にベロニカ(イレーヌ・ジャコブ)とファブリ(フィリップ・ヴォルテール)の恋が成就する事の本題との結びつきが私にはしっくりしませんでした。
投稿者:シオン投稿日:2009-05-14 03:27:51
ポーランドとフランス、同じ日に生まれ同じ名を持つ美しい娘ベロニカ。
神から同じように「音楽:声楽」という秀でた天分を与えられ、そして同じく繊細な傷ついた心臓を与えられ・・・。

この映画には主題と言うか、中心的存在に位置するところに“ある霊的な音楽”があります。
その曲は一度耳にしたら、ずっと耳から離れない、耳から消えない・・・そんな〈不思議な霊的を帯びた〉ミステリアスかつ美しい旋律です。
劇中、フランスのベロニカがその音楽を「オランダの作曲家の・・」と言っていたので既存のクラシック曲かと思って調べてみたらそうではなく、この映画の為にズビグニエフ・プレイスネルが書いた曲だったんですね。それからして素晴らしく驚異的だと思いました。

そして、音楽映画でもないのに、これほど〈音楽〉というものが映画全編をミステリアスに強く牽引している作品もめずらしいです。
クシシュトフ・キエシロフスキー監督は、この映画を撮った数年後にポーランドのベロニカと同じように心臓発作で亡くなっている。。。ということを鑑みたとき、監督自身が自分の〈死を予知〉し、また映画の中で描こうとしていた「運命」、そして「偶然」をこの現世界でも我々観るもの(凡人に)強く暗示してくれている・・・そんな気がします。

ところで、あのラストですが、私はベロニカという神に選ばれた「天使のような娘」(現世界では、もしかしたらキエシロフスキー監督自身の化身)の最期に還るべき場所を指し示していたようにも思えました・・・。
投稿者:黒美君彦投稿日:2008-01-06 16:28:34
【ネタバレ注意】

この作品には、“霊性”とでもいうべき不思議な気配が横溢している。
同じ日時に場所を隔てて誕生した姿かたちが同じふたりのベロニカ…この作品ではそんなわかりやすい形で示されているが、本当は「自分ではない自分」「自分である他者」「見えない自分」…そして「見えない存在」としての霊性がここに暗示されているのではないだろうか。
その上で、ミューズとしてクローズアップされたのがイレーヌ・ジャコブ。彼女の美しさは繰り返すまでもないが、主役が彼女で良かった。「ふたりのミカエル」とかいって頭の禿げたおっさんふたりの霊的体験を追っていたらここまでの映画的美しさは得られなかっただろう(当たり前か…苦笑)。
霊感なんてものが一切ない私は、自分と同じ存在がこの空の下、どこかにいるなんて金輪際考えたこともないのだが、若くしてこの世を去ったキエシロフスキ監督自ら、何らかの予感に基づいてこの作品を作ったようにも感じられる。
色遣い、音楽、不思議な魅力に溢れた作品だ。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-06-29 03:00:26
話はサッパリ解らなくても(パリのベロニカが見せた慟哭はクラクフのベロニカに起きた事が霊感で解ったという意味か?)、イレーヌ・ジャコブの美しさに免じて星一つ付けよう。
投稿者:Bava44投稿日:2006-06-10 23:32:35
キエシロフスキーの作品は青の愛しか見たことないし、ドラマ(人間の情)を中心とした作風と
叙情的過ぎる音楽が日本人好みで過大評価されやすい監督だと思っていた。
でも、ふと映画が観たくなってリバイバルしてる劇場へ行きましたぁ〜。


本作は腕を怪我しているベロニカがポーランドの傷ついた過去を表して、
電話口でソ連国歌を口ずさみ、ガラス玉の中に「赤い星」が入っていて、東欧を遊び半分で
訪れるベロニカが五月革命(仏)を表しているのだと思う。


本作はオレンジ色の作品ですが、監督本人は「色なんて国や民族によって異なる意味を持つから」
と言っていて、シネフィル共の期待を粉砕するところに好感が持てる。

人形劇のシーンの良さと、相変わらずセックスを肯定しているのにウケた。
投稿者:ひつじめえめえ投稿日:2006-03-29 14:23:20
音響の取り扱いの独自なこと!

しかしなんといってもジャコブ様の自慰シーンに萌え、であります。
投稿者:Tom投稿日:2005-11-04 08:25:30
東側の抑圧された社会に生きてきた監督の民主化された解放後のスケールの大きな寓話的なファンタジックな作品・・・・。最も彼はこの分野で既に素晴らしい映画『終わりなし』とか撮っているが。(ファンタジー王国チェコを除いて以前の東欧、特にポーランドの作品にあまりなかった作品)映画デカローグの延長にあるような映画。90年代を代表する監督になれたかもしれない早すぎる死。本当に残念だ。映画音楽も映画史に残る。
投稿者:投稿日:2004-04-28 00:47:22
もうひとり自分がいるという想像ほど心かき立てるものはありません。
ナルシストもそうでない人もそれぞれのかたちを思い浮かべるでしょう。
大きな木をみつけると手を当てたくなるようになりました。
投稿者:SWEET BABY投稿日:2003-08-09 00:52:40
【ネタバレ注意】

コメント書き込み一番のり!
今まで書き込みがなかったなんて意外です。

この作品を説明するのはとても難しい。
ストーリーはあるようなないような。
ふたりのヴェロニカに接点はあったんだろうか。
なぜポーランドのヴェロニカは死んでしまったのか。
そしてフランスのヴェロニカはどうしてそれを感じることができるのか。

心に疑問を抱え眉をひそめながらも、イレーネ・ジャコブの美しさ、本当に生きているような人形劇、宗教的だけど心の琴線にせまる音楽、謎解きのような出会いなど、最後まで不思議な力で引っ張っていかれる。”摩訶不思議”という言葉が似合います。
ミラーボールごしに移動するバス(電車だったかな?何年も前に見てるので)から眺める風景が、クルクル回るシーン。これ、マネてる映画みたことあるぞ。
このシーンだけじゃなく随所に印象的なシーンがちりばめられている。

でもラストはあっさり。

ただただ、映像のイメージで作られたような作品。
こんな映画は誰も作れない。素晴らしすぎる。

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドールクシシュトフ・キエシロフスキー 
 ■ 女優賞イレーヌ・ジャコブ 
 ■ FIPRESCI(国際映画批評家連盟)賞イレーヌ・ジャコブ 
■ 外国語映画賞 
■ 音楽賞ズビグニエフ・プレイスネル 
□ 外国語映画賞 ポーランド=フランス
□ 外国映画賞 監督:クシシュトフ・キエシロフスキー(フランス=ポーランド=ノルウェイ)
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