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ノー・マンズ・ランド(2001)

NO MAN'S LAND

メディア映画
上映時間98分
製作国フランス/イタリア/ベルギー/イギリス/スロヴェニア
公開情報劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月2002/05/25
ジャンル戦争/ドラマ/コメディ
for Peace 平和こそすべて
ノー・マンズ・ランド [Blu-ray]
参考価格:¥ 4,104
価格:¥ 3,694
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ノー・マンズ・ランドノー・マンズ・ランド

【解説】
 ボスニア紛争真っ直中、“ノー・マンズ・ランド”と呼ばれるボスニアとセルビアの中間地帯に取り残された、敵対する二人の兵士を中心にそれを取り巻く両陣営、国連軍、マスコミを登場させ、笑いの中で戦争を痛烈に皮肉り、その不条理や愚かさを見事にあぶり出した辛辣な戦争コメディ。紛争当時、自らカメラを手に最前線に立ち、数多くの映像を撮り続けたダニス・タノヴィッチ監督の長編デビュー作。周到に練られた脚本は各国で絶賛され、2001年のカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したほか、2002年のゴールデングローブ賞とアカデミー賞の外国語映画賞もW受賞。
 1993年6月。ボスニア紛争の最前線。霧で道に迷ったボスニア軍の兵士たちは、いつの間にか敵陣に入り込み、気づいたときにはセルビア軍の攻撃が始まっていた。唯一の生存者チキは、なんとか塹壕にたどり着き身を隠す。そこは、ボスニアとセルビアの中間地帯“ノー・マンズ・ランド”。偵察に来たセルビア新兵ニノと老兵士はボスニア兵の死体の下に地雷を仕掛けて引き上げようとする。その瞬間、隠れていたチキが二人を撃ち、老兵士は死に、ニノは怪我を負う。チキとニノの睨み合いが続く中、死んだと思われていたボスニア兵が意識を取り戻す。しかし、少しでも体を動かせばさっき仕掛けた地雷が……。チキはまさに身動きできない仲間を気遣いつつも敵兵ニノに眼を光らせるのだったが……。
 戦争の不条理を描き出した作品は数あれど、かつてこれほどまでに辛辣な内容があっただろうか。たしかに、中間地帯に取り残された兵士たちのにっちもさっちも行かないシチュエーションはまさにコメディの王道であり、極限状況で彼らがとる行動もまたおかしみに満ち、随所に笑いの要素が溢れてはいる。しかし、そんな彼らのすぐ横に厳然と横たわっている(!)一個の命の重みの前には、そうそう簡単には笑い声にするのを躊躇させてしまうのもまた事実である。たしかに、ブラック・コメディではあるのだろうが、そのブラックさがハンパじゃないのである。これがデビュー作となるダニス・タノヴィッチ監督の“悪意”は、これを観ている観客にも向けられているのかも知れない? ともかくも必見の傑作である。
<allcinema>
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
40321 8.03
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【ユーザーコメント】
投稿者:ringoringo投稿日:2016-07-24 10:06:19
【ネタバレ注意】

