未来世紀ブラジル(1985)BRAZIL
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【解説】 コンピュータによる国民管理が徹底した仮想国ブラジル。その情報管理局で、ある役人が叩き落としたハエによって、コンピュータ情報の一部が壊れてしまう。そしてその影響は、善良な靴職人をテロリストと誤認逮捕させる結果を生み出すが……。管理社会を痛烈に皮肉った、ファンタジックなSF近未来もので、題材としてはラングの「メトロポリス」を彷彿させるが、ギリアムはコミカルと暴力を混在させた独自の演出により差別化に成功。やがて犯罪者として洗脳されていく主人公の恐怖を、夢と現実を交錯させ、生々しくも幻想的に描き出している。忘れた頃に現われるデ・ニーロ扮する修理屋の使い方も的確で、作品に広がりを与えている。 ![]() 【関連作品】
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名手ストッパードの手になるストーリーテリングのうまさもさることながら、やはりギリアムの圧倒的なまでの映像イメージの奔流が白眉であろう。
演技陣。プライスはもとより、デニーロ・ホルム・ホプキンスら脇役まで最高だが、ヒロインのグライストはギリアムも後悔したらしいが微妙かも・・・
「容疑者は逮捕にかかった経費を負担しなければならない」という説明が、魔女狩りを彷彿とさせる。
中世ヨーロッパ、火あぶりにされた魔女はみな、薪代、執行人の手当て等を払っていたのだ。
ジョナサン・プライス演じる主演のサムは、情報省で働くエリート。ヒトはみな日常、過去を放棄して
職員という役割のみを演じるが、情報省での魂を捨てた、姿、輪郭、容貌だけの屍のような社員たちの
おかしさと哀愁がたまらない。イアン・ホルム演じるサムの上司も肩書きだけで仕事は部下のサムにまかせっきり。
依存しているだけで機能していない。
そんな、人間性を必要としない無機的なシステムに反逆する人物が英雄ではなく、生活に密着した
修理屋というのがおもしろい。この戦う修理屋、タトルをデ・ニーロがユーモラスに演じる。
たまにしか出てこないが印象的。それにしてもデ・ニーロをあんな風に使うなんて贅沢な使い方。
機械の不具合を修正するにも戦わなくてはならないという不条理な世界。個人の感受性が
反映された思考主張、行動が否定され、政府が用意したシステム、役割、手続きが優先される世界。
テロリストでさえ、システム上の役割を担っている。システムが完全に機能するためにはテロリストは
必要不可欠なセクションなのだ。じつにタイムリーですね。テリー・ギリアム、先見の明か。
世界各地でテロリストが活動していますが、政府や国連が正義を行使するためには罪が犯されることが
必要なのだ。つまり、テロリストは公務員みたいなものなのだ。
画面に釘付けになるような感じではないんだけど、観終わった後、頭に焼き付いてるシーンが多い。不思議と印象に残る作品です。あっと、驚くエンディングも良い。
あと、テリー・ギリアムってカメラ傾けるよね。映像が斜め。ひょっとしてそれで気持ちわるいのか?
なんか気になる。
もうすこしたったらまた見てみようと思います。
どちらもま〜時間の経過がしんどくてね!あまりの辛さに逆に彼の作品をもっと知りたくなったよ。
先の二作品に比べて見やすく出来ているんだね。皮肉たっぷりで救われないこの面白さ。
無機的で人情なんて無い、いつ食い物にされるか分からない社会の怖ろしさを感じた。
それにしてもデ・ニーロ、その登場の仕方は美味し過ぎやしないかい?
予見された未来はまだ遠く、いやそれは過去かも永遠の未来かも知れない。
表現は未来に先立つ事はせず、いつも現実のこの時間に我々と同じ速さで動いている。影よりも親密に、衣服よりもさりげなく。
未来は来るのか? そんな言葉がいつも私を取り巻いて締め付けてきて、ある一定の方向性を求めようとする。逃げられない、誰も。
空を飛ぶ空想シーンが、なぜかブレード・ランナーの薄暗い未来都市の空とオーバーラップする。非現実的な世界に、どこか共通点があるのだろうか?
