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まぼろしの市街戦(1967)

LE ROI DE COEUR
KING OF HEARTS [英]

メディア映画
上映時間102分
製作国フランス/イギリス
公開情報劇場公開(UA)
初公開年月1967/12/16
リバイバル→パンドラ-2018.10.27(4Kデジタル修復版)
ジャンルコメディ/戦争
まぼろしの市街戦 [DVD]
参考価格:¥ 1,533
価格:¥ 6,999
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まぼろしの市街戦まぼろしの市街戦

【解説】
 第一次大戦下フランス、占拠した小さな村ごと英軍の部隊を吹き飛ばそうと大量の爆薬を仕掛ける独軍。時間までに爆弾の撤去を命じられた英兵士が村に着いた時、そこは避難した住民の代わりに精神病院から逃げ出した患者で溢れていた……。主人公以外、誰一人としてまともな人物が登場しないという、愉快で奇妙な戦争ファンタジー。狂人たちの繰り広げるカーニバルのごとき一夜芝居は、戦争風刺の枠を越えて不思議な魅力を持っている。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
878 9.75
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2019-03-22 15:53:27
【ネタバレ注意】

4Kリストア版での再上映でようやく観ることができた。名匠フィリップ・ド・ブロカ監督(1933〜2004)の代表作。
舞台は第一次世界大戦中のフランスの田舎町。敗走を前にドイツ軍が時計仕掛けに連動した爆弾を置いていく。イギリス軍(の中のスコットランド軍)の伝書バト係プランピック二等兵(アラン・ベイツ)は、仏語に堪能だという理由だけで戦略的に重要な橋に仕掛けられた爆弾を解除するよう命じられる。
ところが、住民はもう逃げ去ったあとで、プランピックが精神病院の扉を開放したため、患者たちがみな外へ出て行ってしまう。プランピックはあろうことか王様に担ぎ上げられてしまう…。

精神病院から出て来た患者たちの行動はまさに祝祭だ。ユーモラスでありながら、どこか哀愁を帯びていて、逆に封じ込められてきた彼らのこれまでの日々が窺われる。
いったい何が正常で何が異常なのかわからなくなってしまう戦場。大きな広場の通りで向かい合ったドイツ軍と英国軍が互いに銃を撃ち合い、どちらも全滅してしまうシニカルさ。
冒頭に近い場面で「アドルフ」と呼ばれる男が短く登場するが、彼はいうまでもなくヒトラーのこと。フィリップ・ド・ブロカ監督自身が演じているのだとか。
限りなくファンタスティックなコメディなのだが、そこに込められたメッセージは実は深い。
閉じ込められていた患者の方が余程マトモで、殺し合いに必死な「外の世界」の方が異常なのではないか。
彼らはそんな異常な外の世界を拒絶する。だから町の住民が戻ってくる前に、自ら病院に戻るのだ。
そこには精神疾患への差別という問題は勿論含まれているが、それ以上に「外の世界」が異常で危険である、というメッセージでもある。引き籠っているのではない。そんな世界を拒んでいるのだ。

とぼけた味わいのアラン・ベイツ、彼と恋に落ちるジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの愛らしさは特筆に値する。
自称公爵のジャン=クロード・ブリアリやゼラニウム将軍を名乗るピエール・ブラッスールといった名優が脇を固めているのもいい。
面白うてやがて哀しき…そんなアイロニーも感じとれる、古びない傑作だ。
祝祭のシーンは、エミール・クストリッツァ監督作品を想起させたけれど(特に『オン・ザ・ミルキーロード』)、意識したんだろうな、きっと。

投稿者:マジャール投稿日:2019-03-03 10:55:01
【ネタバレ注意】

今回もまた早稲田松竹さんに感謝。『戦争のはらわた』との2本立てで堪能させていただきました!

で、これまた観る前に予想してたのとは全然違う内容の映画でした。
痛快なストーリーと劇中のギャグにゲラゲラ笑って、ああ、すっきり、とか、高揚感に包まれてラストのカタルシスに大満足、とか、そういう内容を期待して観るとハズす映画だと思います。
で、これが面白かったかと聞かれると、自信をもってオモシロカッタ!とはいえませんが(途中あくびを堪えながら観ているところも・・)、なんだか全体に優しさに包まれた、愛らしい、そしてちょっと切ない映画だったと思います。
(まだ観ていない人は、過度な期待は禁物ですよ!)
第一次大戦が舞台になっていますが、内容はまったくのファンタジー、主人公の兵卒とともに過ごす精神病院の患者さんたちも愛嬌と機知に富んで、どちらかというとまともな人たちです。
世知辛い日々の《戦場》に神経をすり減らす人が観て、ああ、こんなおおらかで穏やかな世界があったらいいなぁ・・・という、ある種のファンタジーであり、ひとつのユートピア社会。
ジョルジュ・ドルリューのやわらかい音楽もよかったです。


ところで、コクリコ(雛罌粟)ってフランス語なんですね。


  ああ五月(さつき) 仏蘭西の野は緋の色す
     
     君も雛罌粟(コクリコ) 吾も雛罌粟(コクリコ)

