戦場のピアニスト(2002)THE PIANIST
【クレジット】
【解説】 第55回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の感動ドラマ。実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの実体験を綴った回想録を基に、戦火を奇跡的に生き延びたピアニストとその生還に関わった人々の姿を、過剰な演出を抑え事実に基づき静かに力強く描く。自身もゲットーで過ごした過酷な体験を持つロマン・ポランスキー監督渾身の一作。 1939年9月、ポーランド。ナチス・ドイツが侵攻したこの日、ウワディクことウワディスワフ・シュピルマンはワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していた。街はドイツ軍に占拠され、ユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させるなどの迫害が始まる。シュピルマン家も住み慣れた家を追われる。ゲットー内のカフェでピアノ弾きの職を得た彼は、様々な迫害に遭いながらも静かに時をやり過ごす。しかし、やがて一家を含む大量のユダヤ人が収容所へと向かう列車に乗せられる。その時、一人の男が列車に乗り込もうとしていたウワディクを引き留めた。 【ウェブリンク】 【おすすめ作品】
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日本語タイトルもよいしね。
実話からの映画なので観た。
これを見るずっと前に、アウシュビッツ収容所の記録フィルムを観ていて、幼い子供も含め当時を生きた人たち(すぐ虐殺されたが)、虐殺された方たちの山積みの遺体、クレマトリウムの中を観ていて本当に胸が苦しくなるものだったが、
その一端でこういうシュピルマンのように必死で生き延びた人もいるのだと・・。
「運」と言ってしまえばそれまでだけど、それでも、ランダムに並ばされて1歩前に、もうその時点で「死」しかないあの状況を、
どんな思いで見て居たか、考えるだけで辛い。
シュピルマンさんは2000年に亡くなられましたが、
命を助けてくれたヴィルム・ホーゼンフェルトさんは
捕虜になったあと亡くなってますね。
皮肉な話だ・・・。
ドラマとしては淡々として盛り上がりに欠けるのは否めないだろうが、戦争の悲惨さは十分に伝わってくる。
シュピルマンもドイツ人将校はなんとかして助けてあげたかっただろうなぁ…
でも、事実のお話と知ってからは、なら最後に、シュピルマンはドイツ人将校を助けられたら良かったのにと思いました。色々な偶然や人の助けがあってシュピルマンは生き延びたんでしょうけど、彼がいなかったら確実に飢えと寒さで死んでたと思います。捕まったあのドイツ人の、最後の必死な顔が忘れられません。演じた俳優さんに拍手!
すべての家族、友人を失って、それでも自分は助かる。
音楽は万能か。
芸は身を助く話でした。
『芸は身を助ける』と、言ったとこでしょうか。
しかし、この映画は多くの人に良くも悪くも訴えかけるモノがあると思う。
賛否両論あれど色々感じさせてくれる映画はきっと良い映画だと思う。
まあ、映画ってものに対する考えや
求めるもの違う人がいるんやから
観るなとか言うんはどうやろ。
確かにしんどかったしね。
史実や事実に基づいて作った映画が
必ずしもと盛り上がらないとは限らないし。
わざとらしい盛り上げを排除し創ったのかもね。
・
あのドイツ将校と二人で
キングコングにでてるのは
なんでなんやろ
ところで日本。
軍事力不要とかゆうやつおるけど、アメリカの軍隊に頼れん情況になって、どっかに攻めてこらて、この映画みたいな状況なったとして、誰がどうやって、何を手にして闘うっちゅうんやろ?大丈夫かいな
ただひたすらに人間が人間として生きることが許されなかった
狂った戦禍の中で見せた生きることへの執着がこの映画の中に
描かれていた。
生き延びる為に武器を取り人間を傷つける事ではなく、
時に媚びを売り、見て見ぬ振りをし、隠れ、逃げまどう道を
選んだ主人公。映画の中の台詞でもあったように、先に死んでしまった
方がいっそ楽であったかもしれない。
絶対絶命の下りに身一つでかつてのドイツ軍に完全に破壊された
もはや生命の影を映し出さない廃墟の中を力無く彷徨う
主人公の姿は戦争の悲惨さ、人間の愚かさ、憎悪の醜さ、恐ろしさを
全ての色彩を排したワンシーンに印象的に描いている。
絶望の中で彼がただひたすら生きることを無抵抗で全うする姿はどこか
ゴルゴダのイエス・キリストの姿と重なる。
映画の終盤で主人公がドイツ将校の前で演じたピアノには
これが人生最後の演奏になるであろうと自らに覚悟した
どこにこのような力が残されていたのか?と思うほどの力強い
ピアノの音に主人公が「人間として生きる」尊厳を貫いた
痛々しいまでの強さを感じた。
戦争を起こしてはならない。人を人が殺してはならない。
人間は人間として生きる権利があるのだと。
この映画は単なる戦争映画でなく実在した「ピアニスト」を
通して、人間の愚かさ残酷さと同時に生命の強さ、美しさを描いた
映画に感じた。
個人的にはおすすめである。
言う人とは関わり合いになりたくないですね。
戦争映画が盛り上がったりおもしろい話になってどうすんの?
