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イワン雷帝(1944)

IVAN GROZNYI
IVAN, THE TERRIBLE

メディア映画
上映時間190分
製作国ソ連
公開情報劇場公開(日ソ映画=東宝)
初公開年月1948/11/20
リバイバル→東和-64.2
ジャンル歴史劇
セルゲイ・エイゼンシュテインDVD-BOX
参考価格:¥ 12,960
USED価格:¥ 16,147
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【解説】
 エイゼンシュテイン入魂の歴史大作であり、三部作の予定で着手された企画だが、第二部編集段階で、裏切った諸侯へ容赦ない弾圧を加える主人公の専制君主ぶりがそのままスターリン批判につながるとされ当局の介入を受けてしまった。巨匠はその改編中に急死し、第二部はスターリンの死後の'58年、改めてそのままの形で公開された。日本美に強い憧れを持っていたエイゼンシュテインの、歌舞伎や能からの影響が窺える、その様式美的演出の力強さ。第二部の終わりにはカラー・パートがあり、ギラギラした色彩感覚に圧倒される。第一部では、16世紀半ば、ロシア史上初めて皇帝と名乗ったイワン4世が、封建貴族との諍いの中、タタール人の襲撃を退け、しかし、王妃アナスタシアを毒殺され蟄居。これを民衆の要望で解くまでが描かれ、第二部では、横暴なまでの圧政による国家統一の道すじがダイナミックに綴られる。三部の未完が甚だ悔やまれるが、名高い映像理論の完璧な実践といえる作品。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:はこまる投稿日:2018-01-23 17:20:11
大国・小国を問わず、暴君達が大手を振って世界を混乱へと導きつつある昨今、
何気にグーグル先生をいじってたら、フィルムを楽しげに眺めるエイゼンシュタインの姿が。
開けば、本日が生誕120周年とのこと。と、いうことで、クライテリオン版のDVDをひっぱり出してきて観賞。
やっぱり凄い。
そのエネルギーと気迫たるや、製作から何年経とうとも褪せることはなく、暗闇の中で光り輝く灯火のように輝いている。
これこそが映画が生まれて間もないころに、その「真実の姿」に触れ得た者にだけ許された洗礼みたいなものなのだろう。
返す返すも未完が惜しまれる傑作。カラーシーンも素晴らしい。
投稿者:gapper投稿日:2011-10-23 23:28:08
 セルゲイ・M・エイゼンシュテインの遺作。

 「メキシコ万歳 (1979)」が公開としては最後だが、これは1930年からハリウッド資本で作成された物で製作側と意見の相違で中途で放棄された物。
 手を加えて「メキシコの嵐 (1933)」として公開された。

 3部作の2部しかない未完成の作品だが、そんな印象は殆ど感じなかった。
 パートカラーで部の終盤部分のみカラーだが、宴会の部分から始まるそのカラーは鮮烈で赤色は特に印象に残る。
 これは、その後に起こる事件を暗示している為だろう。
 そして、その事件は起こるがその事件そのものはモノクロで映し出される。
 赤を基調としていた画面が、事件の導入に差し掛かると青を基調としたものに変わり、そして色はなくなる。
 サイレント時代にもパートカラーはあったし、トーキーからもあるがこのような用法は初めてだ。

 冒頭でのイワンの戴冠式でイワンが目を左右に大きく振るが、これは歌舞伎の”見得”から来ている。
 何度もこれは用いられていて、親日家のエイゼンシュテインらしい演出となっている。
 日本語も習っていて、ロシア語にはない象形文字としての日本の漢字にも興味を持っていたそうだ。

 前作の「アレクサンドル・ネフスキー (1938)」よりも更にサイレント期のモンタージュからは離れて、合成やサウンドブリッジなどの特異的な技法は使用していない。
 それでも構図や人物や物の配置など芸術性を感じる部分が多く、モンタージュの完成度は高いと言えるだろう。

 影などもかなり多く使用していて、イワンの影を思った位置に思ったサイズで映し出すためなのか本人の物ではなく別途に影を映し出している(73分頃)。
 大げさに感じる部分もあるが、史劇であるので不適切とはいえない。
 「アレクサンドル・ネフスキー (1938)」同様、映画史を学ぼうと言うのなら必見の作品。
http://gapper.web.fc2.com/
投稿者:日商簿記2級投稿日:2010-08-07 11:18:35
こ、これは、駄作といってよいのだろうか?