塹壕の中で繰り広げられる個人の争いは、押し広げれば戦争になってしまうのですね・・・

武器を取り合う様は核の脅威を思い起こさせる。

無責任な国連軍の描き方も皮肉が効いてる。

マルシャン軍曹のセリフ、「紛争を傍観しているのは、加勢しているのと同じだ。」

ありゃ、これは平和な日本に住む僕に向けられた言葉なのかしら・・・

投稿者:こじか投稿日:2012-09-20 02:43:23
生々しい様で軽々しくもある。そういう意味では作品として絶妙なのかも。佳作。
投稿者:mototencho投稿日:2011-08-05 19:53:56
遅ればせながら見てみたら実に独自の切り取り方で、ボスニアでの紛争を描いている傑作。ヨーロッパから遠く離れて暮らしている者にとっては、まるで分からない“かの地の紛争”なれど、最前線の状況が描かれているので参考になりました。全世界が注目しているワリには当事者の人々にとっては“世界は結局なんにもしてくれない”というメッセージも込められている。http://mototencho.web.fc2.com/2007/saraevo.html#nomansland
投稿者:blacus投稿日:2011-07-06 12:00:08
喜劇とも悲劇とも言い難い恐ろしく不条理な状況を扱っている点でベケットの不条理劇を思わせる。しかし、この映画は極めてリアルな歴史的状況を題材にしている点でベケットよりもずっと悲劇的に思える。あるいはむしろ、不条理劇を誰にとってもリアルだと感じさせる偏在する不条理な現実的状況がこのボスニアとセルビアの紛争に如実に現れてしまっているというべきか。この歴史と演劇的形式主義が絶妙に交差する地点を掬い取った製作者には惜しみない称賛を与えたい。
投稿者:ちゃぷりん投稿日:2011-05-11 09:48:44
紛争の悲劇を経て優れた映画を作った国では無く、どうでもいいテレビ局映画を量産する国に生まれて本当に良かった。でもどう見てもこれはコメディじゃない。
投稿者:kinenchyu投稿日:2010-11-05 17:44:33
むなしい戦争の縮図をみているようでした。派手なシーンがなく、たんたんと物語が進むだけに、リアリティがあり、戦争映画としては珍しい切り口の作品だと思いました。
投稿者:マスターユーダ投稿日:2010-02-14 21:06:15
笑えなかった、少しコメディも含まれているかと思ったが一回も笑えなかった作品自体悪くもないがパッケージにだまされた。もどかしい映画だ。
投稿者:花男投稿日:2008-09-24 22:16:38
こういう映画には「よくできている」「内戦の悲惨さをよくあらわしている」・・・としか言うことができないですね。逆にそういうところがちょっと不満か。もうちょっとつけいる余地を残してほしい(笑)。

ただ映画として確かによくできているのは事実です。ラストシーンの無情感には、心揺さぶられるものがありますね。
投稿者:なちら投稿日:2007-02-27 00:18:42
戦場では、きっとこんなの普通の事なんだろうな。
戦争はいや。
投稿者:SHELTER PEOPLE投稿日:2006-12-06 19:53:31
良い、良いと聞いていたので観た。
戦争映画をアメリカ以外が作るとこうなるかと、まず好印象。
なかなか見応えあった。
日本でもこれぐらいのスタンスで戦争映画が作れるといいなと思う。

投稿者:kath投稿日:2006-09-29 17:31:10
とてもよく出来た、ブラックコメディ。でもコメディでは片付けられないほどのメッセージを感じる。
それは人間性悪説に立った悲しいメッセージ。
個々の小さな憎しみが、大きな戦争に結びついてることを露呈させ、
また「何もしない」ことが大きな罪であることを露呈させ、
深く考えさせられる作品。
投稿者:irony投稿日:2006-08-10 00:23:18
 戦争の全体像はメディアで流れるが、全体像の中味はこう言う映画の集合体かも…。
投稿者:ara_masa投稿日:2006-05-18 22:35:39
【ネタバレ注意】

久しぶりに、心底見応えのある映画に出会った気分。
舞台設定は見事の一言。無駄なシーンも全くと言っていいほど、ない。
どんな時でもスキをついて武器を手にしなくてはならない悲しさ。
それでも先に武器を手にした者のみが正論を吐けるという厳しさ。
塹壕の中、青空が覗く出口を挟んで、チキとニノが言い争う場面の息苦しさ。
共通の知人がいることが分かって、一瞬だけ笑顔で談笑するシーンの切なさ。
中立という立場が常に持つ卑劣さ、「報道の自由」という言葉の裏の醜さ。
こんなにも戦争の不条理とか、救いのなさを描き切った映画を見たのははじめて。
http://ara-masa.cocolog-nifty.com/blog/

投稿者:nehane215投稿日:2004-09-27 12:04:48
戦争の本質を考える時、
そのひとつに究極の馬鹿馬鹿しさ、愚かさがあり、
そういう意味でこの映画は
呆れてしまうほどブラック・コメディなのかもしれない。
ブラックを極めた何とも言えないラストシーンを含め
確かにハリウッドでは作れない映画だと思った。

それにしても国連の無能ぶりは観ていて情けなくなる。
無力化し機能していない国連の改革は必要だと思うが、
果たして我が国日本がP5入りして何か変わるのだろうか?
何も変わらないような気がするが・・・。
憲法改正も一緒くたにして、
大国のプライドを満たすだけのような真似はしないでほしい。

国連安保理の常任理事国(P5)は
(アメリカ、中国、イギリス、フランス、ロシア)で
(あちいふろ)と覚えた。
(あいちにふろ)…なんかゴロが悪いぞ。
投稿者:ano.レッチリ投稿日:2004-09-14 21:57:13
戦争がいかにバカなことか教えてくれる映画です。
今まで見た戦争映画の中で二番目に好きです。
ちなみに一番はスタンリー・キューブリックの
「フルメタル・ジャケット」です

