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バーバー(2001)

THE MAN WHO WASN'T THERE

メディア映画
上映時間116分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月2002/04/27
ジャンルドラマ/犯罪/コメディ
髪型を変えるように少しだけ人生を変えたい
バーバー【廉価2500円版】 [DVD]
価格:¥ 2,571
USED価格:¥ 997
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バーバーバーバーバーバー

【解説】
 「ミラーズ・クロッシング」「ファーゴ」のコーエン兄弟が、フィルム・ノワールを思わせる渋味の効いた演出で、ふとしたことから歯車の狂い始めた男の辿る皮肉な運命を描いたオフビートな味わいの悲喜劇。主演のビリー・ボブ・ソーントンをはじめ、「ザ・ソプラノズ」のジェームズ・ガンドルフィーニら芸達者が顔を揃える。なお、全編モノクロの本作は、もともとカラーフィルムで撮影したのち、モノクロフィルムに焼き付けるという方法で完成されたとのこと。
 1949年、カリフォルニアの片田舎サンタローザで床屋を営む無口な男エド・クレイン。平凡な毎日を送るエドだったが、ふとしたことから妻ドリスと彼女の上司デイブの浮気を疑い始める。そんなある日、店に来た客の一人からドライクリーニングの商売を始めるために資金を出してくれる人を探している、との話を聞かされたエド。この話にすっかり乗り気になった彼は必要な資金を得るために、ドリスとの不倫をネタに相手のデイブを恐喝することを思いつく。一時は思い通りに事が運んだかに見えたエドだったが、やがて事態は予想もしない方向へと転がり始めた……。
<allcinema>
【おすすめ作品】
A=無難にチョイス B=チャレンジの価値アリ C=発見があるかも!?
[001]Aレッド・ドラゴン (2002)
[002]Aボウリング・フォー・コロンバイン (2002)
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【ユーザー評価】
投票数合計平均点
36277 7.69
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【ユーザーコメント】
投稿者:めるしぼく投稿日:2015-09-11 16:33:08
このねっとりとしたローキー(Low Key)がとても好ましい。とても同じ人たちがライジングアリゾナを作ったとは思えない洗練ぶり。バドワイザーをがぶ飲みしてたと思ったら、いつの間にかウィスキー飲むようになっちゃってぇすっかりいい大人じゃん!映画自体は佳作といったところ。
投稿者:ロッテンクロッチ投稿日:2015-08-28 03:35:50
登場人物が皆濃すぎる。でもそこがまた良い。
投稿者:UFO投稿日:2013-11-14 18:45:52
十分観れる。
投稿者:jb投稿日:2012-08-02 19:24:02
良くできてると思う。
投稿者:ローランド投稿日:2011-08-16 09:19:18
 バスタブにつかり新聞を読みながら脚の無駄毛を夫に剃らせ、何の表情
もなく事のついでみたいに牋Δ靴討襪鎰瓩慮斥佞鮓にする、このあたり
に夫婦関係が象徴されているのだけど、お腹に愛人の子供を宿しながら
も悪びれることなく堂々とした態度、親戚の結婚披露宴では新婦に狄誉
ってクソ素晴らしいわ、楽しんで瓩醗態をつく呑んべえの女房ドリス役で、
この監督の作品には欠かせないとさえ思わせるフランシス・マクドーマンが
相も変わらずの存在感をみせてます。  

 そしてその夫の、現状不満を決断力と実行力が不足しているせいだとの
思いが心に鬱積している、酒を飲まず無趣味な仕事一途の理容師が、こ
の映画キャッチコピーの『髪型を変えるように少しだけ人生を変えたい』を
実行するわけだけれど、この世間知らず人間の思慮の浅い思い切りが、
因果応報といえば言える女房をも巻き込んだ、人生破滅の物語を展開する
こととなります。  

 あれだけ神経が図太そうなドリスが自殺してしまうのは、殺されたお腹の
子供の父親で、歴戦のタフガイと思っていた愛人が実は事務職で・・・・とい
うことを知ってしまったのも一因でしょうか。  だいたいが、武勇伝を得意
げに語るオトコなんてろくなのがいないと思うけど、女はそういうのに弱いで
すからね・・・。

