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真昼の決闘(1952)

HIGH NOON

ハイ・ヌーン(リバイバル)

メディア映画
上映時間84分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(UA=松竹洋画部)
初公開年月1952/09/16
ジャンル西部劇/サスペンス
真昼の決闘 [DVD]
参考価格:¥ 1,543
価格:¥ 991
USED価格:¥ 1,816
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真昼の決闘

【解説】
 プロデューサー時代のS・クレイマーが製作した西部劇、というよりも西部を舞台にしたリアルな人間ドラマ。1870年、ハドリービルという西部の小さな町。結婚式を挙げたばかりの保安官ウィルの元に、かつて逮捕した無法者の帰還の知らせが入る。様々な思いの末、彼らとの対決を決意するウィルだったが、戦いに否定的な新妻エミーは一人町を去ろうと駅へ向かう。ウィルは協力者を求めて、炎暑の町を歩き回るが、臆病で利己的な住民たちはその門を閉ざす。やがて正午となり、駅に列車が到着、エミーが乗り込むと同時に、ウィルへの復讐を誓う無法者が降り立った……。男の夢の具現化でもある西部劇に、非情な人間関係を盛り込んだ事で毛嫌いする人も少なくないが、そのリアリティ溢れるドラマ運びはやはり面白い。登場人物それぞれの思惑が入り乱れる中、全く普通の男である主人公が孤立無縁となる筋立ては、ヒーロー像を否定しつつもかえってその構図を際立たせるものになっており、娯楽映画としての定石を果たしている。劇中時間と実上映時間をシンクロさせた事も、作品を貫くリアリズムに貢献しており、その実験的発想の勝利であったが、何よりドキュメンタリーの巨匠ロバート・フラハティの元で修行を積んだ、F・ジンネマンのタッチこそが最大の力だ。美しいケリー、逞しいクーパー(二度目のアカデミー主演男優賞受賞)、ピンポイントの名キャスティングも言うことなし。主題曲『ハイヌーン』は余りにも有名。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
16126 7.88
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【ユーザーコメント】
投稿者:ルーテツ投稿日:2018-11-10 00:53:43
保安官も町の男たちも、たった4人にビビりすぎでは
そのへんがイマイチお話に入っていけないところ
最後わりとあっさり片付いているし
西部劇で4対1なんていくらでもある

主演のゲイリー・クーパーは、老けたなーという印象がいちばん強い
彼のルックスが孤立した保安官の哀愁を引き立てる
グレース・ケリーはさすがに美しいが、お人形さんの域を出ていない
ロイド・ブリッジスはあんちゃん役だが、実は結構年いっていてびっくり
その他ではリー・ヴァン・クリーフの不敵な面構えが印象に残った

ドンパチの西部劇が好きな人には物足りない人間ドラマ
”保安官とは”という視点で観るかどうかでわかれると思う
余談だが、劇中の時間と実際の時間がシンクロしているのが有名な作品だが、後半はちょっとズレているのに今さら気づいた
投稿者:flatirons投稿日:2017-04-21 09:53:31
最近、昔の名作と呼ばれる洋画邦画を続けている機会がありましたが、正直、評価が分からない。
西部劇では「シェーン、荒野の決闘」ほかと本作を観ましたが、荒野の決闘はまだしも、本作とシェーン(2回目)は。。。
この三作で共通するのは、有名な主題歌。シェーンと本作は、それぞれが、設定がエポックメイキングであるのは認めますが、演出、演技でみると、有名な監督、俳優にも関わらず、凡庸、稚拙な印象が残りました。
本作の印象に限って述べます。
孤軍奮闘を余儀なくされる平凡な一保安官の話ということですが、主演がゲーリークーパーでは、「平凡な」は描けず、助けを求めて町を彷徨ってもリアリティーがない。
悲壮な決意で、4人の荒くれ者と対決するヤマ場でも、特に激しくもなく、予想通り、1人で4人をやっつけておわり。
平凡な、スーパーマンでもない保安官にしては、必死さ、泥臭さがない。結局、スターを使った時点で、本作の演出の限界を決定付けている。
作中で一番映えているのは、ヘレン役のケティ フラッド。この人物だけは、作中でも一番人物描写ができている。
全編に主題歌を流す劇画的手法は、後のok牧場の決闘でも使われているし、上映時間と経過時間が一緒なのも画期的ではあるが、とにかく、人物描写や物語の深みがないので、同時代のレッドパージでのプロテスト映画としてしかみえない。
題材がいいのに、もったいないなぁと言うのが率直な感想です。
また、つくづく思うのは、名作の評価は盲信せず、自分でとにかく判断するのが大切と痛感。
投稿者:イエガー投稿日:2017-02-17 03:53:34
当時のハリウッドの赤狩りとともに語られる西部劇だよね。昔にNHKの名画劇場で観て以来、見直して観た。最初に町を逃げ出すのが判事だというのは、なんか意味深で象徴的だな。ゲイリー・クーパーが苦渋の表情で熱演。アカデミー編集賞も納得の各カットのつなぎが見事です。デヴィッド・クロスビーのお父さんがカメラなんだね。発見です。
投稿者:Ki-Adi-Mundi投稿日:2015-07-27 21:32:59
カール・フォアマンが脚本を書き、スタンリー・クレイマーが企画制作をしている。当時アメリカ社会を恐怖と混乱に包んでいた「赤狩り」。この脚本は、ジョン・W・カニンガムの2ページの短編「The Tin Star」をフォアマン自身の体験を大きく反映させて脚色したものである。