投稿者:ムフムフ投稿日:2004-08-28 15:29:38
コメディとして表現した日本版の予告に問題があると思いました。
確かに皮肉った表現は多いけど、ブラックコメディというものではない気が。
なんにしても戦争って経験した人しかどうこう言えることじゃないんだなと...
観た後空しくなりました。戦争の空しさを伝えるにはいい映画だと思います。http://k-8bit.net
投稿者:阿里不哥投稿日:2004-08-04 01:58:05
子供のころニュースで見ていたあの「UN」と書かれた真っ白い戦車はまるで平和の使者のように記憶されていたのだが、現実はあんなものだったのだろうか。ショックだった。
ストーンズTシャツが良い。
孤軍奮闘するフランス兵士が良い味出してた。
前半は笑えるだけに見終わった後凹まされました。
でもこの映画はある種の「コメディ」なんだと思う。
すごい「コメディ」。
投稿者:さち投稿日:2004-06-18 06:20:41
単純だが深い 安いんだけど深い
どこか簡略化された感もある
いい
投稿者:歌王投稿日:2004-02-02 03:11:29
「戦争映画」というと本当にいろいろですが、この映画はスゴイですね。たぶん低
予算だろうし全くもって地味ですが、これほどまでに気軽に観られて、かつ考えさ
せられる戦争モノって、ちょっと記憶にないです。

ストーリー展開は悪夢のようなリアルさがあるんですけど、「悪人」が出てこない
んですよねこの映画。非情だったりバカだったりするすべての登場人物の行動に、
それなりの理由づけがある。そこが面白いですね。観終わったあとは、誰もが山下
大将の名台詞をつぶやきたくなるでしょう。
そう、すべては戦争がいけないのです。
投稿者:Carol Sakeski投稿日:2003-09-25 11:02:44
私は勝手に“地雷兵”と名づけましたが、
夕闇迫る中、彼がずっと横たわっている
姿は、過去類を見ないぐらい切ないラスト
シーンでした。
所詮、国連も国際社会を後ろ盾にした普通の
企業体ですね。下っ端の将校たちは社員です。
ベンチがアホやから、じゃないけど、命を
救いたいのに、命令が優先されるなんてね、
どこかの会社みたいです。
マスコミも肝心な真実を伝えることなく、
上っ面しか見ることができない人々。
戦争が起きたら、結局国家単位を信用
すべきではないのでしょう。http://www010.upp.so-net.ne.jp/Carol_s/
投稿者:すう。投稿日:2003-08-29 14:58:22
なんて救いのない内容でしょうか。ラストが悲しすぎます。。。
戦争って嫌ですね。
投稿者:ねたろう投稿日:2003-05-12 03:57:54
ブラックホーク・ダウンは戦争のむごさ、厳しさを感じましたが、
今作は戦争の空しさ、単純さを痛烈に描いていて、とてもよかった。

子供に戦争を教えるとき、俺だったらこれを見せるね。

投稿者:ポポール投稿日:2003-03-27 21:33:23
 この世に「中間地帯」なんてあるのかネ、と問いかけてくる映画。
 中間地帯で身動きがとれなくなった敵同士という設定は面白いが、この状況を取り巻く国連軍やマスコミ連中の絡みは、お定まりの展開で、今ひとつ。いっそ、中間地帯(塹壕)の3人だけを中心として最後までお話を進めたほうがよかったのでは。まあ、国連軍もマスコミも紛争(戦争)防止には無力です、ということなのでしょうね。
 それにしても、わざわざ最後のところで2人を死なせるこたぁないでしょう。監督のおっしゃりたいことは十分伝わると思います。好みの映画ではなかった。
投稿者:GRIFFIN投稿日:2003-03-23 20:23:23
 実に見事。濠の中だけで、自分たちのおかれている状況を描ききってしまった。対峙する者同士の間にある、緩衝地帯が地雷を踏んで動けない兵士という発想に脱帽。これだけの縮図を描いて金かかってないのは、映画の良いところでもあるなぁと思いつつ、|傍観者は加害者|と言いきる姿勢も見事。
 しかし、緩衝地帯の兵士が放っておかれるように、映画にも現実にもその地帯を広げるための回答はでていない。今もイラクで、戦争は始まっている。
投稿者:b&m hooligan投稿日:2003-03-23 04:13:23
大げさな戦闘シーンや、陳腐なヒューマニズムを持ち込まなくても、
知性とユーモアのセンスがあれば、戦争と官僚主義の愚かさをこんなに
あざやかに暴きだせるってことを実証して見せた奇跡的に素敵な映画。
キューブリックの「突撃」を彷彿とさせるが、勝るとも劣らない出来。
少なくとも、誰もが理解できる人間の業の暗黒面を極上のコメディの
体裁で飽きさせることなく描ききった手法は洗練の極みと言える。
常に押し付けがましいアメリカ的独善性の範疇に収まってしまう
スピルバーグは、間違いなくこの映画の奔放さに嫉妬したはずだ。