 この監督は、銀行家や弁護士に悪意を持って ・・・はいなくても、少なくと
も好意は持っていないのではないかと思わせるのだけど、とくに弁護士に
は猜事をややこしくして、それを元通りにすることで金をとる連中だ瓩
セリフがあったり、事実に反するウソでも何でも口先三寸で味方に有利にま
とめ上げる才能を描きながら、でも結局はそれが無駄になることで、ピアノ
教師の言葉にも示唆されていた、上辺だけの取り繕いの脆さと価値のなさ
を現している。 こういった教訓めいたことを臭くせずにやれるのも、この監
督の持ち味ですね。  

 解説ではカラーフイルムで撮影したモノクロということになっているが、とき
にはポイント以外をモノトーンにしてはいても、全体的にはカラーとしか思え
ない陰影を強調した画像処理の映像が美しく、何も考えずにそれを観てい
るだけでも充分に価値はあるのだけど、物語のほうもスリリングとか衝撃と
いうことはないながらも、凡庸さ退屈さをまったく感じさせなく最後まで魅
てくれます。  

 「扉をたたく人」を観て、いい俳優だなって心に残ったリチャード・ジェンキン
スに、もう少し出番が欲しかった。
投稿者:TNO投稿日:2011-07-30 23:30:12
クライムとは無縁のような穏やかな始まりから徐々に主人公の人生が暗転してゆく様の描き方は、見事。映画的なトリックで、因果応報を描き、コーエン兄弟のセンスは遺憾なく発揮されていると思う。40年代を意識したという白黒映画の質感は素晴らしい。妻(フランシス・マクドーマンド)が突如自殺するのは、違和感あり。フランシス・マクドーマンドが健康すぎる。若きスカーレット・ヨハンソンの意外な行動も見所。ビリー・ボブ・ソーントンの押さえた重厚な演技も文句なし。脇をクセのある俳優で固めていたので、際立っていた。これも、コーエン兄弟の計算のうちだろう。邦題は、何故こうなるの?冤罪をほのめかすヒッチコック風の原題の方が良いと思った。
投稿者:なちら投稿日:2011-02-01 20:56:47
やりたい仕事をしてるわけでもなく、他に情熱を傾ける事もない悶々とした男を
くわえタバコで演じるビリーボブが渋いったら!
霊能力に頼ろうとしたりさ、見た目がめっちゃ渋いのに人生に迷ったフワフワしてるキャラが良いよ。
スカーレットに掛ける言葉は必死すぎて泣けるわ。

床屋に納まっている自分から飛び出し思い切った投資に出た事で自体がややこしくなる。
こういう可笑しさはコーエン兄弟ではお馴染みかもしれないけど、やっぱり面白いと思う。
投稿者:陸将投稿日:2010-03-02 16:24:28
【ネタバレ注意】

終始ビリー・ボブ・ソーントン扮する床屋の一人称的な視点から展開する物語は、まさに人間の悲喜劇である。淡々とした人生に変化を求めた物静かな男が、ドライクリーニングへの資金投資をきっかけに、まさにボタンの掛け違いのような運命を辿ることになる。一度狂った歯車はもう元には戻らない。そんな不可抗力が主人公を在らぬ方向へと引っ張ってしまう。そんな運命に逆らうことなく、むしろ彼はそれに身を任せていく。一歩引いたところから人生、さらには世の中を見ている彼からは、厭世的とまでは行かないながらも、人生の徒労感、世を達観しているような円熟さを感じる。だが、コーエン兄弟は決して人生を悲観しているのではない。彼らの作品では悲劇と喜劇、哀しさと可笑しさが常に表裏一体となってスクリーンに描き出される。人生や人間を多面的に捉えるからこそ、それは生み出される。本作でも、こんなに真面目な男が、いかにも怪しげなものを頼ってみたり(セールス、占い、UFO)、寡黙な男とおしゃべりな人々との対比であったり(妻、同僚、弁護士)と常に人間を多角的に描こうとしている。それは演出においても同様で、車のホイールを使った事故の説明や、執拗に登場人物の髪型を捉えるカメラワークなど遊び心満載である。本作は結局、真実がそのまま真実として伝えられることはない。妻の不倫相手を殺した真犯人、そしてセールスマンを殺した真犯人は闇の中に葬り去られる。変化を求めた主人公の生活は変化せず、その周囲の環境が意図せずして連鎖的に変化していく。そんな矛盾や皮肉がふんだんに盛り込まれている。そんなドミノ倒しのような運命に身を任せながら、心地よい映像に思わず魅せられてしまった。