フォアマンは若い頃に共産党員の集まるパーティーに出席したことがあり、1951年にそれを理由に非米活動委員会の公聴会に召喚された。そのパーティーに出席していた他の人物の名を言うよう求められたが、フォアマンはこれを拒絶。その後いわゆる「ハリウッド・ブラックリスト」に名前が載ることになる。

仲間が窮地に陥っても誰も助けもせず、自分が助かるために平然と仲間を売るものまで出るこの映画界の惨状を、アメリカの精神を反映しているとされる西部劇を使い描いているのだ。
クレイマーはこの映画のテーマを「守る者がいないために滅びてしまった街」だと考えていた。それは、そのままハリウッドへの警鐘を意味する。

しかしジンネマンは、クレイマーやフォアマンとは違い、当時の政治状況を反映しただけではなく、より普遍的な、いつの時代でも起こり得る物語として高く評価した。公聴会において「共産主義的な脚本は何本も送り返してやった」と発言し委員会を納得させたクーパーも同様に、フォアマンの脚本を優れたものだと判断した。この頃、クーパーは主演作がヒットせず、彼の時代は終わったとハリウッドでは言われていたようだ。特に51年の主演作品「大いなる国」(" t\'s a Big Country ")は大きな赤字を出していた。それによる会社側の不安を意に介せずクレイマーらはクーパーにオファーしている。そして、本作によりクーパーはその評価を覆した。約十年ぶりにアカデミー賞にノミネートされ、受賞も果たしている。

この映画で描かれる保安官は生身の人間である。西部劇神話ではない。激しい銃撃戦でもなぜか弾が避けて通ったり、足を撃ち抜かれても歩き回ったり、頭をポカリと叩けば気絶するような人間は出てこないのだ。不死身で無敵の保安官は出てこない。彼は敵を恐れる。彼は弾丸が肉をえぐる痛みを知っている。命を失う恐ろしさを知っている。
対決直前、住民たちは屋内に逃げ込み往来が消えた街に、一人取り残されるように立ちつくすクーパーを捉えた俯瞰ショットが印象的だ。
当時の時代背景や西部劇という枠組みを越え、人間心理を描いた優れたドラマとしてこの映画は成功していると思う。

ジンネマンは著作の中で、劇の終盤は針のついていない時計を映そうと考えていたと述べている。しかし、その案は実行されなかった。もし、そのような演出が為されていれば、どのような効果があったのだろうか。保安官の焦りがより際立ったのだろうか?それともリアリズムが損なわれていただろうか?