                             与謝野晶子

投稿者:こじか投稿日:2016-09-05 21:02:36
【ネタバレ注意】

絶賛とまではいかなくとも普通に面白かった。捻くれて言えば、今観るとあざとく感じ部分もある。後半のラッシュはみもの。

投稿者:Ikeda投稿日:2009-07-09 14:44:17
クレールの「最後の億萬長者」やフェデーの「女だけの都」の流れを汲むフランス風エスプリに溢れたコメディで、面白い映画でした。戦争がバックになっていますが、それだけではなく人間社会に対する風刺が効いています。
「将軍」役ピエール・ブラッスールを始め、精神病患者が別に狂人らしくなく、色々機知に富んだ発言をしますし、コクリコ役ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドも可愛くて、傘を差して綱渡りし、王様に祭り上げられたアラン・ベイツの部屋に向かうシーンが傑作です。
投稿者:森マサフミ投稿日:2007-10-14 02:54:27
冒頭の時計台のカットからしてセンスいいですね。「王様」になった主人公に懐いてくるコクリコがまた可愛い。男のロマンを感じます。http://ameblo.jp/lennon19651204/day-20071014.html
投稿者:さち投稿日:2007-08-15 19:38:19
普通
投稿者:Marcel投稿日:2006-06-08 22:17:17
IMDbのこの映画の掲示板に、父親がオリジナルストーリーを書いたという人の投稿が載っています。戦争嫌いの父親がハーバード大のビジネススクールにいた頃に書いた短編で、学費を得るために500ドルで権利を売ったそうです。ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドの役名コクリコ(ひなげし)は、彼が好きだった画家のモネの絵画から取ったとあります。
http://us.imdb.com/title/tt0060908/
投稿者:AXEL投稿日:2004-07-22 15:33:52
中学1年のとき、日曜洋画劇場で何気なくこの作品を見ていたが、見終わって一緒に風呂に入った父が、ポツリと「いい映画だったな」と言っていたのが今でも鮮明に記憶がある。その父も13年前に他界した。   仕事で淀川長治さんとお会いした際も「ぼくは「まぼろしの市街戦」のTV解説で、先生が『今日は見ていた皆さんゲラゲラ笑ってご覧になったと思います。でもね!戦争をし、平気で人殺しをしている正常だとされてる人たちと、毎日自由に自分のしたいことだけして暮らしてる、精神病院にいる異常だとされる人たちと果たしてどちらがほんとの正常なのか・・・ちゃんと考えて見なさいね・・・』っとおっしゃったのを聞いて、はじめて「映画ってただ楽しいだけじゃなくて、裏にメッセージを盛り込めるんだ」って知りました。あの映画は今も僕のベストワンです」とお伝えしたら(25・6のときでした)、『ほー、アンタあの映画が好きなの。いい趣味してるねぇ』って言ってくれました。そういうすべてのことをひっくるめて僕には、不動のベストワン作品になってます。
投稿者:でい投稿日:2003-12-31 15:33:46
・・・でもせっかくTV放映時の吹き替えを収録するんだったら、
台詞のカットは止めてほしかったなあ。
投稿者:投稿日:2003-04-02 21:10:41
優雅な戦争ですが、心に残るいい映画ですね。
何度も見たくなります。
「キャッチ22」では同じシチュエーションがもはや通じない第二次大戦を描いていますね。
原題もいいですが邦題も耳に残ります。
投稿者:トレマー図投稿日:2003-03-21 04:41:39
かなり好きな雰囲気の映画でした。街の人々ののりがよい。
投稿者:カイルブロフロスキー投稿日:2002-02-13 00:31:09
狂ったな軍人よりも
平和的な既知外の方が素晴らしい。
銃を置け
軍服も脱げ!
反戦映画とはこーゆー作品を言うのだ。
投稿者:ひろ投稿日:2001-11-13 18:48:51
30年位前に三鷹オスカーの3本立てで見ました。お目当ては別でこれは期待度ゼロでしたが見終わってしっかりとハマってしまいました。反戦映画の一言で片付ける訳にはいかないでしょう!風刺劇なのは確かですが、その雰囲気が奇妙な味で他にこの類の味を知りません。脚本、監督のフィリップ・ド・ブロカとジュヌヴィエーヴ・ビジョルドのベストでしょう!一応お薦め品だと思います。
投稿者:さむ投稿日:2001-08-03 16:49:41
たしかにジュヌヴィエーブ・ビジョルドはキュートでしたね!
主人公が羨ましかった。
投稿者:鳥越 総二郎投稿日:2001-01-08 21:22:44
世に反戦映画は多々あるがこれほど夢幻的と言えるものはあるまい。スタンドイン抜きで綱渡りをするチュチェのような衣装のジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの可愛らしさはグッド。進攻してきたドイツ兵に向かって患者の一人が叫ぶ「戦争をするお前たちと僕らで狂っているのは一体どちらかい」は肺腑に突き刺さる言葉である。あまりに夢幻的な反戦映画。忘れられない一編である。
投稿者:Katsumi Eg投稿日:2000-12-24 07:52:18
 
 映画において自転車は幸福の象徴。
【ソフト】
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