投稿者:ひつじめえめえ投稿日:2009-03-19 23:29:29
床屋で働く無口な男は、妻が友人と浮気しているのではないかと疑い、当の友人に他人を装って脅迫状を送る。まんまとせしめた1万ドルで、新しい事業に投資をしようとするのだが…。もちろん、コーエン監督ですので、簡単にはいきませんね。それにしてもスカーレット・ヨハンソンってきれいだよなあ。ベートーヴェンのソナタ(「熱情」の第2楽章)が効果的に使われています。楽譜を探してみよう。
投稿者:花男投稿日:2009-01-19 15:07:13
映像、音楽、演技、脚本、いろんな面で語れそうな映画ですが、何よりもすごいなと感じたのキャラクターの造型の巧妙さですね。

原題は「THE MAN WHO WASN\'T THERE」(=そこにいなかった男)。自分の仕事ぶりが形として残らない理容師という仕事(整髪しても髪は伸び続ける)、雇われ理容師になった経緯、結婚にいたった経緯、寡黙な仕事振り、彼の目の前でいちゃつく女房とその浮気相手‥いてもいなくてもよい存在という主人公像を巧みに作り上げます。唯一、彼がそこにいるとわかるのは彼の周りで常に漂っているタバコの煙のおかげでしょうか。

そんな主人公を演じるビリー・ボブ・ソーントンは、存在感のないキャラクターを、自らの存在感でバランスをとりながら、映画として観ることができる主人公に仕立て上げています。

物語は、そんな主人公の自らの存在を示そうと起こした行動が、彼の周りの人間関係の歯車を狂わせながら皮肉な結果へ、と展開していきます。特にヒッチコック映画で有名な巻き込まれ型サスペンスに対してこの映画は巻き込み型サスペンスとでも言ったらいいでしょうか。事件の中心にいながらも、存在感がないために、その頭越しに話が展開していく様子が面白いです。
投稿者:クリモフ投稿日:2008-09-08 02:44:12
コーエン兄弟は隙がないなぁ。モノクロームで魅せる中年男の人生転落ストーリー。ちょっとしたことで人生があさっての方向へ、って言うのはコーエンのシリアスのターンにはおなじみですね。しかしコーエン兄弟は自己模倣には陥らないんだよなー。パターンとしては似ているのに毎回ちょっとずつ見せ方を変えてくるんだなぁ、さすが。今回はなにか不思議な印象、現実感があるんだけど奇妙な話しだし、ファンタジックな味付けも。
ビリー・ボブ・ソーントンが良い味わい、巧いね、このおっさん。
ただ作りこみすぎというか、もうちょっと観客に余裕を与えて欲しいかな。
まぁ面白いんですけどね
投稿者:歌王投稿日:2008-04-25 04:43:37
【ネタバレ注意】

30代以上の大人でないと、良さがまるで理解できない作品です。

投稿者:ちゃぷりん投稿日:2007-12-14 03:40:48
コーエンは人の人生の様々な要素を上から見るような映画を描く事があるが、過去の「未来は今」、そしてこの映画も失敗していた。
ヨハンソンはこの時からスターの片鱗を覗かせてたが、アメリカ娘にするのは無理があったと思う。あのセールスマンを殺したのは誰?デイヴ?とにかくちゃんと話が繋がってないのがダメ。
投稿者:ふじこ投稿日:2005-12-10 15:44:08
良かった。無口で感情を抑えた男、やった事が裏目に出て徐々に転落してゆくが、ビリー・ボブ・ソーントンの演技が冴えていた。渋いおっちゃんだ。
投稿者:Katsumi_Egi投稿日:2004-06-26 10:16:56
【ネタバレ注意】

 ビリー・ボブ・ソーントンの風情が圧倒的に素晴らしい。このエド・クレインというキャラクターの造型は映画史上に類例の無いものだろう。聡明さと馬鹿らしさ。寡黙と饒舌。複雑さと単純さ。ヒロイズムとアンチヒロイズム。とても格好良く同時にとても格好悪い。そして何よりもとても愛おしい。
 コーエンの演出は技巧的にはもう安定しきっていてマンネリズムを感じなくもない。車が中空を飛び、転げ落ちたホイールキャップのイメージでシーンを繋ぐ処理なんかもコーエンらし過ぎて鼻白む感がある。しかし、この映画では配役とアクターズ・ディレクションでキャラクターに新鮮味をもたらすお手本のような演出を目の当たりにすることができる。ビリー・ボブ・ソーントン以外にも、フランシス・マクドーマンドのある種の妖艶な美しさ。また、『ギャラクシー・クエスト』ではとぼけた技術主任チェン役だったトニー・シャローブの敏腕弁護士ぶりにも驚嘆する。そしてピアノを弾く娘として登場するスカーレット・ヨハンソンの扱い方!事故のシーンの後に彼女を登場させないところがコーエンの倫理感か。