勝手にアクションヒーロー映画でも見てればいいのにと思います。
主人公の目を通して見たあの場所で起きた人間の起こしたくだらな過ぎる
数々の出来事を疑似体験するような映画です。
ゴミのように、全くの無意味に殺されていく人々。
狂った状況とわかっていながら見てみぬ振りをしたり同調する人々。
あまりに愚かな人間というものに悲しくなります。
ただ生きるために生きる主人公。
ぼろぼろの状態でただ缶詰を持ち将校に怯える主人公。
戦争が終わり平和になってからエレガントに美しくピアノを弾くシーンに
涙が止まりませんでした。
彼がピアニストであることは本当はどうでもいいことです。
人間はどうしようもなく愚かで醜く、そしてどうしようもなく美しくもあるということですね。。
不謹慎なのかもしれないが、人気のない廃墟がやたら美しい。なんだかほっとする。人のいないところには迫害がないから。こんな風に感じるのは哀しい。
シュピルマンがドイツ人将校に命令されてピアノを弾くシーンの美しさ。人はこんなにも美しいものを作り出すことができる。ドイツ人将校がシュピルマンにコートを渡すシーンの美しさ。人はこんなにも美しい行為をなすことができる。
人の醜さと美しさに出会える映画。
http://sigemaru.mydns.jp/
ポランスキーはかういひたいのです。彼を卑怯者よばはりできるほど、あんたは勇気があるのかね。あんたは今まで、恥ぢることのない立派な人生を送つてきたかね。さう断言できるなら、あんたはよほどの健忘症か、嘘つきか、己を知らない阿呆さ。私は、人間の卑劣さと醜さを今までいやといふほど見てきたんだ。母も妻も殺されて、自分は少女をレイプしてね、と。
ポランスキーの人生なぞ知らなくても、洞察力を備へた人なら、この映画の描写の深さに感心することでせう。弟の陰気な皮肉、生きるためにナチスに協力するユダヤ警察、親切を装ひ裏でシュピルマンの名前を金儲けに利用する同胞、みじめに鉄条網に取りすがる恩人のドイツ将校...ここには作者の主張の都合に合はせたでくのぼうとは違ふ、生きた人間の姿が正確に描かれてゐます。ユダヤ警察署の前で、浮浪者と子供たちがドイツ軍兵士(交通整理中退屈しのぎにユダヤ人を踊らせた連中)と戯れる場面を覚えてゐますか?ああいふ何気ないスケッチが、どれだけ正直な曇りのない観察眼を必要とすることか。細部にこそ目を凝らし、味はつてみることです。戦争の悲惨がどうしただの、後世に語り継がなければならないだの、仰せごもつとも・反駁しやうもない・小学生にもわかる主題を云々するのに、最高の知性と感性が作り上げたこのレベルの映画を鑑賞するには及びません。8月にNHKのドキュメンタリーを見れば済む話です。
シーンのつなぎが唐突だ、などと言つてゐる評もありますが、とんでもない。これほど完璧な編集はありません。ふだん説明過剰のテレビや映画を見慣れた人には難しいでせうが、これを「簡潔」といふのです。例へば英仏の参戦を祝ふ家族の乾杯の直後、ワルシャワを陥れたドイツ軍の行進を、シュピルマンと父、弟が忌々しさうに見る場面に転じるところ。ここは英仏が手をこまぬく間、ドイツ軍がたつた1ヶ月の電撃戦でポーランドを占領し、ついでにソ連が火事場泥棒のやうに東から攻め入り、分け前に預かつた史実を、観客が知っていることが前提で、あつといふ間に谷底に突き落とされたポーランド人の無念が、編集のタイミングによつて表現されてゐます。一家がゲットーに移住する姿を見送る女性の涙を、ほんの一瞬しか見せない抑制。ぎりぎりまで切り詰めた、余韻を引き擦らないスタイルは、小説でいへば鴎外やチェーホフに匹敵する名人芸です。人妻となつた彼女が、バッハの無伴奏チェロを練習する姿をドアの隙間から見つめるシュピルマン。心情を吐露する台詞は一切ありませんが、彼の表情からは、彼女は僕の妻になるはずだつたのに、といふ悔しさが読み取れます。
私は「シンドラーのリスト」も好きですが、「ピアニスト」に比べればいかにも通俗的です。特に助かつたユダヤ人と、シンドラー夫妻との別れの場面なぞ、何とまあドラマチック・お涙頂戴・演出過剰であることか。もつと人生経験を積み歴史を勉強し一流の芸術に触れて目を養ひ、10年後に両作品を見かへしてごらんなさい。どちらが人間の真実に触れてゐるかがわかるでせう。ドイツ将校を助けられればよかつた?...実人生と御伽噺を混同する人は気楽なことをおつしやいますな。
まあ、ときどきやらかすけどね、ポランスキーじいさん。
「感動したい」人は見るべし。「映画を見たい」人は見なくてもよい。
おそらくこの映画ではじめてポランスキーを知った人も多いだろう。ぜひとも、「ローズマリーの赤ちゃん」や「袋小路」も見てほしいなw
子供と一緒には見ないほうがいいような気がします。
車に轢かれるシーンとか拳銃をつきつけられて撃たれて倒れるシーンとか。
妙にリアルで言葉が出ませんでした。
感動で涙が出るようなシーンはなく、あまり盛り上がりも感じられず
ピアニストがいなくても成立するような普通の戦争映画でした。
ただピアニストがどうこうではなくて、戦争は絶対に起こしてはならない
悲惨で残酷で無情なものなんだなあという感想で終わりました。
ただ、途中で飽きるようなことはなく、最後まで惹きつけられるように
観賞出来ました。
家族に対して自分だけ収容されなかったという自責の念に駆られてワルシャワを離れなかったのか、
それともただ単に亡命する勇気がなかったのか、
武装蜂起や抵抗組織に入ることも無く、
ただただ生物として生きるだけの人っていうのは必ず生まれるんですよね。
そういった部分に焦点を当てたとゆうのは判るんですが、
映画でやる必要はまるで無いんです。
主人公の主体性のなさそのままに映画の主体性を破棄しちゃってる。
脚本も次第に人権を奪われていく前半とお髭が生えてセリフがなくなっちゃった後半とで真っ二つに分かれちゃってるし。
スクリーンから感じられるのは戦争の悲しさと惨めさだけだ。
それ以上の要素は感じられない。
ピアニストを使う意味ははたしてどこにあったのだろうか?
ポランスキーは実体験を基にして戦争を体感した世代に共感を呼ぶためだけにこの映画を作った気がしてならない。
あとこの映画にもうひとつ付け加えておきたいのがシーンとシーンのつなぎがあまりにも不自然だ。
暗転が多すぎるし(これは編集の責任)、もっと状況の進行を説明するシーンを差し込むべきだと感じた。 4点
映画とは全く関係ないですけど、実際の戦場のピアニストが今現在頑張っています。クロアチア人のマキシムという人です。内戦の続く中、音楽学校の地下室に隠れて毎日練習し続けたまさに戦場のピアニスト!この映画の邦題は戦場のピアニストですが、たまたま職業がピアニストというだけで実際は隠れてただけですよね?それも現実だし確かにリアリティはあって(ドイツ人将校が助かることがなかった点などまさにリアル!作り話なら助かってました)悪くはないんですけど…魂をゆさぶる感動はなかったです↓戦争は悲惨だと十分感じれたんで、ロマン・ポランスキー監督の目的は達せられてますけどね。
シンドラーのリストと違って、残虐場面をあえてギョウギョウしく描かず、淡々と描写する所にリアリティと底冷えするような怖さを感じます。
ところで、最後のエンドロールで流れる(演奏している)、
「華麗なる大ポロネーズ」(コンチェルト版)。
あの曲も有名ですが、映画の残酷さとも相まって、
今まで感じたことのないような異様な曲に聞こえました。
(とても良い意味で)
でもこの映画ってなんだか精神力吸い取られる感じしますね。
個人的には「シンドラーのリスト」より好きで、中盤から話は「アンネの日記」のような展開になり、逃げ隠れするシュピルマンの目線を借りて激動の祖国ポーランドを見つめようとするポランスキーのこだわりが、バランスの取れた脚本に支えられて良い方に向かった、単なるホロコースト物に終わらなかった作品。
音を鳴らさずにピアノを弾く楽しげな姿。音楽(得意技?)は心の支えであろうか?
