allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース
検索オプション

プレイタイム(1967)

PLAYTIME

メディア映画
上映時間125分
製作国フランス
公開情報劇場公開(松竹映配)
初公開年月1969/06/14
ジャンルコメディ/ドラマ
ジャック・タチ「プレイタイム」【Blu-ray】
参考価格:¥ 5,076
価格:¥ 4,092
USED価格:¥ 4,250
amazon.co.jpへ

 Photos
プレイタイム

【解説】
 なんと70mmで製作された、タチの風刺コメディの大作で、ここでも彼は定番のキャラクター、大会社就職のためパリに登場するというおのぼりさんという設定の、ユロ氏に扮する。開巻、オルリー空港のさんざめきを見事に捉え、カメラはパリの街へ。ところが、なじみ深い古き良き町並みはすべて近代的ビルディングのガラスに反映されるという描写で、早速、得意のモダニズム批判をさらりと一節。そのビルの一つを、面接のために訪れるユロ氏だが、なかなか当の相手に会えない--というすれ違いギャグが本篇の白眉であろう。その後は、アメリカ観光団の女性(B・デネック)の挿話と並行に展開する構成のせいもあり、いつもの淡々とスケッチ的な笑いをつみ重ねていき、余韻嫋嫋たる雰囲気を生む彼のタッチがあまり活きず、個々のギャグにもくどさが目立つ。しかし、整理されきらぬこの二重構造も最後にはやんわりと落ち着いて、ラストの情景描写の味わい深さはいつもと変わらない。
<allcinema>
評価
【関連作品】
ぼくの伯父さんの授業(1967)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
867 8.38
下記フォームからあなたのこの作品に対する採点を投票してください。
メールアドレス年齢性別
評価 (低い←→高い)
12345678910
【ユーザーコメント】
投稿者:クリモフ投稿日:2014-06-04 13:44:51
巨費を投じてこんなコメディを撮ってしまうタチには脱帽。部分部分ではいろいろな形でオマージュされたりしていますが、フォロワー不在のスタイルはなんとも個性的。
冒頭から「音」をつかった演出が随所に現れながらも、「ユロ氏」自体はパントマイム的なの面白いです。ただ、長尺なレストランなど所謂クリエイターとしてのタチと「ユロ氏」のキャラクタのバランスが壊れてしまってる印象もあり、それが本作の特徴になっている印象。
ストーリーもなく主人公もない(群像劇とすらいえないかもしれない)映画が迎える結末(夜明け)は、不思議な感動に溢れ、とびっきりのロマンスとファンタジーで締めるには流石。
ふとガラスに写るエッフェル塔のように、劇中何度もはっとさせられるシーンがあり、何故か感動する演出は唯一のものでしょう。文明批判や人間賛歌をさらりと飛び越えてゆくタチの身のこなしはなんとも優雅でありました。
投稿者:さち投稿日:2012-04-22 07:14:55
よかった
投稿者:uptail投稿日:2011-02-13 19:33:42
ジャック・タチ
投稿者:こじか投稿日:2010-05-21 02:01:00
最初自分の視聴覚を疑うほど
「はっ」とさせられました。
ユーモア溢れる鮮烈な体験。
タチ作品中で一番好きな映画です。
投稿者:黒津 明二郎投稿日:2009-08-05 20:40:48
「おかしなおかしなおかしな世界」「1941」に並ぶ‘巨費をかけたコメディ三大作‘だと思うのだが、ブットビ度でははるかに前記2作を凌駕しているタチ一世一代の大バクチ(そして見事にコケた)。
「メトロポリス」「ブレードランナー」的都市論にジャンルノワール・ロバートアルトマン流群像劇を掛け合わせた感じの作品であるわけだが、とにかく出てくるキャラクターの数に圧倒されてしまった。ストーリーはないし、せりふも最小限、タチ演ずるユロ氏も単なる駒の一つに過ぎないときては、当時の観客からソッポを向かれるのも当然だろう。
70mmで撮られているので画質は鮮明だが、色彩的には無機質なモノトーンなのでそれほどタチらしいポップでキュートなテイストは味わえない。
が、好きな人なら、ロングで捉えた同時進行で繰り広げられる大小様々なアクションと繊細な創意工夫に満ちた効果音サウンド(6トラックでないのが残念)を何回でも見て聞いて楽しんで欲しい。
投稿者:ジーナ投稿日:2008-04-01 00:25:46
ギャグっぽさを求めるなら「新のんき大将」の方が喜劇らしさがあると思います。
この作品は笑いというより独特な世界観に目を奪われますね。
ただそこに居合わせただけの人間たちや無機質なパリの建物、慌しい人や時間の流れ、個性的な<間>に何となく魅せられます。
ドラマらしいドラマもストーリーらしいストーリーもない作品なので決してオススメは出来ませんし、万人ウケするとは思いませんが、ガラスに映りこむエッフェル塔や独特な構成は斬新です。
真剣に集中して観たい映画ではなく、インテリアの一部として流していたい映画かな(笑)
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-08-19 00:53:07
かなり特殊な作品であることを踏まえ、意識的に向き合わないと、正直かなりしんどい映画と受けとめられるだろう。
ストーリーらしきものは存在せず、狂言回しの役としてユロ氏(ジャック・タチ)は登場するものの、主人公らしき人物もいない。敢えていえば、全ての登場人物、全ての空間、60年代半ばのパリを模した全ての街並みが主人公というべきだろうか。