投稿者:4531731投稿日:2004-06-12 01:09:55
 バートンフィンク、ビッグリボウスキときてコーエン兄弟のそういうモノの見方が更に極まった感があります。この世を完結に描写しきってる。誤解、ウソ、偶然、妄想、空想、ミス。まあ、トラブルのもとなんて大体そういうもんでしょう。そういう点でコーエン兄弟のモノの見方は正しいと言える。しかもその一連の諸々をストーリー仕立てでおもしろおかしく見せる手腕は見事。後半の展開なんて最高です。
投稿者:民生1973投稿日:2004-06-02 01:23:30
【ネタバレ注意】

極めてロジカル、かつスリリング。また、文学的でもある。
 主演のビリー・ボブ・ソーントンを筆頭に役者陣が巧み。そして(ベートーベン効果だろうか)、理不尽な物語なのに、見終わった後、不思議と透明で静謐な気分に浸れる。
 カンヌを制しただけのことはある。秀逸の一語に尽きる作品。

投稿者:投稿日:2004-05-30 13:00:31
そう、メタ・レベルからの眺めは心を安らかにします・・・。
この映画に「俯瞰」はなかったけどね。
投稿者:かっこう投稿日:2004-05-03 01:26:42
人生が悪い方へ悪い方へと転がっていく。
面白い映画でした。
主人公が無口な床屋ってのがいい。
周りから見ると何を考えてるのかわからない。
投稿者:tsuka投稿日:2004-02-23 17:51:17
【ネタバレ注意】

ビリー・ボブのたたずまいが格好良いんだけど
観てる間は首をかしげることが多くて、変な面白さだな、と思ってました。
無口な主人公の腹の中が語られながら話が進み
紆余曲折があって、最後は裁かれちゃって終わり。あっけない。


エンドロールにコーエン兄弟の名前。
このサイトでジャンルを確認すると、ドラマ/犯罪/コメディ。

取り引き相手は無意味にゲイだし、取り引きは妙に簡単にいくし
弁護士は他人の話聞かないし、女子高生はチャック下ろすし
その辺全部突っ込み所みたい。
コーエン兄弟は愛すべき捻くれ者なんだろうと思いました。