この映画は、「ダイハード」に大きな影響を与えていることでも知られている。マクレーンとハンスとの会話に登場するだけでなく、状況設定やいくつかのシーンでの引用もなされている。
投稿者:sachi823投稿日:2015-02-28 09:57:22
リアルタイムで劇中の出来事が進行する手法は当時は
画期的であったと思います。只それによって
それほど緊張感を感じることはありませんでした。
ゲイリー・クーパー演じる主人公はタフガイではなく
人生の哀愁を漂わせ、人間的な深みを感じます。
グレイス・ケリーは美しく、トーマス・ミッチェルを
はじめとする脇役陣も好調でなかなか見応えがあります。
ゲーリー・クーパーが非常に達筆であったという
印象もあります。
投稿者:Marie&Marilyn投稿日:2014-11-09 03:20:17
ハリウッド史上、はじめてあらわれた、弱い男、の映画、じゃないか、とおもう。
そういう意味で、まさに、画期的。
のちにやってくる、ニューシネマ時代の男たちの、ルーツが、ここにある。
投稿者:呑気呆亭投稿日:2013-09-15 18:41:56
ハドリービルという西部の小さな町、その町にガンベルトを腰にしたいかにも無法者然とした男三人が乗り込んでくる。この平和ボケしたような町には時代錯誤に見える男たちを見送る町の連中の腰にはガンベルトなどは見当たらない。町の役場では今しも和やかな結婚式が執り行われている。この町に平和をもたらした功績者・保安官ウィルと過去に父と兄の命を銃弾に奪われてクエ−カ−教徒となったエミ−の結婚式であった。人々は平和を満喫しそしてやや倦んでいるかに見え、“保安官をやめたら雑貨屋でもやるか”とやや自嘲的につぶやくウィルだが、町の人々はこの硝煙の過去を背負ったカップルをこうして送り出すことでほっとするかのように見える。
その町に激震が走る。7年前に町ぐるみで引っ捕らえ監獄に送り込んだミラ−という無法者が釈放されて復讐のために帰ってくるという報せが入ったのだ。この辺りの描写がじつに丁寧に描かれている。興味深いのは町のホテルのオ−ナ−が呟く“ミラ−のいた頃は町の景気も良かった”一言であった。平和に倦んで刺激を求める町の連中は保安官ウィルの窮地に救いの手を延べるどころか、協力を要請する彼を嘲笑さえする。彼は真面目な保安官ではあったが好かれてはいなかったのだなと分かる。一番の理解者であったとウィルが思っていたトマス・ミッチェルにさえ“君は戻って来るべきじゃなかった”と言われてしまうのである。孤立無援で戦う彼に手を延べたのは不戦の誓いを掟とするクエ−カ−教徒の妻エミ−だけだった。
ずるくてエゴイスティックな大衆を批判的に描こうとしたジンネマンとクレイマ−の意図は分かるのだが、却ってそのエゴこそがなまじな批判を超越した大衆の本体なのだと町のホテルのオ−ナ−の呟きが教えてくれる。http://d.hatena.ne.jp/nanjakuteituisho/
投稿者:いまそのとき投稿日:2011-09-08 23:04:55
同時進行で計算され尽くしたシナリオがいい。たった84分の作品ながら、助っ人を探すクーパー保安官が益々窮地に陥るスチュエーションの描き方は恐れ入る。こういう緊張感は昨今の映画になかなかない。戦った後G・ケリーと二人寂しく町を去るラスト。如何に孤独な闘いだったかがよく分かる。唯一残念なのはG・クーパー当時51歳。この役にしては隠せぬ老いが見えることか。奥深い人間ドラマだ。
投稿者:イドの怪物投稿日:2011-09-02 07:54:34
久々に横長TVでみたらもともと狭いスクリーンだったということが分った。
内容は過去みた裏覚えの記憶よりもシリアスでアンチヒーロ的な味わい深いもので意外な拾い物でした。
1:4のガンファイトを目前にして遺書を書くシーン、必死で応援を頼む姿、冷たく反応する町の人々、これらがバッジを捨てて馬車に乗る最後のシーンに結びつく、、、、
思想的な時代背景は抜きにして見事な映画でした。
投稿者:古井武士投稿日:2010-11-13 00:09:47
第25回アカデミー賞でクーパーが二度目の主演男優賞を受賞した本作は、フレッド・ジンネマン監督の赤狩りに対する反対表明であることは衆知の事実だが、クーパー本人にはそんな気はさらさら無かった。
朴訥な“モンタナの田舎者”クーパーは、友人であったデュークことジョン・ウェインのように積極的な赤狩り賛成派ではなかったが、共産主義者は合衆国のためにならぬ存在だと考えていた。
クーパーは友人を思想で選ぶことなど絶対にしない男で、生涯の友であった作家のヘミングウェイは極端な左派だったが、政治の話抜きで付き合っていた。
本作に出演したのも、脚本を読んで単純に面白そうだと感じたからであり、裏に政治や思想が絡んでいるなどとは思ってもいなかった。
ところが、本作を観た大衆は仰天した。
「“アメリカの象徴”クーパーは共産主義者に同情的なのか?」
観客の反応を知ったクーパーは愕然とし、はじめて本作が思想的映画だと気付いた。
「あんな情けない保安官は、アメリカのツラ汚しだ」とのデュークの言葉にも反論できなかった(しかしデュークは作品にケチを付けても、決してクーパーの個人攻撃はしなかった)。
我が国では左よりの映画評論家は、赤狩り反対の姿勢が明確な本作がクーパーの人気をさらに高めたかのように書いて絶賛するが、事実はまったく逆で、スターになってから最大の危地に立たされる羽目になってしまっていた。
追い討ちをかけたのは、アカデミーが『静かなる男』で生涯最高の名演技を示したデュークをノミネートすらせずに無視したにもかかわらず、本作のクーパーを主演男優賞の候補にしたことだった。
しかしデューク(『静かなる男』によりこの年の『世界で最も好かれた男優』賞を贈られている)無視のおかしな選考に最も憤慨していたクーパーは、ここまで自分をダシに使われ、コケにされて黙っている男ではなかった。
この窮地から脱出する作戦との一石二鳥で、寡黙な彼らしい報復に出る。
撮影中であることを理由に授賞式には出席せず(通常、国内にいる俳優ならば余程のことがないかぎり殆どが駆けつける)、自分の代わりにオスカーを受け取る代役にデュークを指名したのだ。
「オレが『ハイヌーン』に出ていたら、これは貰えなかっただろうよ」
オスカー像を手にしたデュークは、壇上からアカデミーを痛烈に皮肉ってみせた。
この鮮やかな連携プレーにより、大衆はクーパーの真意を知ることができたのだった。
53年度(52年の作品によって投票される)の『ドル箱スターベストテン』でのトップはクーパー、3位がデュークだった。
投稿者:西門投稿日:2010-09-25 16:37:27
4回ほど観ているがどこが面白いのか解らない。