半年をかけて建設したという大セット“Tativille”で撮影した70mmのこの作品はしかし、一部で熱烈に支持され映画祭で受賞したものの、興行的には失敗し、ジャック・タチを破産に追い込んだという。
だが、意識的に観れば興味深い点は数多い。
ガラスが多用された建築物は滑稽であり(割れてなくなったガラス扉を開閉するドアマンの面白み)、よくいわれるようにモダニズムに対するタチの批判精神をみることが出来るかも知れない。
また観光客で夜通し躁的に騒ぐクラブでは、改装作業中なのに休業もせず、キャパシティを超えた客を招き入れる。そこでも繰り返されるドタバタ。その果てに自壊するクラブ。だがそんなことには構わないで騒ぎ続ける酔客たち。
ユロ氏が観たパリの一日は、まさに“Play Time”、「遊び時間」だ。働いている者たちも含め、遊んでいる狂乱の都会。そんな60年代後半の大観光都市の一面を、この作品は活写している。

また、この作品から何を見出すかはかなり観る側に託されているともいえる。大勢の人であふれる映像空間の中のどこかに、必ず何かが起こっている。どこに目をやるかによって、その映像空間の持っている意味合いが変わってくるのだ。その意味では、ジャック・タチは騙し絵のように構築することによってこの作品そのものを「遊び時間」と位置づけようとしたのに違いない。遊ぶのは俳優ではなく、観客だ、という主客の転換。
ただそれは、一方的な受け手として飼い馴らされている観客にとっては簡単には受け容れられることではない。ジャック・タチはあまりに進み過ぎてしまったといえるのではないだろうか。
そう改めて考えてみてこの映画の真価に気づくように思う。
もちろん単なるエンターテインメントとして観ようとすると、この作品は相当に眠気を誘うことは間違いないのだが(苦笑)。
私が観たのは125分バージョン。オリジナルは155分あるそうだが、初見ではかなりしんどかっただろうな〜。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-06-06 02:58:47
28分で止めた。「ぼくの伯父さん」が全然面白くなかったんだから観る前からつまらないかもと予想はしてたのだがその通りになってしまった。
投稿者:Ikeda投稿日:2005-05-31 15:59:23
滑り出しは音を靴音にしぼり、静かながらユーモアがあって、非常に好感が持てます。アメリカ文化を真似したフランスの安物文化を皮肉っているようですが、ジャック・タチが傘やパイプを手放さない所はイギリス人的で面白いです。小道具に椅子などを使い、個々の所作を見ていると、流石パントマイムの国だなと思いました。
ただ、アメリカの事務所の真似をしたガラス張りのセットに金を掛けたようですが、それほど意味がないと思いました。タチが元戦友だったというイーブ・バルザックに会って、家へ呼ばれた時の窓越しのシーンはルネ・クレール調ですが、そのうち、これはヒッチコックの「裏窓」を再現しているなと思いだしました。この辺から少々気になり出し、レストランのシーンになると古くさいギャグの繰り返しが続き退屈しました。
