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緑色の部屋(1978)

LA CHAMBRE VERTE
THE GREEN ROOM
VANISHING FIANCEE

メディア映画
上映時間94分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東宝東和)
初公開年月1980/02/09
リバイバル→コムストック-95.7
ジャンルドラマ

【解説】
 H・ジェームズの原作を元に、トリュフォーが繊細すぎる孤独な男を自作自演する、悲痛な追想の愛の映画。'28年、フランス北東部の田舎町の新聞『グローブ』で死亡欄を担当するジュリアンは、若くして亡くした妻を一日たりとも忘れたことはなかった。妻の調度品の競売会場で働く女性セシリア(N・バイ)と親しくなるが、一線を越えることを頑なに拒み、自分の殻に閉じ篭る彼は、古い礼拝堂を買い取り、妻と愛する古今東西の芸術家たちの霊を祭壇に祀り、日夜ローソクを灯し続ける。まるで自らの死を待つかのように……。敬虔な祈りに没頭し、やがて病に死を覚悟した彼は、礼拝堂をセシリアに託す。トリュフォーの早すぎる死の、そのための墓碑銘のような美しい作品で、アルメンドロスのキャメラは“素晴らしい”の一言に尽きる。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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【ユーザーコメント】
投稿者:msang投稿日:2010-02-20 01:53:15
とことん孤独でとことんエゴイストで狂信的な男をトリュフォーが演じきっていて、感銘深いです。死者たちへの愛着と献身は、もちろん映画狂としての映画に対する愛着と密接に結びついています。その愛着自体、自分自身の生、自分自身の「世界」への執着に結びついた独善性すれすれの暴走的な世界なわけで・・・  また機会があれば見直したいです。
投稿者:シネマA投稿日:2006-08-25 12:27:53
 その昔、フェリーニ監督の『オーケストラ・リハーサル』をめあてに映画館に出かけたら、同時上映の『緑色の部屋』のほうに感動してしまった私。

 いまとなっては懐かしい思い出。迷わずパンフレットを購入。シナリオが採録されていて勉強になったなあ。スチール写真と駄文だけのパンフは要りません。

 難解で知られる文豪ヘンリー・ジェイムズの短篇小説「死者たちの祭壇」の映画化作品。夥しい死の影にとらわれて沈潜する日々を過ごす主人公をトリュフォー監督本人が力演しています。映画作家のナルシシズムの極致といおうか、それほどまでに思い入れが深い作品だったのか。

 静謐な小品。陰鬱にして繊細。濃密で息苦しい。鬼気さえ漂う。娯楽映画ではありませんが、もしあなたの嗜好に合うとしたら、忘れがたい名画のひとつとなることでしょう。きっと、深い余韻にひたることができるはず。

 ヴェールで顔を隠したナタリー・バイの落涙にハッとする。うつくしい。名手アルメンドロスの流麗なキャメラワークにはためいきあるのみ。礼拝堂の祭壇を照らす蝋燭の炎の揺らめき。心の襞の陰影を象徴しているのか。主人公の亡妻の塑像に生身の女優が扮していた。その無表情の怖ろしさ。世にも残酷な演出。音楽はモーリス・ジョーベール。

 もしかすると、フランソワ・トリュフォー監督の全作品のなかで私がいちばん愛しているのはこの映画かもしれない。ハリウッドの文芸映画なんかとは異質なフランス映画伝来の甘露を堪能。

 ぜひもういちど観たいんですが、DVD化されていないのはなぜ? 商売として引き合わないからですか。でもね、映画は商売だけじゃない、文化ですよ。
投稿者:4531731投稿日:2002-03-03 01:48:03
 トリュフォー、なかなか興味深い男を演じてますね。抑圧的な発言が目立つ、モロにそういう人ですね。奥さんの無念の死や戦争を言い訳にしているが多分、彼の場合、初めから何もかも終わってしまってるんだろう。ファンタジーを演じるコトしか出来ない。一緒に自分のファンタジーを演じてくれる人としか付き合えない、という悲劇。
 彼は、本来なら誰からも敬遠されるような人物。そういう人物をトリュフォーは思い入れたっぷりに演じています。泣ける。はぐれモノ賛歌。にしても、ナタリー・バイ演じる女性の一言「思い出の中の人たちはみな優しい」はキツイ。この行き止まりみたいな主人公をトリュフォーは笑ったり追い詰めたりせず、静かに見守る。
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