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モンパルナスの灯(1958)

MONTPARNASSE 19
LES AMANTS DE MONTPARNASSE [仏]
GLI AMORI DI MONTPARNASSE [伊]
THE LOVERS OF MONTPARNASSE [英]
MODIGLIANI OF MONTPARNASSE [米]

メディア映画
上映時間108分
製作国フランス
公開情報劇場公開(東和)
初公開年月1958/09/30
ジャンルドラマ/伝記
映倫G
モンパルナスの灯 Blu-ray
参考価格:¥ 2,700
価格:¥ 1,530
USED価格:¥ 364
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【解説】
 マックス・オフュルスとアンリ・ジャンソンの企画だったモジリアニの伝記映画を、オフュルスの急逝で、J・ベッケルが脚本・監督に当たった彼の代表作。'17年の春、モンパルナス。青年モジリアニは肺結核に冒され、また麻薬と飲酒の中毒でどん底の生活を送りながら、僅かの知己に支えられ画業に取り組んでいた。ある日彼は、ジャンヌ(A・エーメ)という画学生に街で出会い、激しい恋に落ちたが、彼女の父の反対で二人は引き裂かれ、絶望から彼は昏倒した。画壇での唯一の理解者=画商ズボロフスキー(G・セティ)は彼を南仏ニースに静養させ、ジャンヌもそこへ家出して来る。幸福な半年を過ごしてパリに戻った彼を待ち受けていたのは、再びの無理解と屈辱。個展は見事に失敗し、貧窮にあえいで、カフェで素描を5フランで売り歩くうち倒れた彼は、運ばれた病院で不帰の人に。それを看取った冷酷な画商モレルは待ち構えていたかのように、その傑作の数々を買い叩くのだった。ジャンヌに彼の死を告げず……。エーメの清純な美しさを初め、モジリアニを取り巻く女性たちもよく描かれ、悪魔的なモレルのL・ヴァンチュラの存在感が強烈な印象を残した。もちろん、この繊細で夭逝の画家に貴公子フィリップがうってつけであったことは言うまでもない。
<allcinema>
評価
【関連作品】
モディリアーニ 真実の愛(2004)
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]A (1960)
[002]Aシェルブールの雨傘 (1963)
[003]Aニュー・シネマ・パラダイス (1989)
[004]A赤ひげ (1965)
[005]A生きる (1952)
[006]A椿三十郎 (1962)
[007]A用心棒 (1961)
[008]A (1954)
[009]Aロスト・イン・トランスレーション (2003)
[010]A七人の侍 (1954)
【ユーザー評価】
投票数合計平均点
19170 8.95
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【ユーザーコメント】
投稿者:ルミちゃん投稿日:2012-12-29 12:19:31
【ネタバレ注意】

【個展の画廊にて、初日】
自分の絵が世間で評価されるかどうか、それを問われる初めて開いた個展であった.一見盛況ではあったのだが、客は、画廊の女主人の友人、自分のアパートの住人、良く言えば身内、悪く言えばさくらばかりだったらしい.
「すばらしい、傑作だ」こう評する客に、ジャンヌは愛想よく酒を勧めて回る.けれども、モジリアニは、客の相手もせず、ふてくされた態度で一人で酒を飲んでいた.そして、アパートの隣人の女が抱きついて「すばらしい」と言った途端、彼は険悪な表情になった.
『お世辞なんか聞きたくない.うわべだけの綺麗事の言葉なんかまっぴらだ』おそらく、モジリアニはこう思っていたのであろう.
あるいは『自分の絵が解る客は、一人もいない』と、客をバカにしていたと言うべきかもしれない.
『成功させてやりたいわ』画廊の女主人はこう言った.確かに客はさくらばかりであったかもしれないが、けれども、女主人だけでなく、集まってきた客は皆、モジリアニの成功を願ってやって来たと言ってよいはず.失敗を願って来たのは画商のモレルだけであろう.
モジリアニは、彼の成功を願う皆の優しい心を、どの様に思っていたのであろうか.
見かねた妻が「飲みすぎよ」と言うと、「じゃ帰る」と、一言言っただけで、誰にも挨拶することなく帰って行こうとした.
「明日来て」困り果てた女主人は、それでも、また明日来るように頼んだけれど、
「なんで」と、逆に、言い返す様な言葉を残して、帰っていったのだった.
今日来た客はさくらばかり.明日は誰も来ない.モジリアニには解っていたのであろうが、けれども彼の個展であるにもかかわらず、来るつもりはないと言うのは、彼の成功を願っている、皆の気持ちを逆なでする言葉であったと思うのだが.