投稿者:GRIFFIN投稿日:2003-07-13 17:34:30
 皮肉というか毒がなかった。
 なんか優等生っぽい感覚だったのが残念。
 主人公の悲劇は、同情も感情移入もできるものじゃないけど、客観的になって見届けることすらも出来なかった。
投稿者:5G31投稿日:2003-07-06 14:45:38
フランス映画っぽい。もしフランス語だったら絶対最後まで観られなかったと思う。独白の多い映画は苦手だ。
投稿者:genocide投稿日:2003-05-21 22:21:11
主人公のキャラクターに限る。
無口でさえない男だが、
物事に動じないクールなキャラでもある。
床屋にしとくのもったいない。
投稿者:2000投稿日:2003-05-20 04:07:52
主人公の冷めた雰囲気がすごい好き。無口でも、秘密を抱えている主人公は癒しを人に求める。人間は、多くの人が精神面で人を必要とするんだなと感じた。終盤での、現代人とか、全体を見ることの安心感とかが印象に残った。映像はおもしろい。でも映画を見てたら、撮り方についてけっこう何でもおもしろく見えているかも。もっとはっきりした好みを持ちたいな。改めて、映画監督と言うのは細かく、遊び心がある人が多いような気がした。
投稿者:theoria投稿日:2003-04-09 23:04:11
観終わるとヤケに肩が凝っている。変転きわまりないストーリー展開で、しかも終盤に至っては木目の細かい技巧を弄して「これでもか!」と畳み掛けてくるので、ついつい見入ってしまう。なんとも「細工は流々、仕上げを御覧じろ」と舌を出して“あかんべ”をしているコーエン兄弟が目に浮かんでくる。確かに毎度の事ながら入念な仕上がりで、ブラック・ユーモアに溢れて面白いのだ・・・。しかし、凝り過ぎている。だから肩が凝る。それに本作では、殊の外ジョエルとイーサンが互いに“おしゃぶり”して慰め合っているだけのような閉塞感が充満していて鬱陶しい。全体像は勿論、細部に於いても。水中で藻のように揺れてるオカマ(ジョン・ポリト)の不様な死顔、スローで宙を舞う車がゆったりと描く放物線、転がるホイールキャップに合わせて勢いよく零される愚痴とキャップの小賢しい処理etc・・・の手法と雰囲気は食傷気味でスッキリさせてくれない。「コーエンどすぇ〜」とハード・ボイルド風口調で“どす”を利かせることで却って自分達の直腸を硬直させてしまい、フン詰まり状態に陥っている。浣腸でもして爆発的な屁と共に便器にクソを飛び散らかせてやりたくなるような映画だ。ただ、配役はヤッパリ良く、B・B・ソーントンの殆んどモノローグに終始して、タバコをぷかぷかとダンディズムを気取った如何にも“酒嫌いで御座候”の好かったらん役は出色であるし、スカーレット・ヨハンソンなどという、おフェラで御礼の意を表する軽薄女が、全篇に渡って頻繁に流される「悲愴大ソナタ」を弾くなどとは大胆不敵で、案の定「ピアニストよりもタイピスト」と音楽家(A・アレクシ=モール)に皮肉られるのだが、そのギャップが面白い。強欲だが切れ者の弁護士役のトニー・シャローブも鼻にかけた演技がよく似合っていて味がある。言わば、役者は皆“負の良さ”で魅了してくれる。やはりこれも詰まるところコーエン兄弟の才能の表れなのではあろう。何だかんだ言っても、この作品が巧妙な娯楽作であることは否定できまい。ただ、瑣末なことだが、極私的には、“ロズウェル事件”を持ち込み、幻想とはいえUFOまで出したのなら、処刑シーンでの立会人の顔をパンした時、どうせならば“現代人”向けにエイリアンでも登場させてたらなぁ・・・と感じた次第であります。
投稿者:トリガー投稿日:2003-01-03 15:22:22
好奇心による家庭崩壊を描いたのは「アメリカン・ビューティー」と同じだが、あちらよりシリアスで意外な方向へ事態が展開する、という意外性が強い。煙草の煙、静けさ、モノクロ、がクラシックな感じを醸し出す。全く葛藤がなく・・・、と書くとダレてしまう映画のように思われがちだが、なんとも奇妙なことに凝った映像に終始見入っていられる。駄作と傑作は紙一重だと実感した。本作は傑作。
投稿者:ななつ投稿日:2002-12-31 17:04:54
原題と日本語のタイトル、どちらにもこれ以上この映画をあらわして
いるタイトルはないと見終わってそう思いました。
どのシーンも印象深いし、かめばかむほど味がでてくるスルメのよう。
ビリー・ボブ、「バンデッツ」といい、「チョコレート」といい、
今度もすごかった。これからも楽しみです。
投稿者:篭瀬山投稿日:2002-11-07 21:17:03
下にも書いている方がいるが、もし喫煙DAYを設けて上映中喫煙可にする映画を選ぶなら、ジム・ジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』(やはり白黒)と、この『バーバー』。ちなみに私は煙草を吸わない人。もし飲酒DAYを設けるなら(以下略)

 人の感情の細やかな動きが映像で表現されることってあまりない。徹底してモノトーンを貫くこの映画で、かすかに色を感じさせるシーンがそれにあたる。ほとんど表情を変えないビリー・ボブ(やフランシス・マクドーマンド)からそれを読み取るのがこの映画の楽しみだ。酒にも煙草にも女にも溺れないこの無口な男、一言で言うとなったら、やっぱり、バーバー、としか言いようがない気がするから不思議だ。7
投稿者:yasu9310投稿日:2002-07-16 14:51:39
ひと言で言うと、「やっぱりコーエンは上手い」。ふた言で言うと、「でもちょっとワンパターン?」。
『ファーゴ』と『ミラーズ・クロッシング』を足して割ったような印象でした。

物語が進行するごとに本筋からズレてきて、最後には取り返しがつかなくなっちゃう、っていう流れは嫌いじゃないんですよ。
でもどうせだったら、オチは全くあさっての方向に行ってしまうくらいのハチャメチャさがあっても良かったんでは?