西部劇としてもアンチ西部劇としても面白くない。

東北新社のDVDの特典映像でジネマンが「オーストリア人の私に西部劇が撮れたのは、まずクーパー、それから他のスタッフのおかげだ」みたいなことをしゃあしゃあと言っています。

全てが表面をなぞっただけの演出。
人物造形は薄っぺら。
クーパー以外のクローズアップショットは、追加ショットかとおもうほど表情から感情が漂白されている。

レッドパージ云々の裏目読みも意味があるとは思えない。

封切り当時20歳代だった人に取っては新鮮かつ真剣な作品に見えたのかもしれないが・・・。

『暴力行為』の方がよっぽど面白い。


投稿者:TNO投稿日:2009-11-04 20:22:31
映画の時間と実際の時間がほぼ同じという画期的な作品。それだけではなく、孤高の保安官(ゲイリー・クーパー)の誇りと悩みを浮き彫りにしたフレッド・ジンネマン監督の演出が素晴らしい。お礼参りに帰ってくる無法者と受けて立とうとする保安官の状況を知った街の人の対応は、3通りに分かれる。無法者ミラー(イアン・マクドナルド)側に肩入れする人々、味方の振りをして荒事を避けるために保安官を追い出そうとする人々、極く少数の本当の味方(保安官の妻役のグレース・ケリー等)。悪党を退治した後、星のバッジを道端に放り投げて去ってゆくクーパーがかっこいい。出演俳優陣は、豪華。リー・バン・クリーフ、ロバート・J・ウィルケ、ロン・チェイニー・Jr、トーマス・ミッチェル、ジャック・イーラム、ヘンリー・モーガン、ロイド・ブリッジス、カティ・フラド・・・。
投稿者:にゃんにゃん投稿日:2009-09-05 22:58:25
ゲイリー・クーパーはおどおどしてて弱々しくも、
そのまっすぐさからか男っぽさを感じる。
普段は強い役を演じることが多い彼が終始不安げにしている様子を見ていると
こっちまでおどおどしそう。
さらに、劇中の時間をリアルタイムに進ませているらしく、
徐々に正午に近づく描写がまた恐怖をそそらせる。
見ている間は観客も心苦しい時間を過ごすことになる。

