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マルメロの陽光(1992)

EL SOL DEL MEMBRILLO
THE DREAM OF LIGHT

メディア映画
上映時間139分
製作国スペイン
公開情報劇場公開(フランス映画社)
初公開年月1993/04/10
ジャンルドラマ

【解説】
 長篇二作目の「エル・スール」から10年の沈黙後(驚くべきことにこの寡作の作家は、そのデビュー作「ミツバチのささやき」から第二作の完成までに10年の歳月を要している)、ようやくエリセが放った、絵画の芸術に関する透明な考察。主人公は実在の画家A・ロペスで、“マドリッド・リアリズム”と呼ばれる潮流の旗手。エリセその人にも重なる童顔の純粋な瞳をした小柄な初老の男だ。スペイン内線勃発の'36年生まれで、これもエリセ同様、一作に平気で20年かけても真実の把握を究めようとする気迫の篭った彼の絵は具象でありながら抽象を遥かに凌駕する。そのロペスがいまだ描き切れず、毎年秋になると挑戦する課題がマルメロと言う柑橘類の実。陽光を浴びて黄金色に染まるその美しさを、納得ゆく形で表現できないのだ。小さな庭に生えた木にたわわに実るマルメロの一部に的を絞り、幾度も計測し、描く位置を修正、完璧さを目指してロペスは絵筆をとるのだが……。そんな彼を優しく見守る愛妻でやはり画家のマリア・モレノ、娘のマリアとカルメン、親友の抽象画家エンリケとのやりとりを織りまぜながら、その半生の回想や画業の紹介を交えて、ロペスのささやかだが崇高な表現活動を記録していく。“この小さな庭には世界のすべてがある”と'92年のカンヌでも絶賛され、審査員賞と批評家協会賞をダブル受賞した、エリセの至福の映像詩。
<allcinema>
評価
【関連作品】
エル・スール(1982)
ミツバチのささやき(1973)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
430 7.50
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【ユーザーコメント】
投稿者:sachi823投稿日:2012-02-12 21:08:23
きわめて寡作の監督の作品。
画家がひたすら絵を描く。画家仲間の友人が訪ねてくる。
この労働者のような友人が魅力的です。
何気ない会話から人柄や、この国の精神の豊かさが
にじみ出します。予備知識なしでみたので、
映画が始まってしばらくは戸惑いましたが、
映画が終わり、映画館を出たとき
貴重な時間をもらった気がしました。
時間をこんなふうに使える
画家がうらやましいと思いました。
そして画家が本当に大切にしているものは
時間であることを知りました。
投稿者:堕落者投稿日:2004-09-02 13:04:48
一枚の絵が描かれる過程がエレセの手に掛かると,一人の人間の人生と生と死,死生観をも内包した寓話的作品と化す。特に凄いのは油絵でマルメロの陽光を写し取る事を諦めたオヤジが寝台に横たわる,その瞬間である。ここに於いてドキュメンタリーと劇映画の概念は見事に打ち砕かれる・・・。正に映画的感動。
投稿者:鳩子投稿日:2002-06-20 03:44:49
いい映画。
ロペスの絵が好きだからこの映画を観た。
会話の一つ一つがすばらしい。
映画としての細かい所はよくわからないが、
ゆったりとした優しい映画だ。
ロペスは幸せだ。エリセはいい監督だ。
投稿者:Katsumi Egi投稿日:2001-03-06 22:03:55
 『エル・スール』の、現役監督では世界最高の演出家の『エル・スール』から
十年後の作品だ。エリセはどこへ行ってしまうのだろう。ジョン・フォードが好
きで、ジョン・フォードに留まっている訳にもいかないだろうが。
 しかし、この映画は他のどの映画を作るよりも冒険的ではある。公開当時感じ
たことだが、『許されざる者』を作る方がずっと簡単だ。
http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
【受賞履歴】
(■=受賞、□=ノミネート)
□ パルム・ドールヴィクトル・エリセ 
 ■ 審査員賞ヴィクトル・エリセ 
 ■ 国際評論家協会賞ヴィクトル・エリセ 
【ソフト】
  商品名  発売日  税抜価格  
 【DVD】マルメロの陽光2002/09/21\4,800amazon.co.jpへ
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