迷わず、私のベスト5。
LD買ってDVD買った。
もんのすごいラストなのに
コミカルやったりシュールやったり
デニーロやったりマイケルパリンやったり
ボブホスキンスやったりイアンホルムやったり
もう最高!
当時ふくやまけいこさんが誉めてたのが
妙に印象的。
【映像世界】に慣れていない子どもだったので、この世界観・映像力には
完全にパンチを食らいましたねぇ。頭 大パニックでした(笑)。
あの時、本当に、地中からドーンと突き上がる衝撃を映像と一緒に受けた感じがしましたし、
デ・ニーロ(もちろん彼がどんな俳優なのか知らなかった)がシュルシュルー!と降りてくるシーンでは
あの世界や【巨大ドーム】が、もう目前のことに感じられて
それこそ現実が何処にあるのか解らなくなるほどの目眩を感じたものです。
・・・懐かしい・・・純粋だ(笑)
あのクラクラするような高揚感を、以来ずっと探し続けていますが・・・
なかなか難しいものですね。
http://gogocinema.blog39.fc2.com/
何処までが夢で何処までが現実なのか…凝りまくった映像世界がとんでもない。
まさに悪夢の世界を楽しむ映画。訳がわかんないが魅力的なストーリー。
優秀で、何度も危機を救っても、一度救えなかった事で全てはチャラ。
どれだけ貢献したかでなく、どれだけ失敗をしなかったかで評価される世界がある(現実、そうだろ?)。剥奪局は情報を守る事で権力者として君臨する。支配者が権力を守るために、作り上げたシステムだ。そのシステムが、そもそも狂っている。手段は選ばない。そして関係のない人も巻き添えに。
剥奪局ごっこをする子供達…主人公にとって世の中に一番大事な物は何か?
人に後ろ指を指される事を恐れ(常識?に従う?)、また権力者を崇めて辛苦をなめる事ではないだろう。
暖房機器(とんでもないね)を、ちゃんと直す修理屋は犯罪者で、ぶっ壊す野郎(会社)が合法的。
テロリストは誰なのか?(修理屋?/政府?)結局、よく解らなかったけど。(何回か観たら解るのか?)
主人公の妄想と現実がシンクロする…暴走するトラック。
強力なコネ…システムの中枢がエリートなのかね。レストランのプレート(に乗った料理)も変。美容整形もとんでもないが…世の中、茶髪が格好良いのは何故なのか?僕らもかなり洗脳されている気がする。
そして強制現実逃避による無理矢理なハッピーエンド(?)は…逆マトリックス?
だって気が触れそうだったんだもの……
お金がかかってるのは解るんだけど、その金の使い方のベクトルがナナメ上というか、異次元というか
どぼーん、どぼーん、とドブに捨てられる音が聞こえてくるようで
でも大好きです _| ̄|○
映画の面白味って意味じゃ、いまだにぜんぜんわかんないんだけど
つうか体が解ることを拒否するというか
このナンダコリャ感がなんとも、二度三度と見る内に、やみつきに……
面白いと思った人に、どこがどう面白かったのか、
教えてもらいたい。
っていうか、その前にどんな話なのかを
教えてもらいたい。
映画館で座っている間が苦痛だった。
「バートン・フィンク」「裸のランチ」に似た物語空間に馴染めませんでした。
改めて見ますと、不思議なことに評価が一転!
主人公が見る夢の描写や、デニーロの使い方が一品で、ラストのブラジル・サンバには胸が詰まりそうになります。
サウンドトラックは必聴です!