投稿者:PEKO投稿日:2003-03-23 01:08:27
戦争をユーモラスに馬鹿らしくも描きつつ、かなり虚しくて陰惨な話です。
実際にありそうな事だけに胸に響きました。
傍観してるだけでも加害者、みたいなセリフが心に残りました。
2003.3.21観賞 8点
投稿者:genocide投稿日:2003-03-17 00:35:21
セルビア人、ボスニア人、国連軍、マスコミ。
戦争にかかわるすべての人間のエゴをさらけ出した作品。
最後のシーンは、爆発しないままで終わって、
かえって心に深く焼きついた。
監督はボスニア人だそうだけど、
良くぞここまで中立的に描けたな〜と、感心します。
投稿者:豆っ子投稿日:2003-03-13 02:28:46
痛くなった・・・。
思いっきり笑えないし、思いっきり涙も流せなかった。
けど、見終わった後むちゃくちゃ心が痛くて、2、3日ひきずる映画。
今日のニュースに、セルビアの首相暗殺ってあったし・・・。
こんな戦争がまだ終わってないことをあらためて実感した。


投稿者:いまそのとき投稿日:2003-03-02 15:05:14
ほんと。やられたからやり返す。最初にどっちがしかけたかなんてね。国連も形だけの介入。メディアも当事者にはお構いなしの報道姿勢。実際おきてたことでしょうね。今後もそうかもしれない。
投稿者:とと投稿日:2003-02-01 06:31:11
映画自体の評価については、みなさんが書いているとおりです。
ブラックで軽快で、且つきっちり戦争批判もしている。

しかし、予告編は最悪と言わざるを得ない。
配給会社は「コメディ」で売りたかったのでしょうが、この映画はコメディではありません。
こういう売り方は映画そのものを貶めているような気がしてならない。
投稿者:メタルヘッド投稿日:2002-12-22 23:48:46
前半はコメディっぽい感じなので面白い、塹壕に残された二人の兵士のやり取りも見てて楽しい。そして何の役にも立たない国連軍、マスコミを皮肉たっぷりに描いている。しかし紛争をテーマにしているこの映画、笑わせるだけで終わらせてくれません。最後のあの展開は紛争による両者(両国)の憎しみが深く、問題を簡単に解決できない事を表していると思います。
ラストのシーン、半端じゃなく重いシーンです。忘れられないです。あのシーンは紛争の救われない現状を表していると思います。考えさせられました。派手なだけの戦争映画よりはるかに重いです。傑作。
投稿者:トリガー投稿日:2002-12-19 05:40:44
まさに戦争そのものの規模を縮小して描かれた物語だと思う。
「お前ら先に仕掛けた」「いや、お前らだ」醜い口論の続くさまも
この映画の中では個人レベルで扱われているが
実際の戦争と規模の大きさ以外に何も変わりはない。
それに、一瞬の判断で両軍とも全滅しかねない、この映画で描かれている
「地雷」は、実際の「核」にあたるのではないだろうか。
ほかにも簡単に作り変えられてしまう「真実」
エンディングが最もよく言い表している戦争の「空虚さ」。
実際に起こっている戦争、紛争と対比して
考えさせられるエッセンスがたっぷり。戦争映画の最高峰。
投稿者:篭瀬山投稿日:2002-12-08 10:16:15
一般化するつもりはないが、同じ言語を話す勢力が敵と味方に分かれて争っている所に赴いて、その言語を解さない第三者に出来る事って何だろう。国連軍の存在意義について考えさせられた。仲裁は、とても出来そうにない。ただの監視なら、出来るだろうが、監視だけしていてなんの意味がある? たぶん、できる事とできない事があって、できないことの大きさに無力感を味わいながらも、できることだけをやる事に何らかの意味があるのだろう。戦争の終わらない恐怖を抱えながら家路につく事になった。7
投稿者:Longisland投稿日:2002-12-02 17:32:14
同じ言語を使い、隣人として暮らしていた民族の間の凄惨な紛争、日本人だけでなく当事者以外、いや当事者も原因や解決方法が解らない・・・・
塹壕にさまよいこんだ二人が両国の状況を、地雷の上から動けない兵士がこの紛争のこれからを、一度セットすると止めれない対人地雷が非情で凄惨な近代戦争を、極めて正確に表現している。
軽いタッチで描きながらも、人間の持つ 『憎しみ』 という感情の厄介さを突きつけられた、間違無い傑作。 
投稿者:SYCO投稿日:2002-12-01 22:33:56
ボスニアとセルビアの民族間の争いを、一人のボスニア人と、一人のセルビア人に縮小したら、結局は
『戦争を始めたのはオマエが先だ』
『いや、オマエが先だ』、
『嘘だ』
『オマエの方が嘘付きだ』
という、小学生のけんかレベルになってしまうところがとってもおかしい...
のだけど、それが、民族大虐殺にまで、繋がっているのだから恐ろしい...。
ほんとに、笑っていいのか、泣いていいのか、とっても複雑な気持にさせられる映画でした。
でも、コメディじゃなかったら、きっと注目を浴びなかっただろうし、肝心なところも伝わらなかったと思う。
同じユーゴスラビアが舞台のクストリッツァの『アンダーグラウンド』もそうだけれど、生死が関わる大戦争の真っ只中なのに、トイレに行きたいとか、夕食のおかずは何かな? なんていうことをついつい考えてしまう人間の不条理性を痛切に感じてしまう映画でした。



