名誉と栄光のためでなく(1966)LOST COMMANDロスト・コマンド/名誉と栄光のためでなく(ビデオ)
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【解説】 インドシナ戦争後に新任地へついたフランス軍将校が、かつての戦友との哀しき再会や部下の宿命的悲恋を目の当たりにしながら非情に任務を全うしていく姿を描いたドラマ。 インドシナ地域でゲリラ部隊と激闘を繰り広げたフランス軍パラシュート部隊の将校ラスペギイ。彼はその戦争終結後、フランスへ帰還するも、ほどなくしてアルジェリアで新たな任務に就くことに。エスクラビエほかインドシナで共に戦った盟友たちを部下に率いたラスペギイは、さっそく現地に乗り込み、テロリスト集団の反撃に立ち向かう。そのテロを指揮する男は、ラスペギイのかつての戦友マヒディだった。そんな中、エスクラビエは地元の美しい女性エイカと出逢い、互いに惹かれ合っていく。しかし、彼女はマヒディの妹だった。エスクラビエが戸惑いをみせる一方、ラスペギイはマヒディ打倒を目指すのだが…。 ![]() 【ユーザー評価】
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今となっては戦闘シーンに迫力を感じませんが、戦争が進むにつれ初心を忘れエゴイストになっていく人間の姿や名誉・栄光によって人が変わってしまう様子など人間心理の深いトコロを描いているので興味深く鑑賞できます。
40年以上前の作品ですが現在観ても通じる戦争と人間の皮肉を感じる事が出来るでしょう。
問題なのは、捕虜になっている間の中佐の活躍が描かれていないトコロ。
「中佐のおかげで生きられました」みたいなセリフがあったけど実際にどうやって部下の信頼を得ていったのかが見えてこないので、その後部下たちに慕われていく展開に若干置いてきぼり感をくらいました。
そこをキッチリ描いていれば、兵士たちの絆をもっと感じられたかもしれません。
田舎臭いアンソニー・クインとスマートなアラン・ドロンのバランスが絶妙なだけに、A・ドロンがどうして彼に惹かれたのかという強力な裏づけが欲しかったですね。
キャラクター的にはA・アンソニーが演じたひたすら人間くさい中佐役が印象的でした。
他の戦争モノに出てくる上官のような愛国心を彼には一切感じないんですよ(爆)
でも、そこが人間らしくて良かったですね。
文句なしにA・ドロンはステキだったけどキャラ的な面白みには欠けたかな・・・。
彼の映画にはよくある事だけどクールすぎるのが仇になっている感じです(爆)
多すぎず少なすぎずな女性の使い方は上手いです。
手のひらを返したような未亡人の行動には首を捻る思いですが(笑)
最後・・・アラン・ドロンはどこへ向かったのか・・・観た人それぞれの答えがきっとあるんでしょうね。
一応ロマンス的な描写がありますが、それよりも少々無謀とも思える戦闘場面の方に迫力を感じました。但し、この映画では、それ以上のものは感じられず、この映画の時代背景の方に興味を持ちました。
二次大戦中に日本がベトナムを含む地域に駐留し、フランスを追い出しましたが、日本の敗戦によりベトナムは再びフランスの植民地になります。然し独立運動が激しく、朝鮮戦争の勃発で手放す事になり、結果的にアメリカの介入でベトナム戦争になった事は周知の事だと思います。それに続いて「望郷」などで知られるアルジェで独立運動が起こり、それを制圧するための戦争が始まり、最終的にはアルジェリアも独立しています。
そのような背景があるので、この映画のコンセプトが変わっています。この作品でも「独立」という言葉が盛んに出てきますが、反対勢力は「ゲリラ」であり「テロ」ですが、立場が変われば「レジスタンス」になるのが都合の良い言い回しで、「勝てば官軍」という言葉を改めて感じた映画です。ナチなどに対する反抗の映画は数多くありますが、この作品は逆の立場で描いているのが珍しく、アメリカなのでフランスの話は、あまり気にせず作れたのだと思いますが、その意味では面白いです。