クライマックス、廃屋で弾くショパン(バラード第1番)は感動的だ。ノクターンでは、あの感動は無いだろう〜見逃してくれたドイツ兵は助かって欲しかったが…
冒頭における黒柳さんのゲットー云々はうざい(ごめんなさい)。
戦場のピアニストといえば、1980年のショパンコンクール優勝者であるダンタイソン。彼は防空壕の中で木切れを叩いてピアノを練習したと聞くが…
描いた怖い作品。
感動や、ストーリー性や、盛り上がりは必要無し。
この映画が「感動ストーリー」であるかの様な、内容とズレた宣伝
はすべきではないと思います。
戦争は良くないとか言っても、そんな考えは平和な世界での机上の
空論に過ぎなくて、そーゆー平和な世界自体が吹っ飛んでしまうと
いう怖さ。
主人公が生き残ることができたのは、ただの偶然で人間は皆、運命
に従うしかないってことかな。
この映画は、圧倒的な現実を前にしたときに人間が如何に無力な存
在であるかを描いた優れた作品だと思いました。
久々にポランスキーが映画作ったから、とりあえず賞あげておきましょうみたいな感じ。はっきり言って金かけただけの凡作。
特に話としての盛り上がりも無いように感じますが、それがこの状況をよくあらわしている。結局、自分を助けてくれた将校を助ける事も出来ない。しかし、それが現実。うまくは行かないものですね。
『平和主義者は、結局ヒトラーの暴走を止められなかった。』
シュピルマンの実の息子が(2年前の西日本新聞にて)語った話に、平和とは何か、戦争とは何かを考えさせられました。
終盤の、廃墟と化したワルシャワの風景が印象的。70歳を前にして代表作が出来ましたな。http://blog.goo.ne.jp/8seasons/e/017aceb673f91af186343fd623dbd567
根本的にポーランドが舞台なのに、なぜ、みんな英語を話しているのか?
幼児へのわいせつ行為など、人格的に問題があるとされているものの、巨匠ロマンポランスキー監督はポーランド人であるにもかかわらず、最も根幹とされる言語が英語を使っているところに、母国への誇りがないのかと疑わざるを得ない。テーマがテーマだけに、すべてが疑わしくなってしまう。0点に近い1点が妥当でしょう。アカデミー作品賞に選ばれなかった点は、さすがアカデミー賞と言いたいです。
主人公がただの人で、ある意味リアルなんですが、映画としては盛り上がりもなくどうなのかなあと思いました。
家族のこととかどうなっても良かったんですかね。
私なら一緒に列車に乗ると思います。
リアルはリアルでしたけどそれだけかな。
おもんない。
物語がなってない。
資料映像として観るにもNHKスペシャルで十分。
歴史教育的に観ておくにこしたことはないでしょうが、
映画を楽しもうとする人にはお薦めできませんよおすぎさん・・・・・
私は、ストーリーを好きなように製作できる映画とは違うノンフィクションである事を前提としてこの映画を観ていきましたので、そういった面では盛り上がりにもストーリー性にも欠けるかもしれませんが、実話だからこそ人間味があり感動できる面があり又は自分の人生経験や現代社会と比較して同じ人間としてとるべき行動等を勉強できましたのでとても心に残る映画だったと思います。
主人公の生き運のままストーリーが進められていきますので、それが実話ともなりますと危機一髪のところで何度も救われる主人公の生き運に私自身かなりハラハラドキドキさせられて映画を観ました。そして、この映画は、何よりも主人公が目にする周囲の様々な人間模様からストーリーの重要性が含まれている様にも思います。
ドイツ軍が平気でユダヤ人を殺したり虐待しても、それを“大義名分”という言葉で自分を正当化してしまえば、同じ平等な命を持った人間でさえ差別をしてしまう卑怯さには悔しさが募ります。
そして戦争という背景で、様々な立場の人間の主人公への関わりを通して、人間の根性がまざまざと見せ付けられます。そういった面では、まずは小さな私がそこから何か学び人間として正当な目を養い、まずは自分から出来る事をみつけ身近な子供達にも教えてあげ、又、事実を映画化する事により世界中の人々がホロコーストについて学ぶ機会にも恵まれ人権尊重について世界をあげて考えて、同じ過ちを起こさないべきだと思います。
食料もなく飢えた究極な状況に置かされてもピアノを忘れる事なく指を動かしていた主人公を表現していますが、これは単純にも受け取りがちですが、実際に理性も働かなくなりがちな状況でピアノを忘れないでいられるのは難しい事だと思いますし、ピアノを愛した事で苦難を乗り越える心の支えにもなったのだと思います。
そして何よりも、結末のドイツ兵の大尉とのやり取りでは、音楽には国境は無く、一部屋にピアノを隔ててのユダヤ人とドイツ人との間には人間によって作られた差別がそこには存在しません。
この映画の結末のところで大尉への恩返しに対してどこまで主人公が報いたのか腑に落ちない部分もありますが、映画では省いているだけなのか気になりますので、ここの掲示板に寄せている投稿者のRascalさんのおっしゃる様に原作の方が映画の何倍も主人公の気持ちが伝わってくるそうですので、是非とも原作も読んでみたいです。
(^_^)(^_^)(^_^)
実際の内容との差に愕然とした。
宣伝の内容から感じたのは、ピアニストがピアノで人種の壁を
越えて感動を呼ぶ、といった内容かと思ったが、それは最後の5分
位の間だけ。映画の全編は一人のユダヤ人(ピアニストは関係なく)
が生き抜くために戦場をフラフラとさまよっているだけの戦争映画と
してもつまらない映画だった。(戦争の悲惨さは伝わってきたが)
後半は主人公が食料を求めて戦場を浮浪者のようにさまよう無駄なシーン
ばかりで、眠そうになった。
で、感想は……感動もしないし、ただ脱力感が残るだけだった。
だが、逆にドラマチックに描いても、リアリティそのものがなくなり、
かえって安っぽくなるから、それは仕方ないことだろう。
色を抑えた映像美とヒロイズムを排除した演出が良い。
心に全くズシッと感じなかった。
感動もせず、心に何も残らない。
自分には、他のドラマ映画と変わらない普通の映画でした。
他人の受け売りですが、戦争映画は心にズシッときてナンボですよ。
これが一般ウケする理由は分かる。
ストーリーが単純明快だから・・・
レジスタンスにも背を向け音楽の為に逃げまくる主人公を描いているわけなんだがユダヤ悲劇は大いなる悲劇としてしっかり描かれるわけだし(そりゃそうなんだが)どう感情を持っていけばいいのかわからない。いつのまにか登場人物がどんどん消えていくし。
焦点がもっと絞られた上で描かれれば。惜しい。
あ、そう言えばこの映画、ピン送りが凄まじい。特に演奏シーン。
あんな技術アリなんですか?
人が想像できる最低の行為がここにはある
人は自由を奪われるのが一番の苦痛なのかもしれない
映画は淡々と「映像を通して話が進んで行く」形です。
観た後の感想はいい映画だと思いました。その淡々とした描写はショッキングでした。
しかし映画を観た後に原作を読んで、原作の方が遥かに意味があると感じました。
原作では、シュピルマン自身が、何を見て、どう感じ、どう考えたかを主軸にして話が進んで行きます。
原作は第二次世界大戦直後の1945年、つまり経験直後に書かれています。
巻末にはホーゼンフェルトの日記も載っています。
そのときその場面で、彼らが何を考え、どう思っていたのか?映画からはそれが伝わって来ません。
原作を読んで映画の何倍もの衝撃を受け、感動しました。
ということは、映画は駄作だったのかもしれません。
原題の「ピアニスト」を何故、邦題では「戦場の〜」としたのか、それだけが不満です。これは、あるピアニストの話で、背景がたまたま戦場だった・・と、私はそうとらえています。監督の意図は違うかもしれませんが。
どんな状況の中でも、音楽家(芸術家)にとって、自分の芸術がどれだけ支えに
なっているか・・・これはやはり、芸術に深くたずさわっている人間でないと理解できないかもしれません。
生き延びようとする執念にも、単純に感動しました。別の人物が彼と同じ立場であれば、やはり同じようにしたのでは?人間には元々生存本能があります。
腹が減ったらとにかく食べ物を探す、危険を感じたら逃げようとする、何とか助かりたいと思う、という本能が。
その凄惨な年月の中で彼は「音楽だけが生きる糧だった」と。キャッチコピーにも
なったこの言葉、この映画は結局これをいいたかったんじゃないかと・・。
生き延びた彼は、その後、生かされ、その年月にはまたきっと彼にしか分からない
苦悩があったのでは?