たしかにこの映画は、中途半端なできであり、全体的に何を伝えたいのかはわからない。しかし、日本的な美が作品を際立たせており、約65年前の作品でありながら、まるで後のフェリーニ映画のような異空間へいってしまいそうな感覚になった。終盤近くのカラー映像がとても見事であり、この色の使い分けが後の映画作りを左右する。そんな感じもした。

スターリンの批判、共産主義へのメッセージ。そんなのは、どうでもいい。とにかくエイゼンシュテインのこの力作にただ酔いしれるがいい・・・
投稿者:マジャール投稿日:2007-03-04 03:15:12
僧侶役の役者さんが、まるで歌舞伎のミエを切るみたいな演技をしているのが面白かった。
即位式では紅顔の美少年(美青年?)だったイワン帝も、老年になるに従って、顔に険のある恐ろしげな老人に変貌していくあたり、この主役を演じたニコライ・チェルカーソフの演技力に脱帽しました。
ただ、映画本体よりも、セルゲイ・プロコフィエフの作曲した音楽に、むしろ大感激!これは20世紀を代表する、名曲中の名曲です!!!
(この映画、セゾン系の劇場でやってたのを観て、その後すぐ、ネーメ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるコンサート・シナリオの輸入版CD(世界初録音)を買って、こちらも大満足でした。愛聴してます)
投稿者:Ikeda投稿日:2005-03-14 14:52:38
モンゴル帝国の支配からモスクワ公国を独立させたイワン3世に続くイワン4世(雷帝)の業績を描いているので、歴史的にも面白い映画です。この映画は第3部が作られていませんが、この後ロシア帝国は膨張していって雷帝の時代にはリヴォニアとの闘いが長く続き、一時はモスクワもクリミアのタタール人に掠奪された事もあったようです。その辺をどのように描こうとしたか興味があって、未完であることが余計残念です。
この作品はエイゼンシュテインの遺作ですが、この映画ではモンタージュ手法が、事物では無くて表情のクローズアップに集中し、特に目玉の動きなどが凄いです。各俳優の演技も舞台そのものなので、多少大げさにも見えますが皆、熱演です。又、ミュージカル的な所も多く、コサック・ダンスが踊られ、当時のタタール人の風俗などを垣間見ることが出来ます。
投稿者:さち投稿日:2004-11-28 05:42:27
素晴らしいです
投稿者:ムタト投稿日:2004-07-03 20:39:34
16世紀、ロシア最初の君主としてロシアに史上最も栄光に満ちた時期をもたらしたとされるイワン4 世、その統治者としての強烈な指導力をダイナミックに描くと共に、その裏側では自分に従わない多数 の貴族を処刑することで「雷帝」とも呼ばれたという専制君主としての一面を暴き出した、セルゲイ・エイ ゼンシュタイン監督による映画史上に燦然と輝く歴史劇の傑作です。(以下、↓)
http://www11.plala.or.jp/kunihiro/cinema/page021.html
投稿者:parole投稿日:2003-12-01 01:45:19
「イワン雷帝」は素晴らしい。エイゼンシュテインは決して歴史上の人ではな
く、極めて現代的な、現代においてもその価値を全く損なうことがない偉大な
作家であることを確信した。「イワン雷帝」のことを様式美などと評価するこ
とがあるらしいがとんでもない。ここにあるのは様式の美しさなのではなく、
様式なるものを破壊しつくさんばかりの凶暴さだ。狂った構図、狂ったアップ。
狂った影。そして、狂ったカラー部分の色使い。吐息をつく暇すら許さない活
劇、それが「イワン雷帝」だ。

投稿者:黒美君彦投稿日:2002-06-15 23:30:33
様式美をよく指摘されるこの映画だが、その美意識の中でイワン雷帝は孤独な建国の英雄として描かれつつ、ボルシェビキの指導者とも重なりを見せる。
彼は「名君」だったのか「暴君」だったのか。その線引きすら意味はないのかも知れない。スラブ的混沌に身を任せ、エイゼンシュタインの映像にのめりこむこと。帝政ロシアの内側にあった民族的風土を垣間見せる作品として、その価値は高い。
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