ベルリン・天使の詩(1987)DER HIMMEL UBER BERLIN | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【クレジット】
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【解説】
「パリ、テキサス」以来、本国ドイツに10年ぶりに戻っての新作は、永年親しんだリルケの詩に触発された、天使が主役の都市のメルヘン。それまで彼が隠し持っていたロマンチシズムが一気に開花した美しい映画だ。天使の視点からであればあまねく事象を見つめ得るという着想が、H・アルカンの驚くべきカメラの達成によって、見事に具現化している。天使ダミエル(ガンツ)には様々な人々の心の呟きが耳に飛び込んでくる。フラリと下界に降りて世界を経めぐる彼は、永遠の霊であることに嫌気がさし、人間になりたい、と親友の天使カシエル(ザンダー)に告白する。彼らを見ることができるのは子供たちだけ。大勢のその声に誘われてサーカス小屋に迷い込んだダミエルは、空中ぶらんこを練習中のマリオン(S・ドマルマン)を見そめる。彼女の“愛したい”という呟きにどぎまぎするダミエル……。一方でカシエルの見守るのは不幸な記憶や現実にあえぐ人々。ユダヤの星、爆撃、諍いあう男女……荒んだイメージが自殺を試みる彼の瞳に映える。マリオン一座も今宵の公演を最後に解散を決めた。ライブ・ハウスで踊る彼女にそっと触れるダミエル。人間に恋すると天使は死ぬのに……。そこへ、撮影のためベルリンを訪れていたP・フォーク本人が、見えない彼にしきりに語りかける。彼もかつては天使だったのだ……。この醜い人間界も超越的な存在にはかえって、色彩と喜びに充ちた世界に見えるのかも知れない。愛の可能性を謳いあげた、優しく力強い作品だ。93年には続編「時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!」が生まれる。


【関連作品】
| パリ、テキサス(1984) | |
| 時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993) |
【おすすめ作品】
| A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!? | ||
| [001] | A | パリ、テキサス (1984) |
| [002] | A | 博士の異常な愛情 (1964) |
| [003] | A | モーターサイクル・ダイアリーズ (2003) |
| [004] | A | 誰も知らない (2004) |
| [005] | A | シザーハンズ (1990) |
| [006] | A | 都会のアリス (1973) |
| [007] | A | ダウン・バイ・ロー (1986) |
| [008] | A | さよなら、さよならハリウッド (2002) |
| [009] | A | 戦場のメリークリスマス (1983) |
| [010] | A | ストレンジャー・ザン・パラダイス (1984) |
【ユーザー評価】
| 投票数 | 合計 | 平均点 |
|---|---|---|
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人間にあこがれる天使と言う設定は、ユーモア的な扱いなら分かるがこういった詩的な扱いと言うのは個人的に理解できなかった。
天使が悩みの多そうな中年のおっさんと言うところで、いきなり引っかかってしまう。
良い悪いではなく、求めるものが娯楽であり非現実なので特にこういった作品では美男美女であってほしいのだがちがう。
これで第一部というのも、スッキリしない。
ライブシーンの日本人女性の心の声、「来てよかった。ぜんぜん客席見てない、天国見てるみたい」に骨抜き。
The cureからこの映画の発想が生まれたそうですが、因縁というか、そういうものを感じますね。ヴェンダース監督ありがとう。
天使のモノクロの視界からぱっと切り替わった、人間の視界の色彩はいっそう沁みます。
人生の重みを超克したいと願う人間と、傍観者たる無重力に絶えられなくなった天使が、イデオロギーという大きな価値の交錯する場所(ベルリン)で劇的に邂逅する様。ゆえに人生賛歌であり、本質的な意味でのヒューマニズムに溢れた映画だと思う。それはマジで綺麗。
生涯の一本です。
コネタ的にも、ニック・ケイブのカッコよすぎるライブシーン(観客に日本人の女の子がいるのが感動)や、ピーター・フォークのあったか〜い存在感など、語るべきところが沢山ですね。
映画をあまり見てこなかった僕が最近、暇にまかせてよく見る。
本作はまるでサローヤンの小説を読んでいるみたいだった。
でも、今までに、3回見たけどやっぱり通しで見るのは困難だった。
でも、最後まで見れたのはやっぱ、退屈な人間だからかもしれない。
天使の恋した女のヒトは可憐だ。
寂しくて、夢があって、祈りがあって…
堕天した天使は悲しく、切ない。
天使も退屈で寂しく、結局、天使も別の天使を求めたのだから…
モノクロームの詩と散文の世界が、4色の現実の世界に切り替わった時、
たのむから、戻してくれと、1色でいいから取ってくれと思ってしまった。
きっと、カメラは肉眼で見る世界をよりミスティファイして切り取る。
だから、詩と散文に近い。肉眼では見たくも無い色やあばたまで見える。
そんな風に感じた。
だけど、不思議なことに、4色の現実世界で見たオンナのヒトは1色よりもっと綺麗に見えた。
特にバーでの二人の会話が美しかった。
現実にお互いの眼を見つめて交わした二人の会話が、二人の出会いこそが一番綺麗な詩だった。
作り手や現実の人間の、天上へ向けた祈りと眼差しに出会えて嬉しかった。
でも、堕天した天使から見たら、現実の世界が天上なのか?
