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無人の野(1980)

CANH DONG HOANG

メディア映画
上映時間95分
製作国ベトナム
公開情報劇場公開(「無人の野」普及委員会)
初公開年月1982/08/
ジャンルドラマ/戦争

【解説】
 ベトナム戦争末期、ベトコンの連絡網を分断するため、アメリカ軍は一つの村を“無人の野”にする作戦にでた。軍による監視の続く中、村には一人たりとも残っていないかに思えた。だが、そこでは、幼子を抱える若い夫婦がひっそりと暮らしていた……。戦時下の南ベトナムを舞台に、家族の愛情がアメリカ軍によって踏みにじられる様を描く。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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326 8.67
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【ユーザーコメント】
投稿者:黒美君彦投稿日:2007-05-30 01:40:42
【ネタバレ注意】

舞台はベトナム戦争後期の1972年、南ベトナムのクー・ロン・デルタ地帯ヘの入口に当るドン・タプ・ムオイ地区。
米軍はこの沼地を「無人の野」にして、解放軍の連絡を断とうとする…。
この作品の主人公、バドー(ラム・トイ)は若き日の西田敏行に似ていて、妻のサウ・ソア(グェン・トゥイ・アン)は若き日の秋吉久美子っぽい。ちなみにこの映画の撮影当時、二人は実際に夫婦だったとか。
息子のスアン・ヴー(グェン・ホン・トウァン)とともに二人は沼地の家屋に住み、解放軍の連絡員をつとめているが、米軍のヘリコプターがしょっちゅう解放軍の掃討にやってくる…。

かつてフランスが宗主国だったせいもあるのだろうか、クローズアップの表情のモンタージュなど、どことなくフランス映画を思わせるところがある。
全体的な技術は正直稚拙なところも多いが(米軍兵士がみなアジア系というのは北朝鮮のドラマっぽいぞ…苦笑)、デルタ地帯の緊張と緩和が交互に描かれ、これまで観ることのなかったベトナム解放軍兵士の視線に立った作品。故国から息子の誕生を知らされた米軍ヘリの兵士もまた戦場に散り、解放軍万々歳に陥っていないところも好感がもてる。
ベトナム戦争での米軍兵士を描いた作品は枚挙に暇ないが、その意味でもベトナム側からあの戦争を描いたこの作品は貴重だと思う。

投稿者:Ikeda投稿日:2006-11-02 12:58:25
グェン・ホン・センという監督はベトナム戦争の記録映画を撮っていた人だそうですが、それだけに戦争中のメコン・デルタの描写に真実味があります。共産主義と資本主義それぞれの立場の国のイデオロギーの争いで、代理戦争とも言われましたが、アメリカは直接軍隊を派遣しているので、必ずしも代理ではなかったと思います。
デルタ地帯の住民を撤去させ、残った人たちは消してしまおうとする戦略は、ヨーロッパでの戦争では考えもしなかったでしょうが、その辺にアジア蔑視が表れています。この作品には出てきませんが、枯草剤まで使ったというのはひどいものだと思います。
米軍も大量の死傷者を出し、国内の反対運動もあって、結果的には敗北という結果になっていますが、この映画では、プロパガンダ的な所は見せず、ひたすらに戦争の悲しさを表現している所に良さがあります。
主役のラム・トイとグェン・トゥイ・アンはベトナムでどの程度の俳優なのか知りませんが、うまい演技だと思いました。赤ちゃんのグェン・ホン・トゥアンもかわいいですし、米軍の中尉役を白人系でなくモンゴリアンの風貌のスアン・デイが演じているのも、逆に好感が持てました。
投稿者:ASH投稿日:2003-06-08 19:15:29
【ネタバレ注意】

 アメリカ側から見たベトナム戦争の映画は、それこそ数えきれないほどあるが、ベトナム側から見た映画は珍しいな。まあ、そこそこの数は製作されたんだろうが、日本には紹介されないだけなんだろうけど。

 貧しいながらも幸せに暮らす主人公の夫婦だが、彼らに安息の日というものがまるでない。ヘリコプターの音が聞こえたら、ジッと身を潜めてやり過ごさなければならない。そんな劣悪な状況を生きていかなければならないベトナム人夫婦の日々を描いている。モノクロ映像も効果的だ。

 米軍側の人間も少しだけ描かれていて、おそらくベトナム人俳優が米軍兵を演じているんだろうが、彼らの享楽的な一面も描かれている。パーティのシーンでは、なんとBGMとして「ブラック・マジック・ウーマン」のインスト・バージョンが流れるのだ。

 音楽が昔の日本映画みたいで、この旋律は妙に心に引っ掛かる。で、よく分からないのが、冒頭、バー・ドーがサウ・ソアを口説くのだが、その言葉がミュージカルのごとく歌になっているのは、ベトナム映画ではよくあることなの? それに応えるサウ・ソアも、歌っている。不思議なシーンです。

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