長く重い内容だったので、ラストのコンチェルトの演奏はスカー!っと感動でした。
今まで見てきた映画の中でもシックスセンスを上回るカスっぷりでした。
主人公の卑屈な性格と乞食になっていく姿には反吐が出ました。
なにが面白いのですか?
ピアニストがいました。
ナチスに散々迫害されたのち、何とか生き延びて復活しました。
それだけの内容になぜ二時間半も必要ですか?
こんな無駄な時間をすごしたのは初めてです
第二次世界大戦中の荒廃はドキュメント番組などでもう見飽きてますし
展開も予想と寸分たがわない、ただ
どうせここでも生き延びるんでしょ、ドイツ軍うざいから
はよこのシーン終われ
と思うだけ。
後のほうなんか汚いひげ生やした浮浪者見てて不快やし言葉も出てこんみたいで
もう弾に当たってさっさと死んでくれ、そしたら俺帰れるって
それだけだったよ
内容知ってりゃ一万円もらえるっつわれても行かなかったね
無駄な演出がされていない様に思えるのですが、心に突き刺さってくる主張を感じ、素晴らしい映画だと思いました。
それにしてもユダヤ人虐殺ってそんなにひどいもんですかね?「貧しい」ユダヤ人大虐殺なら分かるけど。結局生き残った、事前に逃げてた金持ちとか上流ユダヤ人がイスラエル建国の大義名分に利用してるに過ぎないですね。いつのどこの世界も弱い人達は捨て駒てこと。しかもそれは悪いことじゃないけど。
で、今は一部のユダヤ人が自分たちが受けた(らしい)同じことをアラブ人に対して行ってる。まあ、それも仕様がないと思う。人間だからな。ユダヤはいつでも被害者だという宣伝はハリウッドの使命のひとつですね。聖地奪還、十字軍の戦いはまだ続いてるんですね。アジアは関係無いんだからアメリカとイラク勝手にやらせとけって感じ。
それにしてもあのポランスキーがこんなクズ映画撮るなんて。しかもあの主役が俺より年下なんてw ショーーーック。
事実は小説より奇なり、というように現実の歴史そのものが深いドラマ、メッセージ性を含んでいる。
それを映像化して見せるのだから、大抵の戦争モノは面白い。
個人的にも好きだし、たくさんの戦モノを見るが、「面白い」だけで
映画として「素晴らしい」というものはとても少ない。
難しいのはどの映画も終わりがある、という点だ。現実の歴史は終わりがない。
そういった意味で、現実の歴史をまんま再現しても、途中までは面白いが最後がどうにも煮え切らない。
ひとつのストーリーとして完結しないからだ。
制作者が作品におけるテーマを絞り切れていないのも一因だと思う。
この作品も残念ながら煮え切らない気持ちになった。「んで?次は?」てな感じ。
映像は美しいし主演のエイドリアン・ブロディも見事な演技だったと思うけど、
やはり「歴史教材」という感じがする。高校や大学の歴史の講義で見せられそうな雰囲気だ。
まあ、厳しく言えば、の話ですが。フツーに面白いです。フツー。
この辺の世界史は食い入るように勉強しました。
だから、その分思い入れが強いので、私は
すごく感動しました。
なぜヒトラーがポーランドを欲しがり、
救世主だったはずのソ連は、冷戦中は実質的に
社会主義というものでポーランドを縛る。
列強諸国に踏み荒らされたポーランド。
そこに住むユダヤ人。侵攻するナチス。
人種や階級を超える、芸術が与える感動。
やっぱり現代の日本人の大半には理解
しえないのかな。普通ではないと思うけど?
ただ“シンドラーのリスト”同様、ユダヤ人の
悲劇を血みどろという形だけで表現するのは
いただけない。シンドラーのリストと違って
レジスタンスが反撃するシーンがあるのは
よかったと思う。
ポランスキー監督、彼の犯罪歴(?)を考えると
何でこれだけの感動作を作れるのでしょうね?
これと“テス”は好きだな〜。http://www010.upp.so-net.ne.jp/Carol_s/
奇麗だし、実話というのは吃驚だし、映画としていいかもしれないが、そんなに訴えてくるものもなく、この映画で特に新たに学ぶ事はなかった。
かなり食欲なくなります。下手なホラー映画よりも気持ち悪い。
隠れ家でオルガンを前に弾く「ふり」をするシーンが印象的でした。
始まってみると、迫害が始まる前ただ、ピアニストだったというだけの話。
後は、ただ戦争の惨たらしい映像のオンパレード、アメリカがもう何年もつかっいる、「ナチス=絶対的悪魔」が描かれていました。最後に易しいドイツ人で
帳消しにしようとしてたけど・・・。それに、主人公は何にもしてません。
ただ、人の力を借りて(恵まれすぎ)、またまた借りて後はひたすら逃げ回る。
メッセージが全く伝わってこない。個人的には「迫害から逃れて」と邦題を打ちますね。
「パピヨン」を思い出したりもしたが、あちらは生きるバイタリティに溢れていた。
この映画の主人公の行動は、意志のこもったものではなく、まるで生き延びるというだけの本能のよう。
瓦礫の中で淡々と過ぎる時間の長さは、想像を絶するものであったろう。
そう長くない映画の描写だけでも息苦しさを感じる。
平和なお国の平和な時代に生まれて良かった...単純にそんな気分になる映画。
この映画を一言で言うとしたら、「美しい」。
人々の悲しさや、愛情、それらをすべてピアノの音色に集約し、
言葉にならないようなメッセージを伝えています。
10点中、、 8.5点
だからか、想像以上に内容が重く感じられました。
ダンサー・インザ・ダーク同様もう二度と見たくない作品の一つです。
実体験を回想して、ほんとうに命が縮んでしまったというのも頷けます。
劇場で見終わったとき
エンドロールを拍手で見送った初めての作品でした。
見応えがあるというか、どっと疲れましたね。
アメリカに渡りハリウッド映画界でも活躍した鬼才ポランスキー監督が、みたびヨーロッパで映画監督として復活。
第二次大戦を生き抜いたポーランドのユダヤ人ウワディスワフ・シュピルマンの自伝「THE PIANIST」をもとに製作したEU合作映画である。
既にカンヌでの受賞など前評判も高く、アカデミー賞最有力作品といわれていた。
おしくも他部門で受賞(3/23)。
監督賞受賞はポランスキー監督にとって複雑な心境ではないだろうか、できれば作品賞をとって犠牲者と亡きシュピルマン氏に捧げたかったのではと思う。
シュピルマンはホーゼンフェルトを救うために、戦後すぐポーランドの最高権力者に進言するものの救うことができなかったという。
原作が出版されたのは何と1946年で、書き始めたのは戦後としても、不十分な環境下でよく書けたものだと思う。ホロコーストで生き延びた方はたいてい数年から数十年経って語っているそうで、歴史の真実の記録とホーゼンフェルトを救いたいとの一人の人間としての思いが映画からも凄くつたわってくる。
フランスでユダヤ人をかくまうと、監獄か強制収容所行き。ドイツでは死。ポーランドでは家族も含め死という状況で、反ユダヤも強かったポーランドが最も多くのユダヤ人をかくまった史実をもう一度よく考えたい。