つくづく…
この映画は眼を閉じて見ることができれば なんて素敵なお話なんだろうとおもう。
眼を閉じて見ることができればの話しだけれど。
眼を閉じて見る映画にちがいないとも思う…
銀座に見に行ったら満員。何とか席を見つけて見たけど……。
そんなに言うほどか?って感じ。
学校さぼって毎日観た。
一つの映画を繰り返し映画館で観たのは初めての経験だったけれど。
映画館を出た時にさっきまで天使だった自分に気付く。
“そうか私天使だったんだ”
映画館を出たあとのいつもの日常がなんて輝き始めることか。
いま天から降りてきたばかりの人間になりたての私。
いつもの喧噪、雑踏、街の色。皮膚と衣服が触れる感触。
うすらぼんやりとした夕暮れのグレイがかった町並み。
とても詩的とはいえない厳しさの感じられない風の冷たさ。
平凡な日常の気掛かり。
憂鬱な家族。
そんな些末なこと全てに特別な意味を感じずにいられない。
人間でいることって案外素敵なことなんじゃないのかしら?
osora.exblog.jp
もう"すばらしい"の一言に尽きます。いつかあの図書館へ行ってみたいです。
愛する人にめぐり合った喜び、愛が伝わってきた。
それと自分も子供の頃、何で私は私で、君でない?と疑問に思ったことを思い出しました。
コロンボさんって・・元はそうだったんですか。ピーター・フォークの存在でとっても和んでました。
自己満足なのだがひとりよがりじゃない
未来でもあり過去でもあり 不思議な体験だった
それ程難しいものでもなかった。
詩も感覚的にややこしく、深いのはなく、あのお爺さんが端的に示しているように、
平和、平凡から生まれる物語、感覚で貫かれていたし、
詩の部分は実際には少なかった。
ただ良いと思ったのは、日本国内では翻訳された海外の詩集などを読むと、韻の感じが掴めないので美しさ減だけど、
「子どもが子どもだった頃・・」、と音声が付いてるので伝わりやすい。
個人的には天使というと余り想像力を働かすことが出来ず、設定が生きてこなかった。(日本人は殆どそうじゃないか・・?)
美しい画面を観ながら、字幕を読まなアカン。になってしまう。。。
耳に入ってくる言葉が呪いの呪文のように聞こえ、天使が死神に思えてくる。
少々イライラしていたが、人間になって、画面が変わり、
「酔っ払い」と指差された時、ダミエルと同じぐらい喜べた。
あとはダミエルと共に、何故かウキウキ!
永遠の命の天使から、限りある命の人間になるシーンが、
死後の世界からの蘇りの喜びとは。死んだらまた天使に成るのか???
それはそれは美しい。見事です。
けれど、2時間みせられるとなると話は別です。
私にはとても耐えられませんでした。
それに、昔を懐かしんで寂しがってる爺さんや死にかけてる男とかみたいな連中ばっかりみてたら、絶対人間になりたいなんてならないと思うんスけど・・・
あと、あの空中ブランコ乗りの女性、天使が永遠の命捨てるほど魅力的な感じがどうしてもしないんです。ああいう、夢と俗世との間でもがいてる女が好みなのか?
