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素敵な歌と舟はゆく(1999)

ADIEU, PLANCHER DES VACHES!
FAREWELL, HOME SWEET HOME [米]
ADDIO TERRAFERMA [伊]

メディア映画
上映時間117分
製作国フランス/スイス/イタリア
公開情報劇場公開(ピターズ・エンド)
初公開年月2002/01/12
リバイバル→ピターズ・エンド-2004.6.19
ジャンルドラマ/コメディ
アデュー! 私の家族
素敵な歌と舟はゆく [DVD]
参考価格:¥ 5,076
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【解説】
 グルジアの巨匠オタール・イオセリアーニ監督が、パリを舞台に、ひとクセもふたクセもある個性的な面々のちょっとのんきな人生模様をさらりとユーモラスに描いた心あたたまる人物スケッチ集。優雅でゆったりとしたリズムの中、流麗なカメラワークに乗って、パリに暮らす個性豊かな人々の日常のひとコマが次々と切り取られていく。
 パリ郊外の大きな屋敷。中では楽しげなパーティが開かれている。パーティの主役はこの屋敷に住む家族の母親。仕事をバリバリこなすやり手実業家。派手なパーティが大好きで今日も大勢の客を招いて大騒ぎ。一方の父親は大のワイン好きで、ひとり部屋にこもり愛犬のラブラドールと一緒にお気に入りの鉄道模型を眺めてご満悦。その息子ニコラは毎朝スーツに身を包み家を出たかと思うと、ボートに乗り込み途中でラフな服に着替えてパリ市内へ。そこで、なんと物乞いまがいのことをしてみたりバイトしてみたり。そんなニコラは今日もまた浮浪者とつるんだり、カフェの女の子に恋したり……。
 なんと自由な映画なことか! 登場人物の生き方も自由ならば、映画そのものもなんとも自由。驚くほど多くの人物がカメラの前を横切り、カメラもまたそれを追うように首を右へ左へ。その場の思いつきかのように気の向くままにその対象をぴょんぴょんと移ろい行く。この全編を通してたゆたうような、それでいてリズミカルなカメラワークがなんとも心地いい。自由を描きながら、単に楽観的、無自覚的にそれを賛美するのではなく、わずか2時間の中に酸いも甘いも包み込んだ人生のあらゆる側面を飄々と描き(もちろん表層をなぞるだけなのだが)、その上で映画は自由を高らかに謳い上げる。紛れもない傑作。ジャン・ルノワール、とくに「素晴らしき放浪者」がお好きな方は必見。それから、屋敷の女主人のかわいいペットのコウノトリのなんとも優雅でどこか哲学的な佇まいはそれだけでも一見の価値あり。影の主役ともいうべき存在感。これぞまさに映画という一作。
<allcinema>
評価
【ユーザー評価】
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1197 8.82
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【ユーザーコメント】
投稿者:フランソワ・M投稿日:2005-01-29 19:53:02
このような映画を見て心底楽しめるのは余程人生に余裕のある人だろう。
たいていの人は己の先の人生を悲観して、どのように生きようかともがき苦しんでいるのに、このような類の映画は、その示唆さえ与えてくれない。
環境ビデオ、あるいは語学の教材としては最適なのかもしれないが、俺はこのようなものはわざわざ金を払ってまで見るようなものではないと思っている。
投稿者:nw358投稿日:2003-07-06 18:50:29
最初の20分で眠たくなって眠ってしまう映画が芸術映画である。
投稿者:theoria投稿日:2002-09-13 21:37:10
万事が自然発生的、即興的である様で実は綿密な計算の上に成立しているであろう作品。旧ソ連邦下のグルジア共和国出身の監督がパリを念頭に置きつつも、それは飽くまで自由の象徴としての“パリ”という舞台であって、パリの石畳の美しい街並みの雰囲気は勿論充分に重視しつつも、それを徒に表面的効果として利用せず、曲がりなりにも真の自由を勝ち得た民衆の凱旋の国歌「ラ・マルセイエーズ」の精神を第三者の立場から直観的に“自由を謳歌する町”として賞賛しているところが率直に感じられて興味深い。“異邦人であるからこそ”その良さ、魅力を理解、堪能できるということは屡々色々な面に於いて真理であろう。最近はフランスと隣接する国で“映画界のガリバルディ”気取りのナンタラさんが癌を克服し(?)本作と同様に監督自らが出演して、腰砕けの茶番劇でもって自国を代表しているかのような勢いを見せているようだが、「私的」には“腰抜けムッソリーニもどき”と思っている。こんなことはどうでもよいが、イオセリアーニの素晴らしさを引き立てるには持って来いではあろう。イオセリアーニ自身の本作での父親役は実に素晴らしい。あるべき父親像?などといった固定観念に縛られた閉鎖的な見解を突き破って、トリに憑り付かれたバカ女房、金持ちをいいことにヤリタイ放題の道楽息子に“下手”に干渉することなく、自分は自分で気儘に自由奔放に転がり込んできた浮浪者と膝を交えて共にワインを呷り、歌を歌い、その日その日を存分に楽しむ。登場人物は盛り沢山であるが、皆それぞれに他の誰の生き方に対しても口出しをしない(本来当たり前のことなのだがココでは徹底している)。不幸に見舞われても歌を歌って気を紛らわせるサバサバした「諦観」とすら捉えられる程の深みを湛えつつ皆が生を謳歌している。・・・実際に本作では「謳歌」という言葉がとても似つかわしいと思う。近頃の映画でこんなにもおおらかで伸び伸びとしたモノを私は知らない。コウノトリ一羽の威厳なまでの存在感。ワイン・ボトルの氾濫。パリの街を彩る娘たち。シャブリエ風軽妙洒脱なフランス語版シューベルト・・・・「酒・女・歌」という三拍子揃って、終にはウィーン情緒までも彷彿させるあの包容力。これは紛れも無く「さすらい」の人オタール・イオセリアーニの所産であろう。そしてこれは観る人に「さすらい」の“尊さ”を訴えている。従って、ラストシーンはしみじみと回想させられる。
投稿者:#77投稿日:2002-04-06 19:30:52
お城、貴族、パーティー・・・と来ると、本能的にゴメンと言いたくなるところだが、
まずはコウノトリ君にヤラレタ。この愛らしさ!何ともユーモラスで、人間くさい
動き(演技?)!ストーリーは、パーティー好きな妻とその夫、そしてその息子を
中心にホノボノとした、時にはヒヤっとするような残酷な出来事が滑らかに、ごく
自然な語り口で次から次へと紡ぎだされてゆく。浮遊感に似た、心地よい2時間。
何の気なしにレイトショーの劇場に飛び込んだのだが、これは大きな拾いものでした。
【ソフト】
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