50年経っての再版を拒んだ理由が少しは理解できる。反して、上映の時としては9.11後の緊張のなかで良かったと私には思えた。
しかし、この映画を見てから、えー!?あの「赤い航海」のカントクー!と知り、人物評価等で作品を判断しなおす自分に深く反省。もう一度自分なりに思索することにしました。
ホーゼンフェルトが助けたユダヤ人はシュピルマンだけではない。しかしドイツ人将校というだけで、多くのユダヤ人を助けたにもかかわらず戦犯として、ロシア収容所で虐待され死んでいくという矛盾があった。
ドイツ人の下で働いたユダヤ人警察に助けられた者もあった。現実は複雑でイデオロギーをこえた一人の人間性が厳として存在していた。ぎりぎりの綱渡りをしいられ、人間性を捨てさせる虐待と虐殺のなかで、最後まで人間性を捨てない事は、一人が出来る正義であったろうと思う。
それは個人に責任ありとした「アイヒマンを捕らえた男」ジーモン・ヴィーゼンタール氏の行動のなかに見出す事が出来る(アイヒマン逮捕の報道は、当時興味が無かった私でさえ記憶に残っている。平和だと感じた)。しかし、いま改めて自伝を読むと、味方からも敵からも誘惑、嘲笑、嫌がらせ、脅し等の止む事の無い、私たちからは想像できないなかでの事業であったとあります。犠牲無く正義を貫くことは簡単ではなかったようです。
「憎しみからは新たな憎しみしか生まれない」「人類がすべきことは復讐ではなく、人間の間の信頼回復である」と…。そういえば1995年は国際寛容年だった。氏の生き様そのなかに、悪の改心と民族間紛争解決への未来メッセージがあると思います。
民族・宗教・時代・国境を超えて多くの氏と同じ心をもった後継になろうと、人間として少しでも学びつづけ努力し紛争の無い世界を実現していく責任があるとも思いました。簡単には海外旅行に行けない私は、それが私なりの数百万人の口の無い犠牲への献花であると思ったからです。
日本とて、6千人のビザで有名な日本人の元リトアニア副領事の杉原氏は1995年に名誉回復。その間何と50年で、それもご本人の死後である。
さらに、在日ユダヤ人は過去もふくめ限りなくゼロに近いにも関わらず、反ユダヤ出版物の多かったこと、1995年には「ナチスによるホロコーストは存在しなかった」と記事に出し廃刊に追い込まれた文芸春秋社の雑誌マルコポーロ(当時書店で見て憤慨)。
また1999年には証拠も無いのに「血税5兆円を食うユダヤ系金融資本人脈」と大見出しでかきなぐり謝罪した「週間ポスト」。
ポランスキー監督の過去における事件でいろいろ言われています。公平に判断しようとしない裁判官に…。とあるように冤罪かどうかも判りません。しかし既に判決が決まった罪人をかばって、50年はないだろうと言う事は、罪そのものを否定するわけではありません。ドイツはホロコーストの戦犯に対する時効を延期から時効無しにした。そのことへの恨みのように、ポランスキー監督への時効は長すぎると思うからである。もちろん文芸春秋社などの本は一切買わないことに決めている
となると、もう話はある程度想像がつくと思うけれど、思いっきり戦争映画。
とにかく、ズーンと重たい。
劇的に生き延びた主人公ではなく、ただ運が良かったが故に生き延びた主人公なので、
物語に大きなドラマ性だとか、娯楽性はなく、とても淡々としている。
でも、その淡々と描かれる戦時中のユダヤ人の状況は、
下手に脚色されたドラマ以上に胸にダイレクトに突き刺さってくる。
たとえば、映画の中で、人がバタバタと殺されていくけれど、
そういった映像なんかも、ロマンポランスキーはとても上品に仕上げてある。
「プライベートライアン」みたいに血まみれなグロい映像ってのは全く出てこない。
死ぬ人は、ほぼ全員即死。しかも、ある意味、とてもあっけない。
でも、そのあっけなさ、そっけなさ、淡々と描いているのに
血まみれの惨殺シーンに負けないぐらいの怖さを感じさせる。
これこそ、ロマン・ポランスキー監督の手腕。
そういう点では、ほんとうに良く出来た映画だと思う。
我々は2〜3時間ほどの戦争映画を見ただけで、ズーンと気が滅入るが、
当事者たちは、これが現実に四六時中日常茶飯事だったのかと思うと、
生き残ったとはいえ、彼らの心の傷の深さは想像を絶する。
好きか嫌いかは、別として、観てよかったとは思う。
とにかく、感動とか、泣けるとかって感情では言い表せない
心に大きな痛みを感じさせる映画だった。
お金を払ってまで、この痛みを感じたいかどうかは、人によるだろう。
感じるべきだとは思うけれど・・・・。
に彼は、13才の少女との淫行で起訴され、米国から逃亡中の身である。そんな
人に栄冠を与えていいんかいなという素朴な疑問が一つ。第2に、当然ながら彼
は授賞式に出てこない。米国に入国すれば逮捕されるのだ。壇上に上がってオス
カーを受け取らないとあらかじめわかっている候補者に賞を与えることは、式典
の演出を考えてもないと思っていたのだが・・。
もっともこの作品を、フランス語ではなく英語で作ったところを見ると、ポラ
ンスキーとしては完全にオスカーを狙いにいっていたのかもしれませんね。
まあ、ポランスキーの犯した罪が殺人や放火でなくてまだよかった。これらは
誰がどう考えてもしてはならない、いわば人間存在の根本に関わる犯罪だが、淫
行は違う。時代や場所が変われば、13才の花嫁、花婿なんていうのはいくらで
もいた(いる)わけで、言ってみれば「車両は道路の左側を走りましょう」とい
った法規と同様、社会によって違法となったりならなかったりするタイプの犯罪
なのだ。
彼に投票したアカデミー会員の中には、こう期待した人もいたのではないか。
もしかしたらポランスキーが、逮捕覚悟で授賞式に出席するのではないかと。で
もそれは無理というもの。なんたって候補作である「戦場のピアニスト」は、
“ひたすら逃げ隠れしていた男”を描いた作品なのだから(笑)。
そう、この映画の最もユニークな点はそこにある。
普通に考えれば、「戦う男」でなければ映画にはならない。たとえ最初は逃げ
回るにしても、最後は反撃しなければ、エンターテイメントとして収まりがつか
ないではないか。
にもかかわらず、「戦場のピアニスト」の主人公シュピルマンは、恥も外聞も
なく隠れている。ゲットーのユダヤ人たちが蜂起するのを間近に見ても、そこに
加わろうとはしない。「裸足の1500マイル」の少女たちのように故郷(=自
由)に向けて逃亡するでもなく、「バティニョールおじさん」のように中立国
(=危険からの解放)へと脱出するでもなく、ひたすら他人の好意にすがって、
ワルシャワの町に潜み続ける。
それもただただ我が身かわいさのためだ。守るべき家族があったわけではない。
譲れない信念があったわけでもない。彼がユダヤ人社会を救い得る存在だったか
と言えば、そんなこともない。シュピルマンが協力者を危険にさらし、潜伏を続
けた動機は1つ。「自分が死にたくなかったから」である。
そのことの是非は、もとより論じられない。ただ言えるのは、こうした登場人