空想の世界で起こる救いの無い悲劇、それが全くの非現実かと言うと、そうではない。
他のどんな映画より残酷です。
でもこれは、未来世紀のお話だから…と、懲りずにまた見てしまう映画なのです。
・デニーロは当初、「拷問係」の役を希望していた。それも観てみたい気がする。
・拷問室のロケセットは後半に外観が出てくる発電所の塔の内部で、ロケハンの時に発見し、撮影許可を取ったらしい。CG全盛の現在ではこういったケースが少なくなっているのが残念。
映像、世界観、ストーリー、どれをとっても強烈なインパクト。
かなり皮肉なシーンやブラックユーモア、派手な爆破に意外な結末となんでもありで飽きさせない。
こんな映画もう作られないんだろうね。
奇想天外なストーリー、迫力ある映像美、強烈な批判精神、至上のブラックユーモア。こういう作品に出会えるのですから、映画館通いはやめられません。見たときは、背中に寒気が走りました。
未来は夢にあふれているばかりではないのです。のんびり構えている我々に対するカウンターパンチです。こういう映画に脇役で出るデ・ニーロも最高。
夢に固執する人間と、それに対する現実をわかりやすく置き換えた舞台にすぎない。
だからラストも管理モノの典型的なパターンに納めているのだ。
それよりも徹底的に主人公の悲哀を笑わせながら見せて行くのは、
映画はまず、見ていて面白くなければ。というギリアムならではだろう。
小ネタもいちいち可笑しい。
CGには出せない味のある美術が最高。
お話は、んー例えば、管理社会で「管理された事の無い人」が管理社会を
皮肉た映画を、管理社会で「管理された事の無い人」が観て喜ぶ。
そーゆーふーに考えると皮肉以外の何物でもない、皮肉な映画。。。
「つまんねー」
とか思ってみてました(汗
ラストはもう言うことないです、歌も明るいのに哀しい
「12モンキーズ」の時もそうだがギリアムは「明るい」、「怖い」を「哀しい」に変える力を持っていると思う。
なぜか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と「バニラスカイ」を連想した最後のオチ
主人公は永遠に夢を見せられ続けるのだろうか・・、彼の中ではいまだに幸せな生活が続いてるのだろう・・・。
しかしこれといい「12モンキーズ」といい「フィッシャーキング」といい・・ギリアムの選曲センスって本当にいいな〜、一度ギリアム映画のオムニバスでも出てくれないかな?
この映画を始めてみたときも、このビジュアルとスピードアップするテンポ、そしてラストに衝撃を受けたが、今見るともっと感動すると思う。
(多分)元ネタの1984の映画版のラストも虚無感では負けていないが。
このギリアムのパワーが今となっては懐かしい限りです。
どうしちゃったの?
主演のJ・プライスの冴えない風貌も良いです。デ・ニーロは思った程出番がない
です。
汚水まみれになるB・ホスキンスが可哀想(悪役だけど)。
T・ギリアム監督の卓越した映像センス。個人的にも大好きなSF映画の1本。
【My Cult Film】
体制への風刺や皮肉というのが強烈なんだね。
そういうモノを欲していた若い頃に見たから強烈な印象だったけど。
鎧武者は、もともと主人公の心の中における官僚制の手下の象徴だった、というよりは、反対に、映画の進展に従って主人公が軍人たちを鎧武者と同一視しはじめたということではないでしょうか。もともとは、主人公は、夢や夢想と現実をはっきりと区別して生きていたのに、後半からは現実を自らの夢や願望のルールの通りに生きるようになるのですから。
官僚が主人公を尋問するシーンで、官僚が夢の中にでてくる怪物に変身してしまうシーンが一瞬ありましたが、あれは、官僚制の怖さというより(もちろんそれもあるでしょうが)主人公の現実逃避を現しているのではないでしょうか。そしてその現実逃避がラストになって完結すると。面会に来た主人公のおじが「本当にサンタクロースの扮装をしていた」保証はどこにもないのですから。
単にギリアムがそういう文化アイテムが好きだったから、と考えるほうがはるかに自然な気がしますが…。
官僚制についても、確かに批判の意味合いもあったでしょうが、それと同時に「官僚制ってマヌケで面白いよね」というギリアム一流の視点が発揮されてはいなかったでしょうか。
「おかめ」…。本当におかめに見えたんですか? わたしは単に死んだ胎児の顔にしか見えませんでしたが…。少なくとも和風な感じはしなかった。
日本脅威論…。うーん、日本が脅威だということを、あのギリアムが言うわけですか…。はあ…。
なんで未来の話だなんて思ったんですか…。
ギリアムの解釈した20世紀がああだったという話であって…。
この映画以降、テーマ曲でもあるサンバの名曲「ブラジル」をよく聞くようになりました。とても儚げな曲に聞こえてしまいます。
有楽町駅前の映画館で見たんだよなぁー、この映画。