尤も、アメリカの観光客がレストランに押し寄せるのが時代的に面白く、丁度この作品が作られた頃、日本人もヨーロッパは無理にしても韓国、少し後ではハワイなど、ノーキョーさんを初めとして海外への団体旅行が増えだした時期です。その頃のアメリカの有閑マダムが団体旅行に参加しているシーンが楽しいです。
投稿者:くまどり投稿日:2003-08-22 19:12:05
映画館で、皆と観ることの快感をここまで追求した映画があっただろうか。
これは一人の主人公の映画ではなく、街についての映画である。
人の生きる場所と生きる人達についての映画である。
あの巨大なセットをすべて作り上げたというのが、主役に対する態度である。
デビット・リンチをして、「タチは天才」と言わせるだけのこだわり。
映画とは何かを知るとき、ひとつの指針とも言うべき傑作であろう。
投稿者:あるぶる投稿日:2003-08-22 13:36:12
蜂の巣みたいにたくさん細かく仕切られたオフィスの小部屋のあいだをユロ氏がうろうろ、それぞれの小部屋の中にビジネスマンがいてそれぞれ仕事している、ばらばらなようでいて完璧に息のあった動き。

アパートの隣り合った二つの部屋、お互いに相手の姿は見えない、二つの生活のパントマイムを同時に見るおかしさ。

エッフェル塔や凱旋門やシャンゼリゼはあくまでガラス窓に映るかバスの行き先としてしか描かれない、舞台となるのは無機質で薄汚いパリのオフィス街、喧しい観光客、それが夜を徹しての馬鹿騒ぎのあと、朝日にしらじらと浮かび上がるけだるさのなかで、なんと美しく見えてくることか(あなたも経験あるでしょ)。

街を走る自動車、夕闇のなかでひとつひとつともされてゆく街灯、かろやかな音楽のなかで、街全体が輪舞を踊っているかのよう。これこそ映画でしか表現しえない映画の快楽。
投稿者:ASH投稿日:2003-04-22 23:12:31
日本では70mm版での上映が最後になるらしいので、初日に渋谷パンテオンに並びます!
投稿者:4531731投稿日:2001-09-30 03:39:04
 金もかけてるせいか、「ぼくの伯父さん」よりもましてアートな作品。インテリアや美術に凝りに凝ってます!キューブリックやグリーナウェイそこのけです。
 壁で仕切られ、沢山の空間が作り出された近代的ビルの内部で、タチは不思議の国のアリス状態。初めて見るものばかりで取り乱すユロ氏、彼の行く先々で起こるいろんなギャグやエピソードが愉快です。ついでに日本人もすでに笑いものにしてる(笑)、目のつけどころが早いね。
 で、いつもながらのインテリアデザインやインダストリアルデザイン、造形、そのセンスの良さに感心します。おしゃれでコンパクトでしかもちゃんと機能してるんだよね.....美術に於いて全般的に細かいトコまで目が行き届いてるんで、画面を見てるだけでも楽しい。タチの映画の中では個人的に一番好きだ、アイディアに満ちてる。
【レンタル】
 【DVD】プレイタイム <新世紀修復版>レンタル有り
 【VIDEO】プレイタイム <新世紀修復版>レンタル有り
 【VIDEO】プレイタイムレンタル有り
【広告】

【スポンサーリンク】



【スポンサーリンク】



allcinema SELECTION

allcinema SELECTION