物が、映画の主人公として非常にユニークだということだけだ。そしてこの「戦
わない男」を描いた映画は、それはそれで十分に面白かった。
恥や外聞をかなぐり捨てたのは主人公だけではない。シュピルマンに恩情をか
けたナチスの将校もまた、最後にソ連軍の捕虜となったとき、主人公の友人にこ
う語る。「私はシュピルマンというピアニストを助けた。彼に連絡を取ってくれ。
私を救い出してくれ」と。早い話が将校は、人道に訴えているわけでも、正義感
を喚起しているわけでもない。「コネで助けてちょうだい」と言っているのであ
る。「潔さ」やら「散り際の美学」やらとは無縁の発想がそこにある。
結局のところ、極限状態に陥れば、意地や矜持なんて、何の役にも立たないん
だよ。命あっての物種だよ・・。ポランスキーを初めとする作り手の、そんな心
の声が聞こえてきそうな作品である。http://homepage3.nifty.com/atsuo-m
この作品はひたすら主人公の悲劇を淡々と描いている。ナチスの理不尽な殺害を繰り広げる中で主人公が激動の日々を送る。その必死に生き延びようとする姿に誰もが感動するだろう。比較的会話の少ない作品でエイドリアン・ブロディの悲壮感漂う演技、崩壊した町の描写はこれまでに無いリアルなものであった。
ただ淡々と事実のみを描き、余計なセンチメンタル的要素を省いた点は、こういった内容を描く作品には一番重要だったのだが、いままであまりなかった。
芸は身を助けた主人公だが、彼は命よりも家族よりも、ただピアノが弾きたいだけの人なんだなと。「戦場でもピアニスト」かな。
抱えさせる演出が好き。そこにいるのはユダヤ系である前に、ピアニストである前に、
優れて生に貪欲な男なのでした。
主人公を民族意識や政治から離す事で、ナチス占領下のユダヤ系ヨーロッパ人
に限定されない悲劇が浮かびあがってきます。生まれた土地への愛情と一緒に。
だが、細かいところに行き届いた神経というのが、
痛く感じられる映画だった。
ほとんど知っている人はいないだろうと思うのだが、
シュピルマンがナチス将校の前で弾くショパンの「バラード1番」は、
ショパン自身が、ワルシャワでの戦争を基にした物語を背景に書いた曲だ。
武器を持たない、19世紀のポーランド人が、どうやって敵に向かっていったか。
彼らは、はびこる彼ら自身の血を汚す、疫病を武器にした。
噛み付くなどして、敵にも病気をうつそうという手段。
バラードは、それ自体、「物語」を意味し、とりわけショパンの場合、
その物語とは、「戦争」を意味するものだった。
そしてショパンは何よりも、愛国者だった。
シュピルマンという名前も、実在の名前としては、面白いほど素敵な偶然だ。
「シュピル」とは、ドイツ語で、「弾く」という意味なのだから。
何が良いということは言えないけれど、いろんな面から、
音楽を人生そのものに、なぞらえる工夫がなされているような気がした。
「浮き彫り」の仕方が上手というか。
死と生、沈黙と音楽、非常と人情など、明暗がくっきりとしている。
悪い映画じゃないんだけど、作品としては「シンドラーのリスト」に
遠く及ばないでしょう。
事実は,こんなつまらない物語を題材にしてまでも,ユダヤ人ホロコースト映画を作りたいと思っている組織があるということ。ユダヤ系組織は金が余ってるんだなあと思う次第。「まあ,ご勝手に」と言いたいが,再び「イラク」への足音が聞こえる時節と映画製作が歩調を取っていたのは,間違いない。「シンドラーのリスト(1993)」は「湾岸戦争肯定派の後始末(=事後承認)」である。この映画は湾岸戦争肯定派の「イラク戦争への前準備」,はっきり言えば「戦争プロパガンダ映画」である。
※自ら笑いを挿入するバカなお笑い番組同様,この映画の最後にも自ら拍手を挿入している。製作者は,そうでもしないと観客が拍手喝采する相手を間違えると判断したのだろう。
追記: 私はこの作品に何とも言われない「わざとらしさ」を感じていたのだが,その理由がはっきりと分かった。それは「マイ・リトル・ガーデン(1997)」を観たからだ。ホロコースト・サバイバルというドラマ性だけでなく,映像や緊張感の作り方も,“真似した”と言われてもよいほど似通っている。そのため,“真似した”と言われないように実に巧妙に手練手管を使っていて,それがこの作品の「わざとらしさ」となって現れているのだ。この作品を評価した人々は,ポランスキー監督のこの巧妙な手練手管にゴマ化されたに違いない。
お客さんはほとんど白人でした。アカデミー効果も
あって平日の午後なのに満員。
過剰な演出がなくて、かえって主人公の恐怖とピアノに
対する情熱がひしひしと感じられました。
Music was his passion. Survival was his masterpiece.
がこちらのコピーですが、まさにその通りでした!http://hoppingmax.com
人間の手は、夢のような音楽を生み、芸術を紡ぎだす一方で、何と残虐な行為も出来てしまうのか。月光の中、ドイツ人将校の前でピアノを弾くそのとき、人間の手の何と美しいことか。そして、同じ人間の手でありながら、一方でどうしていとも簡単に拳銃の引き金をひき、殺すのか。
・・・しかしながら、この作品を観終わったとき、何となく居心地が悪かったのも確かなのだ。結局、芸と運が身を助ける、ということなのか。そんな印象もあり、佳作であることは認めつつ、何かが欠けていたような気がする。
そもそも、この映画のオリジナルは最低あと1時間くらい長いのではなかろうか。ところどころストーリーの展開に無理を感じたのは私だけだろうか。
この映画も、終始、緊迫した雰囲気で展開する。しかし、今回のポランスキーは、これまでの娯楽作品とは何か意気込みが違うような圧倒的な迫力をもって、この作品を作り上げている。
ポーランドの富裕なユダヤ人一家が時代の狂気とともに破滅させられていく過程とともに、ユダヤ人への迫害の激化、身を守るためにドイツの手先になるユダヤ人の姿なども取り入れて展開していくストーリーの流れには違和感はない。
レジスタンスとドイツ軍との市街戦、廃墟と化した街など、あらゆる場面がリアルだ(お前、その時代にいたんか、と突っ込まないでね。観客に、いかにもそのような感じだったのだなあと思わせるだけの描写力、つまり画面に説得力があるのだ。)。
貴公子然としたピアニストの生活から引きずりおろされ、ゲットーを脱出して髭もじゃ栄養失調で逃げ回る主人公を演じるエイドリアン・ブロディの起用も成功したと言える。
そして、圧巻は、主人公が隠れ家と食料を探すために入り込んだ廃屋の中で、ドイツ軍将校にピアノを弾かされるシーン。・・・少し長いが書かせてほしい・・。主人公がようやくでかい缶詰(カボチャか果物か、何かのピクルスか。あの缶詰は何だったのか気になる。誰か教えて)を見つけ、苦心して蓋を空けようとした時、缶詰を落としてしまう。床をころがる缶詰。空いた穴から水分がどくどくと流れ出る。だが、あわてて拾おうとはしない。その缶詰の前にはドイツ軍将校の姿が!