住民から見放され、保安官が1人で悪党と立ち向かうことになるという非情なお話。
今までの勇ましい西部劇を真っ向から否定したような映画である。
通常の西部劇なら最後はみんなが団結して戦うものだが、
1人で戦う保安官を横目で見ながら住人は何もすることがない。
1人になる保安官には逆にヒロイズムを感じてしまうが、
これまで語られてきた正義や人々に対する希望が打ち砕かれる、
アンチ西部劇な西部劇とでも言うような映画。

最後は一応救いがある終わり方なのだが、それまでがそれまでだけに
気分が爽快になることはない。
終始不安なこの映画に安らぎを与えてくれるのはグレース・ケリーぐらいである。
投稿者:uptail投稿日:2009-05-25 17:01:48
トーマス・ミッチェル
投稿者:o.o投稿日:2008-07-07 00:51:31
これは、何より前にまず、西部劇全般に対する、からかいではないでしょうか。たとえば、「おお!そうかそうか分かるぞ、己を恥じているのであろう。今お前がそうして酒場で飲んでいる間にも、彼は苦悩しながら一人孤独な闘いを挑もうとしている。その姿を目にしてしまったお前は、やがて良心の呵責に耐えられなくなるだろう、そして、誇りを取り戻すために彼の元へ行って・・・こ、こらっ、ちがーう!」、とか、要するに、普通の西部劇なら当然次はこうでしょうと単純に反応してしまう観客 (つまり自分) の期待を煽っては、ひたすらスカしてやろうという意図だとしか思えません。「ようし、真昼の決闘だ!」と勢い込んで立ち上がっては前のめりにぶっ倒されて、もうぼろぼろです。

なので、主人公の元保安官の苦悩も、もちろん普通に見ても良い訳ですが、どうも自分には、「おかしいな、俺のいる世界は西部劇の世界だろう?なのになぜ意気に感じた助っ人が現れん、なぜ皆立ち上がらないんだ、それに、どうして俺はこんなにかっこ悪いんだ・・・聞いてないよ」という風に見えてしまいます。さらに小憎たらしいのは、ラストの決闘とその帰結だけは、形だけ普通の西部劇のようにしてある (しかし爽快感ゼロ) ことです。これもバランスを取ったとかいうよりも、「ほら、いちおう、お望みどおりの終りにしておきましたよ、良かったですね」という感じがありありです。これはもう、赤塚不二夫マンガのおまわりさんよろしく、足をパタパタさせながら、銃を乱射する他はありません。

ジョン・ウェインがこれを見て激怒したということですが、さもありなん、という感想です。
投稿者:さち投稿日:2008-06-20 17:08:18
良かった
投稿者:大町道三投稿日:2008-03-25 22:17:03
確かに過去にみているはずだ が!ほとんど記憶にない、ヒロインがグレースだったことも、だれも助けてくれない、責任の押し付け合い、なんでこんなに、今の時代ににてるの、そうだ過去じゃない、今そのもののなのだ!
記憶にないのではなく、初体験なのだ、ね!ね!ね!そうだよね、きっと
・・だってゲーリーかなり晩婚だし、益々現代だよね 
ジンネマンの演出は人間の本質今も昔もかわらない!ってとこでGOOD”
ああーあ 斜め読みってむずかしいね! 
投稿者:マジャール投稿日:2008-01-29 20:54:20
『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』よりも、こっちのほうが断然面白い!
50年代ハリウッド・メジャーに挑戦状を叩き付けた、気鋭スタンリー・クレイマーが放つ異色のモノクロ・サスペンス劇。

絶望と焦燥の町を歩くクーパーの肩を落とした姿が胸に迫る。
メキシコ美女ケティ・フラド、野心家の若造ロイド・ブリッジスも印象的。
テックス・リッターの主題歌が流れるなか、やがて迎える運命のとき・・・・