【個展の画廊にて、二日目】
来る客はさくらばかり、自分の絵を理解する客は一人も来ないと思い込み、初日のモジリアニはふてくされて酒を飲んでいた.そして、二日目は、客は誰も来ないと思い込み、画廊に来ることもしなかった.
けれども、画商のモレルは明日また来ると言っていた.言葉の通り、彼はやってきたのである.モジリアニの予想に反して、翌日も客は一人は来たのであって、さらに言えば、その客は、数少ない彼の絵の理解者でもあったのだ.

その日、モレルはスロボフスキーにこう言ったのだった.
「彼は酒を飲みすぎる.(だから今は絵を買わない)」
そして、
「運がない」モジリアニには運がないと言ったのだが.

『きっと、誰か一人ぐらいは、自分の絵を理解する客が来るはずだ』、こう考えて、モジリアニが酒を飲まずに、誰か一人でも自分を理解する客はいないのか、丁寧に客の対応をしていたとしたら、どうであろう、モレルは買ったのである.まさに、モジリアニには運があったと言わなければならないのだが、現実のモジリアニは全く逆であった.
簡単に言ってしまえば、『酒を飲みすぎるから、運がない』つまりは『酒を飲みすぎなければ、運があった』のである.この日、モレルは絵を買いに来た.モジリアニがいて酒を飲んでいなければ、モレルは絵を買うつもりで来たのだと思えるのだけど、どうであろうか?
あの酔っ払い相手では、普通は絵を買いたいと思わないであろうし、よしんば買いたいと思っても、まともに話を聞く相手ではないので、買うことも出来ないのではないか.モレルは絵を理解する人間であった.芸術を理解する人間ならば、『酔っ払い相手では商売が出来ないから、死ぬまで、買うことが出来ない.(酒をやめさせろ)』と言うところを、『死ぬまで、買わない』と言ったとしても、何も不思議なことではない、やはり、このように思えるのだけど.
画廊の女主人は、モレルがいやがらせにやってきたと言ったけれど、冷静に考えれば違うようである.彼は、お世辞を言わなかったが、モジリアニの絵を誹謗もしていない.先に私は、モレルが失敗を願ってやってきたと書いたが、それも間違いであろう.

『明日は誰も来ない.明日また来る』とは、『今日は、さくらの客で一杯で、真面目な絵の話は出来ない.彼の絵を理解する人間は多くはいないはず.たぶん明日は誰も来ないと思うので、また出直してくる』彼は、こう言いたかったのではないのか.
そして『彼は飲みすぎる』とは、酔っ払い相手に商売の話は出来ないと、もっともなことを言ったに過ぎないのである.
前日、ベアトリスが『お人好しも、ほどほどにしないと』と言った時、スロボフスキーは『性分でね』と答えたのだが、しかし、お人好しでは商売は出来ないはずである.モレルはお人好しの正反対の人間であったのだが、お人好しでは商売は出来ないと考えれば、例え酷い人間のモレルであっても、きちんと対応しなければならない相手であったと言わなければならない.

