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魔術師(1958)

ANSIKTET
THE FACE
THE MAGICIAN

メディア映画
上映時間99分
製作国スウェーデン
公開情報劇場公開(IP)
初公開年月1975/07/05
ジャンルドラマ/コメディ/ファンタジー
イングマール・ベルイマン 黄金期 Blu-ray BOX Part-3
参考価格:¥ 13,608
価格:¥ 10,472
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【解説】
 シェークスピア的な、幻想劇の暗黒面と猥雑な喜劇性を併せ持った初期ベルイマンの完結点とも呼べる傑作。この後、「処女の泉」や“神の沈黙”三部作等、彼の作品系譜は、より沈痛な懐疑的傾向が強まり、そして後期のテレビ映画の生々しさを経て、自伝作品で壮麗に閉じられるのだが、この頃の作品の神秘性、語りの面白さは、彼の映画作家としての絶頂を示すものだと思う。原野を往く旅の魔術師フォーグラー(シドー)一座の馬車は、病に倒れ死にかけるアル中の元役者スピーゲルを拾う。彼は肉体の無意味さを呪い、結局、車内で息絶えてしまい、その死体の処理に困った一行は、申告しないまま目的の町に入り、領事の邸に招待される。そこで領事や警察署長、医師のベルゲルスらは彼らのインチキ超能力を嘲り、翌朝10時に自分たちの前で、街頭で繰り広げるのと同じような出し物を披露せよ、と通達し、その晩は彼らを召使いと共に食事を取らせ屋敷に泊める。一座の薬売りの老婆は“200歳”を自称し、彼らの到来を不安がる女中サンナに怪しい子守唄を聴かせ、助手の青年は女中サラとねんごろになる。司会役のデュバルは女中頭のソフィアにイカサマを見抜かれたが、彼女はそのことを他言せず、彼を自室に誘う。酒を呑む領事の御者アントンソンたちは突如蘇ったスピーゲル(幽霊)に出会い脅える。が、彼はフォーグラーの腕の中、永遠の眠りについた。翌朝のショウで署長に空中浮遊術のトリックを暴かれたフォーグラーだったが、“見えない鎖”の呪縛をかけられ逆上したアントンソンに殺されたと見せて、昨晩、男装で人目を避ける妻の正体を見破って言い寄ったベルゲルスを、屋根裏部屋での司法解剖の後、幽霊に化けて脅かす。その恐怖演出の巧みさやラストのどんでん返しなど、O・ウェルズを想わす映像の魔術がそれこそ堪能できるだろう。
<allcinema>
評価
【関連作品】
処女の泉(1960)
【ユーザー評価】
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215 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:sachi823投稿日:2013-08-24 21:44:28
ベルイマンはこんな映画もつくるんですね。
神との対話の作品のイメージがつよいですが、
この作品はコメディーリリーフもあり、
この監督の作品で笑ったのは初めてです。
投稿者:Ikeda投稿日:2011-12-31 11:29:04
ベルイマンとしては割合、珍しい喜劇調の映画ですが、何処までが魔術なのか解らない所が面白い作品です。ただし、彼らしく幽玄的な演出が施されているので、あまりコメディ的には面白くありませんが、彼の作品としては、割合、解りやすい内容です。
彼の映画によく出ているマックス・フォン・シドーが座長になっていますが口のきけない振りをしている部分が多くあって、あまり見せ場はありません。それに代わって彼の妻マンダ(イングリッド・チューリン)と団員テュバル(オーケ・フリーデル)が活躍しています。また、自称200才の祖母グラニー(ナイマ・ウィフストランド)の警句的な発言が面白く挿入されています。
投稿者:ルミちゃん投稿日:2002-05-01 00:39:16
【ネタバレ注意】

酔っ払いの落ちぶれた役者から.馬車のなかで死んだふりをしたけれど本当は死んではいなかった.けれども結局は棺桶のなかで酒を飲んであの世行き.馬車のなかで死んでいても大差なく、どっちにしても死んでしまった.

二人の可愛らしい女の子、君がサーラで、こっちがサンナか、二人共可愛らしくて名前なんかどっちがどっちでもいい.

料理番の女.男が欲しい、男を引き寄せる媚薬を欲しがったけれど、自分を慰めてくれる男が見つかれば、媚薬なんか本物でも偽物でもどっちでもいい.

見るものは見た、知るものは知った、お婆さん.本当に何歳なのか解らないけれど、このお婆さん魔女なのかどうか.最初は気味悪がった女の子、だけどお婆さんに歌を歌って貰って気持ちよさそうに寝入ってしまった.魔女でも、魔女でなくてもどっちでもいい.

手品師の妻.夫の嫉妬の所為なのか男装をしているけれど、彼女は夫を愛しているので、夜、ベットのなかで女性に戻れば、昼間は男でも女でもどっちでもいい.

魔術、それは神秘な力なのか、唯のいかさまなのか、この映画、観てもどっちか解らない.警察署長の妻の本心、それも本当か嘘か解らないけれど、どっちにしても警察署長は妻と別れる気がないみたい.

さて、この映画の原題は顔.おばあさん予言通り首をつって死んだ男は、魔術師の顔が気に入らない、あんな奴は鞭打ち刑ににすべきだと言ったけれど.魔術師は変装していたのだけれど、その変装の姿に想いを寄せた領事の婦人は、首をつった男と対照的と言ってよいのか.魔術師の本当の顔を観て医師は前の方が良いと言い、領事婦人はびっくりして後ずさりしたけれど.けれども顔なんてどっちでもいい、と言うより顔で人を判断してはいけない、と言っているのがこの映画なのでしょう.

どっちでもいいとは、どうでも良い事.どうでも良いことばかり描いたこの映画自体がどうでもよい映画、なのかしら.

【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
■ 審査員特別賞イングマール・ベルイマン 
 ■ イタリア批評家賞(コンペティション)イングマール・ベルイマン 
□ 作品賞(総合) 
【ソフト】
【レンタル】
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