西部劇映画史にその名を刻む名編。投げ捨てられたバッヂ。

投稿者:ロビーJ投稿日:2007-12-08 14:38:15
大好きな永遠の美女グレース・ケリーの出演作だったので前々からずっと楽しみにしていた作品です。今回はやっとネットでの鑑賞となりました。結構面白かったです。西部劇はあまり見ない方なので何ともまだ言えませんが、本当に本作は人間ドラマの面が強かっただけに私にはとても新鮮で見やすい作品でした。言うまでもなくゲイリー・クーパーもハマり役でしたし、真昼になるまでの数時間を描いているストーリー自体もとても良いと思いました。
それにしても口を揃えてほとんどの人が良い保安官だと語っているにもかかわらず、協力してくれる人がまったくいないというのは酷い話ですが、現実はこんなもんだろうなと思いました。でもそれでも逃げることなく決闘に望むクーパーの姿はカッコいい!としか言いようがないし、花嫁のグレースの存在も素晴らしかったです。
何にしても本作でも美しさが際立つ大好きなグレースはやはり本当に綺麗で可愛くて素敵すぎました。なのでそんなお気に入り女優のグレースが見れただけでも私にとっては幸せです。上映時間もちょうど良いので飽きることなく楽しめました☆
投稿者:Tom投稿日:2007-10-27 20:21:04
この映画と『暴力行為』こそ初期のジネマンの傑作ですね。
中立派のジネマンは強烈までに反マッカーシズムをこの作品で、『暴力行為』では密告者の辿る悲惨な宿命を訴えてますね。ジョン・ウェインが激怒したのは有名なエピソードですね。
投稿者:なちら投稿日:2007-07-23 13:43:42
私の為に強がるなとか、主人公が逃げないのは元カノの為とか、
ケリーバッグがトンチンカンな事ばっかり言うから、もう、嫌になりそうだったけど、
最後にキメてくれて救われた。

それよりも、リー・ヴァン・クリーフっていいな!イケメンだな!気になるなぁ〜
投稿者:ゆうじ投稿日:2006-08-24 00:52:31
派手さ一辺倒の当時の西部劇に対するアンチテーゼみたいな作品。ついでにいかにもヒーローという感じのゲイリー・クーパーに、助っ人探しに四苦八苦するようなやや情けない男を演じさせたのもそれなりの計算があってのことだろう。公開当時としては画期的な構成の作品であることは認めざるをえない。
500円の廉価DVD購入を回避した方、貴方は正解です。泣きたくなるくらいひどい画質でした(涙)
投稿者:K&M投稿日:2006-04-01 11:30:01
G・クーパーの演技は素晴らしかったが、正直言ってこの映画自体は好きに
なれない。上映時間と同時間で流れる物語、カメラワークなども画期的で
F・ジンネマン監督としては野心作だったと思うが、テーマとストーリーが気に
食わない。又、たった4人の敵と戦うために市民に助勢を請うために
歩き回るという情け無い保安官の役を天下の大スターであり、数々のヒーローを
演じてきたG・クーパーに演らせるところも腹が立つ。
この作品リアリティーを追求したと言われるが、映画というものは、虚構の中で
成り立っている。特にアメリカ映画の西部劇という分野は特にその色合いが
濃い。主人公、即ちヒーローは絶対的に強くどんな状況でも怯まない。
そういった世界にリアリズムを持ち込んで、それを追求したら限が無く、
無意味だ。
似たようなシチュエーションで言えば、後年に作られたH・ホークス監督の
「リオ・ブラボー」の方がずっと面白く、作品としても数段優れている。
「リオ・ブラボー」の主人公達は絶対的に不利な状況の中でもプロフェッショナルの
意地を賭けて戦う。それも当然虚構にすぎないが、西部劇とはそういった
ものであり、それで良いのである。
投稿者:bond投稿日:2006-03-04 01:17:42
アクションというより心理劇系の映画だが、自らの意思で対峙するために残った割には助っ人探しに奔走するのはなんだかなー。当時は新鮮だったのか。
投稿者:俵場投稿日:2005-12-09 21:52:44
50年代初頭にこれほどよくできた西部劇、というより映画があったとは。正直驚いた。おもわず即日DVD購入しちゃったよ(笑)。500円の廉価版と2500円の正規版が市販されてますが、私は画質悪いの嫌い(「第三の男」で後悔して買いなおした)ので後者を買いました。
投稿者:Bava44投稿日:2005-12-06 23:46:01
構図やカメラワークに演劇的ではない生々しいドキュメンタリータッチを感じるし、
シーンの繋げ方もいいのだが、じゃあ、この映画が面白いかと言われると面白くないんだよね。
こんな人物描写で楽しめるかよ!技巧ばかり目立つし、アクションと言うよりもスリラーだし。
グレイス・ケリーの美しさとティオムキンの音楽は良かった。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2005-01-01 00:45:57
【ネタバレ注意】

