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未完成交響楽(1933)

LEISE FLEHEN MEINE LIEDER

メディア映画
上映時間88分
製作国ドイツ/オーストリア
公開情報劇場公開(劇場公開)
初公開年月1935/03/
ジャンル伝記/ドラマ/音楽
未完成交響楽 [DVD]
参考価格:¥ 1,944
価格:¥ 899
USED価格:¥ 499
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【解説】
 ロマンティックな楽聖シューベルトの伝記映画で、本国ドイツでの評判は必ずしもよくなかったようだが、日本では戦前ドイツ映画の代表傑作と認められ、大ヒットした。
 貧しいシューベルト(H・ヤーライ)がギターを質入れすると、同情した質屋の娘エミー(L・ウルリッヒ)は規定以上の金にゲーテの詩集を添えて渡す。小学校で教えながら、音楽の勉強を続ける彼は、ある日、算数の授業中、数字が音符となり、子供たちが『野バラ』を唄う幻をみる。生活を憐れんだ友人に誘われ、彼は侯爵夫人の夜会に出席、後に交響曲『未完成』として知られる曲をピアノで披露する。弾くうちにインスピレーションが沸いた所を、フィアンセの耳打ちに笑い出した夫人の姪に腹を立て、演奏を止める。これを夫人は咎めるが、同時に姪の無礼を侘びる。暫くして、ハンガリーの伯爵から音楽の家庭教師に招かれた彼は行って驚いた。その生徒こそ先日の姪っ子カロリーネ(ソプラノ歌手=M・エゲルト)。彼女は彼の毅然たる音楽への姿勢に共鳴し、教わるうち恋に落ちてゆく。しかし、彼と結婚すると言う娘を父伯爵は当然許さず、シューベルトは罷免される。それから数カ月、結局、親の決めた相手に嫁ぐカロリーネだったが、その華燭の典にシューベルトも招かれ、『未完成』をピアノで弾くと、やはり途中でカロリーネが慟哭の挙げ句、失神してしまう……。
 永遠に未完成のままの名曲の成立ちは無論こんなではない。あくまで劇の都合にいいような牽強付会の解釈なのだが、フォルスト(「たそがれの維納(ウィーン)」)は巧みな映像表現でこれを頷かせてしまう。そして、本来なら悲劇の作曲家の死で終わる他ない映画を、明るい希望に包ませたまま終えるのだ。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:gapper投稿日:2011-10-25 00:44:36
 ヴィリ・フォルスト初監督で代表作品。

 ”未完成交響曲”、”白鳥の歌のセレナーデ”、”菩提樹”、”軍隊行進曲”、”アベ・マリア”、”ロザムンデのメロディ(38分頃)”とシューベルトの名曲が楽しめるのは良いが伝記物と言うにはあまりにも事実と異なりすぎる。
 シューベルトの名前と曲を借りただけといった感じだ。

 質屋の娘のエミー(ルイーゼ・ウルリッヒ)の健気なキャラクタは、とても良いのだがシューベルトは余りにも不義理で”楽聖”に相応しいとはとても思えない。
 ギターを質に入れるときには独身なのに”妻が・・”といい、ハンガリーに行く時には”1年後にかえってきた時には質屋の娘を嫁に・・”といったはずだ。
 伯爵の娘カロリーネ(マルタ・エゲルト)の我が侭ぶりもいい感じだが、結局親の言いなりになってもハッキリせず鼻であしらった方が良かったように思う。
 まあ楽しい作品だが、出来は伝記物らしいレベルだった。

【映画からの薀蓄】
 ”未完成”交響曲は、確かに書きかけの第3楽章がありその意味で未完成で後年の人間が加筆完成した曲も存在する。
 だが、現在ではこの2楽章形式で完成であり、その為第3楽章以降は書かれなかったとするのが一般的だ。
 また、長らくこの曲は”交響曲第8番”とされてきたが、近年では7番と呼ばれていた曲はスケッチのみで番号から外され、この”未完成”が7番とされるようになっている。
http://gapper.web.fc2.com/
投稿者:マジャール投稿日:2007-11-16 00:50:22
   この曲も又終わりなかるべし



いまの若い人が観たらどうなんでしょうか。
いかにもメロドラマっぽい題材に、筋立てや展開も目新しいとこはないけど、このゆったりとしたのどかな作品世界は、やっぱり面白いですよ。
若き音楽家シューベルトの恋と青春を描いた傑作娯楽作品。(白黒画面も美しい)


代用教員が、授業中にメロディの天啓を受け、無心に黒板に音符を筆記、やがて『野ばら』の少年合唱・・・・・・う〜ん、『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック先生に比べると随分おっとりしてる。楽しい。良き時代の良き娯楽映画、上品な味わいが魅力です。

※ Ikedaさんも書かれていますが、小津監督の『一人息子』のなかで、この映画のシーンが映し出されています。(というかほとんどフィルムの無断借用・・・?)

投稿者:Ikeda投稿日:2007-08-09 14:48:41
少なくとも日本ではウィリ・フォルストの名前を一気に上げた作品ですが、シューベルトの伝記映画とは言えないようです。伯爵令嬢カロリーネを教えたことなど、事実は含んでいるにせよ、交響曲第7番ロ短調が未完成であることを題材にしてラブ・ロマンス的にストーリーを組み立てたもので、そのつもりで見る必要があります。
質屋の娘エミー(ルイゼ・ウルリッヒ)が少し可愛そうな筋立てではありますが、「野ばら」や「セレナーデ」などを挿入すると共にまだ階級社会であった時代を反映した日本人好みの楽しい映画です。ハンス・ヤーライが写真で見るシューベルトによく似た雰囲気を出していますし、マルタ・エゲルトのソプラノも流石、元オペラ歌手らしい綺麗な声です。
なお、このストーリーは翌年、イギリスとオーストリア合作で、同じハンス・ヤーライとマルタ・エゲルト主演の英語版が作られているようなので、日本以外でも評判は悪くなかったのではないかと思います。
また、この映画の中盤、酒場でカロリーネが唄う所と畑の中をシューベルトが追って行くシーンは、小津安二郎の「一人息子」で日守新一が田舎から上京した母親の飯田蝶子を映画館へ連れて行った時のスクリーンに借用されています。
投稿者:ミュジドラ投稿日:2006-06-09 20:55:31
ただの身勝手男だ。
投稿者:さち投稿日:2005-02-09 11:49:37
名作。ユーモアもあるし、映像も今見ても新鮮です。堅い映画かと思ったら全然違う。いい。
投稿者:空三郎投稿日:2001-06-25 00:20:20
ラストの野祠のマリアさまに花を手向けるシューベルト。アヴェ・マリアの曲が
バックに重なり、私的なシューベルトの物語を、いっきに世界的な広がりを持っ
てthe end。強烈に印象ずけたラストであった。感動した!。
それから、ファーストシーンには驚きますよ。
いい時代の、ロマンの香りの名作ですね。
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