良くまとまってるぶん、新鮮味は薄かった気がします。

と言っても、常に違うテイストの作品を作り続けるなんてどんな巨匠にとっても困難だろうし、クオリティという意味では非常に高い作品を創造し続けているコーエン兄弟は、やはり偉大な作家だと思いますけど。

とりあえずソーントンの演技は、「人生に疲れちゃいました」的な哀愁が漂ってて、すごく良かったと思います。
投稿者:SYCO投稿日:2002-06-14 02:48:52
【ネタバレ注意】

コーエン兄弟の作品にしては、珍しく無口なハードボイルドの主人公。
しかしやはり、浅はかな犯罪計画といい、後始末のヘタくそさといい、その駄目男ぶりはファーゴのウィリアム・H・メイシーとまったく同じレベルでした。
そして、それにまとわりつく格キャラクターも、やはり駄目な奴ばかり。
全編に漂う渋い雰囲気は、絶対パロディだと思います。
だって、ほんとのハードボイルドの世界だったら、女子高生にズボンのチャックを下ろされて、あわてて車をがけから滑らすなんてギャグを入れないでしょう?
私はあそこで大笑いをしました。

http://hp3.popkmart.ne.jp/syco3/

投稿者:Toshi投稿日:2002-06-04 00:45:38
ああ、コーエン兄弟の映画だな、という心地よさ。
コーエン兄弟の映画は、小さい嘘や、出来心のような裏切りや、思い違いや、タイミングのずれや、たまたまのような偶然が、主人公の運命を意外な方意外な方へ狂わせていく。
次はどうなるんだろう式ストーリーが好きな私は、モロにハメられて、この映画終わんないといいなあ、とか思ってました。
コーエン兄弟がTVシリーズとか作ったらヤバいね。ハマるね。登場人物全員裏切りまくりっていう。
投稿者:桃太郎投稿日:2002-05-16 22:48:30
 じんわりと悲惨さが伝わってくる。モノクロの画面、ピアノの旋律ゆったりとした映像。話し自体はかなり悲惨。
 一見ダンディーでニヒルな床屋のエド、でも実は情けないダメ男そこらへんをビリーボブソートンが見事に演じていた。こんな人は世の中に一杯いる。そんなに本当にニヒルでダンディーな人はそうはいない。
 そして彼がふとした事からどんどん坂を転がり落ちていく。本当はちょっとだけ人生を変えたかっただけなのに。彼が床屋と言う職業に飽き飽きしていて違った人生にしたかった、願望がひしひしと伝わってきて、その為に本人も予期しないような展開になっていくあたりの描写が見事な映画だった。
 世の中自分の人生に充分満足している人のほうが少ないだろう。だからこの映画は観ていて恐いな〜と思ったし、平凡でも小さな幸せに満足することが本当の幸せかな、などと思ってしまった。
 コーエン兄弟はこういった人間の悲哀を演出するのがうまいですね。この作品は間違いなく代表作になると思う。
投稿者:PEKO投稿日:2002-05-16 10:41:49
ビリー・ボブ・ソーントンが渋くて素敵。ある事をきっかけに話があらぬ方向へ進んで行くストーリーがコーエンらしくて面白いです。でもハードボイルドを目指したせいか、前半は動きも少なくセリフも多くモノクロなので、最近のハリウッド映画に慣れてしまった我が身には少し辛かった。これを機に体質改善せねば。後半はコーエンらしさ全開って感じがして素直に楽しめた。
はぁー、それにしてもビリー・ボブ・ソーントンがホントステキ。表情がたまらないわ。
2002.05.15観賞 6点
投稿者:good-forest投稿日:2002-05-05 21:28:36
ビリー・ボブ最高!ものすごくかっこよくて、渋い!出演作ごとに
違った顔を見せてくれて、毎回楽しみです。モノクロの映像も、とても
綺麗でした。ほんのちょっとの行き違いが、あんなふうに転がっていくとは
思いもよらなかった! おもしろかったです。
投稿者:uke-y投稿日:2002-05-04 07:21:03
 いやぁとにかく主役のソーントンがニヒルでめちゃくちゃかっちょいい!!
 ほんと久しぶりにタバコをふかす姿がキマッてる役者を見た感じがする
 随所に出る人生観を語るセリフも微妙なユーモアが入っていてもう絶妙!
 特にお気に入りは刑務所で夜、空を見上げ「あるもの」を見てうなずくシーン!
 いやぁ渋おもろい.ハ〜〜〜ドボイルド(笑)
 これは見る価値ありますね
 これこそ本来のアメリカらしい映画だよ
 ハリウッドは目を覚ましてほしいなぁ
【ソフト】
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