主人公が孤立無援になる描写が「七人の侍」の逆パターンですかね。
時間進行は一致していたのね?
そういや、時間通りに汽車が着くんだった。
新妻が戻ってきて一発お見舞いするところが好きだ。
撃ち返されて新妻死亡。その隙に敵を倒す。最後は亡骸を抱いて「END」とならなくて良かったと思う。見捨てて自己愛(金の為に人を騙す宗教家とか)に走らない所が僕ら一般市民の救いとなるのだろう。

※この下に“新妻に共感するのは宗教のたがが外れた近代市民社会の影の部分を我々が持つからだ…”と書き込んであったのだが…面白いじゃないか、カムバック。

投稿者:Ikeda投稿日:2004-02-29 15:51:59
スタンリー・クレイマーとフレッド・ジンネマンのコンビだから出来たと思いますが、これまでの西部劇を逆手に取った映画です。西部劇のヒロイスティックな面を排し、普通の人間を描いていて、ゲイリー・クーパーが将に適役です。更に決闘の場面などはヒッチコックを見ているような気分になりますが、結末はやはり西部劇的なのが面白いです。ディミトリ・ティオムキンの音楽も良いし、テックス・リッターの唄う主題歌も良いですが、映画以外で我々がよく聞いたのはフランキー・レインの唄でした。
投稿者:ジョジョ投稿日:2003-12-10 23:23:23
上映時間と劇中の時間をシンクロさせるやり方にそんなに魅力は感じませんでしたね。ですが、たった一時間ちょっとの出来事を映画で描くということもそんなにないじゃないですか。否応なく緊張感が高まってしまうのは、やっぱり魅力を感じないとかいっておきながら、脚本の魔術に引っかかっているということなんでしょうね。地平の果てまで伸びる線路を捉えたショットの見事なこと。
この映画に出てくる町の人物は、みんな利己的で己が保身のために協力しようとはしないんですが、別にそれは今にしても変わっていることでもないですし、大した理由も無いのに命を投げ出そうなんて考える方がおかしい。劇中でトーマス・ミッチェル演じる町長が、ゲーリー・クーパー演じる保安官が出て行けばそれで事はすむといっていますが、これはその通りだと思います。
なぜならゲーリー・クーパーだって町のために戦おうって言ってるだけじゃないのです。復讐されるのが怖い。だから戦う。そう言ってるわけです。いわば私闘ですよ。よく本などではクーパーが正義感で立ち上がる男のように言われますが、映画を見る限りそれだけではない。クーパーも正義感によってのみ立つ人間ではないところが素晴らしいですね。だからというわけじゃないですが、彼は助けを求めても町の人に疎外される。誰も助けてはくれない。そういう状況におちいってる時の彼の表情、保安官事務所を出た時の彼の不安な、そして怯えている表情なんて素晴らしすぎます。単なる正義感で立ち上がる男なら絶対あんな怯えた表情はしないんですよ。誰もいない町中を歩くいているシーンなんて哀しいのかそれとも先の展開に期待したらいいのか、何とも言えない気分になるんです。その後窓ガラスが割れる音に反応するシーンがありますが、その時だって妙に怯えてて、ビクッとする印象があるんです。もうこの部分だけでクーパーは素晴らしい役者だと実感させてくれますよ。そんな弱さが魅力的に思えます。僕は最後の最後には助けが来ると思ってましたから、結局一人で立ち向かっていくのがかなり衝撃的で、だからこそそのときの不安に満ちた表情が印象的に映ったのかもしれません。
決闘シーンも派手じゃないところが好きですね。ジンネマンのドキュメンタリータッチがうまく効いている場面だと思います。そして決闘の後、クーパーとグレース・ケリーは何も言わずに町を去っていきますが、あんな身勝手なやつらに何か一言言えよって思いました。最初はそれも何のことはない利己的な人間に対する軽蔑からそう思ったんですが、今では、クーパーがそう言ってくれる事によって、クーパー自身もまた利己的であるという、そういった矛盾を残して映画が終わって欲しかったという願いに変わりました。
この映画は西部劇というそれまでの概念の枠に収まることのない、脱ヒロイズムの傑作なのは事実です。多分、一番好きな西部劇は?と聞かれたら、僕はこの映画の名前を挙げるでしょう。
投稿者:Caves投稿日:2002-10-29 09:43:05
私はこの映画は正直でよく出来ているなあと思いました。一人では手に余る街の危機のために保安官が街の人に助力を請うのがそんなに格好悪いかな。あの時代背景では、自分たちの街は自分たちで守るという意識の方が自然にも思えるけど。むしろ、この映画が人間の醜いエゴを描き出し、危機が去ったにも関わらず、後味のものすごく悪い終わり方をするために、受けが悪かったのだろうと思います。フォードにしてみれば、西部劇の形でそういう醜さを描かないでくれということなんだろうけど、それも勝手な言い草だよね。