投稿者:uptail投稿日:2009-05-23 09:33:49
アヌーク・エーメ
投稿者:gapper投稿日:2009-01-26 13:44:41
 音楽といい映像の雰囲気といい、それらしくいい。ただ、断りがあるものの事実とはかなり違っているというのは気になる。ウィキベディアによると、個展を開いたのは、ジャンヌに逢う前で、飲酒は結核の咳を抑えるために飲んでいたようだ。ジャンヌは学生でなく、モデルで、モジが死んだときには長男が居たそうだ。彫刻家でも合ったのに、一切感じさせないのも、どうかと思う。そもそも彼の作風は、彫刻から来ていることを考えるとなおさら。 もともとのこの作品は、「忘れじの面影’48」のマックス・オフュルスの企画で、脚本は「望郷’37」のアンリ・ジャンソンが執筆したもの。オフュルスが急死してジャック・ベッケルが大幅な修正したらしいが、この修正が事実から離れることになったのならとても残念。 それにしても、フィリップは、はまり役。彼以外では、つまらない作品に成っていたと思う。エーメも、容姿と存在感だけでも十分な感じ。パルマーも、結構いい。リノ・バンチェラもいいのだが、心のない彼だけがモジリアニの作品を理解しているというのは、疑問を感じる。ここを理解させるエピソードがあれば、さらに良い作品に成ったのではないかと思う。
投稿者:民謡から演歌まで投稿日:2008-08-03 22:20:13
【ネタバレ注意】

絵の良し悪しを一瞬で判断する能力はない

つまりが、本物そっくりであるかに見える様に描かれている美麗な絵を見て「凄い」って思うかもだが、そんな技術は基本的に画家たるものの殆どが出来る芸当(ってか一般人がやってない修行をして絵を描いてる)な訳で凄くも何ともなく、それこそ十把一絡げの世界で、そっくりが良いなら写真(これもプロの作品はアートでもあるのだが)でOK…大概は見てる内に飽きるんじゃないか?

天才だがアートに妥協がなく、不運(但し女にはモテまくり)。苦悩しながら酒に逃げ込み、前後不覚で暴力を振るう男が「悪」でもなければ、あの映画的に素晴らしいラストの画商(慧眼!…ジャンヌに主人がどうなったのかも告げず、宝の山をお持ち帰り)が「悪」な訳でもない。
ただ、不運なカップルに感情移入して観ている僕等にしてみれば、冷酷に己の仕事を迷わず実行する男を「こいつは悪魔か!」と思えることも事実。生前に彼の作品を買っても売れない(=金にならない)訳で、それで幸せに長生きでもされようもんなら、自分が観て楽しむんじゃない画商にしてみれば、商才のない事(馬鹿な事)この上なし。…時に馬鹿なのも尊いのだがね。

まぁ女から女と渡り歩く彼があんなに舗道がクラクラする程ショックを受けるとは思わなかったが。まぁ電話に怯えていた訳だから当然なのかもだが。実際、若くて超美人な彼女は物語が進んでいっても健気で聡明で献身的。あの彼女がラスト(深夜)に主人の絵が売れて(あの友達がいたら叩き出されてる)喜ぶ表情もどこか寂しげに見えるのも僕等が彼の計画を知ってるからかもね。

モジリアニについては、彼の様なアートは彼の前になく(勿論、彼も歴史に学んでいる筈だが)、彼の様な絵を描く画家は、彼に学んだ(悪く言えばパクリ)アカデミックな野郎、って事になる。
ゴッホとピカソしか画家の名前を知らない人には無縁な画家でしょう。(ただこの2人も相当ユニーク)
でも世の中にはハービー・ニコルスの好きなJazzファンがいるように、モジリアニもまた観る人によってはユニークで、特別なものを与えてくれるアーチストでしょうね。http://www5b.biglobe.ne.jp/~sasuraib/sub3_gallary/myart1/32modgliani1.htm