その女とであって、なんか難しいこと話してると思ったら、恋に落ちてるラストもまた唐突で素直に感動できず。
批判ばかり書いてますけど、しみじみとした詩情のある作品とは思います。でも、僕はこのまったりとした展開についていけなかった。キビシイ人は、「娯楽大作という化学調味料に毒され、味覚障害を起こしたな、小僧め!」とか思うかもしれませんが(笑)。
しかし、コロンボ登場にはちょっと笑えた(笑)
そうこうして、やっと観終った。う〜む、なかなか芸術だね、哲学だね、、、いい映画だったよ。このビデオは永久保存版ものだね。
5年以上この作品を見ていないけど、何故か
最後のドマルタンの台詞が頭に残っています。
私の中では、「ベルリン〜」以降のヴェンダースは
何かが違っています。
↓のおふたりのコメント読んで面白かったのでつい。自分としてはさくらさんの意見に同感で、ドトウさんの意見は最高です。『詩がしつけえ』いいっすねえ。
まあ、自分の場合としては、教養も知識も乏しく低脳、低俗な正真正銘のアホですし『カッコよさ』や『感じ』などという非常に曖昧な物差しで観ている勘違い馬鹿野郎のただのロック好きとしてこの作品の雰囲気に肌が合っただけのことでしょう。無論、高尚な詩心も持ち合わせておらず知識人なんかから言わすと真の意味でのこの映画を理解していないことでしょう。しかし、話の内容は別に難解ではないです決してインテリ連中だけの映画とは思いません。自分としても結構大衆向けであると思います。『ロッキー』を出されては敵いまへんが。まあ途中で飽きてしまってもおバカということにはならないし頭の良さとは関係おまへん。要は性格や好みの問題でしょう。インテリでも絶えられない人は耐えられまへん。いかなる映画でも。この映画、この監督さんの中では結構ヒットした作品と記憶しております。ということは俺みたいな、おバカが結構多く観てるなんて勝手に思ったりして。←そりゃ失礼だろ まあ、自分の思ってたことはさくらさんが代弁しているし(本当に勝手でごめんなさい)↓のおふたりは自分から見ればかなり知識もあり頭の良い方と思います。「理屈じゃない」「これはベルリン崩壊前の・・・」なんて言ってはみたいものの自分はこの映画の良さを解説する頭もなく論争に入る余地もありません。誰か、筋金入りのインテリ解説してけれ。しかし、「詩がしつけえ」いいなあ。自分のお気に入り貶されるのは気分いいっす。勉強になるっす。マゾっ気あるし。って言うか俺が作った映画じゃねえしね!!←そこに愛は無えのか!!で結局、いつものように何が言いてえのか解らなくなってしまって幼稚で的外れなこと書いちゃったけど(長々と)
自分はこの映画大好きっす。
はあ
早いコメントで驚きました(笑)。
この作品を「大衆向け」と言われたら、反論は困難ですね。私が、まだまだこの分野で深淵な識見を持たない「おバカ」ということなのでしょう。さくら氏は、よっぽど有識ある人たちに囲まれているのでは。これほど文藝色の濃い作品をしてそう評すなら、あなたは立派な「インテリ」だと思いますが…。
ただ、私の定義した「大衆」とは、「詩的なセリフ廻しが終始続いても耐えうる程、教養のある人々」ではありません。確かに、天使という超然とした存在の琴線を描写するのに、詩はこの上ない効果をなしています。しかし、詩がこれほど高次なレベルで通俗化されているとは思えません。話の要所ならまだしも一貫した詩の引用は、私のような凡人にはついてゆけないのです。私は「ロッキー」などの痛快活劇を好んでみる映画人口も視野にいれて、「大衆」と定義しているのです。
もちろん理解に努めました。しかしとどまることなく列挙される詩を前にして、情けない事にその努力は序盤で早くも頓挫、辟易してしまいました(笑)。だから、「しつけえ」と焦燥したのです。
本作を作ったのだろう。
とてもじゃないが、大衆向けに作られたとは思えない。
インテリ連中だけで満足してくれ。
これだけ、終始ポエムを羅列されてはかないません。
退散です。
メランコリック、幻想的、素敵な寓話・・・
詩であり、文学であり、絵画であり、音楽であり
日常、人々の内面、驚きと感動、空中ブランコ、刑事コロンボ、不思議な世界・・・
切なく愛おしい 恋の物語
ああ なんと言うか・・・ 天使の時間
体験せねば
子供だったころ...」というピータ・ハントケの詩にまた胸が締め付けられそう
な切なさを感じる。ここには、あらゆる部分でハッとする驚きが詰まっている。
映画はこういう風に日常を切り取らなければならない。こういう風に驚きを定着
させなければならない。
何回観ても、起きていられません。
スタイルの近い、カラックスは大好きなのになあ。
無縁な作品って言うのは、あるんだなあ。http://www.ne.jp/asahi/annies-box/the-love/