将校が問う。「ユダヤ人か。」「・・は、はぁ」「職業は?」「ピアニストです」「ピアニストか・・。こっちへ来い」その部屋には埃をかぶったグランドピアノが。「何か弾け」
ここで自分がピアニストだとしたら何を弾く。ドイツ人に媚びてワグナーか、それとも、どうせもう殺されるのだからと開き直り、テツ&トモののりで、「こんなところに、ナチの将校が立ってるのなんでだろ―」と歌いまくるか。
だが、この痩せ細って、蛇ににらまれたカエル同然のピアニストが弾いた曲は、ショパンだった。月の光が射し込み、吐く息も白く凍える冷たい夜に流れるのはポーランド民族の誇り高き音楽。戦争が都市を破壊し、生活を破壊し、人間を破壊しても、音楽は、文化は生き残る。
この映画が一人の生を描いているのだとしたら、それはおそらく灼熱の太陽の光のようなギラギラした生ではなく、月の光のような生なのだろう。あなたが、大事なものや大切な人を失い、吐く息が白くなるほど凍てついた夜の世界にただ一人取り残されてたたずんでいたとしても、月の光はあなたの生きている姿をやさしく照らし出しているのです。
世間じゃ、「純粋なピアニストと人道的なナチス将校との交流」的な
イメージが飛び交っていますが、
そのつもりでいると、かえって邪心が働いてよくないかもという映画。
それよりも、これは一人の男の、とてつもない強運と
生に対する凄まじいまでの貪欲さの実話です。
CGが苦手な方は、ぜひ劇場で見ておくようおすすめします。
あの雰囲気に見事に呑み込まれ、すべてのシーンが
鋭く迫ってきますから。
ポランスキーの、ほどよい猟奇性と切れ味も健在で
何よりも、“顔で演技”するエイドリアン・ブロディの
文字通り血の滲む努力の結晶も圧巻でした。
ちなみに、ピアニスト、シュピルマンの子息で拓殖大客員教授の
クリストファー氏は、「あまりにも偉大で有名な父親の影響下を逃れ」
祖国を飛び出し、日本へ来たそうですが、
それほどまでの芸術家の静かな話です。
初めて登録して初めての書き込みなので、書き込みをされてる方のようなコメントは出来ませんが、戦争映画はあまり好きじゃない私が見たのですが、わりとスンナリ見れました。
ユダヤ人の迫害なども詳しいことを知っているわけではないのですが、実際にはもっと悲惨だったように思います。
ピアノ演奏はあんな状態で指が良く動いたなとピアノを弾く私にも驚きでした。
ドイツ兵の将校に助けられた為に生き残れたにも拘わらず、その将校を最後に助け出せなかったことが彼にとってその後の一生の深い悲しみになったのではって思いました。
戦争の悲惨さ、なにもかも奪っていくことの恐ろしさを痛いほど感じました。
うまく表現できませんが1度は見てみるべきだと思います。
ナチスドイツのポーランド侵攻(1939)からワルシャワ開放(1945)の時期を描く劇中、主人公によって奏でられるピアノ演奏は多くはない。襟を正してピアノに向かう事自体、ユダヤ人居住区に移ってからのカフェの仕事での演奏、ワルシャワ解放後の喜びに溢れた演奏を除けば3回ほどだ。
最初が、映画冒頭近くのラジオ局での演奏(※爆撃により、ピアノ演奏は中途で終わる)、
次に、非ユダヤ系ポーランド人に用意されたアパートで(※主人公は身を潜める立場をわきまえ、ピアノの鍵盤には決して触れぬイメージ演奏をする)、
そして、ドイツ軍撤退を前にした頃、ピアノを嗜むナチス将校に「何か弾いてくれ」と請われて数年ぶりにピアノを弾く。
主人公が構えてピアノに向き合うこの3つのシーンは、ワルシャワ解放後、ラジオ局で生き返ったようにピアノを弾く主人公の姿、終幕となるオーケストラを擁してのピアノ演奏に収斂されて行く。
かように、この映画は仕事の中断を余儀なくされた芸術家の映画といった側面も持つ。
ポランスキーは彼自身が最も描きたかった内容を得て、長いキャリアを納得させ得る素晴らしい画面作りを成し得た。実在した高名なピアニストの回想録をベースに、主人公の身体を核に据えた画面作り、音響設計を劇中ほぼ一貫させているが、この時代の完全な再現のみに精力を使い果たしてはいない。果敢な映画造形ぶりに心震える映画でもあるのだ。
処女作『水の中のナイフ』から前作『ナインスゲート』までの内省的なカタルシスとは異なる、開放感を伴なうカタルシスを得られる映画でもあると思う。
主人公のピアニストは、暴力に暴力で手向かう術を持ってはいない。しかし、主人公が肌身に感じた悲痛が、彼の悲しげな瞳や佇まいを通して観客の情緒に共鳴するように伝わってくる。
特に、主人公がユダヤ人居住区を抜け出す後半以降、ポランスキーはピアニストに演奏を禁じた分、静謐な音楽のように映像を紡ぐ。
ポランスキー映画は主人公を隔絶された場所に置きがちだ。『戦場のピアニスト』の主人公は、ユダヤ人居住区を抜け出して以降、隠れ家の窓越し、廃墟と化した病院の割れた窓など限られた定点から外界を覗き見るしかない。
詳細に触れる暇はないが、映画冒頭からどんどん崩壊し廃虚化してゆく石造りの建造物群の痛ましい造形は見事だ。
例えば、主人公が身を潜めていたアパートがドイツ軍の戦車に砲撃される事によって彼の前に突如広がった風景。―ここでは、崩壊したアパートの屋根にしがみつく主人公の視点によって、ササクレ立ったような廃墟の街が見せられる。主人公が不安定な場所、空間に怯える姿に、『フランティック』の忘れ難い屋根のシーンもだぶる。
また、ユダヤ人居住区を横切るドイツ軍車両専用(?)道路を擁した映像も印象深い。ここで、大勢のユダヤ人の通行を一旦遮断する踏み切りの造形が映画的風景を生み出しているのだ。
ユダヤ人居住区に巡らされたレンガ塀、そのレンガ塀を跨ぐ木造の陸橋も不意にユダヤ人の運命が揺れ動く優れた映画的装置だ。
148分という長尺ながらも徒に冗長さを感じさせないのは、要所要所の悲痛を誘うシーン、シークエンスを短いフェード・アウトで潔く切っているのが功奏しているからではないか。例えば、劇中何度か、街中での唐突、無作為なユダヤ人銃殺のシーンがある。どれも恐怖にハッとさせられた瞬間、あっという間にフェード・アウトしてしまう。観客には痛みしか残らない。それ以外の感情が足されてしまわないのだ。
また、実話に則ったにせよ、主人公が、強制収容所送りになった家族の安否を思い悲嘆に暮れる様な部分を見せるお定まりを避けた分、映画自体が安っぽい冗長さから免れ得たと思う。
前述したように、『戦場のピアニスト』は仕事の中断を余儀なくされた芸術家の試練を描いた映画でもある。また、ポランスキーの純粋な創造性の反映みたいな映画ではないか。