投稿者:さち投稿日:2008-06-27 03:18:13
すばらしい
投稿者:ロビーJ投稿日:2007-07-11 04:24:13
好きな画家であるモディリアーニの伝記映画で、モディリアーニを演じるのが好きな俳優であるジェラール・フィリップという事だったので鑑賞しました。
思っていた以上に素晴らしい作品で、モディリアーニの悲劇の生涯が痛いほど伝わってくる映画でした。ジェラールの演技も最高に素晴らしく、彼自身も早くに亡くなっているためか、モディリアーニとジェラールが私の目には重なり合い、凄く心に響くものがありました。
そしてモディリアーニの妻を演じたアヌーク・エーメも本当に美しいですね。彼女の演技も輝いていて素敵でした。
それにしても、なぜ天才的な画家は悲しく辛い生涯が多いのでしょう?亡くなってから評価されている方も少なくないし・・・。まさにモディリアーニもその一人ですし、あんなモレルなんかに絵が渡ってしまった事は本当に悔しいです。
とにかくモディリアーニの生涯を良く描いているし、俳優の演技も素晴らしいです。間違いなく名作!
投稿者:Ikeda投稿日:2005-07-25 12:03:26
モジリアニの生涯を題材にして、事実は別にして、芸術的プライドだけが高い性格が、充分描かれています。さらに良いのは彼を取り巻く人達の個性の対比があり、それを各役者が演じている所にあります。
モジリアニを演じるジェラール・フィリップが熱演ですし、ひたむきに彼を愛すアヌーク・エーメ、さばさばしたリリー・パルマー、画商として誠実なジェラール・セティ、逆に悪辣なリノ・ヴァンチュラなど、皆好演で、特にヴァンチュラは印象的です。
投稿者:vamp投稿日:2004-03-22 16:09:08
リリー・パルマーを殴って部屋を出る時のカットのショボさが、堪らなく良いです。アヌーク・エーメとの純愛も素敵だけど、この二人の関係もとても好きです。突然真剣になって「俺はだめな男だ」とエーメに語り掛ける場面は切ないですね・・・。ラストはリノ・ヴァンチュラの機械的で機敏な動作が、冷酷さを一層引き立てます。悲劇的な音楽も良いですね。ちなみにこの映画を観て、甲斐性なしに憧れてしまいました。何度観ても素晴らしいです。本当に大好きな映画。
投稿者:Ki-Adi-Mundi投稿日:2003-01-12 03:42:34
モジリアニの死後、恋人は自殺してしまったらしい。

この作品はどこまで史実なのかがわからないけど、
ジャンヌのことなのだろうか・・。

あの画商の恐さは凄まじい。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2002-01-13 10:55:41
 冒頭数分でジェラール・フィリップが愛人のリリー・パルマーをぶん殴り気絶させるシーンがあり、「おゝベッケル節が炸裂!」と嬉しくなる。殴られたパルマーが翌日ケロッとしているのが尚良く、ラスト近くで、フィリップと結婚したアヌーク・エーメに対して「殴られてない?」と笑いながら聞くシーンがあるのも更に良い。しかし、ジェラール・フィリップはその妻アヌーク・エーメを殴れるような関係にない。ここで、ベッケル映画の男女の関係は、殴り殴られる関係にある方が良いことをしみじみと感じてしまう。
 ってな具合で私は無い物ねだりをしてしまうし、ストーリ的な破綻(というか性急さ)も見て取れるのだが、もとより悪い映画ではないし、傑作と云って良い。
 アヌーク・エーメの美しさを見ているだけでも時間を忘れさせてくれる。ジェラール・フィリップはどんなに破滅型人間を演じようと常に気品に溢れている。リノ・ヴァンチュラの透徹した非情ぶりにはゾクゾクする。特にヴァンチュラの登場シーンは悉くガラス窓越しで演出されており、窓の演出家ベッケルの奥義を堪能することができる。
 また、クリスチャン・マトラのカメラワークは全ての画面において構図が完璧だ。特に、ジェラール・フィリップとエーメが道を分かれて行くカットで二人を捉え続ける画面や、フィリップのアパートの階段を使ったカットの美しい構図は神業と思えるくらい。http://www.page.sannet.ne.jp/egi/
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