映画の作り方の面では、事件の経過と映画の経過時間を一致させるようなリアルタイムな演出ばかりが強調されているようですが、私はむしろ冒頭の主題歌にこれから起こる事件の予告をさせたことに代表されるようなムダを省こうとした試み、抑制の効いた対決シーンなどに映画全体を引き締めるような工夫を感じだ次第です。
投稿者:ぶんた投稿日:2001-08-08 15:05:08
何よりも、G.クーパーの様な画面に登場するだけでサマになる
役者が今日の映画界に少ないということにがっかりする。

それなりに画になる役者もいないことはないが、
往年の名優達との勝負にはならない。

昔と今の映画製作事情も違うので一概にはいえないが、
少し寂しい・・・。

女優もしかり。一時的に勢いのある人はいることはいるが。

存在感があって、格好良くて、色気もあり、映画に力を与える。

強いて言えば、H.フォードくらか。
女優は、・・・?。いますか?
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-01-29 22:50:24
 ホークスやウェインが怒ったのは(あるいは『リオ・ブラボー』を作る気にさ
せたのは)、情けない保安官の言動なのだと思うのだが、私のこの映画に対する
感想は単純に、「やたら時計のカットが出てきて興ざめ」に尽きる。

 製作者のスタンリー・クレイマーによると、ジンネマンが撮ったラブ・シーン
を編集者のエルモ・ウィリアムスがばっさり削ってシャープな映画にしたという
評価になるようだが...。

 という訳で、時計の描き方をヘンリー・キングの『拳銃王』と比較してみよう。


 『拳銃王』と『真昼の決闘』はいずれも主人公がその仇討ちでやってくる敵を
待ち、終始時間を気にしているというシチュエーションに共通点がある。2つの
作品の差異を簡単に言えば、『拳銃王』は、時計を見せない演出、グレゴリー・
ペックが酒場の壁掛け時計へ何度も何度も視線を送る画面を出しながら、その時
計を殆ど写さないで彼の焦燥感を映画に定着させていっているのに対して、『真
昼の決闘』では、主人公はクーパーじゃなくて時計じゃないかと思うくらい時計
の画面が多い。

 ま、勿論、ある映画を好きになれるかどうかなんて個人の嗜好の問題なんだけ
ど、主人公の焦りを視線の演出で見事に表した、あるいは時間経過を照明(太陽
光線の移り変わり)で表した『拳銃王』に比べるまでもなく、時計の画面ばかり
出る『真昼の決闘』は全く平板な映画だと私には思えてしまう。


【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ 作品賞 
 ■ 主演男優賞ゲイリー・クーパー 
 □ 監督賞フレッド・ジンネマン 
 □ 脚色賞カール・フォアマン 
 ■ 劇・喜劇映画音楽賞ディミトリ・ティオムキン 
 ■ 歌曲賞ネッド・ワシントン作詞『ハイヌーン』 High Noon(Do Not Forsake Me,Oh My Darlin)
  ディミトリ・ティオムキン作曲
 ■ 編集賞Harry Gerstad 
  Elmo Williams 
■ 作品賞 
 ■ 監督賞フレッド・ジンネマン 
■ 男優賞(ドラマ)ゲイリー・クーパー 
 ■ 助演女優賞ケティ・フラド 
 ■ 撮影賞(白黒)フロイド・クロスビー 
 ■ 音楽賞ディミトリ・ティオムキン 
■ 新規登録作品 
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