件のナチス将校は、主人公を発見した時、「職業は?」と尋ねる。主人公は「ピアニスト」と答える。その後、将校の望みで主人公は何年振りかでピアノを弾く。
将校は主人公との別れの日、「名前は?」と尋ね、主人公は「シュピルマン」と苗字を名乗る。“シュピルマン”という苗字は、“音楽家”という職業を示す由来があるらしく、将校は「正にピアニストらしい名だ」と微笑む。
この映画は、果敢な映画造形の中に、天職についての寓話性が湛えられている。
■http://ohwell.exblog.jp/
20030227_Cinema鑑賞_70点
二時間という凡そ決められた時間内に物語を凝縮し、それを鑑賞する観客の感情を「具体的に」操作するというハリウッドの演出とは違い、
描写はショッキングなシーンでさえも淡々としている。
分かり易くはあっても、どうしても虚飾の混じるハリウッドの演出とはその点で毛色を異にしており、
それが生み出すリアリズムは「シンドラーのリスト」を遙かに凌ぐ。
又、そういった切りつめたリアリズムの為に芸術作品としての美を失うという良くある不手際には陥らず、
灰色の空の下繰り広げられる物語は一大叙事詩と言っても過言ではない途方もないスケールをもち、
ハリウッドお得意のスペクタクルにも全く引けを取っていないものすごい作品である。
この映画がアカデミー賞作品賞を取るかどうかは、アカデミー賞の今後の性格を大きく左右するのではないかとも思える。
ナチものは重い。。。(泪)
ポーランド侵攻の情勢を知らない方には少しわから
ない部分があるかもしれないが、(あんま関係ない)
”ピアニスト”とあるからもっと、ピアノに関して、
いろいろ出てくるや思い、ユダヤ人の現実をあらため
て感じました。親切なドイツ人と知り合ってからの、
時間があまりにも短いのでもうちょっと長くても・・
よかったかな?って感じです。
見ても損はないけど、”あんなになって”ピアノが弾け
るのはすごいかも・・・
ところで家族の想いはいずこへ。。(Ο_◇_)Ο
<br>満足な物も着ていなくて、春先ぐらい?のポーランドは寒いはず。
<br>だからドイツ人将校(大尉?)からもらったコート着ていたんじゃないの?
<br>
<br>本当に寒かったからコート着ていたんだと思います。
<br>ジョーク(しかもアメリカンかい!)ってあーた......
<br>
<br>なんでジョークと思ったのか、聞いてみたい気がします。。。
↓台詞の事を言っていたのですね。。。。。
<br>かなり映画に入り込んでいたのに急にさめてしまった、がっくり。
私が言っているのはあのシーン全てではなくて、あのセリフのことです。
あそこまでシリアスなシーンの連続だったのに
突然映画の中から、観ている側へと引きずりだされた気がしました。
あのセリフ(言い回し?)だけがういてるように思えて
違和感を感じたのは私だけでしょうか?
久しぶりに感動した映画だっただけに気になったのですが・・・。
後半ドイツ人将校とのシーンはこの映画の見せ場、このシーンがなければとてもじゃないが救われない。
上映時間も長くかなりヘヴィーな作品。平日だというのに久々劇場はいっぱい。これもおすぎ効果か?
ポランスキーは言う。「私がこの映画で描いていることはすべて本当にあったことなのです」
そして、その本当にあったことの延長線上に我々は存在している。それをいま一度再確認しなければならない。
昨年のフランス映画祭で「アーメン」を観たが、両作品が持つテーマに類似点は多く、そちらもぜひとも早く日本で一般公開していただきたい。
逃げ延び、必死で生き抜く姿はほんとに感動的です。
一見、運命に身を任せているように見えますが、生き延びようとする思いは非常に強く、また平和になったらピアノを弾くんだ!という強い希望が伝わってくるのです。
ピアノの演奏シーンも彼自身で、吹き替えではないそうです。これには驚きました。
「演じる」ということは、そういうことなんだなあと思います。
素晴らしいの一言です!
http://rosepink.milkcafe.to/ymr/movie/cinematop.html
ちよっと欲求不満になってしまった。
ノンフィクションなので「味付け?」がしていないのでやむおえないのかもしれない。
人間が生きるために必要なものは、昔「衣食住」と教わった。
この映画ではそれが良くわかるが、映画を観ながら常に頭の中をよぎっていたのは、現在のホームレスと呼ばれている人たちのことである。
この映画は60年も前のことである。しかも戦争中である。主人公のみならず、ほとんどの人が飢えと寒さにあえいでいただろう。
でも、それはいわば「あたりまえ」であった。
しかし、現在のホームレスはどうだう?。あたりまえか?
いまこうして書き込んでいる最中にも飢えと寒さにあえいでいる日本人がいることを忘れてはならない。
久々のポランスキー。いいですねえ。
運命に翻弄された天才ピアニスト。懸命に生き抜こうとする姿には、素直な感動をおぼえます。
廃墟で、ナチス将校と出くわした辺りから、涙が滲み出てしまって劇場を出るまで収まらなかった。
戦争は絶対にいけません。失敗の結果だから。
最後のドイツ兵の前でのピアノ演奏のシーンは噂どおり素晴らしかったです。何年間も弾けなかったピアノへの思いや生き残った歓びなどが伝わってきました。あまりピアノ演奏を聞かない私も聞き惚れてしまいました。
ドイツ兵のコートを着ていて、間違って殺されそうになるシーンは、観ててとても哀れに映りました。笑ってる人もいたみたいですが・・・
2003.2.5観賞 7点
公開とは、なんとも強気なブッキングですなぁ。もしかして日劇1系に
アミューズが配給するのは初めてかも、期待できる作品かもね。
でも、邦題なんとかならんのかね〜。友人は皆「海の上のピアニスト」の
パクリ?とか言ってる・・・。
会場から悲鳴が聞こえるほどの残酷描写を徹底的に描き、
観客にユダヤ人が受けた恐怖を嫌というほど共有させる。
この映画の中には、後に語り続けられるであろう名場面がいくつも登場しますが、
特にドイツ軍将校の前で、怒りや憎しみを全て出しきり、
渾身の思いで弾く激しくも悲しいショパンの曲は、
この映画最高のシーンと言っても良いでしょう。
後半静寂の瓦礫の中でのピアノ演奏は、生死の緊張感から演奏の喜びへ、とにかく素晴らしいく、観客の感情を激しく揺さぶります。
映画の端々に『死』が存在しますが、生々しさは薄く(シンドラーや夜と霧に比較して)ポランスキー監督の描く凄惨な強制収容所を期待するとはずします。(個人的には期待してたんだけど・・・・)