http://www.geocities.co.jp/Hollywood/2568/index.html
投稿者:sox投稿日:2002-09-13 00:36:56
ラストシーンを観てエンドロール中動けなくなってしまった。
間違いなく、観て良かった作品の一つ。
投稿者:good-forest投稿日:2002-08-14 22:05:52
 戦争映画だけど、ブラックではない本当のユーモアで、ところどころ
笑えるシーンが沢山あった。これって、せめてジョークぐらい言ってないと
戦争なんてやってられるか、ってぐらい追い詰められたギリギリの精神状態
なんだろう。そう思うと恐ろしい。
 もっと恐ろしいのは、マスコミの対応。カメラの前では、すべて
ショウ・タイム!ってぐらい無責任。
 同じ言葉を話す人間が、どうして戦争をしなければならないか
日本人としては解りにくいが、むなしくて悲しかった。
投稿者:ゆうじ投稿日:2002-06-12 22:58:33
民族紛争を取り上げた作品は数々あるが、この作品は凄い。民族紛争のむなしさ、中立に拘る国連軍の無力、番組のことしか考えないマスコミの身勝手さを、たった一日の中立地帯の塹壕の中の出来事を通じて見事に描きあげている。登場人物に過度の感情移入をせず冷静に物語を語っているのだが、ところどころ笑えるシーンもあり、重苦しさ一辺倒になっていない演出もよい。
ラストシーン、そしてエンドロールに流れる音楽(本作は劇中音楽がほとんど無い)は、観客のむなしい気分を掻き立てるには十分の効果。この作品ってコメディーのジャンルなの?と真剣に考えてしまった。
投稿者:#77投稿日:2002-04-06 20:05:54
2月にイランのファジル国際映画祭で見ました(今イランに住んでいるので)。
前半、ボスニア兵とセルビア兵の会話はボスニア語(セルビア語?)にペルシャ語
の字幕で、さっぱりワカランかった。後半、国連軍やTV局(CNNそのもので笑える)
が登場し英語の会話になってようやく筋がつかめてきたが、考えてみれば妙なもの
で、戦っているものたちはお互い共通の言語を持った民族同士、それを仲裁に入っ
ているのは外国人。一体、この土地は誰のもの?
東西冷戦終結後この手の近親憎悪に似た民族同士の戦争が絶えませんが、このあた
りの感覚はなかなか日本人にはアタマでは理解できても肌で掴みにくいものがあり
ます。痛切なラストを見ながら、そんなことを感じました。
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